『存在』と『虚無』の力は神をも屠る(更新停止、凍結中&新シリーズ作成中)。   作:狩村 花蓮

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前回までの三つの出来事 一つ、真由美の前に未来の真由美を名乗る人物が現れた。二つ、真由美は新たに仮面ライダーを作る技能を手に入れた。三つ、清水は仮面ライダーバルカンとなった。あと、変身音声の表記についてですが、日本語で書ける部分は日本語で表記させていただきます。

英文のところはもちろん英語にしますが。作者の英語力が乏しい故の結果でこのようなことになってしまい本当に申し訳ございません。


第六話 バッタとオオカミとチーターと

 

真由美side

 

そろそろ人外になり果てた気がする。いやね、メタい話この物語はメタとカオスとギャグと時々シリアスで構成されてる(はずの)駄作なんだけどさ、さすがにやりすぎかなぁと思ってます。

 

まぁ、駄作者と違って私は遠慮する気なんてさらさらないわけだけどさ。でも、ここまでするとなーんか強敵が現れる気がするのよねぇ。(駄作者言うなしby駄作者)そんなことを清水君の部屋から戻ってきたときに考えていると

 

ふとゼウスのじっちゃんから声をかけられた。

 

『其方よ。』

「ん?なーに?ゼウスのじっちゃん」

『本当にあのものを信用するのか?未来のお前を語るものを。』

「信用・・・・・・・・正直今のこれは信用とは言わないと思う、ってか手のひらで踊らされてるのかな。でも、今はどんな手でも借りたいからね。私というイレギュラーが存在する以上、万事全てが原作通り何ては行かないはず。戦力は多いに越したことはない。」

『確かにその通りではあるが・・・・・・・・』

「向こうも信用されてるなんて思ってないんじゃない?あわよくば利用的なことを考えてると思う。なら私も全力でその思惑を利用してやろうって思ってるだけ。せっかくこんな力を手に入れたんだもん。使わなきゃ。」

『・・・・・・・・其方がそう思ってるならよい。我は基本視ていることしかできん故な。』

「まな、何とかするさ。そういうことがおこったら、さ。」

 

うん。胡散臭いとは思わなかったけど、それでも信用の有無はまた別の話。向こうは多分これからの私の行動を見て愉悦に浸るか娯楽としゃれこむかしようとしてるだけなんだと思う。

 

つまるところ、私をゲームやアニメの主人公として見てるんだと思う。だったらその役割(ロール)を全うしてやろうじゃないか。とりあえず入手した技能の確認よね。

 

作れることは分かったから、次はこの人工知能ってスキル試してみるか。技能:人工知能、発動!

 

『技能:人工知能の起動を確認。技能:機器作成とのリンクを確立、生産可能モデル確認中・・・・・・・・付加技能:アーク並びにゼアを確認、技能拡張、生産スペースにアクセス・・・・・・・・承認。

使用許諾確認。適性ユーザーです。現在人工知能の稼働状況はフリー、モデル:ヒューマギア・ガーディアンの、作成が可能です。』

 

おー、なんかそれっぽい音声が流れた。ん?音声が流れるってこの世界に元からある技能じゃないのか?まぁいいや、なんか作れるっぽいしなんか作るか。よーし、モデル:ヒューマギアの項目だして。

 

『了、モデル:ヒューマギアの項目を表示します。』

 

おぉ!いろいろあるな。でもほとんどがサポート要員だよなこれ。どちらかというと滅亡迅雷,netの方が・・・・・・・・ってあるんかい!うーむ・・・・・・・・亡辺りを作っておくか。いろいろと便利だし。という訳でよろしく。

 

『個体名:亡の製造を開始します。・・・・・・・・技能の譲渡が可能です。譲渡しますか?』

 

技能の譲渡?詳しく教えて下しあ。

 

『マスターの持つ技能の一部を使えなくする代わりにその技能を製造した個体が使用することが可能になります。』

 

へぇ、なるほど。ってことは私が手に入れた技能を別な奴が使えるようになるってわけだ。うん、いやこれで懸念事項の一つがなくなったわけだ。

 

懸念事項って言うのはあれね、私、ハジメと一緒に奈落に落ちるつもりだからこの仮面ライダーに関するものが作れるようになった技能をどうするべきかなって悩んでたんだよね。

 

だってこの技能ないと味方の仮面ライダーによる戦力強化できないじゃん。ってことで亡に技能:機器作成[+ベルト][+変身アイテム][+ロボット] 人工知能[+アーク][+ゼア]制約無視 [+譲渡][+条件追加]を譲渡!

