続・ウマ娘日記 ―日本トレセン学園編― version 1.0 作:fire-cat
正月はまた後で追記します。
20211017:1月1日(土)分と1月2日(日)分追加
12月27日(月)
浅草仲見世記念日って事でノーザンデュークちゃんやパープルハートちゃん達を誘って浅草までお出かけ。浅草寺にお参りして仲見世でお正月の飾りつけとか足りなかったものを色々買って帰ってきたんだ。前はカラオケとか結構遊びに行けたけど、1月8日には中山新春ジャンプステークスもあるし遊んでばかりもいられないから今年はこれでお出かけお終いッと。
12月28日(火)
今日はホープフルステークス。ダイヤちゃんが出場するんだよね。中山レース場だから応援に行きたかったけど、ダイヤちゃんに応援断られちゃった。ダイヤちゃん曰く
「リリーさんは中山新春ジャンプステークスがあるんですからそっちに専念してください。中山新春ジャンプステークスでのウィニングライブ、センターで踊るリリーさんを見たいですから」
だって。そんなこと言われちゃったから、絶対にセンターで踊る姿見せるからねって約束しちゃったよ。
今回ばかりは絶対にセンター狙いに行く!
とは言ってもトレセン学園も仕事納めという事で明日から練習場使えなくなっちゃうんだよね。近所の河原で練習かな。
12月29日(水)
今日は福の日。朝からお正月用のお節料理の下ごしらえ。うち……というかお兄ちゃん家では「祝い肴」「口取り肴」「焼き物」「酢の物」「煮しめ」はしっかりと分かれてるんだよね。
祝い肴三種は田作り、黒豆とちょろぎ、数の子。ちょろぎってアレが茎だったて知った時はびっくりしたなぁ。収穫したての白いちょろぎを12月の頭に梅酢漬けしたからよく漬かってるね。これは黒豆に添えるんだよね。
口取り肴は錦玉子、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとん、昆布巻き。焼き物は鯛、鮭、エビ、ハマグリ。去年はブリを焼いたんだけど、ブリは関西風だったみたい。今年は関東風に鮭の焼き物だよ。酢の物は紅白なますに酢れんこん、そして菊花かぶ。煮しめは筑前煮とタケノコの土佐煮。筑前煮には手綱こんにゃくとかクワイとか里芋を入れるんだよね。去年と同じだから我ながら手際よく作れたと思う。これならいつでもお嫁に行けるね。まぁ相手は……なんだけど。
ん? でもこれって私がお兄ちゃん家に染められちゃったって事……!?
12月30日(木)
今日は朝から商店街で餅つき大会。
去年は結構盛り上がったから、今年から商店街の行事にしたんだって。
クリークさんやマックイーンさん、ゴルシ様、セイちゃん達チームのみんなも揃って餅つきに参加。すっごい盛り上がったよ。流石に理事長達は今年は来られなかったみたい。
12月31日(金)
今日で今年もお終い。去年もいろんなことがあったなぁって思ったけど、今年も同じ位濃い一年だったなぁ。
インターハイに出られることになったけど、ケガして出られなくなって、隣のトレセン学園に編入できそうだったと思ったら適性検査で落とされて。自棄になって家出して。日本トレセン学園に編入できたのは良いけど、その直後にあの人にアメリカに誘われたけど断ることになって、想い出も貰って……。トレセン学園の平地競争科じゃなくて障害競走科に入ってノーザンデュークちゃんやミリオンベルーガちゃん、ワンダーシンデレラちゃんとも友達になって、スピカのスぺちゃんやテイオーさん、繋駕速歩競走科のマジックワルツ先輩達とも知り合って……。エンデュランスで知り合ったオジュウチョウサン先輩達には色々と相談にも乗ってもらってるし。うん、両親が亡くなってから今までで一番濃い一年だったかも。
お兄ちゃん、今年もお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。
1月1日(土)
新年あけましておめでとうございます。
お正月ってやっぱ気分が違うよね~。
起きてお兄ちゃんに新年のあいさつをして、お屠蘇を一盃もらって。
お兄ちゃんの家では昔からちゃんとお屠蘇、お節、お雑煮って正式な順番に出してるから此れは去年と変わらないんだよね。
そう言えばお屠蘇を飲む順番ってなんでだろってお兄ちゃんに聞いたら、爺様から聞いたって言ってたんだけど。
なんでも、「年少の者は歳を取る、故にこれを賀して先に飲ます。老いたる者は歳を失う。故にあとに飲む」ということで年の若い者から長じた者への順にするんだって。
そしていよいよお節。重箱の一番上の初乃重の祝い肴から。まずは田作り。カタクチイワシに甘辛いタレに程よく絡んでいるから、しょっぱ過ぎず甘すぎずイイ感じに出来たんじゃないかな?
