『存在』と『虚無』の力は神をも屠る(更新停止、凍結中&新シリーズ作成中)。   作:狩村 花蓮

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アナザーside 犠牲という影

 

 

 

はじめと真由美が奈落に落下した。それは確かに彼らに影を落とした。

                                 ■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■。~

 

 

 

三人称side

 

真由美とハジメが奈落に落ちてから数日が経った。肉体的にも精神的にも披露していた勇者一行は王国へと帰ってきていた。

 

勇者一行を護衛ないし指導していたメルド率いる騎士団には被害はなかった。だが、勇者一行には死者が出たのだ。それも二人。

 

その知らせはすぐさま王国中に知れ渡ることとなった。最初こそ、哀愁というかなんというか、死んだ人のことを悲しむ心はのこっていたのだろう。

 

しかし、それもすぐになくなった。貴族たちは、奈落に落ちた人物がハジメと真由美だと知ると手のひらを返すように二人を罵ったのである。

 

片や最弱の勇者、片や勇者のみでありながら神の意思に背き反逆せしめんとした異端者。そうなることは勇者パーティのメンツでもわかることだった。

 

当然二人は、弔われることもなかった。むしろ二人は、笑いものとして話のタネとなっていたのだ。最初こそ勇者パーティに在籍していたメンバーは反感を覚えた。

 

しかし、光輝が「これは仕方のないことだ。彼らはこうなるまでのことをしでかしたんだから」と要約できる長ったらしい言い訳のようなもので、大多数のクラスメイトを”落とした”。

 

クラスメイトを言葉という”毒”で少しづつ溶かしていく。それはまさに・・・・・・・・悪魔の所業である。カリスマを持つ者は総じてこういう悪循環へと行くケースが多い。こと、自身の中の正義は絶対と思っている輩は特に。

 

しかし、そんななか反発し続けているものがいた。言わずもがな清水達仮面ライダー組と香織、雫であった。真由美が作ったという亡はもとより、龍太郎までこっち側だとは清水も思っていなかったらしい。

 

理由を聞いたとき、龍太郎はこう答えたそうだ。曰く「戦える力をくれて、戦う勇気までくれたあいつらを悪く言われるのは癪に障る」ということらしい。そして彼らは日ごろの鬱憤を晴らすことを目的に

 

亡に言われて始めた戦闘訓練をすることにした。今日も今日とて戦闘訓練・・・・・・・・の皮をかぶった模擬戦をやるための準備に入る。いつも使っている闘技場のような場所に入り、入念に体をほぐす。

 

しばらく続けているからか、彼らの体は少しずつ柔らかくなっている。そして四人は、それぞれのベルトの目視での点検を始める。万が一に動かなかったという事態を防ぐためだ。

 

そして点検が終わると、清水が龍太郎に声をかけた。

 

「なぁ龍太郎?お前はあのバカのとこで練習しなくていいのか?アイツ、お前を探しておれんとこまで来たぞ。」

「いやぁ、そいつはすまねぇな。でもあいつんとこで練習する気はねぇな。いくらアイツが友人だからつっても限度がある。はっきり言ってあれは洗脳とかの類だ。反吐が出るぜ。あんな言葉巧みに丸め込むなんてよ。」

「それは僕も同感だね。あの感じ・・・・・・・・とても普通の人が抗えるとは思えない。もし、精神が不安定だったときの僕が、彼に”守ってやる”なんて言われたら簡単に落ちてた自身がある。」

「あの方は、ある種の洗脳術のようなものをお持ちなのですね。」

「あぁ、亡さんはああいう人種になんてかかわる必要ないよ?絶対人生壊される。」

「ご忠告感謝します、中村さん。」

「恵理でいいって。それより、今日も始めますか。」

「そうだな。俺もそろそろ龍太郎と決着付けたいんでな。」

「今回も俺が勝つぜ。ゼロワンをなめるな!なんてな。」

「じゃあ亡さん。僕たちも始めようか。」

「そうですね。では、本日も誠心誠意、戦わせていただきます。」

 

4人は自身のベルトを取り出す。

 

《ゼロワンドライバー》

《ショットライザー》

《フォースライザー》

 

そして、それぞれのプログライズキーを取り出す。

 

