彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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記念小説を書くつもりが出来上がってしまったので、投げる

因みにこの小説のヒロイン枠のウマ娘には法則があったりします
気が向いたら、探してみてくださいな?


では、どうぞ


  交錯するものたち

さて、私から言いたいことがあるのだが、構わないだろうね?

 

良いんじゃないかなぁ

 

な、投げやりだねぇ、まあいいさ

 

というか、俺も言いたいことあるのよ?タキオン

 

おやおや、珍しい事もあるものだねぇ。なら先に聞いても構わないよ?

 

では先に失礼するぞ?

何で、俺が縛られたんですかねぇっ!!

 

 

 

 

タキオンと彼は今、トレセン学園内にある

タキオンの研究室(マッドの巣窟)にいた

 

トレセン学園で有名なマッドといえば、現在彼の目の前にいるタキオン(大天使)である

 

が、流石は『個性の殴り合い』と関係者から密かに言われているトレセン学園である

 

データを集めることに執着を見せるエアシャカールや効率的に物事を進める事に情熱を燃やす、科学立国ドイツよりはるばる留学してきたエイシンフラッシュも頻繁に出入りしている

 

が、似たモノ同士であるタキオンと彼

 

実はこの男もマッドの気質を持っていたりもするのである

 

 

 

 

 

ただ、タキオンと決定的に違うのは余程のことがない限り、彼は他人を使ってのデータ採りをする事がないくらいであろうか

 

 

まぁ、これは彼とタキオン達の研究テーマの違いともいえる

 

彼にとっての優先課題は自分のスペックでどれだけウマ娘(タキオン)の力になれるかであって、ある意味では自身の能力を磨き上げる為に努力を重ねるエアシャカールやエイシンフラッシュとも通じる部分もあるといえるだろう

 

 

なお、やむなくデータ採りをする場合はマンハッタンカフェ(同好の士)ゴールドシップ(悪友)であったりするのは、此処だけの話である

 

前者には彼秘蔵の本

後者には2人で遊ぶ時間

 

それぞれ対価として用意している

 

 

それが釣り合うかについての議論は不要だ、よろしいな?

 

 

なお、このデータどりに興味を示したコードネーム『メカボーグ』ことミホノブルボンが一度被検体に立候補した事がある

 

彼としては些か以上に気乗りしなかったが、ブルボンたっての願いとあっては断りきれなかったという背景があったりなかったり

 

 

その対価として、エイシンフラッシュとエアシャカールと考えていた効率的なトレーニングを提供したところ、トレーニング大好き同盟(スズカ、ライス、ブルボン、タイシン)により即座に運用されたらしい

 

スズカ、ライス、ブルボンには非常に好評だったのだが、その時偶々参加していたグルーヴとブライアンにルドルフ。それにタイシンからは不評であった

 

 

エアシャカール、エイシンフラッシュにカフェと共に彼はすぐさま最適化をするべく協議を重ねようとしたのだが、怒れるグルーヴの強襲によりやむなく断念する事になった

 

 

後でスズカから聞いたところ、彼女達は基礎能力に不足があったとの事である

 

 

 

念のために記しておくが、トレセン学園の中でも生徒会メンバーは上位の能力を有しているし、弛まぬ努力をしているタイシンとて水準より遥かに高いレベルの身体能力を有している

 

ただ、スズカ達の基準が高すぎるだけなのであった

 

 

 

 

 

 

 

因みに我らが大天使(タキオン)についてはシャカール、フラッシュ、カフェ、彼にゴルシ。全会一致で被検体とする事は否決された

 

 

『タキオンには研究室で萌え袖クルクルさせとけ』

とはシャカールの弁である

 

 

なお、その白衣は彼が半年の時間をかけて、一人で作り上げたオーダーメイドであったりもするが、それは余談であろう

 

 

 

 

このメンツは一度ナチュラル・ハイになった際、豊胸効果のある試験薬が完成させた事があった

効果については、大凡8割問題ないという結論に至った為、完成品とカテゴライズしたのであるが

 

 

完成時にはマンハッタンカフェにエイシンフラッシュがいた。しかし、満場一致で廃棄した

それはもう、迷う事なく

 

 

カフェとフラッシュ曰く

 

 

これは争いの元となりかねない、との事であった

 

 

 

彼としても女性の価値として外見よりも内面であって欲しいとの希望より、その試験薬に関わるデータを全て処分したわけである

 

 

類は友を呼ぶ(朱に交われば赤くなる)。とは良く言ったものだ

 

 

 

 

 

そんな曰く付き(いうまでもないが、トレセン学園が開校して僅か半年も経過していない)の場所に彼は居る

 