黒豆もちゃんとしわ入れたし。この黒豆って私はふっくらさせるのが苦手で、去年はネイチャさんにコツを教わって丸くふっくらできたんだよね。ただ、これって関西圏のやり方で、「年をとらないように」って意味だったんだよ。今年は関東風の「しわだらけになるまで長生きできるように」って意味のしわを入れたんだ。長老木って書くちょろぎは言うまでもなく長寿の象徴だし。
そして数の子。数多い子が子孫繁栄って事で縁起物だけど、親の「にしん」が「二親健在」って意味にもなるんだって。ただこれ、塩抜き甘かった気がするなぁ。なんだか少し塩気があるよ。来年の課題だね。
そして同じ一乃重の口取り肴。私が作った錦玉子、色も美味く分かれてるし、去年よりはイイ感じ♪ 紅白かまぼこ、伊達巻は市販のだから言う事なしだね。栗きんとんはスムージーミキサー買ったのは大正解だったよ。裏ごしに時間かからなかったし、手でやってた時より紅あずまのキントンが滑らかになってる。
で、昆布巻き。お兄ちゃんが身欠き鰊とかニンジンを昆布に巻いて作ってたけど上手くできてるよねぇ。味も良くしみ込んでるし。私も去年から仕込まれてるけど、まだまだできないんだよね。早く作れるようにならなくちゃ。
次に二乃重の焼き物は鯛、鮭、エビ、ハマグリ。去年は鮭の代わりにブリを焼いたんだけど、ブリは関西風だったみたい。今年は関東風に鮭の焼き物だよ。鮭は「栄える」って事で入れるんだって。もっとも鰤が関東では取れなかったし、関西では鮭がとれなかったからだって言われてるけどね。
ハマグリは……高かったからホンビノス使っちゃった、てへっ。……良いじゃん、大ハマグリって呼ばれてるんだから。
三乃重の煮しめはお兄ちゃんが作った筑前煮とタケノコの土佐煮。うん、言う事なしだよね。お兄ちゃん、いいオムコさんになれるよ。
与乃重の酢の物。紅白なますと酢れんこんはつくったけど、菊花かぶはねぇ……商店街で買ってきちゃったよ。
最後の控乃重は空箱だけど、これは年神さまからの福を詰め、さらに幸せが入るようにって空にしておくんだもんね。
そしてお雑煮。
お雑煮は去年と違って茎を残したカブを入れたカブラ雑煮を作ったんだ。
お雑煮の後はお兄ちゃんからお年玉も貰えて満足満足。金額は去年と同じ。
因みに私の賞金って全額定期積立にしてるんだよね。生活費は相変わらずお兄ちゃんからのお小遣いで賄ってるんだよ。だからこういうお年玉とかの臨時収入は大助かりなんだよね。
お年玉をもらった後は初詣。
今年の恵方は北北西。トレセン学園から見るとちょうど厄除けの大國魂神社が恵方にあるんだよね。お兄ちゃんと一緒にお参りに行ったんだけど、いや~凄い混雑。途中ではぐれちゃって心配かけちゃったみたい。
それにしても、門松って言う位だから松は付き物だって思ってたんだけど、府中だと正月の門松にも松を使わないんだね。大國魂神社の七不思議から来ているみたいだけど、去年はビックリだったよ。
去年みたいにマックイーンさん達が来るかなぁって思ってたんだけど、今年は来なかった。抜け出せなかったのかな?
