予定より相当長くなったorz
騒動は『そうとう』長くなり申した
さって、次の日も書かなきゃ
いつも通り、捏造、独自設定しかありませんが、許して?
私とウオッカは生徒会の先輩達によるレースを見て、お姉ちゃんと帰路についた
お兄ちゃんは生徒会のメンバーと共に学園で用事があると言うので、先に帰った
「楽しかったかな?2人とも」
お姉ちゃんは私とウオッカに聞いてきた
「本当に良い思い出になりました」
うん!ありがとうお姉ちゃん!
「満足してくれたなら、私達も嬉しい限りだよ」
お姉ちゃんも嬉しそうだった
「あの、タキオンさん」
「何かな?ウオッカ君」
「兄貴は今日帰ってくるんですか?」
「ああ、そういえば君は彼のことをそう呼んでいたね」
お姉ちゃんの言葉に
「あ、いや、マズかったですか?」
男勝りで有名なウオッカも不安そうだ
「構わないさ
何なら、私の事も姉と呼んでくれても良いんだよ?」
え、お姉ちゃん?
流石にそれは
「いえ、ありがとうございます
でも兄貴だけでもじゅうぶんですよ」
「そうかい?」
そういえば、お姉ちゃん
「うん?」
あたしとウオッカのサイズ聞いてきたのは、何で?
「サイズ?
なるほどねぇ
明日には分かるさ」
そうなの?
お姉ちゃんは少し考えてから、楽しそうに笑っていた
トレセン学園では食堂の大掃除と並行して、スーパークリークと彼主導の元でシンボリルドルフ、エアグルーヴ、メジロマックイーン、ナイスネイチャ、ゴールドシップがとある部屋に集まっていた
「つまり、制服を仕上げると?
この短期間でか」
「んにゃ、制服は専門の業者がいるんだ
下手に手を出して大火傷する趣味はない」
「どう言う事だ?」
「そういうことですのね」
「どういう事だよ、マックイーン?」
「つまり、彼氏さんはウオッカさんの衣装を作るつもりなんですね?」
「そー言う事」
全員が納得した
「だが、貴様は服など作れるのか?
とてもそうには見えないが」
「おいおい、エアグルーヴ先輩
そりゃ、言い過ぎだって
このゴルシちゃんの新しい勝負服を作ったのはコイツなんだぜ?」
「なるほど、そうでしたのね」
マックイーンは漸く納得した
ライアンやパーマーにドーベルから聞いていた赤い勝負服
メジロ家のお抱えの裁縫屋に聞いても分からないはずだ
そして、彼のことを殊更気に入っているゴールドシップなら、自分のサイズを取らせる事もあり得るだろう
気難しい性格のゴールドシップだが、今年に入ってからは伸び伸びしているとライアン達からも聞いていた
ゴールドシップというウマ娘は気に入った相手には隠し事をしないウマ娘なのだから
「折角兄貴と慕ってくれてんだ
兄貴らしい事の一つでもしてやりたくなるだろ?」
「それでこのメンバーというわけか」
再度、この場にいる全員が納得した
スーパークリークは家事万能
エアグルーヴは母親から家事は一通り仕込まれている
ナイスネイチャは家の手伝いをしていたので裁縫には自信があるとの事
シンボリルドルフ、メジロマックイーン、ゴールドシップは家の都合とはいえ、ある程度以上の水準の腕を持っている
本来ならば、タマモクロスも加えたかったが、今日の食堂での一件で疲れているだろう事から除外した
だが、これだけのメンバーがいればどうにかなる!
そう思わせるメンバーだった
激しい討論の結果、ウオッカに送る衣装はジャケットタイプの物となった
本来なら、材料の不足で終わっていたが、そこはトレセン学園の良心ことナイスネイチャによる活躍が光った
何せナイスネイチャが頼み込むとどこの店も協力的になってくれた
これにはシンボリルドルフも目を丸くした
彼は彼で地元の服飾店の店主に相談し、図面を起こしてもらった
曰く
「伊達にこの仕事で40年飯を食ってる訳じゃない」との事だった
そして、図面はFAXにより送られ、材料はトレセン学園の正門前までナイスネイチャとシンボリルドルフが受け取りに行った
そうして、僅か3時間程でウオッカのジャケットが完成した
その後、彼は急ぎ足で自宅へと向かった
「ただい、ま?」
あ、お兄ちゃんが帰ってきた!