 

『確認しました。個体名:亡に技能:機器作成[+ベルト][+変身アイテム][+ロボット] 人工知能[+アーク][+ゼア]制約無視 [+譲渡][+条件追加]を譲渡します。』

 

よし、これであとは亡ができるのを待つだけだなっと。

 

『製造開始、製造完了まで残り30秒。』

 

三十秒!?早くない?仮にも人工知能だよ!?

 

『製造完了。思考回路形成完了、AI搭載完了。CPUオンライン。個体名:亡の技能、設定完了。適応を確認中・・・・・・・・確認、正常に適応されました。亡を起動します。』

 

うお、私のベットに亡が寝ている。何を言ってるか分からねーだろうが私にもわからん。あっ、目を覚ました。

 

「初めまして、マスター。私は亡です。これよりマスターのサポートに入ります。」

 

おぉ!あの亡が生で目の前にいる!何この背徳感、すっげぇいいなこれ。よし、さっそく何かしてもらおう。

 

「亡、自分の持っている技能は確認できますか?」

「はい、少々お待ちください・・・・・・・・確認、技能:機器作成[+ベルト][+変身アイテム][+ロボット] 人工知能[+アーク][+ゼア]制約無視 [+譲渡][+条件追加] 言語理解が現在の技能です。」

「では、技能:機器作成 人工知能を使い、フォースライザー並びにジャパニーズウルフゼツメライズキーを作成、変身してください。」

「了解しました。これより所定の行動を開始します。」

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三人称side

 

真由美の命令を聞いた亡は、さっそく滅亡迅雷フォースライザーを作成、ジャパニーズウルフゼツメライズキーも作成し、フォースライザーを腰に巻く。

 

《フォースライザー!》

 

亡はそのままキーをもってスイッチを押す。

 

《ジャパニーズウルフ》

 

そのキーをベルトに刺し、待機音声が流れ始める。そして亡はベルトの展開レバーの部分に手をかけ

 

「変身。」

 

レバーを引いた。

 

《フォースライズ! ジャパニーズウルフ!・・・・・・・・BREAK DOWN》

 

黒い装甲に白いケーブルの様なものがついたようなアーマーの仮面ライダー、仮面ライダー亡が誕生した。

 

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真由美side

 

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!亡きちゃぁぁぁぁあぁ!あーヤバイ、マジかっけぇ。なにこれナニコレ!?このかっこよさずる過ぎるでしょう!

 

・・・・・・・・ゴホン。さて、これからは勇者パーティの援護をしつつ、適度に戦闘に介入させることにしよう。

 

亡さんはもうすでに元の姿に戻ってる。ってな感じで指示をし終えると

 

部屋にハジメと香織がやってきた。なんだろう?こんな時間に(※現在の時間は日本時間で午後十時ぐらいです。By作者)

 

「どうしたの?こんな夜中に。」

「うん、とりあえず、部屋に入ってもいいかな?香織さんが相談したいことがあるんだって。」

「そうなの。だから入れてくれないかな?」

「えぇ、構いませんよ。さぁ入って。」

 

私は二人を部屋に招き入れる。あぁそうか、明日は迷宮行く日だから、香織は今日ハジメのこと止めるんだっけ。そういうイベントあったねぇ。で、私のところに来たってことは多分私のところにもくぎを刺しに来たのかな?

 

でもさ、二人とも亡を見てびっくりしてるんだけどどうしたらいいんだろうか?

 

「あなたは誰?」

 

おそるおそる香織が聞く。やだこの子度胸ありすぎじゃない?

 

「私はマスターのサポートをするために生み出されたヒューマギア、個体名:亡です。よろしくお願いします。」

 

亡はそう返事をする。うっわぁ、様になってるぅ!キャー亡さんマジカッケー!

