インフィニット・ストラトス~蛇を宿した者~   作:*.❀Mikagura✿.*

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うへぇ…今日だけで何話投稿するつもりなんだ僕は…

溜め込み分が無くなってしまう…
だがしかし…約5年?近く待ってくれている方々もいるんだから!!
修正しながらとはいえ出していきますっ!!
本編をお楽しみ下さいませ!


第四話

 

昼休み。

 

 IS学園一年一組の教室は午前中の授業を終えた生徒たちの声で賑わっていた。

 

「……お腹空いた」

 

 その中で、ヨミ・ボーデヴィッヒは机に突っ伏していた。

 

「さっきからそればっかりだね」

 隣からシャルロットが声を掛ける。

 

「だってお腹空いたんだもん」

「もう少ししたら食堂に行けるよ」

「あと何分?」

「十分くらいかな」

「長い」

「十分だよ?」

「ボク様にとっては長いの」

 ヨミは顔だけを上げた。

 薄紫色の長いツインテールが机の上へ流れる。

 

「……ラウねぇさん」

「なんだ?」

 少し離れた席にいたラウラが振り向く。

 

「お腹空いた」

「そうか」

「何か食べたい」

「食堂へ行けばいいだろう」

「まだ昼休みになったばっかりだから」

「なら、もう少し待て」

「冷たい」

「お前が待てないだけだ」

「ひどい」

 再びヨミが机へ突っ伏す。

 その様子を見ていた一夏が思わず笑った。

 

「お前、本当にマイペースだよな」

「そう?」

「ああ」

「そういう一夏は?」

「俺?」

「お腹空いてないの?」

「そりゃ空いてるけど」

「じゃあ仲間だね」

「なんだそれ」

 シャルロットが笑う。

 

「でも、ヨミって本当に食べるの好きだよね」

「好き」

「即答だね」

「食事は大事だから」

「そこだけ妙に真面目だな」

 一夏が呟く。

 

 すると…

「一夏さん」

 セシリア・オルコットが一夏へ声を掛けた。

 

「少々よろしいですか?」

「セシリア、どうかしたのか?」

「ええ」

 セシリアは一夏の前まで歩いてくる。

 

「午後の授業について確認したいことがありますの」

「授業?」

「はい」

 一夏がセシリアの話を聞いている。

 その横で、ヨミは二人を眺めていた。

 

「……」

 そして、ぽつり。

 

「オルコット」

「何ですの?」

「織斑と話す時、ちょっと声が高くなってない?」

「なっ!?」

 セシリアの顔が一気に赤くなる。

 

「そ、そんなことありませんわ!」

「そう?」

「そうですわ!」

「ふーん」

「その顔は絶対に信じていませんわね!?」

「うん」

「即答!?」

 教室のあちこちから笑い声が上がる。

 一夏が頭を抱える。

 

「ヨミ、お前……」

「何?」

「そういうところ、結構容赦ないよな」

「そうかな?」

「そうだよ」

「でもオルコット、面白い反応するから」

「それ本人に言うなよ……」

「もう言ったよ?」

「そういうところだよ!」

 シャルロットが笑いを堪える。

 

「ヨミ、からかうの好きなの?」

「相手によるかな」

「なるほど」

「でも、嫌がってるならやめるよ」

 セシリアが少し驚いたようにヨミを見る。

 

「……意外ですわね」

「何が?」

「もっと人の反応を面白がって、ずっと続ける方かと思っていましたわ」

「そこまで性格悪くないよ」

「誰が性格悪いですって!?」

「オルコットのことじゃないよ」

「今の流れで言われたら私のことにしか聞こえませんわ!」

 また教室に笑い声が響いた。

 ラウラはその様子を見ながら静かに口元を緩める。

 

「ヨミ」

「ん?」

「そろそろ食堂へ行くぞ」

「やった」

 ヨミがすぐに立ち上がる。

 

「早いな」

 一夏が呆れる。

 

「お腹空いてるからね」

「さっきまで机に突っ伏してたのに」

「食事のためなら動ける」

「分かりやすい……」

 四人は教室を出た。

 廊下には、昼食を求めて食堂へ向かう生徒たちが並んでいる。

 

 その途中。

「……あ」

 ヨミが立ち止まった。

 

「どうしたの?」

 シャルロットが振り返る。

 

「購買」

「購買?」

「デザート」

「食堂行くんじゃなかったの?」

「行くよ」

「じゃあ何で?」

「食後の分」

「先に買うの?」

「売り切れたら困るから」

「そこまで!?」

 ヨミは真剣だった。

 

「食べたいものは確保しておく」

「なるほど……」

 シャルロットが納得してしまう。

 一夏が呆れた顔をする。

 

「お前、軍人なんだよな?」

「そうだよ」

「軍人が食後のデザートを確保するために全力を出すなよ」

「大切なことだよ」

「そうなのか……?」

 ラウラが横から口を挟む。

 

「ヨミ」

「ん?」

「昼食の後に菓子を食べすぎるな」

「分かってるよ」

「本当か?」

「たぶん」

「信用できんな」

「ひどい」

 そんな会話をしながら、四人は食堂へ向かった。

 食堂は昼休みということもあり、多くの生徒で賑わっていた。

 

「何食べようかな」

 ヨミがメニューを見る。

 

