続・ウマ娘日記 ―日本トレセン学園編― version 1.0 作:fire-cat
6月13日(月)
メジロパーマーさんの転科が決まったらしい。そして何故かカノープスから半年間だけシリウスに転籍するんだって。何で???
ミーティングの時に南坂トレーナーとお兄ちゃんが一緒に来て二人から説明された時はみんなでどこかの宇宙猫になっちゃったよ。どーなったらそんな話になるんだろって首傾げてたら、私が原因だったみたい。
留学で私が暫くいなくなるから障害競走に出られるシリウスの主力選手がいなくなっちゃうんだよね。入れ替え戦でシリウスが落ちないように対策したんだってさ。黄道十二宮はある程度気心の知れたチームで固めておきたいらしいよ。
特にリギル、シリウス、スピカ、カノープス、アルデバランは互いに協力し合う関係なんだってさ。アルデバランってあんまり関係なさそうなんだけどなぁ。意外だね。
というわけで私が戻ってくるまでメジロパーマーさんがチームに加入することに。
6月14日(火)
今日は満月がきれいだったよ。
そう言えば、ハワイだと明るい月の光で夜にも虹がみられるんだって。月虹って言うらしいんだよね。夜の虹かぁ。一度見てみたいなぁ。なんだか幻想的だよ。神様に見守られているサインとか幸運が訪れる前兆とかいわれているみたいだし。
6月15日(水)
試験まであと一ヶ月。試験勉強頑張んなきゃ。
ん? ……そう言えば、私、来月には留学だから試験受けないじゃん、ラッキー。
6月16日(木)
一昨年に初めて知った嘉祥の日。駅前で和菓子を買って帰ってきたらお兄ちゃんがまたまた庭の梅を採ってたんだ。理由を聞いたら16日に採れた梅で梅干しを作って旅立ちの日に食べると災難を逃れるという言い伝えがあるんだって。「嘉祥の梅」ってやつ見たい。
……私が旅立つのって7月2日なんだけど間に合うのかなぁ。って茶化しちゃったけど、泣き顔隠したかったからってわけじゃないからね。
6月17日(金)
隣の芝生は青い。って言葉って実は英語由来なんだよね。
日本では、隣のぼた餅は大きい。とか、隣の飯は美味いって言うんだって。昼食で試しに隣にいたネイチャさんが頼んだマリガトーニと私が頼んだロヒケイットを一口交換したけど、確かに美味しかっよ。二人で、あ、これおいしいねーって。さ。
6月18日(土)
ビートを刻めってなんだよー。
商店街の真ん中にある古本屋って結構レースとかの専門書もあるから利用してたんだけど、あのトキノミノルさんのトレーナーが書いたトレーニング理論読んでたら一節に自分のビートを脚に刻めって書いてあったんだ。全然わかんないよ〜。
うーん、やっぱり一流のウマ娘には常人じゃわからないものも見えてたのかなぁ。
本買ったし機会があったら秘書のたづなさんにこの意味訊いて教えてもらおっと。色々と知ってるから色んな娘から勉強の相談も受けてるみたいだし。……でもこれってウマ娘じゃないと無理かな? でも、たづなさんってウマ娘じゃないか? って言われてるし。
6月19日(日)
今日は父の日。
朝からトレーナーの控室がある建物はトレーナーにプレゼントを渡しに来る娘達で一杯。
まぁ、寮生活してるウマ娘にとってはトレーナーってお兄ちゃんでありお父さんでもあり、恋……っとっと。
という事で大混雑だったトレーナー控室前の廊下で、たづなさん達が交通整理してたけど、私はあの中には入れそうにないし、後でも良いかなって引き返しかけたらマックイーンさん達に手を引っ張られて部室に放り投げられちゃった。
おかげで何とか学園内でプレゼント渡せたよ。
それにしても、マックイーンさんといいダイヤちゃんといい、なんで私に親切にしてくれるんだろ? いつだったかマックイーンさんに聞いたらノブレス・オブリージュですわ。なんて言ってたけど。
身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるってやつだっけ? 欧米社会における基本的な道徳感だよね。
んで、マックイーンさんからは貴女も障害四天王と言われるようになったのですから、そこで得た経験や知識を後輩たちに還元する義務がありますのよ。って言われちゃった。
まぁ、私も先輩達から教わってきたから後輩ちゃん達に経験を伝えたり指導したりするのは当たり前だって思ってるけど、それとは違うんだろうなぁ。
難しいなぁ……。