彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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デート回
みたいなもの

残念ながら、しばらくはギリギリの事が続く事になります


許してね?


今回もアンケートを取りたいと思います
宜しければご協力下さい


 タキオンのデート

いやぁ、今日は晴れて良かったですね!スカーレット

 

いや、そりゃ晴れてた方がいいでしょうけどね。何でアタシ此処にいるのかしらね?デジタル?

 

 

 

此処はとある主要ステーションの側にあるコンビニのイートインコーナー

 

そこには帽子を深く被った2人の姿があった

 

 

そう、アグネスタキオンの従姉妹であるダイワスカーレットとアグネスデジタル

 

趣味も住まいも違う2人であるが、とある事情より集まっていた

 

 

 

実はタキオンお姉ちゃんから聞いたのですが、今日2人でデートだというらしいんですよ!

これはもう、見るしかないでしょう!

 

 

 

世間一般には、それをデバガメという

 

 

 

帰るわね、アタシ

 

 

ダイワスカーレット今年最高の反応速度であった

 

確かに大好きなお姉ちゃんとお兄ちゃんのデートである

気にならない筈はない

てか、許されるなら是非見たい

 

そう、許される(・・・・)ならばである

 

 

 

なんだかんだ言って恥ずかしがり屋な姉のアグネスタキオン

 

既に何度かデートしているとしても、果たして尊敬する姉がその様な事(デバガメ)を許すだろうか?

いや、許さないだろう

 

 

聞いた話では彼氏に執事服を着せて、『お嬢様プレイ』とやらをしていたというではないか

その際、偶然それを目撃した者はそれはそれは恐ろしい目にあったと

 

他ならぬ、目の前にいるデジタルがそう言っていた筈

 

 

 

興味がないとはいわないわよ、アタシもね。でもお姉ちゃんを怒らせたらどうなるか?アンタが1番理解してるんじゃないの?デジタル

 

ま、まあそうなんですけどね

 

 

デジタルもそれは理解している

怒らせた姉は怖い

 

 

 

しかし

 

 

でも、気になりませんか?

 

 

デジタルは諦めない

 

 

元々姉と兄が大好きと言って憚らないのがダイワスカーレットというウマ娘である

どれだけ、スカーレットの両親が良い顔をしなくとも、そこだけはスカーレットは譲ろうとしない

 

 

そんなスカーレットがその2人のデートを気にしないはずがないのである

デジタルもスカーレットもそういうお年頃なのだから

 

スタイルという一点においては、3人(タキオン、スカーレット、デジタル)の中において圧倒的なスペックを誇るスカーレット。だが、姉と兄に構ってほしいという願望を持つ甘えんぼなウマ娘なのだ

 

 

そういう意味(甘えんぼ)においては尊敬する姉と自分も一緒だと思っているが、デジタルからすれば寧ろ望むところである

 

姉と従姉妹に似ているというのは歓迎すべき事、なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

一方

 

こちら、テイオー。目標は現在、階段を降りて改札方向へと進行中

 

 

『こちらオータム。確認した

テイオーは速やかにメジロとウィナーに合流されたし』

 

テイオー了解

 

 

 

 

その主要ステーション内の物陰に少しばかり(・・・・・)不審な人物がいた

 

その人物は2人(タキオンとその彼)の動きを手元の無線で報告すると、急いでその場を去った

 

 

 

 

この日、その駅に不審者の連絡が多数寄せられたことと関係はないはずである

 

 

多分

 

 

 

 

 

その駅の東口には、大きなシャトルバスが停まっていた

 

だが、不思議な事にフロントガラスにも車の後部や側面に社名などが掲示されていない

 

 

 

 

 

 

その車内では

 

 

会長、コードネームテイオーはまもなく追跡班に合流するよ

 

ウィナーより連絡。目標は東口改札口より出る模様

 

メジロより、足は用意した。との事だ

 

 

 

万事オッケーですわ!