 

「さぁ、お互いの自己紹介?も済んだことだし、要件を聞きましょうか?」

「うん。・・・・・・・・あのね?真由美さんには明日の迷宮攻略にはいかないでほしいの!皆には私から説明するから!」

「どうして?何か怖い夢でも見た?」

「うん・・・・・・・・あなたが白い化け物に殺されちゃう夢・・・・・・・・」

 

oh・・・・・・・・やけに具体的だな。もっとkwsk

 

~~~少女説明中~~~~

 

「なるほどね。ハジメと同じように私もそのなんかよくわからない奴に殺されるかもしれないから来ないでほしいってわけね?」

 

私が聞いたのはおおむねそういうことだった。でもさ、途中で出て来た人型の何かとかさ、絶対になんか知らん敵出てくるフラグじゃん。なに?私の作った何かが利用されちゃうのかな?

 

いやー、その人型が”白髪天使?のあの人”*1だったらいいんだけどね・・・・・・・・

 

「そういうことだよ。だから、行かないでほしいの・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・ごめん、ハジメも同じように返したと思うけど、私もここに残ることはできない。」

「どうしてっ!?死ぬかもしれないんだよっ!?」

「それが戦争。私たちがやろうとしてることなんだよ香織。それに、私もさっさと日本に帰りたいからね。ここで立ち止まることなんてできない。だからごめん。」

「でも・・・・・・・・私は、真由美に死んでほしくない!だから死なないで、約束だよ?」

「うん。約束ね。」

 

香織は落ち着いたのか部屋に帰っていった。ふむ、それにしても心配しすぎじゃなかろうか?まぁ用心するに越したことはないよな。ってなわけで亡にこれからのことについて話さないとなぁ

 

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~~~翌日~~~

三人称side

 

真由美たち勇者一行は【オルクス大迷宮】前に立っていた。そして今、その場所の光景に驚いている最中だった。亡はメモリに情景を写真データとして残しているようだ。よほど景色が気に入ったのだろう。

 

ちなみに亡は、真由美が手に入れていたスキルで作ったものとメルド団長に説明するとあっさりと受け入れられた。まるで”それが正しい”と”洗脳で暗示をかけられている”ように。またあの人物が手をまわしたのだろうか?

 

さて、そこには様々な店が乱立しており、そこには冒険者がうじゃうじゃいた。そして大迷宮の入り口には何かを記録している女性が立っていた。聞いてみれば、入った人数を記録して、何人死んだのか確かめているのだという。 

 

「さて諸君、初の戦闘だ。今まで鍛えたものを十分生かせるように頑張ってくれ。健闘を祈る。」

 

メルドは今回護衛の剣士数名を連れて、光輝たちの前に立つ。所謂先導役をしている。

 

クラスメイトの方を見ると、各々が別の表情をしている。楽しそうにしている人もいれば怖がっている人もいた。

 

その中でも不穏な表情をしている人物がいた。そう、檜山である。彼は昨日、香織を連れて自分の部屋に入るハジメの姿をたまたま見かけた。そして愚かにもそれを憎いと思っていた。

 

(あいつなんかより、俺の方がもっとふさわしいんだ!)

 

そして檜山はその考えのまま迷宮へと足を踏み入れた。それはのちにクラス全員を巻き込んで危険な目に合わせることになるのだが、この時の檜山にそんなことが想像できようもなかった。

 

しばらく迷宮の中を進んでいく真由美達。

 

すると魔物が襲ってきた。

 

「よし、光輝達が前に出ろ。他は下がれ! 交代で前に出てもらうからな、準備しておけ! あれはラットマンという魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」

 

その言葉通り、ラットマンと呼ばれた魔物が結構な速度で飛びかかってきた。

 

灰色の体毛に赤黒い目が不気味に光る。ラットマンという名称に相応しく外見はねずみっぽいが……二足歩行で上半身がムキムキだった。八つに割れた腹筋と膨れあがった胸筋の部分だけ毛がない。まるで見せびらかすように。

 

