『存在』と『虚無』の力は神をも屠る(更新停止、凍結中&新シリーズ作成中)。 作:狩村 花蓮
2021/6/16 真城母の職業設定を変えました。
2021/7/08 主人公の学校への登校日を変えそれに合うように内容を改変しました。
第一話 プロローグ
悠馬side
俺こと真城悠馬は死んだ。原因は建物の崩落に巻き込まれての圧死だ。しかし俺の意識はまだある。もう一度言おう。俺は死んだのである。
・・・・・・・・うん、状況はよくわからないんだけどね?なんとなくで察しちゃったよ!なんだなんだよ何ですかっ!このラノベとかでありそうなこの展開はぁ!?
そんなことを思っていると突然視界が真っ白な空間から西洋風でどこかの玉座の間みたいな風景へと変わる。
そこには一人の大男がいた。うん、何となくだけどこの先の展開が読めて来た。そしてこのいかにもなお方がいうこともなんとなくわかっていますのよ!?
「おぬしにはこれから別の世界へと転生してもらう。」
デスヨネー!?・・・・・・・・落ち着け、そう、スティクールだ。まずは状況をまとめるために俺の過去を簡単にまとめて行こう。
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俺、真城悠馬はごくごく一般的な家庭に生まれた男の子だ。どこかのスキンヘットの自称ヒーローみたいにどんな奴でもワンパンできる力は持ってないし、どこかのシスコン最強系お兄様のように最強な魔法が使える訳でもない。
どっかの”不殺の誓い”を掲げた元暗殺者みたいに剣の腕があるわけでもない。ただ人よりちょっと動けただけのただの一般人だった。それほど頭も良かったわけじゃない。
父親は有名IT企業の専務をしていて、母親は元有名ファッションブランドの専属デザイナー。だからうちはそれほど貧乏という訳でもなく、少しお金持ちの一般的な家庭だったはずだ。
母親は猫が好きで家には二匹の猫がいた。名前は確か・・・・・・・・アインとオウルだったかな?母親はデザイン方面には才能があるのだが、ネームセンスにはいささか問題がある気がする。
まぁそんなわけでおれはすくすくと育ち、高校に入るころには身長は181cmとなり、まさに体育会系な体つきとなっていた。そんな体をしているもんだから、高校の運動系の部活からは散々勧誘を受けた。
でも俺はそれを全部断った。何でかって?それはすでにその時、俺がオタクだったからだ。オタク=運動嫌いって言うのはなぜか俺の中で当たり前になっている。まぁ世の中には動けるオタクもいるようだが。
でも、俺は断じて運動部に入る気はなかった。そのおかげでおれはアニメやラノベ、マンガなどを楽しむことができた。
蒼〇のファ〇ナーとか魔〇科高校の〇等生とか面白いんだよ。これがまた、本当に。
でもその容姿と、少し喧嘩に強いのも相まって俺は良く不良に絡まれていた。しかもそれは決まっておれが待ち望んでいた限定品や新刊が出るときだったので
某黒髪ツンツン頭の男子高校生のごとく「不幸だー!」と叫んでいたのはいい思い出である。そんなこんなで友人もでき、俺の高校生ライフは二年の時が過ぎた。すでに俺は3年生である。
大学に行くことは決まっていた。すでに指定校推薦も通っている。そんな矢先のことだった。夏休みが終わる最終日、たまたま結婚記念日で海外旅行に行った両親が乗る飛行機が墜落したというニュースが流れた。
しかもその飛行機はハイジャックで墜落したのだとか。それを起こしたのは何と日本人だったのだ。手製の期のナイフで乗客を脅し、機長を殺し、そのまま太平洋上に墜落させたらしい。
俺はそのニュースを見て頭が真っ白になっていた。二泊三日の海外旅行に行くといって家を出て、その控える前に飛行場から電話をくれた優しい両親は、死んでしまったのだ。帰っては来ないのだ。
その日俺は俺の不幸さを呪い、泣きわめき、そのまま疲れて眠ってしまった。その後、葬儀は俺の叔父にあたるひとが色々手配してくれたので無事にやることはできた。
けど、その棺の中には両親の遺体はなかった。水上に落下したのにもかかわらず大爆発を起こしたという、両親の乗っていた飛行機からは人の体の一部どころか所持品の一つも見つからなかったそうだ。
せめて重そうに持ってやろうという叔父たちの無言の気遣いに俺は別の意味で泣きそうになった。その後両親は俺の祖父母の墓に名前を刻まれることになった。それから一週間、俺は部屋から出ることができなかった。
幸い俺の部屋には深夜アニメ視聴用の夜食があったので餓死することはなかったが、俺の心に空いた穴はアニメやラノベ、音楽なのでは到底埋めることはできなかった。
両親の葬儀が終わってから10日ほどたってある程度は落ち着いた俺は学校へ行った。クラスに入るとクラスメイトは俺のことを心配してくれた。
中には別クラスなのにわざわざ教室に来て声をかけてくるやつや、何度も俺を部活に勧誘してきたやつも声をかけて来た。
皆ニュースで流れた死亡者リストの中にある名前でピンと来たようだ。まぁそのあとに俺が学校を忌引きで休んだことが決定打になったようだが。
そして俺はいつものように授業を受けた。しかしどうにも集中することができない。心の中でいろいろと考えてしまう。学校を休んでいた時おれは何度も自分の不幸さを呪った。
某ツンツン頭の不幸少年の両親もこういうことを危惧して少年を言い方はあれだが隔離したのかもしれない。そして俺は、これでおれの不幸が終わってほしいと願った。願ってしまった。
しかし、俺の不幸はここでは終わらなかった。