追跡班には、くれぐれも慎重に行動する様徹底してもらいなさい!

 

 

車内の取りまとめ役と思しき人物は満足げに頷く

 

 

 

 

ちょう待てや!

 

そこにツッコミを入れるのは、我らがオカンことタマモクロスである

 

オグリにスズカにブライアン!

自分らなにやっとんねん!

 

 

明らかに色々と間違っている様な行動をする友人達に彼女はツッコむ

 

 

 

あー、多分言っても無理だと思うけど

 

 

諦め顔なのはナイスネイチャ

彼等のストッパー役であるはずだが、タマモクロス(学園のオカン)と協力したところで、時すでに遅かった

 

 

 

何せ

 

 

トレセン学園理事会公認組織(アグネスタキオンを愛でる会)の幹部全員を動員する史上最大の作戦であるからだ

 

 

 

 

 

では、基幹メンバーだけ紹介しよう

 

 

 

実働班

 

 

総括

会長、メジロマックイーン

 

補佐

マンハッタンカフェ

 

通信班班長

副会長、ナリタブライアン

 

通信班

オグリキャップ

サイレンススズカ

 

 

メインベース『オータム』管理

タマモクロス

ナイスネイチャ

 

 

 

 

追跡班

副会長、シンボリルドルフ

外部協力、ゴールドシップ

ナリタタイシン

 

 

 

 

マスコミ対策班(機動班)

班長

エアグルーヴ

 

対策班

ライスシャワー

ミホノブルボン

グラスワンダー

エルコンドルパサー

サクラバクシンオー

 

 

マスコミ対策班(トレセン学園)

秋川やよい特別顧問

駿川たづな特別顧問

テイエムオペラオー

キングヘイロー

エアシャカール

フジキセキ

ヒシアマゾン

 

 

 

という正しく組織の主要メンバー全てを動員した作戦だった

 

 

 

実働班は追跡班と連携して、2人の警護

マスコミ対策機動班はその脚の速さを活かして、彼等の早期発見

トレセン学園にいるメンバーに連絡を入れて、即時対応する

 

 

本来なら、機動班にスズカも入れる予定だったのだが、想定以上にスズカが怒っていた為に急遽オータム通信班とした

 

エルとグラスはアメリカから来ている為、いざとなればカタコトにて現地警察を誘導する役割があったりもする

 

 

 

実は、このメンツの中でタマモクロスとナイスネイチャ以外に良識のある判断が出来るメンバーはいなかったりするのはここだけの話

 

 

 

名前の通り、メインベース『オータム』は秋川家からの提供であり、陽動作戦にはメジロ、桐生院や政府首脳などが密かに関わっていたりもする

中の機材は全てメジロからの貸し出しであり、態々操作方法のレクチャーを事前に受けている

 

皆、一応は(・・・)常識的ではあるのだが、暴走すると止まらないのである

特に恋愛関係ともなると

 

 

本来なら此方側である筈の生徒会長(シンボリルドルフ)もこれについては役に立たない

 

 

何せネイチャ視点では明らかに彼を見る視線がアレなのだから

 

 

 

 

 

 

といっても仕方ない点もある

 

ウマ娘という、ある意味では特異な存在。それに寄り添おうとしてくれるのだから。しかも、その為ならば世間すらも敵にする事すら厭わないとなれば、乙女心を打ち抜くには充分すぎる

 

 

 

 

実質、ストッパー役である筈のタマモやネイチャが止めないのも、何処かでやはり憧れがあるからなのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、何処行くかねぇ

 

うぅん。悩むね、それは

 

 

腕を組みながら、楽しそうに話す2人

 

 

だが、疑問が残る

 

 

タキオンはウマ娘であり、彼とて少なくとも会見を見ていた人達には顔が知られている

 

にも関わらず、何故2人はデート出来るのか?