正面に立つ光輝達――特に前衛である雫の頬が引き攣っている。やはり、気持ち悪いらしい。

 

間合いに入ったラットマンを光輝、雫、龍太郎の三人で迎撃する。その間に、香織と特に親しい女子二人、メガネっ娘の中村恵里とロリ元気っ子の谷口鈴が詠唱を開始。魔法を発動する準備に入る。訓練通りの堅実なフォーメーションだ。

 

光輝は純白に輝くバスタードソードを視認も難しい程の速度で振るって数体をまとめて葬っている。

 

彼の持つその剣はハイリヒ王国が管理するアーティファクトの一つで、お約束に漏れず名称は〝聖剣〟である。光属性の性質が付与されており、光源に入る敵を弱体化させると同時に自身の身体能力を自動で強化してくれるという“聖なる”というには実に嫌らしい性能を誇っている。

 

龍太郎は、空手部らしく天職が〝拳士〟であることから籠手と脛当てを付けている。これもアーティファクトで衝撃波を出すことができ、また決して壊れないのだという。龍太郎はどっしりと構え、見事な拳撃と脚撃で敵を後ろに通さない。無手でありながら、その姿は盾役の重戦士のようだ。

 

雫は、サムライガールらしく〝剣士〟の天職持ちで刀とシャムシールの中間のような剣を抜刀術の要領で抜き放ち、一瞬で敵を切り裂いていく。その動きは洗練されていて、騎士団員をして感嘆させるほどである。

 

真由美達が光輝達の戦いぶりに見蕩れていると、詠唱が響き渡った。

 

「「「暗き炎渦巻いて、敵の尽く焼き払わん、灰となりて大地へ帰れ――〝螺炎〟」」」

 

三人同時に発動した螺旋状に渦巻く炎がラットマン達を吸い上げるように巻き込み燃やし尽くしていく。「キィイイッ」という断末魔の悲鳴を上げながらパラパラと降り注ぐ灰へと変わり果て絶命する。

 

気がつけば、広間のラットマンは全滅していた。他の生徒の出番はなしである。どうやら、光輝達召喚組の戦力では一階層の敵は弱すぎるらしい。

 

「ああ~、うん、よくやったぞ! 次はお前等にもやってもらうからな、気を緩めるなよ!」

 

生徒の優秀さに苦笑いしながら気を抜かないよう注意するメルド団長。しかし、初めての迷宮の魔物討伐にテンションが上がるのは止められない。頬が緩む生徒達に「しょうがねぇな」とメルド団長は肩を竦めた。

 

「それとな……今回は訓練だからいいが、魔石の回収も念頭に置いておけよ。明らかにオーバーキルだからな?」

 

メルド団長の言葉に香織達魔法支援組は、やりすぎを自覚して思わず頬を赤らめるのだった。

 

そこからは特に問題もなく交代しながら戦闘を繰り返し、順調に階層を下げて行った。

 

道中の魔物と呼ばれる敵も難なく撃破し、歩みを進めていく。そして一流の冒険者か否かを分けると言われている二十階層にたどり着いた。

 

真由美は持っていた弓型のアーティファクトを取り出し、亡もフォースライザーを取り出す。清水もショットライザーを取り出す。

 

現在の迷宮最高到達階層は六十五階層らしいのだが、それは百年以上前の冒険者がなした偉業であり、今では超一流で四十階層越え、二十階層を越えれば十分に一流扱いだという。

 

真由美達は戦闘経験こそ少ないものの、全員がチート持ちなので割かしあっさりと降りることができた。

 

もっとも、迷宮で一番恐いのはトラップである。場合によっては致死性のトラップも数多くあるのだ。

 

この点、トラップ対策として〝フェアスコープ〟というものがある。これは魔力の流れを感知してトラップを発見することができるという優れものだ。迷宮のトラップはほとんどが魔法を用いたものであるから八割以上はフェアスコープで発見できる。

 

ただし、索敵範囲がかなり狭いのでスムーズに進もうと思えば使用者の経験による索敵範囲の選別が必要だ。

 

従って、真由美達が素早く階層を下げられたのは、ひとえに騎士団員達の誘導があったからだと言える。メルド団長からも、トラップの確認をしていない場所へは絶対に勝手に行ってはいけないと強く言われているのだ。

 

「よし、お前達。ここから先は一種類の魔物だけでなく複数種類の魔物が混在したり連携を組んで襲ってくる。今までが楽勝だったからと言ってくれぐれも油断するなよ! 今日はこの二十階層で訓練して終了だ! 気合入れろ!」

 

