救いのない話なので、それが嫌いな方はバック推奨
シンボリルドルフはウマ娘である
だが、それだけではなかった
そう、
トレセン学園開校2年目になってから、生徒会長としての仕事は更に増え、
そこで
一番の候補はやはり
多少、
そうなれば、マックイーンとて自然に減量出来る
更に
低カロリーのデザート、和菓子などの豊富なレシピ
これがあれば、問題ないと思ってはいた
申し訳ありません。ルドルフさん
ですが、今のわたくしにその資格はありませんので
そうか、そうだろうな。すまない、無神経な事を言ってしまった様だ
マックイーンの勝負服は元々白い予定だった
純白の穢れなきウマ娘
そういうテーマで製作された衣装だと聞いていた
あの日、マックイーンは
だが
だが、あの日
全てが狂ってしまった
マックイーンは嘆き、悲しみ、そして決断した
勝負服であった白い衣装を『黒』に変えてもらう事を
マックイーンの勧誘が失敗したルドルフは、そのままとある部屋に足を運んだ
ルドルフはあの日以来、1日に一度は必ず此処に通う事にしていた
その部屋には一面黒百合が供えられていた
会長、ですか
ああ、カフェくんか
その部屋の片隅で本を読んでいたのは、マンハッタンカフェだった
必要な時以外はこの部屋から出ようともしない彼女は、去年に比べて格段にやつれていた
だが、その瞳の光だけはギラギラと輝いている
元々、あまり人付き合いをしようとしなかった彼女だったが、あれ以来はますます他者との関わりを避ける様になっていた
あれからひと月以上経った今でも克明に思い出せてしまう
その日は翌月に迫ったトレーナー達の受け入れ準備に追われていた日だった
ウマ娘としての自分達にとっての晴れ舞台
予定では、今年の一月末からトレーナー専用の寮を解放してトレセン学園内にあるトレーナー専用施設なども順次稼働させる事になっていた
ところが、である
ある事情により、肝心の寮の完成が遅れてしまったのだ
トレーナー寮の完成自体はしていた。
が、肝心要の内装関係、つまりは照明や各種設備、机や椅子、ベットなどの設置が遅れてしまった
この手配に時間を取られてしまった結果、ウマ娘達のトレーニングが始まる4月ギリギリまでトレーナー寮の完成は出来ていなかったのである
その辺りについて、私達生徒会や理事長達も時間を取られていたし、殆どのウマ娘はそちらに関心を寄せていた
だから、なのだろうか
その日の夕方、一報が入った
発信先は警備主任だった
此処、生徒会室に備え付けられている固定電話。警備主任とはいえ、余程の要件が無ければ連絡する事は出来ない
嫌な、予感がした
ウマ娘としての、いや
ヒトとしての本能だったのだろうか、私はその電話を取ることを躊躇った
しかし
はい、こちら生徒会室。シンボリルドルフです
こちら、警備部。警備主任です
落ち着いて聞いてください
声が震えていた
怒り?悲しみ?
どちらとも言えず、どちらとも言える。そんな声だった
・・・・・・彼が亡くなりました
それを聞いた瞬間、私の全身から力が抜けてしまい、崩れ落ちた
会長!?
おい、どうした!
まって、いかないで!おいていかないで!!いっしょにいてよ!!!
まどろみの中、彼がどんどん先にいってしまう
その背中を
だが、全力で私は走っているのにも関わらず、歩いているはずの彼との距離は一向に縮まらない
それどころか、どんどん距離を離されていた
わたしいいこにする。わがままいわないから!だから、いっしょにいてよ!!そばにいてよ!!
転んでしまった私は泥だらけになりながら、彼に向かって叫ぶ
わたしを、るなをみてよぉ!!
彼が私に振り向いた
その顔はいつものように少しだけ困ったような顔だった
ちょう
いちょう
かいちょう!
会長!
此処は?
保健室です
そこにはエアグルーヴがいた
よく見ると彼女の目も真っ赤であり、明らかに泣き腫らしたものだった
周囲を見渡すと、私はどうやらベットに寝かされているみたいだ
あれから、どうなった?
私の問いかけにエアグルーヴはビクッと震えた後
ヤツは、ヤツは亡くなったと
エアグルーヴが無念そうに言う
男性が嫌いなエアグルーヴであったが、不思議と彼との相性は悪くなかった
言葉でこそ強く言うものの、エアグルーヴは貴様と言わずヤツと呼び続ける
一度ブライアンとタキオンとで彼女に
そこまでして、やっと聞けた彼女の本音
貴様と呼び続けるのが良いのかも知れません
しかし、ヤツは「もっと力抜いてもええんやで?」と言っていましたので
という事だった
彼女なりの親愛表現だったのだろう
己を何よりも律するべきと考え、行動に移している彼女ですら、ここまで私同様に動揺しているのだ
だが、1番聞かなければならない事がある
グルーヴ。すまないが1番答えづらい事を聞かせてくれないか。タキオンはどうした?
私が最も憧れ、嫉妬もし、それでも親友といえる間柄にある。そして何より、誰よりも彼との関係の深い彼女の事を聞いた
タキオンは
グルーヴは良いよどんだ
アグネスタキオンにその連絡が入ったのは、ルドルフ達に連絡の入る僅か1分ほど前だった
そうか。わざわざ連絡ありがとうございます。彼の両親への連絡等はお任せ下さい
彼女にはこうなる事がなんとなくわかっていたのだから
彼は自分の安全を容易く捨て去る
だが、タキオンもスカーレットも
彼を兄と慕うデジタルもウオッカも
彼を想うルドルフ達誰もが、そんな事を望んでいない
ただ一緒に笑い合えればそれで良かった
タキオンは口ずさむ
あなたに逢えた それだけでよかった 世界に光が満ちた 夢で会えるだけで良かったのに 愛されたいと願ってしまった 世界が表情を変えた
独り涙を流しながら
近づくことは出来ないオアシス 冷たい水をください できたら愛してください 僕の肩で羽を休めておくれ
アゲハ蝶
ポルノグラフィティ
最早あの景色は見られない
翌日、アグネスタキオンの姿はトレセン学園から消え去っていた
トレセン学園入学が決まっていたダイワスカーレットとウオッカは突如として入学を辞退
組織自体もタキオンと彼がいなくなった事により自然に消滅していくこととなる
これはあったかもしれない、一つの物語
一つ噛み合わなければ、こうなったというお話
実はこれから書くところは随所にバッドエンド直行の罠が仕掛けられる予定
許してください
では次回をお楽しみに
個別エンド見たいですか?
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見たい
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いらねぇ
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そんな事よりハーレムだろ
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さっさと完結させるんだよ!