しかも、何故か縛られて、である

 

 

 

 

 

 

 

 

勿論、これがタキオンなりの愛情表現だというのであれば、彼は謹んでそれを受け入れる覚悟はある

 

たとえ、世間様に顔向けできない趣味に目覚めたとしても相手がタキオンであるのならば、彼にとってそれは全て是となる

 

 

とはいえ、彼とて一般的な感性も持ち合わせている

本音を言えば、痛いのは勘弁願いたいのであるが

 

 

 

 

 

待ちたまえ。何か致命的な誤解がある気がしてならないのだが

 

 

タキオンが彼の思い違いを察したのか、訂正しようとするが

 

 

 

なるほろ、5階にいると思ったのは、ご言わせないっての!

 

 

タイシン、酷くね?最後まで言わせてよぉ

 

 

彼の寒いダジャレを阻止したのはナリタタイシンだった

 

 

 

あの海水浴以降、トレセン学園に来る機会は目に見えて減った彼であったが、その割にはタイシンとのエンカウント率は高かった

 

具体的には、体感8割くらいだろうか?

 

 

 

うむむむ

っっ!!そうだ、暗いところで泣く(cry)!これかっ!

 

 

アンタって

 

 

 

 

 

タイシンは肩を落とした

 

 

 

タイシンからすれば、トレセン学園に入る前からの悩みを目の前の男に解決してもらったのだ

 

どうしても意識してしまうのを止められなかった

 

 

我ながら単純だとは思っている

だから、それを彼の相手であるタキオンに打ち明けたのだが

 

 

 

やれやれだね。私の王子様はどうやら魔法でもつかえるのだろうかな?どう思うタイシンくん

 

と言われ

 

魔法ね。そうかも知れないけどさ、私たちが単純にチョロいって可能性もあると思うけど

 

と思わず返した

 

 

 

すると、タキオンは目を丸くして

 

 

 

 

 

ハハハハハ!それは確かに否定できないね!私達はチョロいか。いや、その発想はなかったよ!

 

 

タイシンの発言に大爆笑した

 

 

確かにウマ娘(自分たち)は世間一般的な女性に比べたなら、俗な言い方をすればチョロいのかも知れない

 

 

 

別にそれでも構わないと思うのだが、ナリタタイシンくん

 

 

だが、そんな事(・・・・)などどうでも良い。そうかんがえているのがシンボリルドルフというウマ娘だった

 

 

 

私もタキオンも、そして君もあの人に救われた。だから、想う。それだけで良いと私は思っているよ。幸いにしてタキオンはその辺については寛容だ。ならば私達は共に歩めると思うのだが

 

 

 

別に他人がどう思おうと、それは問題ではないのさ。問題なのは、その他人の考えに自分が従うのか、それともそれでも尚自身の想いを貫けるのか。それが問題だと私は思っているよ

 

タキオンは苦笑混じりで続ける

 

 

ルドルフにせよ、タイシンくんにせよ知らないだろうがね。彼は地元で『残念系男子』と呼ばれていたんだよ?

 

 

 

ハ?

アイツが残念ってどういうこと?

 

 

 

ほう。それは、初耳だな。タキオン、なぜそうなったのかな?

 

 

タキオンの突然の暴露に剣呑な表情を浮かべるタイシンとルドルフ

 

それはそうだろう

 

 

タキオンほど突き抜けていない2人である。他者からの評価が気にならないでもなかったのだから

ましてや、少なからぬ好意をいだいている相手を悪し様に言われるのであれば、そりゃ機嫌も悪くなろうもの

 

 

 

 

そう凄まないでほしいね。何、理由は簡単さ。私と今の様な付き合いをしていたのだからね

 

 

あー

 

 

それなら、理解出来るかも知れないな

 

 

 

 

 

 

当時から距離感がバグっていたと言われていたタキオンと彼である

 

 

 

当時、タキオンと彼が頻繁に買い物していたスーパーでのブラックコーヒーの売り上げが2人が買い物に来る前と比べて6割アップしたり

 

二人羽織用の大きな羽織が突如として彼女達の地元でブームになったり

 

商店街の一部店舗では密かに彼の成長記録として、各季節毎の写真を保存してたり

 

 

 

学校では頻繁にバカップル(イチャイチャ)していた2人であったが、実のところ学外でこそ、その存在は広く周知されていた

 

 

 

 

 

曰く

 

 

 

同年代のウマ娘のオトン

とか

 

ブラックコーヒーブームの火付け役

とか

 

羽織ブームの火付け役

とか

 