メルド団長の声は良く響く。そんなことを思っていると、なぜか清水が壁に向かってショットライザーの引き金を引いた。容易にマギアの装甲をぶち抜き破壊するその弾丸は寸分たがわず”壁に擬態していた”熊のような魔物の核を貫いていた。

 

真由美が逆方向を向くとそこにも”らしきもの”があったので、ニヒトの同化ケーブルを部分展開してこっそり同化しておく。どうやら技能:同化を発動すると部分的にザインとニヒトの見た目をしたアーマーを着ることができるらしい。

 

それは全面だろうが部分的だろうが同じであるようだ。

 

「ほぉー、よくロックマウントの擬態を見破ったな。みんなも気をつけろ。こんな魔物がうじゃうじゃいるからな。」

 

すると奥からうじゃうじゃとロックマウントの群れがはい出て来た。

 

「ひっ!?」

 

その飛び出てくる格好は、どうしてか某有名泥棒のダイブに似ていると来た。そんな光景を見てしまえば、見た目の気持ち悪さも相まって女子は動けなくなってしまう。

 

というか、動けないでいた。真由美の前で腰を抜かし、倒れこんでいる女子がいた。そのまま放置すればロックマウントの巨大な腕でプレス(物理)されてしまうだろう。

 

真由美はさすがにやばいと思ったのか、弓矢を同化し、威力を底上げしてロックマウントに放つ。無論威力最大ではない。直径5cm程度の光の螺旋となった矢は、縦に並んでいたロックマウントの核を寸分たがわず貫き

 

絶命させた。真由美はそれを確認すると、腰を抜かして動けなくなっている女子に手を差し出した。

 

「大丈夫?」

「う、うん。大丈夫。」

 

ケガはないようだ。真由美はそう安心していると最前列にいた光輝がその手の聖剣を上に掲げていた。

 

「貴様、香織たちになってことを!絶対に許さない!」

 

光輝の視線は、また増えたロックマウント達に向けられていた。

 

(馬鹿光輝!そんな火力で撃ったら!?)

 

真由美は急いで矢を装填しなおし、同化で威力を底上げする。そして、光輝の顔の横すれすれを通し、光の螺旋をロックマウント達に当てる。ロックマウント達は核を撃ち抜かれたことで絶命した。

 

真由美は弓を背中に背負い、光輝のいる方へ向かった。

 

「真由美?ありがとう、助かった。でも俺が倒そうとしてたんだから邪魔しないでk「ふんっ!」ごばぁ!?」

 

真由美は光輝が変なことを言いきる前にそのあまたに強化した拳を振り下ろす。

 

「馬鹿光輝、あんな威力で技使って天井崩れたらどうすんの!」

「ねぇ、真由美?」

「ん?何、雫。」

「光輝・・・・・・・・気絶してる。」

「・・・・・・・・あっ。」

 

光輝は・・・・・・・・気絶していた。

 

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しばらくして、光輝が目を覚ますと、勇者パーティは進み始めた。するととても美しい鉱石を発見した。

 

「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」

 

グランツ鉱石とは、言わば宝石の原石みたいなものだ。特に何か効能があるわけではないが、その涼やかで煌びやかな輝きが貴族のご婦人ご令嬢方に大人気であり

 

加工して指輪・イヤリング・ペンダントなどにして贈ると大変喜ばれるらしい。求婚の際に選ばれる宝石としてもトップ三に入るとか。

 

「素敵……」

 

香織が、メルドの簡単な説明を聞いて頬を染めながら更にうっとりとする。そして、誰にも気づかれない程度にチラリとハジメに視線を向けた。もっとも、雫ともう一人だけは気がついていたが……

 

「だったら俺らで回収しようぜ!」

 

そう言って唐突に動き出したのは檜山だった。グランツ鉱石に向けてヒョイヒョイと崩れた壁を登っていく。

 

「馬鹿野郎!トラップの有無も確認していないのに勝手な行動をするな!」

 

メルド団長は叫ぶ。しかし檜山達はベロを出しながらおちょくり、その鉱石をつかむ。すると足元に転移陣のようなものが現れた。

 