「おかえり、随分遅かったね」
「許してくれ
なんでも「ん?今なんでもって」頼むから、落ち着いてくれませんかねぇ?」
「無理だな」
「ひどぅい」
ああ、いつものお兄ちゃんとお姉ちゃんだなぁ
あれ?どうしたのよ、ウオッカ
「え?兄貴ってこういう人なのか?」
どうかしらね
正直な話をいうとね、あたしにもよく分からないの
「は?いや兄なんだろ?」
そりゃね、お姉ちゃんの結婚相手だし
「え”」
どうしたのよ、そんな鳩がマシンガン撃ち込まれた様な顔して?
「いや、それ残らねぇだろ」
あたしも聞いた話だけどね
トレセン学園に転校する事になったお姉ちゃんとお兄ちゃんは終業式で校長先生から応援されたんだって
「マジか。あの堅物親父が?」
そうみたいね
それで
「アグネスタキオン君と君にはこれから困難が待ち受けると思う
だが、それに挫けずに自分たちの道を迷わず進んで下さい」
「貴女達の進んだ道は必ず誰かの道標になるはずです
苦労も困難も多いでしょう。それでも貴女達2人ならば乗り越えることが出来ると私は信じています。頑張って下さい」
みたいな事いったみたいね
「ちょっと無責任過ぎねぇか、それ」
まあそうよね
で
「校長先生。大丈夫ですよ、俺はタキオンを支え続けますから
何があろうと、誰に言われようとも」
って言ったらしいわね
「凄えな、兄貴」
そうしたらね
「お、ついに婚約発表か?」
って同級生の1人が言ったらしいの
「どうなんだよ、それ?」
どうやら、彼なりの応援だったみたいよ?
それでお兄ちゃんは
「そうだな
此処で宣言するのもあり、か?」
って言ったらしいの
「良く学校側が止めなかったな」
なんでもいつもはうるさいはずの学年主任と教頭が止めようとする教師を制止してたって話よ
それでね
「アグネスタキオンさん。俺は君のことが好きです。これからも貴女の傍で貴女を支えさせて下さい」
って言ったらしいわ
「嘘だろ」
ほんとらしいわよ?
アンタはそういう恋バナに興味持ってないフリしてたから知らないのよ
「うぐ
でも、そんな告白したのか、兄貴って」
そうね
それでお姉ちゃんも
「はい。いつまでも貴方のそばで一緒に生きていきたいです」
そう言ったそうよ
その後はすごい騒ぎだったみたいね
何たって、教師の何人かが持ってる書類を投げて簡易的な紙吹雪を演出したり、放送部はウエディングソングを流したりしたそうよ
「ノリ良すぎだろ」
最後に体育館全体に響くキスコールで
「え?」
お姉ちゃんとお兄ちゃんはキスしたそうよ
その時の体育館は正にお祭り騒ぎだった
タキオンと彼の関係を良く知る友人達は2人を胴上げしたり、知らない者達はその間に即席のウエディングロードを作ったり、止めるべき教員もまた、紙吹雪にした書類を回収してから、近所のカメラマンを手配したりした
勿論、後でかなりの問題に発展したが、頑として学校側はこの事について謝罪しなかった
曰く
「生徒の新しい門出を祝っただけ」「少しだけやり過ぎた」との事だそうな
「その時の写真ないのかよ?」
あのねぇ、皆アレだけは見せてくれないわよ
「そうだろうなぁ」
ウオッカだってそんなものがあったとしたら見せないでしょ?