11月4日(タキオンと彼が初めて外で(・・)二人羽織した日)は二人羽織の日とした2人

とか

 

 

 

余りにも2人に付けられた渾名は多い

 

 

 

 

 

 

当時は2人だけの世界に浸っていた(逃げていた)タキオンと彼であったから、この辺りの事は全く知らないのであるが

 

 

 

 

 

 

 

結論として、タキオンはルドルフの他にタイシンも彼のそばにいる事を認めた

 

その時のタイシンは言葉こそ少なかったが、その尻尾ははちきれんばかりに動いていたとされる

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻って

 

 

くっ、ふふふっ。相変わらずアナタのいう事は面白いな

 

 

ルドルフは涙を流しながら、彼に話しかける

とはいえ、以前の様に蹲ってしまう醜態はさらせなかった

恋をしている1人の女として、想い人の前でその様なザマをしたくはなかったから

 

 

つぅか、何これ?

タキオンだけじゃなくて、ルドルフにタイシンまでいるんかい!

3人いて、誰も俺を解放しようとしないのかよ!

 

 

解放はするつもりないけど、介抱(・・)はするけど。・・・・・・アンタがしてほしいなら、さ

 

 

何を想像したのか、少し顔を赤く染めながらタイシンは言う

 

 

!!

ほほぅ、タイシンさんやりますなぁ?

 

何かに気づいた彼はニヤリと笑った

 

 

は?何言って。って違っ

 

 

彼のリアクションを疑問に思ったタイシンだが、隣のシンボリルドルフ(ダジャレ感知器)の反応を見て、自らの失敗を悟る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳内イメージ

 

 

所長、ダメです!

流出止まりませんっ!

 

 

ええいっ!隔壁を下ろせっ!

 

 

っ!ですが、まだ生存者が!

 

 

既に手遅れだ!それよりも何としても外部への流出だけは阻止せねばならん!

このダジャレ拡散粒子(対シンボリルドルフ専用最終兵装)のな!

 

 

っっっ!は、はいっ!

 

 

すまんな、みんなの命をくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、奮闘及ばずにナリタタイシンへの感染が確認された(無慈悲)

 

 

 

 

と言った感じであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、である

 

 

このタキオンの研究室に現在4人いる

 

 

 

 

勝負服(白衣)を着て、明らかに楽しそうなタキオン(天使)

 

同じく走るわけでもないのに、勝負服を着て少し落ち着かない(かかっている)様子のルドルフ

 

外出する時にしか着ない、と言っていたはずの服を着ているタイシン

 

 

そして、椅子に拘束されている自分である

 

 

 

 

 

なるほど

タキオンさんや?

 

 

おや、なにかな?

 

 

独占欲があるのはボクとしても承知している

のだが、束縛などいつの間に手にいれたのかな?

 

 

私がタキオンに教えたのだが

 

 

オマエ(ルドルフ)かーい!

 

 

まさかの事態に彼も壊れる

 

 

それはどうでも良いけどさ、これからどうするの?

 

 

み、身も蓋もない意見だね、タイシンくん

 

 

あのさぁ、コイツを拘束して悦に浸る。なんてどうでも良い事ならさっさとコイツ解放して連れて帰りたい(トレーニングに付き合わせたい)んだけど

 

 

 

ナリタタイシンは海水浴の後、ハヤヒデとチケットとも模擬レースをして確かな手応えを感じていた

 

それ以降、タイシンは更にトレーニングに邁進しているのである

 

 

 

 

 

もっとも、それを危惧した彼により、直ぐに眠れる薬(彼特製のオクスリ)(比喩的表現)の入った注射器を装備した大和撫子(グラスワンダー)が常にタイシンのトレーニングを見守っていたのだが

 

 

なお、この人選について、ナリタタイシン甘やかしたいウマ娘(スーパークリーク)が最後まで抵抗した事をここに記す

 

 

彼は彼女の場合、ナリタタイシンを止めるための抑止力なり得ないとして却下した訳だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだな。そろそろ本題に入ろう

 

 

場を仕切り直そうとルドルフが言う

流石はトレセン学園初代生徒会長を務める女傑と感心するであろう。この場にいるのが()でなければ

 

 

ルドルフさん、ルドルフさん

 

 

うむ。何だろうか?

 

 

あのね、場の空気を引き締めたい気持ちは分かる。分かるんだけどね

 

 

首筋真っ赤にして、尻尾ブンブンしてる時点で意味、なくね?

 

 

 

 

 

彼の友人曰く

 

オマエってAKYだよな?