部屋の中に光が満ち、真由美達の視界を白一色に染めると同時に一瞬の浮遊感に包まれる。

 

真由美達は空気が変わったのを感じた。次いで、ドスンという音と共に地面に叩きつけられた。

 

尻の痛みに呻き声を上げながら、真由美は周囲を見渡す。クラスメイトのほとんどは真由美と同じように尻餅をついていたが、メルド団長や騎士団員達、光輝達など一部の前衛職の生徒は既に立ち上がって周囲の警戒をしている。

 

どうやら、先の魔法陣は転移させるものだったらしい。現代の魔法使いには不可能な事を平然とやってのけるのだから神代の魔法は規格外だ。

 

真由美達が転移した場所は、巨大な石造りの橋の上だった。ざっと百メートルはありそうだ。天井も高く二十メートルはあるだろう。橋の下は川などなく、全く何も見えない深淵の如き闇が広がっていた。まさに落ちれば奈落の底といった様子だ。

 

橋の横幅は十メートルくらいありそうだが、手すりどころか縁石すらなく、足を滑らせれば掴むものもなく真っ逆さまだ。真由美達はその巨大な橋の中間にいた。橋の両サイドにはそれぞれ、奥へと続く通路と上階への階段が見える。 

 

それを確認したメルド団長が、険しい表情をしながら指示を飛ばした。

 

「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」

 

雷の如く轟いた号令に、わたわたと動き出す生徒達。

 

しかし、迷宮のトラップがこの程度で済むわけもなく、撤退は叶わなかった。階段側の橋の入口に現れた魔法陣から大量の魔物が出現したからだ。更に、通路側にも魔法陣は出現し、そちらからは一体の巨大な魔物が……

 

その時、現れた巨大な魔物を呆然と見つめるメルド団長の呻く様な呟きがやけに明瞭に響いた。

 

まさか……ベヒモス……なのか……

 

その空間にメルドの声は嫌というほど響いた。その声に反応し、ベヒモスは真由美たちの方へ向く。その目はまるで今日の獲物を見つけたといわんばかりに。そして、その化け物【ベヒモス】は戦闘開始と言わんばかりに

 

咆哮を上げた。

 

「総員、階段付近まで撤退しろ!今のお前らじゃ無理だ!」

 

メルドが叫ぶ。パニック状態になっているクラスメイトは一斉に階段付近まで移動する。が、そこで足止めを食らった。階段前に魔法陣が展開され、大量のトラウムソルジャーが出現したからである。

 

「亡っ!」

「了解!」

 

《ジャパニーズウルフ》

 

「変身!」

 

《フォースライズ! ジャパニーズウルフ!・・・・・・・・BREAK DOWN》

 

真由美の呼ぶ声に亡が反応し亡は変身する。亡はクラスメイトの前に立ち、蹴りや拳などでトラウムソルジャーを粉砕していく。

 

「さてと・・・・・・・・んじゃあ、このベルトを巻いて変身する人たちに渡しますか!」

 

真由美はそう言って持っていらサックの中からショットライザーともう一つ、黒に黄色の円形状のものがついたベルトと、黄色いプログライズキーを取り出して、ベヒモスの方へと走り出していった。

 

_____________________

 

《バレット!》

 

「ふっ!ぐうぉぉぉぉぉあああぁぁぁぁぁぁあぁあ!」

 

《オーソライズKamen Rider… Kamen Rider…》

 

「変身!」

 

《ショットライズ!・・・・・・・・シューティングウルフ!The elevation increases as the bullet is fired.》

 

清水はバルカンへと変身し、ベヒモスに弾丸を浴びせている。が、全然聞いている様子がない。

 

「清水!?その恰好は一体?」

「話はあとだ光輝!今はあれを止めるぞ!」

「!?分かった!万翔羽ばたき、天へと至れ――〝天翔閃〟」

 

光輝が切りかかる、がベヒモスはびくともしていない。

 

「どうする?このままじゃじり貧だぜ?」

「あきらめるな龍太郎。せめて、クラスのみんながここを離れるまでの時間を稼がなきゃ!」

「二人とも!前を見ろ!」

 

光輝と龍太郎の目の前にはベヒモスの前足が来ており、このままでは二人とも奈落に落ちてしまう。二人はとっさに目をふさぐ

 