「だよなぁ」
ウオッカとて立派な少女である
良く少年っぽいと知人や両親にも言われるが、それでも彼女とて憧れがないわけではない
良く話をするダイワスカーレットは彼女と違い、女性らしい恵体をしているのもまた、ウオッカの性別を誤認される要因でもある
ウオッカはウマ娘としての本能とかは正直どうでも良いと思っていた。しかし、必ず病院に行くと「ウマ娘は走るのが好きなもの」と言われる
だからなのだろう、両親はトレセン学園に行けと言う
別に構わない
どうせ、地元にいてもスカーレット以外で親しい奴なんていない
スカーレットとは良く全力で競うが、それもあくまで他に誰もいない時に限る
確かにウオッカやスカーレットはウマ娘で、身体能力は他者よりあるかも知れない
でもそれだけなのだ。ウオッカにせよ、スカーレットにせよ、まだ中学生になったばかり
だから不意に心細くなる事もあるし、誰かに話を聞いてほしいと思う事もある
両親は優しくしてくれてこそいるが、明確にウオッカと一線をひいている
兄妹はいない
ウオッカはいつしか、走ることが自分の存在を認めさせる事になると思い始めていた
だから逃げるようにトレセン学園への入学を希望したのだ
トレセン学園なら、この孤独感を忘れさせてくれると思うから
そんなある日、スカーレットとか突然
「週末にトレセン学園へ見学に行くけど、アンタはどう?」と連絡がきた
トレセン学園は今年出来たばかりで、そんな話は聞いたことがない
だが、真面目なスカーレットが嘘を言うとも思えない
ウオッカはその提案にのることにした
そして、見学に来て驚いたのはスカーレットに兄がいるということだった
姉については彼女と同じウマ娘であると聞いたことはある
だが、血が繋がってない兄と慕う男にスカーレットは遠慮なく甘えていたのは衝撃的だった
ダイワスカーレットという少女は彼女から見ていると、皆が言っているような優等生とは思えない
あくまで揉め事を起こしたくないから、優等生のフリをしているのだろうと思っていた
そんなスカーレットが男に会って早々に飛びつくように抱き着くなど、ウオッカには想像も出来なかった
そして、ウオッカはスカーレットに確かに嫉妬したのだ
スカーレットには自分を理解してくれる姉がいる。しかもそれは同じウマ娘だというではないか
更に兄と慕う男もいる
自分にはないものを持っているスカーレットに嫉妬しないほど、ウオッカはまだ大人ではない
自分自身が情けないと思っていても、止められない醜い嫉妬
それはトレセン学園で彼女の姉に会って、更に甘えるスカーレットを見て大きくなっていった
だが
「ふふ、ウオッカくん。この二日だけでも、甘えてくれてもいいんだぞ?」
そうスカーレットの兄は言った
自分を憐んでいるのか?とウオッカは感じた
しかし、男の目はウオッカ『だけ』を真剣に見つめていた
口調とは裏腹に
甘えて良い筈がない
この人はスカーレットの兄だぞ
この人も自分のことを避けるのではないか?
頭の中に疑問の声があがる
でも、ウオッカの幼い部分は叫ぶのだ
そうであっても、助けて欲しい
私を見てほしい
と
そして、ウオッカは一生の宝となる兄を手に入れたのだ
彼女が後に自分のトレーナーと付き合う事になった際に、彼女とトレーナーがまず挨拶したのは両親でも理事長でもなく、ウオッカが兄と慕う男だった
「おーい、飯だぞー」
呼んでいる
ウオッカとスカーレットが大好きな兄が
スカーレットと顔を見合わせて
「はーい」
「すぐ行きます」
兄と慕う男の元へと駆け出した
ダイワスカーレットとウオッカ
後に
『シンデレラ達の希望』
そう呼ばれる事になる
と言うわけで今回はウオッカの内面と終業式の騒ぎに触れてみました
創作だから、許して?
トレセン学園見学二日目についても、鋭意製作中なので、気長にお待ちください
というか、お気に入り200件突破とか、うせやろ?
あ”あ”ー心臓がぴょんぴょんするんじゃよー(ごちうさ難民感)
とりあえず完結はさせるので、気長にお待ち下さい
文量が少ない?
仕様なので『しよう』がないと諦めて下さい
ではありがとうございました