 

 

 

 

 

 

答えは簡単

 

 

トレセン学園に所属しているゴールドシチーというウマ娘がいる

 

タキオンは彼女によりメイクを施されていた。元々、『現代のシンデレラ』という呼び名こそ知られているものの、外見は彼やトレセン学園により徹底的に秘匿されている

 

彼はメディアにも姿を知られているが、メジロお抱えのメイク師により普段とは別人と言えるほど変わっていた

元々、外見についてはあまり頓着しない人物であったこともあり、同席していたゴールドシップをして

 

 

え、本当にオマエなの?

 

と言わしめる程の変わりようだったそうな

 

 

 

余談ではあるが、ルドルフは彼の姿のあまりの変わり様に、驚き

タイシンはどうでも良さそうにしていた

 

タイシンからすると、自分もそうだった様に彼に惹かれるウマ娘がこれ以上増える要素は要らない。というのが本音だったが

(ま、見た目だけでコイツの良し悪しを言う奴なんかにアタシ達は負けないけど)

 

 

ウマ娘、ナリタタイシン

 

 

最近のお気に入りは彼がたまにしてくれる、後ろから抱き上げられる事だったりする

 

 

 

ちなみに追跡班であるシンボリルドルフはマックイーンに対して、彼の姿の撮影とその保存を頼み込んでいたりするが、気にすることもあるまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はてさて、タキオンとしては久しぶりのデートである

 

絶賛尻尾は大回転中。耳もご機嫌そうに忙しなく動いていた

 

 

 

更に言うと、タキオン曰く『彼の成分』がトレセン学園の学生寮に移った関係から慢性的に不足しており、その補充にタキオンは忙しかった

 

 

具体的に言うと、彼の胸に頭を擦り付けたり、彼の背中から抱きつく。などと言った行動をしていた

 

 

 

 

リア充滅ぶべし

 

と周りのみなしご達(彼氏、彼女いない人達)からの剣呑な。いや、最早怨念すらこもった視線を彼は感じていた

タキオンは絶賛、彼の成分摂取中であり、周りの視線(些末ごと)を気にする余裕はなかった

 

と言っても、常であったとしても気にする訳もないのだが

 

 

ではもう1人の当事者である彼は?と言えば

 

 

(怨念がどこにおんねん(・・・・)。む、いまいちかな?)

 

 

新しいダジャレ(対ルドルフ、グルーヴ用兵装)の開発に意識を向けていた

 

 

 

 

因みに地元の学校においても、この様な事は頻繁どころかいつもあった為、同級生や既婚者の教師はあきら、もとい慣れていた

 

 

更に余談ではあるが、同校の某女性教諭(40手前、未婚)はこの光景を見るたびにハンカチを咥えて悔しがっていた

バカップルする2人とこの女性教諭のコラボはその世代では日常風景であった事を付け加えておく

 

 

 

 

 

 

一方、それをついせ、いや偶然(・・)同じ方向に歩いていたスカーレットとデジタルは

 

 

いつも通りね

 

ええ、いつも通りですなぁ

 

 

平静そのものであった

 

 

しかし、疑問も残る

タキオンと彼はそれなり以上に変装しているのに、何故2人はわかるのか?

 

 

2人は言う、大好きな姉と兄の姿が少し変わった程度でわからなくなる筈ない。と

 

 

 

なお、兄が変装していることはデジタルがゴールドシップから聞き出したし、タキオンについてはマックイーン(会長)から聞き出している

 

 

 

例の組織において、2人は正しくタキオンと彼のそばにいる事が出来る事から勧誘された

 

敬愛する姉に大規模な組織ができていた事

 

これについて、スカーレットは

 

お姉ちゃんとお兄ちゃんの事でしょ?それくらい当たり前なんだから!

