彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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さて、少しほのぼのした話を書くと何故かシリアスを書きたくなる不具合

ま、私にガチシリアスは無理なんですけどねえ


というわけで風呂敷をもう少しだけ広げますよ?

仕方ねぇ、読んでやるわ。という方はどうぞ


 壊れゆく(未来)

時はアグネスタキオン達が海水浴へ行った日より2週間前

 

 

 

 

与党重鎮でありながら、現総理と対立する派閥は秘密会合を開いた

 

 

 

現総理はすでに彼等(与党重鎮)の制御を離れ、独自路線を歩み始めた事を懸念してのものだった

 

 

 

 

元々、トレセン学園(ドル箱)についての建設や関係法律の整備は彼等も積極的に協力した

 

 

そも、敷地面積のみで言えば東京ドーム四個分に相当するトレセン学園。施設もウマ娘育成の名目で最新のモノが建設されている

更に学園周りについても道路の拡幅や補修、新設も急ピッチで行なわれた

 

当然ながら、所謂『建設族』と言われている与党重鎮やそれに従う議員達に少なからぬ利益を齎した

 

 

更に以前も触れたが、トレセン学園建設に伴うその周辺での需要増大を見込んだ企業なども少しずつではあるが、周辺に移り始めていた

 

 

これにより、トレセン学園の存在する府中市における税収は増加の一途を辿る事となり、財務に関わる者たちを喜ばせた

 

当然ながら、税収が増えるということは人の移動も活性化されている事でもあるから、総務省や地元自治体もこの動きに満足していた

 

人が動けば、ものも動く。そこに物流が介在しない筈もなかった

物流業界に票田を持つ者はそれで利益を得た

 

 

 

 

更にトレセン学園が稼働する事に伴い、トレセン学園や所属するウマ娘達の特集。大規模になるレースや新しい試みであるライブ等の報道により利益が見込めていたマスメディアとそれに近しい政治家や官僚

 

あまり褒められた事ではないが、ある程度の融通をきかすことで自身にも見返りを求められた

 

 

 

ウマ娘関連の産業はまさに様々な者達にとって美味しい話だったのである

 

俗な言い方をすると、ウマ娘関連でウマ(・・)ーい。というわけだった

 

 

 

 

 

 

 

利益も出ているし、これからの利益も見込める以上、彼等与党重鎮達もめくじらを立てる気も対立する気もなかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが、である

 

 

ある筋からとある情報がもたらされた

何でも、幼少の頃よりウマ娘と共に歩もうとする変わり者(・・・・)が居るとの話だった

 

少し調べさせると両親の理解を得れなかったウマ娘に幼馴染の小僧が同情したのか、数年間に渡ってそのウマ娘に尽くしているらしいとの事

 

彼等政治家からすれば、ウマ娘だろうが、トップアスリートだろうが、大御所と呼ばれている芸能界の大ベテランだろうがどうでも良かった

 

 

彼等の基準は一つ

 

己の利益になるか?ならないか?

 

 

それだけだったのだから

 

 

その基準からすると、そんなもの(ウマ娘と歩む少年)に価値を見出せないから放置で良かった

 

 

 

 

だが、彼等はそこで適切に処理(・・・・・)しなかった事を今でも後悔しているのだが

 

 

 

 

 

 

 

事態がおかしくなり始めたのはいつ頃だったのか?

 

彼等には分からない

が、トレセン学園が稼働する少なくとも3か月前くらいには動きがないと説明がつかないのも事実なのだ

 

 

 

 

いつの間にやら、ウマ娘とその関係者の間で取るに足らなかったもの(1人のウマ娘とそのおまけの小僧)が有名になっていったのだろう

 

そして、SNSなどを介して一部の者達(ウマ娘と関係者)にある意味での未来モデルとして注視されるようになったと見ていいはず

 

 

更に何を血迷ったか、地方選出の議員が勝手に連携し、件のウマ娘(アグネスタキオン)そのおまけ(幼馴染)がトレセン学園に関わるようになった

その頃にようやく情報を手に入れた彼等はすぐさま、余計な事がこれ以上起こらない様、対策を命じた

 

 

それが過激ともいえるマスメディアによる取材攻勢だったのだ

こうすれば、ただの子供に出来ることなどない。そう確信していた

 

 

 

 

 

だが、現在ではその小僧により手痛い反撃を食らってしまい、あまつさえそれに感化された人間(総理や超党派の連中)が増え始めたのだからこれ以上の放置は出来なかった

 

 

 

既に奴らは超えてはならぬ一線(彼等の利益)に手を出したのだから

 

 

 

 

いきなり小僧(諸悪の根源)を狙ったところで余計な邪魔が入るのは明白

 

そこで、まずはトレセン学園側に肩入れしている総理を黙らせる事にしたのだ

 

 

幸いにして、この一連の騒動で総理は強硬な手段を用いている

超党派の中にもこの様な独裁的行為に反発するものもいた

 

そして

大多数の議員達はあくまでも議員職である事を望んでおり、総理(沈む船)に最後まで付き合おうとするのは極一部だった

 

 

そこで、反ウマ娘ではなく、反総理として各派閥の連携を主導しているわけである

 

 

 

 

 

 

 

野党側から、不信任案決議についてある程度の協力を取り付けました

 

現在主流派である総理の派閥内にもかなりの温度差があるようで、何人かは此方の動きに賛同するかと

 

 

 

つまり、不信任案決議すれば十分勝機はあるのだな?

