彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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物事にゃあ触れちゃいけない物もあるという小話

この小説ではこういった描写もしていく予定


怒らないでね?

今回はウマ娘出ませんが


 とある記者の苦難の日々

俺はフリーの記者だ

 

 

これまでに色々なスクープを世に知らしめた事もある、それなりに実績のある記者といえるだろう

 

 

 

 

 

今回、俺が狙うスクープは『現代のシンデレラ』だ

 

 

ウマ娘という稀少な存在でありながら、幼馴染の男とずっと過ごして、今年新設されたトレセン学園に来たというものだ

 

 

ウマ娘の話題といえば、一部のレースやそのレース優勝者が結婚したとか破局したとかのニュースばかりだ

 

 

はっきり言ってしまうと話題性に乏しい

 

 

 

 

だが、今回のこれは明らかに話題になる。そう俺の長年の経験も言っている

 

勿論、他所の記者達も同じ事を考えているだろうから、競争率は尋常ではないだろうがな

 

 

 

 

とにかく、個人名はおろか、出身地方まで不明では話にならない

 

まずはトレセン学園側に取材を申し込んでみるか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畜生!

トレセン学園側に問い合わせたところ

 

『当学園に在籍する生徒、並び関係者に対する情報の開示は認められません』

 

との回答だ

 

予想はしてたが、思ったよりもガードが堅いな

 

 

 

となると、やはりインタビューしかないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、一言だけでも!」

 

「現代のシンデレラについて、何かコメントを!」

 

 

 

おーおー、やってやがるな

明らかにウザったいと思うほどの記者やレポーターにカメラの数々

 

 

 

 

だが、何か嫌な予感がするな

 

 

 

 

 

少し距離をとるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジかよ!

 

警備員じゃなくて、警察官だと!

 

 

さっき、正門付近で強引な取材を試みた連中は悪質な者はパトカーで聴取受けてやがる

 

 

 

どうなってやがんだ?

 

確かに新設の学園だが、警察まで動くか普通?

 

 

 

しかも、外周の道路に機材の設置や路上駐車も禁止とか、どういう事だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方ねぇ、正門は諦めて他の門に行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だこりゃあ

 

今外周をまわって南西の学生寮近くの通用門が遠くに見える所に居るが

 

 

外周を警備員が巡回してやがるし、トレセン学園周辺だけで交番と派出所が合計6ある

 

トレセン学園外周に面している交番だけで3つだと?

 

 

 

 

て事は何か?座り込みや張り込みをしたら、警察が飛んでくるのか?

 

冗談じゃねぇよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園周辺での取材はリスクの割に得られるものがないとして、知り合いの記者に会いに来た

 

 

「どうも」

 

「やれやれですよ

ウチの編集長がカンカンでしてね」

 

「て事は」

 

「ええ、トレセン学園からは厳重抗議。警察からは注意が来ましたよ

今、上の方はピリピリしてますね」

 

そりゃやべえな

トレセン学園は恐らくこれから話題になるだろう

 

厳重抗議って事は次やらかしたら

 

 

「此処だけの話なんですけど

実は既に何社かはトレセン学園から出禁を食らってるとか」

 

「マジですか?」

 

「ええ。しかも秋川、メジロなどのトレセン学園のスポンサーからも取材拒否となったとか」

 

「拒否ですむんですかね?」

 

「すまないと見てます

最悪取引停止もありえる、と」

 

背筋が凍った

取引停止。つまり、取材などの行為が見られた場合、法的対処をするということか

 

実質出禁食らった会社はウマ娘関連のニュースを取り上げられなくなった様なものだ

 

 

「すげ替えでも?」

 

「恐らくは」

 

無理か

 

となると大手は二の足を踏むな

中小どころなら、或いは

 

「こんな事を言うのも何ですけど、このヤマはヤバいですって」

 

「ええ、気をつけますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうなると、俺の持つ伝手でどうにかなるレベルじゃねぇな

 

だが、惜しい

 

 

これだけ厳重な囲いであるなら、その先のスクープは間違いなくデカイものになる

 

 

何せ、間違いなく独占スクープになるんだからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中で気になる裁判を見つけた

 

離婚調停の裁判

 

 

そこまで珍しい訳では決してない

 

 

 

だが、偶々傍聴したその裁判で

 

被告の娘がウマ娘である事を知った

 

 

 

 

 

 

彼の勘が言っている

 

何かある。と

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで被告に面会を求めてみたが、やっぱりビンゴだった

 

 

少し金を積めば、出るわ出るわ。貴重な情報が

 

 

 

 

ウマ娘の名前はアグネスタキオン。

 

育った場所、住所、出身幼稚園、出身小学校に中学校

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はそれを元にして取材することにした

 

 

これでは足りない。スクープとしては弱い

 

だから、もっと情報を集める

 

これは俺しか持ってない情報

 

 

 

しかもトレセン学園には一切の取材をしていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間違いなく、今年一番のとくダネになる

 

そう確信していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはアグネスタキオンの実家を訪ね、写真を撮った

 

勿論、ぼかしは入れるがな

 

 

 

次に近所の人に取材を試みた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、何故か初めの人物こそある程度取材に応じてくれたが、あまり価値のないものであった為に、他の人物にも取材したが一切応じてくれなかった

 

 

そこで、出身幼稚園や小学校にも電話で取材を申し込んだのだが、答えは全て『お答え出来ません』の一言だった

 

 

中学校に至っては『お話できる事はありません』の一点張り

 

 

 

 

 

 

 

 

では、彼女の保護をした役所にも取材したが『プライバシーの問題からお答え出来かねます』であった

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方なく近所の学生に取材しても「知らね」「知らなーい」ばかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んな訳があるか!

