彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

12 / 86
 出来たら投げる

キャラ崩壊のタグつけようかなぁ?


 乙女の一大事?

トレセン学園初日

 

 

各方面より期待を寄せられているトレセン学園初日は、混乱の中で終わりを告げた

 

 

 

『現代のお姫様』ことアグネスタキオン

 

彼女がトレセン学園に入学するという話は内密にしようにも、秘匿しようが無かった

 

 

事にマスコミ関係者はトレセン学園に対して彼女への取材を幾度となく打診するも、生徒の安全を名目に一切の取材行為を拒否していた

 

故にトレセン学園入学式はトレセン学園関係者並びウマ娘の関係者のみに開放され、一般の来場は例外なく認められなかった

 

 

これに対し、マスコミ各社は伝統の張り込みを行なう事にしていた

 

 

だが、マスコミ各社の予想と異なり、アグネスタキオンはトレセン学生寮に入寮しておらず、近くのマンションにて生活していた

 

 

更に彼女の地元との緊密な連携により、アグネスタキオンを写真は一切出回っておらず、彼らが知っているのはアグネスタキオンというウマ娘が一般の生徒と共にトレセン学園に来た。という事だけであった

 

 

 

トレセン学園に入学したウマ娘からすれば、ある意味では抜きん出た実力を有するシンボリルドルフと同等、或いはそれ以上に関心を持つ相手であった

 

何せウマ娘としての活躍が出来る期間よりも、1人のウマ娘として過ごす時間が多いのは自明である

 

ある意味ウマ娘達にとって、自分と合う伴侶を見つけることもまた関心ごとだったのだ

 

そういう意味では自分達より遥か先にいるであろうアグネスタキオンは彼女達にとっての希望であり、憧れでもあった

 

 

だから、たとえどれだけ取材されようともアグネスタキオンの情報を漏らす事は決してしなかった

 

 

各寮長であるフジキセキとヒシアマゾンもまた、マスコミ各社の思い込み。つまりトレセン学園は全寮制。という事を逆手に取り、張り込み組を寮の側に誘導した

 

 

 

トレセン学園は様々なトレーニングを行なえる施設であり、それ故にその敷地面積も広大なものになる

 

出入り口全てに警備員の詰所とゲートがあり、詰所からの操作以外でのゲート開放は不可能となっている

 

更に敷地の外においても、外壁沿いに巡回警備を配置。マスコミ各社の強引な取材に対応している

 

 

更にトレセン学園の側に交番が3つ増設されており、問題発生時には何れかの交番が対応する厳重なものであった

 

 

 

あくまでも彼女達は『学生』であり、『子供』である

故に思慮の無い大人の悪意から守るのは当然と秋川理事長やトレセン学園がある自治体、所轄の警察も判断していた

 

 

そもそも、これは『ウマ娘の社会進出』の為のテストケースの一つであり、民間主導とはいえど立派な国家プロジェクトである

 

念には念を入れるのは当然といえよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園の正門は南であり、裏門は北、通用門は東。トレセン学園学生寮は南西であるから、寮生通用門は南西にある

 

 

アグネスタキオンへの取材を目論む者達は南西に集まり、関係者が出てくるのは正門。裏門と通用門は基本的には使用しない事になっている

 

 

タキオンが通るのは一番遮蔽物の多い通用門であり、通用門付近には監視カメラが2台とカモフラージュして3台。合計5台ある

 

これにより、報道関係者とアグネスタキオンとその幼馴染が接触しないように最大限の警戒をしていたりする

 

なお、カモフラージュしている3台の監視カメラは幼馴染の両親が勤める会社からトレセン学園に寄贈されたものだったりする

 

 

 

 

 

 

この様な努力によりタキオンと彼の平穏な生活は守られていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園初日の混乱の原因の一つはアグネスタキオンによる過去の話である

 

男子とどう接して良いのか分からないウマ娘というのは実に多い

というより、当時男性と上手くつきあっていけるウマ娘の数は、G1レースの勝ちウマ娘の数よりも希少。とまで言われていたほどである

 

 

力任せで相手を見つけたとしても、その後待つのは一方的な愛情だけ

 

 

それに対して、アグネスタキオンは生まれの幸運こそあれど、ほぼ確定の相手を見つけている。しかも中学生で、だ

 

 

当然、思春期のウマ娘である以上、気になるし、参考にもしたいのが偽らざる本音だったのだろう

 

 

参加者は最終的に学年生徒の三分のニにまで膨れ上がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「参ったな、あれ程とは」

 

「分からんでもない。いや、皆分かっているんだろうさ、私達も含めてな」

 

「ですが、どうにかしないと問題になります

将来的には間違いなく」

 

 

翌日の早朝、生徒会メンバーは一足先に登校し、生徒会室で頭を悩ませていた

 

 

議題は勿論、昨日の件である

 

 

「いっその事体育館なりを使うか?」

 

「うむ。それも悪くは無いが、それだとタキオン君の負担が」

 

「確かに、2日目から講演などというのは洒落にもなりませんね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで生徒会メンバーが頭を抱えている時

 

当のアグネスタキオンは

 

 

 

「グラスワンダー君。ちょっと待ってくれないかい?」

 

「勿論です」

 

アグネスタキオンは頭を抱えたくなった

そもそも、昨日の事は昔話だったから、どうにかなった。しかし、アグネスタキオンというウマ娘は基本、対人関係は苦手なのだ

 

そういうのは基本彼がしてくれていたから

 

 

勿論、常識的な事ならば対応出来なくはないだろう

 

 

だが

 

(うまぴょいしてない精神が大和撫子だって?