《ジャンプ!》

《バレット!》

《ダッシュ!》

《ジャパニーズウルフ!》

《オーソライズ!》

《オーソライズ!kamen rider.kamen rider.kamen rider.》

 

「「「「変身!」」」」

 

《プログライズ!》

《ショットライズ!》

《フォースライズ!》

《飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.》

《シューティングウルフ!The Elevation Increases As The Bullet Is Fired.》

《ラッシングチーター!Try to outran this demon to get left in the dust.》

《ジャパニーズウルフ!・・・・・・・・BREAKDOWN!》

 

「さぁ、やろうぜ清水!」

「望むところだ龍太郎!」

「じゃあ、行きますよ!亡さん!」

「えぇ、いつでもどうぞ!」

 

今日も彼らの戦い(模擬戦)が始まる・・・・・・・・!


龍太郎と清水の戦いは佳境へと差し掛かっていた。龍太郎は喧嘩に似た戦い方をする。勿論殴ったり蹴ったりのことである。

 

対して清水は、銃撃を織り交ぜたカウンターヒッター的な戦い方をする。龍太郎が右ストレートを放つとそれを髪一重で避け、左の拳を龍太郎に叩き込む。

 

が、龍太郎はそれを予測していたとばかりに、右足で清水の胴体に蹴りを入れる。たがいに衝撃を殺し切れずに後ろに下がる。先ほどからこういう戦いが続いていた。

 

一方、恵理と亡の模擬戦も同様だった。恵理は、戦いの面で不足している知識を、その身に戦士の霊を取りつかせ、限定的に体の主導権を渡すことで、疑似的にその戦士と同等のレベルまで

 

戦闘力を高めめることができる。しかし、彼女の努力はそれ以上を行っている。彼女の使うプログライズキーでの戦闘は一撃離脱戦法を得意とする、対多数における戦闘に有利な特性がある。

 

そのため自身の動く速度を限界まで上げることで、インファイトと銃撃を瞬時に切り替えられるトリッキーな戦い方をマスターしていた。そのおかげか、今では戦士の霊を取りつかせなくても亡とある程度は渡り合えるほどの戦闘力を身につけたのだ。

 

しかし、それでも亡にはまだ一歩届かなかった。恵理がインファイトをしようと踏み込んだその瞬間、亡は恵理の軸足をそれとなく払う。勿論軸足のバランスが崩れれば体制は崩れる。その隙に亡はベルトのトリガー、フォースエグゼキューターを待機状態に戻し

 

再度、引く。それは亡の持つ必殺技の発動の合図だった。

 

《ゼツメツディストピア!》

 

恵理の胴に蹴りを一発いれる。恵理はエネルギーをじかにぶつけられ大きく後方に吹き飛ばされ、爆発した。爆円から出て来た彼女はダメージの許容オーバーで変身が解けた。

 

「あー、また負けた。僕ってやっぱり弱いのかな?」

 

恵理がダメージをあまり気にしていないように立ち上がる。そして腕を軽く回し、動くかどうか確かめていた。どう考えても一般人の持っていい強度ではない。

 

そしてそれは男同士の戦いでも似たような展開となってきている。殴る蹴るといった喧嘩殺法の様なものでも一撃で何tをたたき出す彼らの拳や足がぶつかり合うのだ。

 

どちらも確かにダメージが蓄積している。そろそろ勝負を決めないとまずい段階に入っているのだ。二人は切り札を切ることにした。

 

「これで決めるぞ龍太郎!」

「あぁ、来やがれ、清水!」

 

《バレット!》

 

清水はプログライズキーのスイッチを押し、待機状態にする。龍太郎もプログライズキーをベルトに再び押し込む。

 

《バレットシューティングブラスト!フィーバー!》

《ライジングインパクト!》

 

2人は同時に飛び上がり、片足を前に突き出し、蹴りの姿勢に入る。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!」

「うぉりゃぁぁぁ!」

 

2人の足はそのまま接触、大爆発を起こす。その爆炎の中から2人ははじき出されるように飛び出し、地面に転がるとダメージが許容範囲を超えたのか変身が解除される。

 

その光景を、すでに訓練を終え変身を解除し、二人の戦いを見ていた恵理と亡は見ていた。

 