との事

 

 

意味を聞くと

 

 

 

A(敢えて) K(空気) Y(読まない)

 

という事だった

 

 

 

当時の彼は

 

なるほど、至言だな

と感心したそうな

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ

 

 

エアブレイカーなどという渾名も頂戴していた訳なのだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想い人の前。しかもそれを隠す必要もなくなった状況で彼と顔を合わせるのは実は初の機会となるシンボリルドルフ

 

 

当然、緊張もするし、日頃の冷静さを維持できるはずもなし

幾らルドルフに意地があったとして、維持(・・)出来ぬ

 

そう言う事である

 

 

 

しかもそれを他ならぬ当の想い人から指摘されたルドルフの羞恥心たるや如何ばかりのものであったのか

同席しているタキオンやタイシンにすら推しはかれるものではなかった

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけでルドルフは彼の無慈悲極まる攻撃(口撃)により、大破。行動不能となった

 

 

 

呻き声を上げながら蹲るシンボリルドルフ(同級生)の姿に

 

 

 

ふぅん。切れ味が更に増している、か

 

傍目では冷静に見えるアグネスタキオンだったが、付き合いの長い彼にはタキオンがかなり焦っているのが手に取る様にわかる

 

 

タキオンの目のハイライトが戻っているからである

 

 

 

 

 

 

は、コイツ何言ってんの?

 

と思われるかも知れないが、アグネスタキオンというウマ娘は幼少期両親から放置されていたことが原因で、表情が他のウマ娘に比べ死んでいる

 

逆に強烈な感情を宿す時以外は、ハイライトはどこかへ長期出張しているのである

 

 

 

 

 

 

 

そして、この状況のタキオンは混乱の極みにあり、いつもの様な飄々とした態度や理論的な思考はまず取れない事を彼は経験で理解していた

 

 

 

 

 

 

 

彼はこの状況を打破するには目下タキオンとルドルフをどうにかしないとならないと考えていた

 

タイシンはどちらかというと、自分が拘束されている事に戸惑っているのは明らか

 

 

となれば、残りの2人(タキオンとルドルフ)さえ、どうにかすればこの状況を変化させる事ができると考えたのである

 

 

 

 

そこで、まずは純粋なルドルフを下し、返す刃をもってタキオンを打倒するのが最適と判断していた

 

 

 

 

 

 

自分に好意を寄せるものや恋人にすら手加減なく痛撃を与えるところに、彼等の絆の深さが垣間見える事だろう

 

 

 

え?見えない

 

そんなー

 

 

 

 

 

 

それに、だ

 

タキオンは彼の執念を過小評価している

 

 

 

たかだか、ロープで椅子に縛りつけたくらい(・・・)でどうにかなる程度なら、タキオンと共に歩こうなどと思わないし、思ってはならない

 

 

 

 

つまり

 

 

 

さぁ、タキオン

 

 

え?ちょっ!

 

 

 

 

 

 

 

ナリタタイシンは自分の目と正気を疑った

 

 

目の前で椅子に拘束されていたはずの人物は、よどみなく立ち上がったのだから

 

 

 

 

アグネスタキオンは自身の失敗を悟った

 

 

(やれやれ。ルドルフに彼の拘束を任せたのは失敗だったね、これは)

 

自分で拘束していたのであれば、ロープなどではなく、最低でも鎖位は使ったであろうに、と

 

 

 

 

人の執念とは斯くも恐ろしいものである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

ターキーオーン♬

さぁ、いい子いい子しましょうねー

 

 

ま、待ちたまえ!今そこにタイシンがいるんだぞっ!せめて場所を選ぶとか(何気に拒否はしてないアグネスタキオンの図)

 

 

 

別に良いじゃん

さぁいい子いい子〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナリタタイシンは戦慄した

 

 

目の前で繰り広げられる惨状に

 

 

 

床に蹲るシンボリルドルフ。しかも、呻き声を小さくあげながら、尻尾ははちきれんばかりに忙しなく動いている。その首筋といわず、見える部分の大半が真っ赤に染まっているという状態

 

 

彼に後ろから抱きつかれ、片手はお腹に回され、もう片方の手で、ひたすら頭をゆっくりと撫でられているタキオン

しかも、妙に色気のある声で耳元に囁かれているおまけ付きで

 

最初こそ、全力で抵抗している様に見えたタキオンだったが、明らかにその勢いは落ちていき、今となってはされるがまま

 

 

 

 

 

 

 

タイシンは知らなかったが、彼のこの方法はスーパークリーク(ナリタタイシン甘やかしたいウマ娘)直伝の方法であったりする

 

ささやきについては、以前エアグルーヴに行なったものを、タキオンの従姉妹(アグネスデジタル)が彼に提供した資料(ドS執事もの)により更なる強化(凶化)されたものであった

 

 

なお、この練習成果は録音テープという形でデジたんの元に届けられており、デジタルの部屋から喜びの声が絶えなかったとかなんとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、タキオンがついにノックダウンすると

彼は満面の笑み(・・・・・)でタイシンの方に歩み寄ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイシンは逃げようとしたが、ふと思った

 

 

 

 

あれ?これ私逃げる必要ってあんの?