 

と満面の笑みで肯定したとされる

 

 

一方、デジタルは

 

いやぁ、皆さん尊みがわかってますなぁ〜

 

と此方も満面の笑みだった

 

 

 

 

これについて、マンハッタンカフェ(タキオンと彼の外付け良心回路)

 

 

似た者姉妹でしたか

 

 

 

とため息混じりで言ったとかなんとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マックイーン達は追跡班と合流し、メインベース『オータム』ごと移動していた

 

 

 

なお、キチンと有料パーキングに停めていた為に何の問題もない

 

マスコミの様に路上駐車など、彼女達は認める筈なかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、ハヤヒデ?

 

どうした?

 

何で私達、2人を追いかけてるの?

 

簡単な事だろう

『恋は盲目』ということさ

 

 

一方、ビワハヤヒデとウイニングチケットは2人に気付かれない様にして尾行していた

 

 

 

本来、2人はトレセン学園に居る予定だったのだが、数日前にタイシンから頼まれた為、ここに居る

 

 

頼まれた以上、手を抜く事はしないハヤヒデは様々な情報を集めた結果、彼女達の地元である此処に来る可能性が最も高いと判断していた

 

 

 

 

妹であるブライアンなら

 

 

姉貴は余計な事を考えすぎる

別に聞けばいいだろうに

 

とか言いそうではあるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そろそろタクシー呼んだから来ると思うんだが

 

タクシーかい?なるほどねぇ

 

 

彼の話にタキオンは納得した

 

彼の創設した『例の組織』がこの状況下で動かない筈はない。ということを

 

 

 

あの組織は彼がタキオンへの愛情が暴走した結果、出来たことは彼も否定しない

 

だが、その一方で『何かあった』時の為の予防線でもあったのだ

 

 

幸いにして、発起人であるマックイーンはその辺の事情も汲んでくれた様だった。だからこそ、秋川トレセン学園理事長や桐生院との繋がりを期待できる桐生院所属のハッピーミークなども引き入れたのであろう

 

更に今回、タキオンにとって数少ない弱点となりうるスカーレットとデジタルすら組織に入れたとも聞く

 

 

ある意味ではトレセン学園に匹敵しうる影響力を有し得る組織。となれば当然タキオンや妹達(スカーレットとデジタル)は勿論、自分が妹分とするウオッカとて守ってくれるだろう

 

 

 

 

我ながら、薄汚いものだと思う

 

 

しかし、彼の根底にあるモノは

 

 

 

 

 

武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて(そうろう)

 

 

という戦国期の武将の教えだった

 

 

彼は幼いながらにこの言葉を

 

『武士は犬と言われようが、畜生と蔑まれようとも勝つことが一番』と捉え、自分自身の今の状況を考えた上で

 

『タキオンを守る為ならば、どれだけ否定されようと怨まれようとも構わない』

 

と決意した

 

 

 

彼にとって、『オペラ座の怪人』ファントムと、この言葉を遺した朝倉宗滴(あさくらそうてき)公は自身の道標となったのである

 

 

 

 

 

 

薄汚れた手でタキオンに触ることに躊躇する時もあった。実際、タキオンから距離を取ろうとしたことも一度や二度ではない

 

 

 

だが

 

君が汚れているというなら、それでも良い。私も汚れてしまえば良いだけの事さ

 

と言われた

 

 

 

 

 

あの時(・・・)は一緒ならば、どんなところでも良い。と思ったものだ

 

 

 

 

だが、違うのだ

 

 

タキオンは家族に疎まれ、母親に捨てられた

 

自分は家族を、友人達を捨てた(・・・)

 

 

 

 

何処が同じだと言うのか

 

 

世間では自分の事を『シンデレラの王子様』などと呼ぶ事もある

 

 

 

冗談にもならない

 

 

 

 

シンデレラの王子様はシンデレラに様々な物を与えられるだろう

 

地位も、安全な生活も

 

 

 

自分はどうだ?

 

 

タキオンの為。と言い訳して、トレセン学園まで来た

 

だが、今の自分はタキオンのみならず、トレセン学園やルドルフを始めとしたトレセン学園に通う生徒にすら迷惑をかけている

 

にも関わらず、自分はあたかも知らん顔で被害者ヅラをする

 

 

 

 

 

 

 

 

吐き気がする

 

 

 

 

これが自分なのか?と思うたび

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分を〇したくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何がタキオンの為だというのか?