皆さんは”学校にテロリストが爆弾を仕掛け爆発させた”という証言を信じるだろうか?世迷言だと切り捨てるのが普通だろう。しかし実際おれの学校でそれは起こった。
突然くぐもった音と振動、立ち込める黒い煙、火災を知らせる警報。この日おれは再度自分の不幸さを呪った。
すぐに校庭に避難が始まり俺も避難する。そして火の手がもう少しでおれのいた教室がある階へと回ろうかというところで校舎内のすべての人の避難が完了し、点呼が行われた。その時おれは全員が避難していると思った。
そう、
すると、なんということだろう。俺の席の横に座っていた華奢な体の女子がいないではないか。俺は焦った。名前は覚えていないが、色々と話をしたこともあったし、俺が勉強道具を忘れたときも貸してくれた心優しい少女だったのだ。
俺はその少女に自身の母親の面影を重ねてしまった。どうにも制御の利かないおれの体。そして次の瞬間、教師の制止も聞かずにおれは燃え盛る教室へと戻った。
俺は急いで自身の教室へと向かう。すると掃除用具入れが倒れてそれに片足が巻き込まれ動けないでいる女子を見つけた。
「大丈夫か!?」
「うん。でも、足が動かなくて・・・・・・・・」
「待ってろ今動けるようにしてやるからな。」
俺はその掃除用具入れを持ち上げ、壁に戻す。そして女子の手を取る。が、その女子は片足を抑えている、恐らく衝撃で骨が折れたのだろう。無理もない。華奢な体つきでは到底衝撃には耐えられない。
俺は仕方なく、その女子をお姫様抱っこと呼ばれる抱き方でもって、扉の方へと向かう。すでにおれのいた教室の近くにも火が回り始めている。
もたもたしていては煙で灰がやられてしまう。俺は急いで向かった。しばらく走り、扉まであと数メートルのところまで来た。しかし、入口の天井が崩れそうだ。しかし外にまでは火が回っていない。
俺はとっさに・・・・・・・・抱えていた女子を外へ放り投げる。女子は驚いた顔でこちらを見ていた。俺は微笑みながら崩落する天井に巻き込まれた・・・・・・・・
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「うん、確かに俺はここで死んだはず。死んだはず・・・・・・・・なんだけどなぁ。ドウシテコウナッタ」
俺の目の前には神を名乗る男がいた。しかも・・・・・・・・
「我は全知全能の神・ゼウス。神の中でも上位に君臨するものである。」
なんとあのゼウス様だったのだ。もうね、開いた口がふさがらんのよ。でも俺だって一応男だ。まずはこんなことになった経緯を聞かなくては。
「あのー・・・・・・・・何で僕が転生することになっているんでしょうか?」
「ふむ。いささか性急すぎたか。すまぬな。常識に欠けるところがあった。」
あのゼウスが謝っただとぉォォォォォォ!?おおおお落ち着け俺こういう時は素数を数えて落ち着くんだ1・3・5・7・・・・・・・・あぁもうわかんねぇ!ってか1は素数じゃなかったっけか?
「いや何、おぬしのその純真無垢な自己犠牲の精神を見て、おもし・・・・・・・・ゲフンゲフンわれの目に留まったのでな。貴様を転生させることとした。」
何?今の神様ってそんななんとなく商品を選ぶ感覚で転生するかどうか決めるの?・・・・・・・・なんというか、色々と規格外だ。まぁでも、俺が望むことは一つしかない。
「は、はぁ。それは分かりました。でも一つだけお願いしたいことが。」
「なんだ?我に言ってみよ。」
「次の世界はなるべく平和で、かつ俺を含む友人や家族が死なないようにしてくれると嬉しいです。」
そう、俺はこれ以上誰かが死ぬのが嫌なのだ。特に俺とかかわった人たちが、である。
攻めて死ぬなら天寿を全うしてから逝ってほしい。それが唯一の願いだ。
「ふむ・・・・・・・・了解した。では、ソナタとソナタととかかわったものには我の加護を授けようぞ。これで天寿と全うする以外で死ぬことはないであろう?」
「ふぇ?」
おいおいまじかよ言ってみるもんだなおい。叶っちまったぞ。
「さて、では異なる世界でも善行を積むといい。という訳でだ。ほら行け。」
ちょっとぉ!まだ覚悟ができてるわけじゃないんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
俺はそのまま異世界へと放り出されたのだった・・・・・・・・
一方その頃ゼウスはというと
「しまった。あ奴に転生時のギフトを渡すのを忘れておったわ・・・・・・・・」
なんということでしょう。彼は加護以外何も持たない一般ぴーぷるで送られてしまったようだ。まぁそれでも過激でない世界であれば大丈夫かもしれない。まだ希望はある。
「しかし、”ありふれた職業で世界最強”か。なんとなくで選んでしまったが、ちゃんと平和な世界なんじゃろうな?」
Oh・・・・・・・・そろそろ主人公のことをかわいそうだと思ってしまうぜ。寄りにもよって一番危ない世界に送り込むとは・・・・・・・・主人公の運命はいかに!?
次回にはしっかりと力を得ているのでご安心ください。というわけでまた次回お会いしましょう。
光輝君はどうするべき?
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主人公たちを邪魔し続ける
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改心させる
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いっそのこと殺す
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魔人族の手先になる