 

 

 

 

目の前でさんざんバカップルされていたタイシンは正気を失いつつあったのだが、悲しいことにそれを彼女が自覚する事はついぞなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

ヒャッ!

 

タイシンは思わず、自分の口を押さえつけた

 

 

(なんだ今の乙女みたいな声は。自分(ナリタタイシン)には似合わない声だろう)

 

と自分を内心叱り飛ばしたのだが

 

 

あうっ!

 

 

 

ダメだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つか、ルドルフにせよ、タキオンにせよ、タイシンにせよ思うんだがなぁ。もう少しウマ娘ってのは身体を労われないもんかねぇ?

 

現在タイシンは彼によるマッサージを受けていた

 

脚や、腕に腰回りなどである

 

 

 

なんっで、手慣れてんの、アンタ

 

息も絶え絶えにタイシンはたずねる

 

 

必要だった(・・・)から、だろうな

 

 

彼は少し寂しそうに言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽になったか?タイシン

 

 

うん、ありがと。すごく楽になった

 

 

そりゃ、結構な事で

 

 

マッサージの終わったタイシンと彼はまったりしていた

 

 

 

後ろでは寝入っているタキオンと、未だに羞恥の感情から立ち直れてないルドルフがいたが、彼はかれ(・・)いにスルーしていた

 

 

スルー、するぅ(・・・)?とドヤ顔で聞いてきた時には何とも言えない感情を持つ事になりはしたが、それもまた彼の魅力なのだと考えを改めた

 

 

 

恋は盲目。とは良く言ったものである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンタさ

 

ん、どした?

 

 

備え付けてあるソファーに隣り合わせで座ったタイシンは

 

 

さっき、言ってたよね。必要だったからって

 

 

 

と、問いかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は内心でため息をついた

 

 

なんでこうもまぁ、感情の機微に敏いかなぇ?と

 

思わず漏らした一言だったが、マッサージを念入りにする事で有耶無耶にしようとしていたというのに

 

タイシンを見た

 

タキオンの様な引き込まれそうな赤でも

ルドルフの様な美しい薄紫でもない

 

そこにあったのは、常に己を律しようとする綺麗な蒼い瞳だった

 

 

 

(誤魔化すのは、無理だな)

 

彼は少しだけ内心を話す事を決めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナリタタイシンは少しだけ驚いた

 

 

彼が自分を見る目が明らかに変わったから

 

今まではどちらかというと、少し後ろ向きの感情が見えていた

 

 

だが、少しだけ目を瞑ってから、開いたその瞳には

 

 

 

眩しいものを見る様な、自分に届かないものを見る様なそんな色を帯びていたのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンボリルドルフは密かに2人の話を聞いていた

 

 

盗み聞きなどと不躾にも程がある。とは自覚している

褒められたものでないという事も重々理解している

 

だが、どうしても止められない

 

ルドルフは彼と関わっている中において、大体が彼に甘えていると自覚している

情けないとも思っている

 

 

 

そうであるからこそ、彼の弱音や本心に触れる機会はほぼなかった

 

いや、そうではない

 

 

自分(シンボリルドルフ)は怖かったのだ

踏み込みすぎて、彼に嫌われる事が

 

 

だが、タキオンは彼の想いの根源であり、タイシンは今まさに彼の弱音を聴こうとしている

 

 

それに対して、自分はどうだ?

 

蹲ったままでこの話を盗み聞きしようとしている

 

 

 

 

ルドルフは人知れず涙を零した

 

 

 

 

 

 




考えてない様にみえて、『ないよう』はあるという話


予定ではタイシンでなく、ゴルシだったのだがなぁ
不思議な事もあるものだ


あ、あとセイウンスカイ可愛すぎて、作者狂喜乱舞しました

タキオンの育成が捗らなくてツライスシャワーですわ

アグネスタキオンと彼の別居生活は

  • タキオンが諦める
  • 彼が折れる
  • ルドルフが妙案を思いつく
  • ネイチャが奇策を思いつく
  • メジロのパワーをゴルシに!
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