 

 

仮に否決されたとしても、総理は自身の立場を思い出すだろう

そうすれば、こちら側の意見ももっと取り上げられるはず

 

 

 

 

そう彼等は考えていたのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、往々にして情報とは漏れるものであり

 

 

 

 

つまり幹事長達が主導して不信任案を提出するというのかな?財相?

 

最早止められないと思われます

 

何を考えているのだ!奴らは

せっかくウマ娘達との共存の道が出来ようとしているのに!

 

 

総務省の次官が嘆く

 

 

実のところ、日本では未だに問題となっているウマ娘関連の話だが、既に欧米においてはクリアしつつある問題であった

 

 

 

 

日本でウマ娘関連で名家と呼ばれる家はいくつかあるが、それであっても欧米においては『そこそこの歴史』程度なのだ

 

当然ウマ娘関係のノウハウは文字通り桁外れ

 

それに身体能力が優れるというのであれば、その面において活躍して貰えばいい。というのが欧米での主流

 

無論、問題が起きないとは言わないが、その時はキチンと判断すれば良いだけの事。そう割り切っていた

 

 

 

 

日本に生まれたウマ娘でも海外で生活しているウマ娘というのはかなりの数になる

 

小難しい問題をそのまま放置している日本に愛想を尽かせたウマ娘もいるわけだ

 

更に欧米ではウマ娘によるレースも活発であり、当然規模や賞金なども日本のそれとは比較にならない

 

 

故に日本で育った有能なウマ娘やトレーナーが海外に出て行ったまま。というのも割とよくある話であったりする

 

 

 

それがまた、日本でのウマ娘関係の業界衰退を招き、そしてまた人とウマ娘が出て行く

 

まさに負のスパイラルであった

引退したとしても様々な制度の整っている欧米と何もかも手探りな日本ではどちらを選ぶかなんて分かりきっている

 

 

 

ある意味では日本に残っているウマ娘達は疲れていたのだ

 

そこに現代のシンデレラ(アグネスタキオン)王子様(タキオンの幼馴染)が現れた

 

 

根強い不信感を抱いているウマ娘が多い。だからこそ、彼女達(タキオンと彼)を守らねばならないのだ

 

 

信用を築くのは長い時間を要する

だが、崩れる時は一瞬なのだから

 

 

 

 

 

 

 

その程度の事くらいは彼等、党の重鎮なら理解していると総理である彼は思っていたのだが

 

 

 

予想以上に面倒な

 

 

温厚で知られている総理であっても、思わず吐き捨てる

 

 

 

 

 

少し話を変えるが

競馬は農水省の管轄

だが、競バは?

 

ウマ娘はヒト

総務省?

でもお金がかかる

財務省?

レース場とかの整備

国土交通省?

 

 

 

実は管轄の省庁を巡って、現在官僚達は壮絶な綱引きを行なっている

 

何せウマ娘関連の管轄省庁ともなれば、間違いなくポストは増える

職務も増えるが、予算も増える

 

 

今までの様に小規模であれば、総務省でも良かった

が、これからはそうはいかなくなる

 

というよりも、いかせてはならない。というのが総務省以外の官僚達の総意であるわけ

 

 

 

 

トレセン学園建設時は教育機関の一つとして文科省の管轄だった

 

だが、教育機関としてのトレセン学園と開催するウマ娘達のレースを同一視するのは問題がある。との突き上げがあった

 

 

閣僚からも、これを機に専門の庁を創るべきでは?

との声もあったが、総理としては悪戯に省庁を増やす事に対して慎重にならざるを得ない

 

一度創ったが最後

廃止するのは面倒を極めるのだから

 

 

事実、総理がまだ新人議員だった頃、省庁再編が行なわれたが、大問題になった事を覚えている

 

 

ポストを増やすことは容易にする癖に、減らす時は煩雑な手続きなど全力で対抗していたのを見てきた以上、総理にはその選択はなかったのだ

 

 

 

 

 

とはいえ、差し迫った問題としてはこれからどうするのか?である

 

 

不信任案が決議されたなら、退陣するか解散総選挙しかない

が、不信任案決議を目指す以上、彼等は選挙対策もしている筈

 

 

まして、此方は地元票を固めきれない議員が多い

相手は2世、3世議員やベテランばかり

 

確固たる票田を持たない総理側では苦戦は免れない

 

 

 

負けた場合、間違いなく不都合は全て自分達に被せるだろう

 

 

 

そして勝手気ままに全てをやり始める

 

問題が出たとしても、形だけの謝罪か、辞職するか

したとしても、影響力は残すだろうし、何らかの地位を代わりに用意するだろう

 

 

 

そうなれば、今までの苦労は徒労に終わる

 

 

 

 

 

 

総理。お電話ですが

 

 

後に出来ないかな

 

 

秘書の言葉にやや苛立つ

 

 

 

それが

 

 

わかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしもし

 

 

ごきげんよう。久しぶりですね

 

 

っ!貴女でしたか

 

 

 

電話先の相手を理解した総理は驚きを隠せなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この電話を受けて僅か数日後、彼は国会会期中に解散総選挙を宣言したのだ

 

 

 

 

 

熱い、全てを溶かす(壊す)秋が、始まる

 

 

 

 

 

 

 

 




人が3人いれば派閥は出来る

物事には多面性がある
故に人は争う

そんな話でした
中々潰れない彼等。多分作中最強かもね

個別エンド見たいですか?

  • 見たい
  • いらねぇ
  • そんな事よりハーレムだろ
  • さっさと完結させるんだよ!
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