しかし、衝撃は来ず、鉄と鉄がぶつかるような音がした。二人の目の前に映ったのは右腕を掲げてベヒモスの足を止めてる青と白のアーマーの戦士

 

バルカンこと、清水だった。

 

「大丈夫か!?」

「あぁ、問題ない!」

 

清水はベヒモスの足を払い、銃撃する。ゼロ距離だとさすがに耐えられないのか、ベヒモスはひるむ。すると後ろから声がした。

 

「清水君、これを!」

 

声の主は真由美だった。真由美が投げて来たのはアタッシュショットガンだ。そして緑色のプログライズキー、ガトリングヘッジプログライズキーだ。

 

「ありがとう真由美さん!」

 

清水はアタッシュショットガンを展開する。

 

《ショットガンライズ!》

 

それをベヒモスに向けて撃つ。

 

「うわぁぁ!?」

 

しかし反動が強く、清水は後方に飛んで行ってしまう。それはベヒモスも同様で、壁の方まで滑っていった。しかしまだ倒れていない。

 

このままではじり貧だ。そう思った真由美はぽかんとしている龍太郎に叫ぶ。

 

「龍太郎君!これを!」

 

真由美は黒色のドライバー「飛電ゼロワンドライバー」を龍太郎に投げる。

 

「うお!?なんだこれ!?」

 

龍太郎はそういったが一瞬、意識を失う。次に目が覚めたときにはベルトを腰に巻いていた。

 

「なんだかよくわかんねぇけど、ラーニング完了!」

 

そして右手に持っていたそのキー、ライジングホッパープログライズキー

 

のスイッチを押す。

 

《ジャンプ!》

 

そしてそれをベルト部分にかざす。

 

《オーソライズ!》

 

「変身!」

 

《プログライズ!飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.》

 

「ゼロワン!それが俺の名だ!」

 

真由美はそれを見て無事に変身が終えたことに安堵する。そして残りのショットライザーを渡すべく、もう一人の方へと向かった。

 

____________________

 

そこにいたのは恵理だった。自分が苦手な死霊系の魔法を行使し、必死に戦っている。真由美は恵理を呼んで、自分のもとに来させる。

 

「何?真由美。」

「恵理ちゃん。まだ戦える?」

「・・・・・・・・正直もうきついよ。僕はこの魔法が苦手だから、あんまり使い続けられない。」

「じゃあ、あなたにこれを上げる。これがあればあなたは戦える!」

 

 

真由美が渡したのは2つ目のショットライザーとラッシングチータープログライズキーだった。

 

「・・・・・・・・これを使えれば、僕は戦えるの?また、大切な人を失わずに済むの?」

「うん。『想いはテクノロジーを越える』だから気持ちをしっかり持って!」

「分かった。使うよ。」

「お願い。」

 

恵理はそう言ってショットライザーをつかむ。そして、まるで使い方がわかっているかのようにキーを握り、ボタンを押す。

 

《ダッシュ!》

 

そしてそれをショットライザーに刺す。

 

《オーソライズ!Kamen Rider… Kamen Rider…》

 

手でキーのカバーを展開し、引き金に指をかける。そして

 

「変身!」

 

《ショットライズ!・・・・・・・・ラッシングチーター!Try to outrun this demon to get left in the dust.》

 

「バルキリー。僕はこの力で大切な人を守る!」

 

恵理は仮面ライダーバルキリーとなり、敵を次々と倒していく。

 

___________________________

 

「これを使うか!」

 

《リボルバー!》

 

ガトリングヘッジプログライズキーをアタッシュショットガンのスロットに差し込む

 

《Progrizekey confirmed.Ready to utillize》

 

清水はそれをベヒモスに向けると、引き金を引く。

 

《ガトリングパワーショット!》

 

緑の槍状のエネルギー弾がその銃口から連射される。しかし、それで終わりではない。銃口を一度折り畳み待機状態に戻す。

 

《チャージライズ!》

 

