続・ウマ娘日記 ―日本トレセン学園編― version 1.0 作:fire-cat
11月15日(月)
今日から練習はしばらくお休み。今のうちにレース場の勉強とかしっかりしよっと。まずは北海道と東北のレース場とトレセン学園の目ぼしい選手の研究から。北海道のトレセン学園は優秀な選手が多いって評判なんだよね。しっかり勉強しなくっちゃ。
という事でアルタイルの北城サブトレーナーの講座に参加させてもらっちゃった。対象は平地競争科の選手なんだけど、障害競走科の選手についても講義対象なんだって。一時的な転科とかあるもんね。
……いいなぁ。秋田トレセン学園のミラノリンカーン選手。あんな綺麗な容姿なのにタイムが私とあんまり変わらないよ。容姿と走り方から雪煙銀華のミラノリンカーンって言われてるんだよね。身長170センチで色白でスラッとしてるモデル体型だなんて良い被写体だもん。でもさ、せっかく写真集まで出してるんだから障害競走の選手じゃなくてモデルやろうよ。そしたら私も応援できるのに。なんちゃって。
今日も社交ダンスの練習があったんだけどしばらくはおやすみだね。
11月16日(火)
今日も練習はお休み。というか障害競走科の練習場を整備するらしくって今日は使えないんだよね、レース近いんだから整備で使用できないなんてダメだよ~。
スピカの西城サブトレーナーと時々お世話になるリギルの東城サブトレーナー(読みも同じだし女性だから東条トレーナーと一緒に居ると紛らわしいんだよね~)がぶつぶつ言いながら今日は座学にします! だって。と言う訳で今日は皆で一緒に北陸と関東甲信地方のレース場とトレセン学園の選手の研究だったよ。
しっかし多いんだよね~、トレセン学園の数。
北陸だと新潟県、富山県、金沢県、福井県。関東は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県。甲信は山梨県に、信濃じゃなかった、長野県。私が前に推薦申し込んで落とされたトレセン学園もここにあるんだよね。
トレセン学園は最低でも都道府県ごとにあるから関東甲信と北陸だと12校分の選手覚えなくちゃ……。なんて考えてたら北陸の選手覚えるだけで良いってさ。良かった良かった。でもなんで? って思って聞いたら関東の優秀な選手や芽の有りそうな選手はうちのスカウトが見逃したり放っておくわけないですから。だって。
……頭の中に東学園のあのコが過ぎったのはナイショ。
11月17日(水)
そろそろ身体動かしたいなぁ。今日は近畿と中部東海地方のレース場とトレセン学園の選手の研究なんだけど、アルデバランの南城トレーナーが講師だったんだよね。南城トレーナー、忙しいはずなんだけどなって思ってたら、今日は
なんか昨日の日記に金沢県なんて文字が……。石川県じゃん、金沢県ってなんだよ~。加賀百万石の加賀県じゃないんか~いってセルフツッコミ入れちゃったよ。
金沢県って書いたんだったら石川県の残りで輪島県か七尾県つくった方が合ってそうな気がした。加賀県なら能登県だろうけど。
11月18日(木)
中国四国のレース場と選手についてカノープスの南条サブトレーナーの講義受ける予定だったんだけど、急な出張とかでワンダーシンデレラちゃんと一緒に自習。自習ってタイクツなんだよね~。つい遊びたくなっちゃうんだけど、ワンダーシンデレラちゃんがしっかりしてるからサボれないよ~。
流石に中等部のワンダーシンデレラちゃんに悪いお手本見せるわけにもいかないしさ。
11月19日(金)
午前中に九州と沖縄のレース場と選手についてベガの北原サブトレーナーと西河サブトレーナーの講義で勉強。
やっと終わった~。こうしてみると、レース場も新潟レース場みたいに大雪が降る地域だと障害はハードルと登坂で飛び込み水濠や飛び降り乾濠がないとか地域で特徴あるし、選手だって私が知らない選手も沢山いたしいろいろ勉強になったなぁ。普段の授業も大事だけど、たまにはこういう時間も大事だね、うんうん。
色んな選手についても勉強できたけどやっぱり愛知トレセン学園のローズライジン選手が一番の強敵かな。「影迹無端のローズライジン」か。いくらマークしててもいつの間にか先頭にいるって怖いよね~。年末辺りにぶつかりそうだけど。
それと、時々足を付けて軽く走ってみたりしてたけど、そろそろ大丈夫っぽい。プールの中で歩行しても大丈夫だったし。これなら今日の生徒会主催のダンスパーティーに参加してもよかったかも。
明後日にもう一度先生に診てもらって、OKが出たら早速練習に復帰しなくちゃ。
って、月曜日から感謝祭だった。パープルハートちゃん達が来るから最低でも包帯は取れてて欲しいなぁ、心配かけたくないモン。
11月20日(土)
東京レース場で秋陽ジャンプステークスだったんだけどなぁ。私は見学だよ。今日は秋田トレセン学園のミラノリンカーン選手とミラノシュタルク選手、宮城トレセン学園のオペラキャンドル選手と福島トレセン学園のサンデーレインボー選手が参加してるって言われたから、こっそり計測機器持ち込んでその娘達のタイム測ったり、うちの三人の走りも一緒に録画してたりしてたんだ。前にインターハイ、棒に振っちゃった時もそうだったけど、他のコの走りを傍から見るといろんなことが判るんだよね、私もああいう風に走ったらいいのかとかこれはマネしちゃダメだなぁとか色々参考になることが多かったよ。結果? 一着から三着まで独占だよ、もちろん。
11月21日(日)
今日は授業も練習もなし。という事で午前中に保健室で診察受けたんだけど、ほぼ完治したって! 良かった~。包帯も取れたし、休んだ分取り戻さなくちゃ。って喜んでたら、勝手に軽く走ったりプールで歩いたりしたのがバレちゃって、怒られちゃった。
まぁ、今日は明日からの感謝祭の準備なんだけどね。ただ、私のクラスは教養授業で描いた絵画の展示なんだよね。これ、思いっきり手抜きだとおもうんだけど? 朝からずっと回れるから良いけどさぁ。
展示用の絵画、私もちょっとチャレンジしてジョルジョ・ヴァザーリの「ペルセウスとアンドロメダ」を模写してみたんだけど、まぁ……ってな出来だったよ。
今回のレース場設定
東京レース場(障害・繋駕用)
距離:3000~4000m対応(障害)
襷コース:無
障害(常設)
①ハードル走:通常のハードルが100m設置
②クランク生垣通過:高さ3mの金網を生垣で挟んだ壁が三枚クランクで設置。壁と壁の幅は3m
③飛び込み水濠:深さ2m・長さ100mの水濠が②を抜けた直後に設置(濠の壁の傾斜角度は90度)
※水温は25度に調節
④飛び降り乾濠:深さ2m・長さ100mのすり鉢状の乾濠が③の5m後に設置(濠の壁の傾斜角度は60度)
臨時(距離によって設置)
⑤平均台:幅10㎝・高さ1.25mの平均台を20~30m設置
※障害競走用コースがあるレース場は平地競争用(芝・ダート)と障害・繋駕用のコースが分かれて設けられている。