 

だがアグネスタキオンの地元では一切の新しい情報を得ることが出来なかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男は肩を落として、自宅に帰っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由は簡単である

 

 

タキオンの実家を見た事もない男が撮影しているのを見かけた近所の人間が町内会長に連絡

同時に怪しい人間がウロウロしている事を知り合いに伝えた

 

その話を聞いた1人がわざと取材に応じ、当たり障りのない情報を提供し、名刺を入手

 

フリージャーナリストとの肩書きからタキオン狙いではないかと町内会長に連絡

 

ウロウロしている人物がタキオンのスクープを狙う記者であると判断した彼は町内会の連絡網を使い、町内に伝達

 

更にタキオンの出身幼稚園、小学校、中学校にも連絡したのだ

 

 

各所は迅速に対応し、タキオンの情報を漏らさない様にしたのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅に帰った記者はパンチは弱いがスクープであると割り切って、知り合いの会社にこれを持ち込んだ

 

 

 

 

会社側もこれを嬉々として受け取り、彼には多額の報酬が渡された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、いつまで経っても彼のスクープが紙面に載る事はなかった

 

不思議に思った記者はその会社の知り合いに連絡を入れたが、返ってきた答えに愕然とした

 

「はぁ、その者でしたら先週付けで退職しておりますが」

 

 

 

あり得ない。知り合いは少なくともその会社に10年以上働いていたし、彼からのスクープを幾度も記事にしてきた

 

 

 

しかし、それだけではなかった

 

 

「君の記事はウチでは今後取り扱えない」

 

と宣告を受けたのだ

 

 

彼は何度も理由を問うも、理由はわからずじまいだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然だが、これにも理由がある

 

確かにトレセン学園からは情報を得ていない

しかし、厳重過ぎる警備体制はウマ娘保護の為であり、ウマ娘と社会の調和の為のテストケースを守る為でもあったのだ

 

 

 

ところが、彼はそれをトレセン学園から情報さえ得なければ良いと解釈してしまったのだ

 

 

トレセン学園側としては学園内と周辺を守るだけで手一杯

政策を主導する人間もそれで良しと考えていた

 

 

 

ところが、アグネスタキオンの地元選出の議員より、アグネスタキオン地元にて取材を行なう記者の存在が報告された

 

 

つまり、穴を見つけた記者がいたのだ

 

 

 

関係者は直ちに対応に追われる事になる

 

何せ前代未聞の試みである

 

 

 

既にシンデレラストーリーとしてウマ娘関係者の間に広まっている。寧ろそれを後押ししたのだ

 

此処で外部からのくだらない介入のせいで2人の生活が脅かされる事に

なれば、ウマ娘側の不信は高まる事は容易に想像がつく

 

 

 

 

しかし、その記者を抑えるのは無理である

 

少なくとも『報道の自由』というものがあるのだ

 

 

多少強引な取材方法としても、違法行為ではない

 

 

 

 

 

 

だが、彼等は『国家』である

 

 

個人を抑えるのは無理だとしても

 

 

 

 

 

 

 

そこで報道各社の上層部に

 

『アグネスタキオンの記事出すなよ?』(意訳)

 

との通告を行なった

 

 

勿論、内部からも異論は出たが

「一時の狂騒の為に、ウマ娘との共生の指標を捨てるかね?」

との意見には逆らえなかった

 

 

 

 

 

 

 

これは記者が自宅に戻って記事を纏めるのに手間取ったから間に合ったといえる

 

もしも、記者が戻ってすぐに自分の記事を売り込んだならば、恐らく今年度最大のスクープだったかも知れない

 

 

だが、タキオンの母親から聞いた話は主観的なものばかりであり、それの補強材料を求めて向かった所でのまさかの空振り

経験豊か故に、憶測を交えた記事がどれだけ後で問題になるか理解していたが為の悲劇ともいえよう

 

 

 

結局、国側の行動が先着し、記事は編集長の所で止められた

 

 

記事を受け入れた担当は会社の上層部に睨まれる事になる

 

スクープは欲しいが、会社を潰すリスクを犯す必要はないのだから。それを受け入れ、記事にしようとした者への目は厳しくなる

 

 

結局担当は自主退職に追い込まれる事になる

 

勿論、今までの会社への貢献に対しては多大な退職金という形で支払われたが

 

 

 

 

そして、元凶である記者に対しては取引停止という処分となったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

この様な顛末を辿る記者はこの時期には珍しくなかったとかなんとか

 

 




そりゃ(必死で隠している宝箱を開けたら)そうなるよ

実のところタキオンと彼氏の生活はかなりギリギリのところで成り立っているという話でもあったり

絡ませるウマ娘 part2

  • ビワハヤヒデ
  • ウイニングチケット
  • ナリタタイシン
  • オグリキャップ
  • タマモクロス
  • エアグルーヴ
  • スーパークリーク
  • その他
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