「日替わり定食は?」

 シャルロットが指差す。

 

「それにする」

「決めるの早いね」

「お腹空いてるから」

 ラウラも自分の昼食を選ぶ。

 

「ヨミ」

「ん?」

「野菜も食べろ」

「……」

 ヨミの動きが止まった。

 

「野菜は後でいい」

「駄目だ」

「えー」

「残すなよ」

「分かったよ」

 ヨミは渋々頷く。

 その様子を見ていた一夏が笑った。

 

「ラウラって、本当にヨミのことになると姉ちゃんだよな」

「私はヨミの姉だからな」

「まあ、そうだけど」

「何か問題でもあるか?」

「いや、ないけど」

 ラウラは満足そうに頷いた。

 四人で席につく

 

「いただきます」

 ヨミが手を合わせる

 

「いただきます」

 シャルロットも続く

 一夏とラウラも食事を始める

 

 しばらくすると、ヨミは黙々と食べ始めた。

 普段の眠そうな様子とは違い、食事中だけは妙に真剣だ。

 一夏が思わず笑う。

 

「ヨミって、食べてる時は静かだな」

「食事中だからね」

「普段は結構しゃべるのに」

「食べながら話すと食べるの遅くなる」

「そこまで気にする?」

「温かいうちに食べたい」

「なるほど」

 シャルロットが笑う。

 

「意外と普通だね」

「何が?」

「ヨミって、もっと変わった人かと思ってた」

「ボク様だって普通のことくらい考えるよ」

「例えば?」

「今日の晩ご飯」

「食べ物ばっかりじゃねえか!」

「大事でしょ?」

「まあ……大事だけど」

 シャルロットが笑う。

 ラウラも小さく笑った。

 食事を続けながら、一夏がふと口を開く。

 

「なあ、ヨミ」

「ん?」

「学校、どうだ?」

「学校?」

「ああ」

 一夏は少し考えてから続ける。

 

「入ってまだ数日だけど、慣れたか?」

「……」

 ヨミは箸を止めた。

 

「どうだろう」

「まだ慣れてない?」

「そういうわけでもないよ」

 ヨミは周囲を見る。

 

 騒がしい教室

 

 食堂にいる生徒たち

 

 ラウラ

 

 シャルロット

 

 そして一夏

 

「思ってたより悪くない」

「そっか」

「うん」

「それならよかった」

 一夏が笑う。

 ヨミも小さく笑った。

 

「一夏も変な奴だけどね」

「お前にだけは言われたくない!」

「そう?」

「そうだよ!」

 シャルロットが笑いながら言う。

 

「二人とも似たようなものじゃない?」

「俺は普通だろ」

「ボク様も普通」

「どこがだよ!」

 また笑い声が起きる。

 

 そんな中、ヨミはふと窓の外を見た。

 

 青い空

 

 白い雲

 

 どこまでも続く空

 

「……」

 その先にあるものを思い浮かべる。

 昨日、ティアマトを整備しながら話したこと。

 もっと遠くへ

 いつか、宇宙へ

 

 そして 〖約束〗

 

「ヨミ?」

 シャルロットが呼ぶ。

 

「どうしたの?」

「……ううん」

 ヨミは窓から目を離した。

 

「何でもないよ」

「そう?」

「うん」

 ヨミは再び食事へ戻る。

 今はまだ、ここにいる。

 だから今は、この時間を楽しめばいい。

 

「……あ」

 ヨミが突然、何かを思い出した。

 

「どうした?」

 一夏が聞く。

 

「デザート」

「まだ言ってるのかよ!」

「忘れるところだった」

 ヨミが立ち上がる。

 

「先に買ってくる」

「食事終わってないだろ」

「戻ってきてから食べる」

「効率悪くない?」

「売り切れる方が困る」

「そこは譲らないんだな……」

 ヨミはそのまま購買へ向かっていく。

 

「……元気になったな」

 一夏が呟く。

 ラウラはヨミの後ろ姿を見る。

 

「食べ物が関わると、あいつは元気になる」

「知ってるんだ……」

「姉だからな」

「便利な言葉だな、それ」

 シャルロットが笑う。

 

「でも、良かったんじゃない?」

「何が?」

「ヨミが楽しそうだから」

 一夏もヨミの姿を見る。

 購買へ向かう長い薄紫色の髪。

 その後ろで揺れる細い尾。

 

「……まあ、そうだな」

 IS学園に来てまだ数日。

 ヨミはこの場所のすべてを知っているわけではない。

 それでも少しずつ。

 少しずつ、この学園での日常を作り始めていた。

 そして今日も…

「ラウねぇさん!」

 廊下の向こうからヨミの声が響く。

 

「何だ?」

「売り切れてた!」

「……そうか」

「悲しい」

「次は早めに行け」

「うん……」

 一夏とシャルロットは顔を見合わせる。

 

「……なんか、平和だな」

「うん」

 二人は笑った。

 

 こうして、IS学園での一日は過ぎていく

 まだ何も起きていない

 だからこそ

 この何気ない日常が、ヨミにとっては大切な時間になっていくのだった。

 

第4話・終




第4話…
内容薄い…?
いやいや、これからだとも!!うむ、!

ヨミ)あんまり…薄すぎると灰になるよぉ…?
作)ヒェッ・・・
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