1月2日(日)
今日は吉書始め。今年も去年に続いて学問の神様の掛け軸を掛け、新しい筆と墨を準備してお兄ちゃんが昨日汲んでお供えしていた若水で墨をすり、恵方に向かって書いたんだよね。今年はチームの皆で部室で吉書始めしたんだ。今年の恵方は北北西でうちからだと方位をしっかり調べるけど、トレセン学園から見ると大國魂神社が恵方だから分かりやすくていいよ。
題材は去年と同じく、【長生殿裏春秋富 不老門前日月遅】。この意味なんだろってキングさん達と話してたら、ゴルシ様とマックイーンさんが視線を交わしてた。それで、マックイーンさんが教えてくれたんだけど、マックイーンさんのいう事には、宮中の長生殿、不老門のうちの主である皇帝は年齢に余裕があり前途が豊かであり、月日のあゆみもゆっくりであるので栄えるであろう。って言うおめでたい漢文らしいんだ、
書初めしてたら、マチカネフクキタルさんが福の匂いがしますって部室に突撃して来て、ウチのチームの皆が書初めしてるの見て、みなさんずるいです~なんて言いながら一緒になって書いたけど、ちょっと気になる事が。……福の匂いってどんな匂い? そしてどうやってかぎつけるんだろ?
書き初めが終わった後はお雑煮食べたんだけど、今日は去年出して人気だった麦芽粉を使ったあめ餅。そしてすりつぶした木綿豆腐とたっぷりの羅漢果糖と少々の塩で味付けした豆腐餅。どっちもすっごく喜ばれたよ~。
午後には家に帰って東海道駅伝中継見てたんだ。去年までのわが母校、福来多喜音学園が結構善戦してた。掛川宿まではなんと5位! このままいってほしいなぁ。問題は宮宿から桑名宿への東海道唯一の海上路、七里の渡しだよね。手漕ぎボートで27㎞だもんなぁ。
一応書いておく豆知識(誰もが知ってる一般常識?)
冬至の七種:んが二つ付く運盛りが基本
柚子:「ゆうずうがきくように」という語呂合わせから。
お節の意味
田作り:イワシを刻んだものを田んぼの肥料にしていたことから、五穀豊穣を願う。
黒豆:まめに健康・丈夫に過ごせて健康・長寿を願う
ちょろぎ:長寿の縁起物
数の子:数多くの卵が付いていることから子孫繁栄、数の子がニシンの卵であるから二親(にしん:両親)健在を願う
錦玉子:卵の黄身と白身が金銀の「二色」に見えることから「錦」にかける
紅白かまぼこ:形が日の出に似ていて、紅は魔除けや喜び、白は神聖さを表す。
伊達巻:巻物に似ていることから、学問成就や文化の繁栄を願う。
栗きんとん:「きんとん」を漢字にすると「金団」になることから、金銀財宝を連想させる。
昆布巻き:「喜ぶ」と語呂合わせと昆布に「子生」の字を当てられることから、子宝を願う。
鯛:「めでたい」にかけている。
鮭:さかえるとの語呂合わせ
鰤:読み方が変わる出世魚であることから、立身出世を願う。
エビ:姿が丸く曲がっていることから、腰が曲がるまで長生きできるよう願う。
ハマグリ:二枚の殻がぴたりと重なるから「夫婦円満」の縁起物
紅白なます:配色が祝袋の水引に見えることから、おめでたいことを連想させ大根とニンジンは土中に根を張ることから、家族の土台を築くことを願う。
れんこん:極楽浄土の池には蓮の花が咲くことから穢れがないことを現す縁起物、前の意味もある。
菊花かぶ:菊は繁栄や健康、邪気払いや長寿を願う。
筑前煮:様々な具材を一緒に煮ていることから、家族一緒に仲良く結ばれることを願う
タケノコ:子供がすくすく成長するように
手綱こんにゃく:結び目があることから、良縁や家庭円満を願う。
クワイ:大きな芽が出ていることから、立身出世を願う。
里芋:種芋を植えると子芋が多くつくことから、子宝を願う。