いやいやいや、良く分からないのだが)

 

グラスワンダーは明らかに真剣そのものだ

 

(そもそも、何をどう教えろと?

ち、抽象的過ぎるぞこれは!)

 

 

突発的な事態に対する対応力は殆どないに等しいアグネスタキオンは

 

 

 

 

 

 

 

 

幼馴染に

 

 

た す け て

 

 

とメッセージを送るのが精一杯だった

 

 

 

 

グラスワンダーには放課後に時間を作ると言って一先ず保留とした

 

 

そして、秋川理事長に事の次第を報告し、彼をトレセン学園内に入れて良いのかの判断を仰いだ

 

 

 

 

 

秋川理事長からは生徒会のイベントの打ち合わせの為の来校であれば許可!

とメッセージが届いたのはすぐ後の事だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

た す け て

 

 

 

アグネスタキオンからこのメッセージを受け取った彼は、まず深呼吸した。

 

幼馴染であるタキオンの場合、緊急性が高いメッセージには特徴が出る。しかし、それに今回のは該当しない

 

となると、緊急性は低い。しかし態々メッセージを送ってきたとなるとタキオンのメンタル的にきてる可能性が高いと判断した

 

だが、トレセン学園はウマ娘の学校である。部外者の立ち入りは原則禁止の筈

タキオンの力になりたい。でもトレセン学園内に行けない

 

 

部屋の中を右回りでぐるぐる歩き回っていると

 

 

学園に入る許可もらった

通用門

 

 

とのメッセージが来た

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

「なぁーんで、実質女子校に2回も入る事になるのやら」

 

トレセン学園内に入って愚痴る彼であった

 

 

 

 

通用門まで迎えに来たウマ娘

 

「えっと、生徒会長さん、だっけ?」

 

「ああ。シンボリルドルフだ

今日は態々申し訳ないね」

 

「仕方ないね、タキオンの為だし」

 

 

 

 

「あんまり見ない方がいいんかね?」

 

「どうだろうな。もしかしたら、これからも頻繁に来てもらうかも知れないから何とも言えないな」

 

「委員会がそんなんで『いいんかい』なんちって」

 

「っ!だから、そういうのはっ!」

 

口元に手を当てて笑いを堪えるシンボリルドルフ

 

「この鐘は良いらしい。そんなに『いいんかね』」

 

 

 

 

シンボリルドルフの腹筋はまた崩壊した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、ゴメンって」

 

「ふぅ、君は私を笑わすのが上手いな」

 

「「ウマ娘だけに」」

 

「ふふふ」

 

「くくくくっ」

 

 

その場に彼とシンボリルドルフの笑い声がこだました

 

 

 

 

 

 

「いや、この前以来思いっきり笑ったよ」

 

「そりゃまた、大変なこって」

 

「さぞタキオン君もきみといるなら楽しいだろうね」

 

「そうあって欲しいもんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室で生徒会メンバーと打ち合わせした

 

 

 

その際

 

「大丈夫なの?この学校?」

 

と彼は冷や汗をかいたとか、なんとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、タキオンとグラスワンダーは会議室に向かった

 

 

 

「よ、タキオン。元気?」

 

「元気かと聞かれると少々疲れるね

ああ、グラスワンダー君。紹介しよう私の幼馴染さ」

 

「グラスワンダーと言います。初めまして」

 

「此方こそ初めまして、グラスワンダーさん

タキオンの幼馴染やってます」

 

 

 

 

グラスワンダーから話を聞いた

 

 

「なるほどなぁ。つまり貞淑なタキオンはグラスワンダーさんが持つ大和撫子のイメージぴったりって事?」

 

「そうですね」

 

「そ、そういう事だったのか」

 

「つうか、こういうデリケートな問題に俺を呼ぶなって」

 

「いえ、私がアグネスタキオンさんにお願いしたのですから」

 

「ま、そうなんすけどねぇ」

 

「大和撫子ねぇ」

 

「ええ、私は日本文化に憧れておりまして、色々と学びたくはあるのですが」

 

「ウマ娘だもんなぁ。時間も取れないよな」

 

「はい」

 

「俺から日本文化で出来るのって剣道だけだね」

 

「そうだねぇ。腕前はともかく」

 

「ほっとけや」

 

「剣道をされていたんですか?」

 

「まだ一年にもならないヒョッコですけどね」

 

グラスワンダーの興味をひいたようだった

 

「あの、もし宜しければ」

 

「ふぅむ、良いと思うよ?」

 

「まぁ、予定が合えばね」

 

 

 

 

 

 

 

その後グラスワンダーの日本文化探究についてタキオンと彼は手伝うことになった

 

 

 

 

 




ウマ娘も少女だからね、恋愛ごとに興味あるのは仕方ない

トレセン学園を取り巻く状況の複雑さが少しでも分かると嬉しい

お気に入り多すぎぃ!
感謝感激!

評価もありがとうございます!
過分な評価、誠に恐れ入ります!

絡ませるウマ娘 part2

  • ビワハヤヒデ
  • ウイニングチケット
  • ナリタタイシン
  • オグリキャップ
  • タマモクロス
  • エアグルーヴ
  • スーパークリーク
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。