「あー、また今日も引き分けだねあの二人。」

「しかし、二人の動きは日に日によくなっています。勿論、中む・・・・・・・・恵理さんもですが。」

「よろしい!でも、そっか・・・・・・・・、あの日よりは強くなってるんだ。僕は。」

 

恵理は亡が中村さんと呼びそうになるとむくれ顔をし、亡はそれを見ると失言とばかりに、言いなおした。

 

すると恵理は、哀愁漂う顔で天井を見上げた。彼女は、真由美が落ちてからというもの、ずっと後悔したような顔をしている。これでもまだましになった方なのだ。

 

ひどいときは、自責の念に堪えられなくなったのか、ショットライザーを自身に向けて自殺しかけたこともある。その時は清水がショットライザーを弾き飛ばすことで事なきを得たのだが

 

それでも彼女の心の傷が癒えることはない。それは、彼女にとって真由美がどれだけ大きな存在だったかを示している。しばらくするとダメージから回復した男二人が起き上がった。

 

「あー、今日も引き分けかー・・・・・・・・俺はいつになったらお前に勝てるんだよぉ。」

「俺も同じだよ清水。いつまでたってもお前を越えられる気がしねぇ。それに、”別なキー”もまだ”解除”されねぇしなぁー俺たちはまだ努力と経験が足りねぇってことだろうぜ。」

 

清水は悔しそうな声で。龍太郎は、自身の不甲斐なさに呆れたのか、少し不機嫌そうな声でつぶやいた。彼が言った別のキーが解除されないというのは、強化するためのキーのこと

 

つまるところゼロワンで言えば、シャイニングやメタルクラスタなどが該当する。バルカンで言えばアサルトバレットやランペイジバレットなどである。

 

(ちなみにバルキリーのライトニングホーネットとバルカンのパンチングコングに関しては解放されてはいるが本人は意図的に使っていない。)

 

これは、真由美がキーにつけた新たな制約のせいである。経験値と実力が一定値に達さないとキーが解除されないのだ。キーが解除された場合、変身中ならば頭部のHUDに表示され

 

それ以外の場合、亡から知らせが行くようになっている。

 

「・・・・・・・・なぁ、龍太郎?」

「なんだ?清水。」

「俺たちは・・・・・・・・本当に彼女の・・・・・・・・彼女たちのように強い人間になれるのか?」

「清水、お前・・・・・・・・」

「俺は不安だ・・・・・・・・この力を手に入れたのに、誰のことも守れやしない。そんな自分になるのがどうしようもなく不安なんだよ・・・・・・・・」

「俺だってそうさ、清水。でも、俺たちはもう後戻りはできない。檜山をクソに生まれ変わらせたときから俺たちは、もう後戻りなんて許されねぇ。だったら、前に進もうぜ。

どうしようもなく不安でもさ、お俺たちにこの力を託してくれたアイツらのために、さ。それに、また会うんだろ?あいつらに。」

「・・・・・・・・あぁ、彼女たちがそう簡単にくたばるわけがねぇ。だって彼女たちは、あの光輝すら凌駕する、最強のふたりだぜ?」

「ハハッ、違いねぇ。違いねぇな!」

「ちょっとー?僕抜きで勝手にあの二人のことはなさいないでくれるー?心外だぞー!」

「おっといけね。さぁ、もう一度やろうぜ!」

「あぁ!もう一度!」

 

~真由美とハジメが奈落に落ちた。それは確かに彼らに影を落とした。

                             しかしそれでもまだ、立ち上がろうとする者たちは、確かに存在した。~




最初の四角は最後の文章の隠された部分だったというオチでした。初めての試みでしたがどうでしたでしょうか?次回からはライセン大迷宮編が始まります。ハウリア族はそのままですが、武器の方に強化が入る予定です。そしてミレディに真由美は何を思うのか・・・・・・・・
それは次回をお楽しみにということで・・・・・・・・さて、話は変わりまずが、光輝君どうするアンケートはこの章で終了です。光輝君に対しての反応はすさまじいですねなんて少し思っていたり・・・・・・・・まぁとにかく次回より第二章ライセン大迷宮編です。これからもどうかこの作品をよろしくお願いします。
ではまた次回お会いいたしましょう。さようなら!

光輝君はどうするべき?

  • 主人公たちを邪魔し続ける
  • 改心させる
  • いっそのこと殺す
  • 魔人族の手先になる
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