そして再び、展開する。

 

《フルチャージ!》

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

清水は再び、引き金を引く。

 

《ガトリングカバンバスター!》

 

上空に緑色の槍状のエネルギー弾が発射されそれが次々と突き刺さる。

 

「GRUGAAAAAAAAAAAAAAAA!」

 

ベヒモスは悲鳴を上げる。とそこへ、ゼロワンとバルキリーがやってきた。

 

「龍太郎!と・・・・・・・・誰?」

「中村恵理だよ、清水君。」

「恵理ちゃん!?まぁいいや、決めるよ3人とも!」

「応!任せろ!」

「うん!分かったよ!」

 

清水と恵理はショットライザーをベルトに戻す。そして、キーのスイッチを押す。龍太郎はベルトに刺さったキーを押し込む。

 

『バレット!』

『ダッシュ!』

 

『バレットシューティング』

『ダッシュラッシング』

『『ブラスト!フィーバー!』』

『ライジングインパクト!』

 

3人は上空へと飛びあがり、ベヒモスに蹴りを入れる。その威力はすさまじく、ベヒモスの堅牢な皮膚?を砕き中の肉を露出させる。

 

「いまだ!真由美さん!」

 

清水が真由美を呼んだ。そこには両手を合わせて錬成を発動しているハジメと、弓矢をもって走ってきている真由美と、その後ろには下がって魔法を発動しようとしているクラスメイトがいた。

 

時は3人が揃った直後までさかのぼる。

 

______________

 

「光輝!一旦引くぞ!」

「でも、龍太郎たちがまだ!」

「あれは大丈夫だ、それよりも早く後退して魔法の一斉射の準備をしろ!」

「でもあの化け物は俺が倒さないといけないんです!」

 

メルド団長のいうことを聞こうとしない光輝、しかしメルドは光輝のことを殴って話を聞かせる。

 

「いいか!これは作戦なんだ!。あいつらが陽動をしている間に俺たちは魔法を準備する。真由美とハジメはそのまま前線のやつらを後退させゼロ距離で攻撃の隙を作る。その間に俺たちが魔法を放つ!

これで何とか出来るはずだ!いいか!?これは少しでもおかしくなると全員が危険にさらされる!だからお前も俺の言うことを聞け!」

 

光輝は何も答えない。メルドはみんなを集め後ろに下がらせる。その間に真由美とハジメは準備を始める。

 

「良かったの?ハジメ。これはとっても危ない作戦だったんだよ?彼らをおとりに使うことを悟られずに準備を進める。そして私たちはその戦火の渦中まで行ってゼロ距離攻撃をする。とっても危ない。」

「でもあの状況で動けるのは僕しかいなかったから。もう気にしてないよ。」

「ごめんね。じゃあやろうか!」

「うん!」

『いまだ真由美さん!』

「ハジメお願い!」

「うん!”錬成”」

 

ハジメは錬成を発動し、ベヒモスの足を固定する。その間に前の3人は下がる。

 

真由美は弓を持ってそのままベヒモスの皮膚が砕けたところに突貫する。そして弓を同化で強化し、そのまま滑り込むような姿勢で構える。

 

「死ね、ベヒモス。」

 

真由美はゼロ距離で矢を放つ。威力を最大にした真由美の矢はそのままベヒモスを少し上げつつ体を貫通する。すかさず真由美の近くまで来たハジメがベヒモスの体を錬成で固定し、そこに生徒たちが撃った魔法が当たる。”一発をのぞいて”。

 

魔法はベヒモスに当たり大爆発を起こす。そしてその爆発でベヒモスがいた場所の床が砕けた。そしてそのまま、真由美とハジメは、落ちてしまった。

 

 

*1
分解とか言う技能持ちで、羽とか使える、感情がないノから始まりトで終わる四文字のあの人




という訳でバルキリーとゼロワンが登場しました。恵理のバルキリー化は少し強引だったかなって思ってます。さて、真由美とハジメが落ちた描写は次回詳しく書きたいと思います。ではまた次回お会いしましょう!

光輝君はどうするべき?

  • 主人公たちを邪魔し続ける
  • 改心させる
  • いっそのこと殺す
  • 魔人族の手先になる
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