 

汚れ続けていく自分をタキオンに見せたくないから、タキオンをトレセン学園の寮に入れた

 

 

 

タキオンは涙ながらに最後まで行ってくれたのに

 

 

 

その手をボクは掴めなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アグネスタキオンは少しずつおかしくなっている様な気がする彼が怖かった

 

 

彼が怖いのではない

 

その変わっていく彼を受け入れられなくなる自分が怖いのだ

 

 

 

タキオンはおぼろげながらも理解している

 

 

このまま行けば、取り返しのつかない事になるのではないか?と

 

 

 

 

 

だが、タキオンは怖かった

 

 

彼に拒まれるのが

 

 

 

 

タキオンがルドルフやタイシンについてある程度理解を示しているのは、恐らく自分だけでは彼を止めれないと思っているから

 

 

 

彼はトレセン学園に入った頃は少しずつ昔の様になっていった

 

私やスカーレット、デジタルが好きな彼に

 

 

 

 

 

スカーレットとデジタルを呼ぼうとしたトレセン学園見学

 

デジタルこそ来れなかったが、代わりに来たウオッカくんが彼の心を癒した

 

 

口にはしなかったが、私もスカーレットも喜んでいたのだ

 

 

このままいけば、優しかった頃の彼に戻る。と

 

 

 

 

夏のシークレットライブも良かった

 

彼の想いの少しでも理解できたから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、全て壊れた

 

 

あの騒動のせいで

 

 

 

 

彼はあの騒動により、自身の身を世間に晒さねばならなくなった

なら、私も。そう言った私を彼やルドルフ、マックイーン達が止めた

 

 

 

 

あの時、たとえ彼にどう思われようとも、私も出るべきだったのだ

 

 

 

そうなれば、まだ間に合った筈

 

 

 

情けないと言われても、彼にすがりついてでも止めるべきだったのだ

 

 

本当に今更、だが

 

 

 

 

 

 

今日、彼に抱きついて驚いた

 

 

彼はどちらかと言えば、やや肥満体型であった筈

 

それが痩せていた(・・・・・)のだ

 

 

彼は昔から私に愚痴っていた

 

自分はどうにも脂肪のつきやすい割に痩せにくい。と

 

 

 

そして、私が一緒に生活していた時にはそんな事なかった

 

 

 

私が大好きな彼の匂い

 

その中に僅かだが、香水の香り

 

 

 

彼はどれだけスカーレットやデジタルが言おうとも、香水だけはつけなかった

デジタルが嘘泣きで女装を頼んだ時は断れなかったのに、だ

 

 

つまり、彼は香水をつけなければならない様な状態にある。という事

 

 

 

そして、何よりも

 

 

 

 

 

 

 

彼はトレセン学園に移った私は元より、あれから誰も自宅に上げていないのだ

 

 

確かに人目を忍んで彼はトレセン学園に来る事もある

 

私やルドルフにタイシンとは直接接触もある

 

 

 

だが、ルドルフだけでなく、タイシンも違和感を感じると言うのだ

 

 

 

 

 

 

 

寒気がした

 

 

 

すぐそばにいる筈なのに、彼がいない気がしたから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園近くの病院の一室

 

 

そこである医師は悩んでいた

 

 

 

 

先日の事だった

 

救急車も使わず、一般車両で腹部を刺された少年が運び込まれた

 

 

事前に警察から連絡を受けていた

だが、明らかに刺し傷を見れば分かった

 

 

刺した相手に明確な『殺意』があった事が

 

 

 

直ちに医師は保護者を呼ぼうとしたのだが、少年を連れてきた人物から「連絡しないでもらいたい」と言われた

 

 

それを断ろうとすると、院内の電話が鳴った

 

 

 

 

 

 

 

そして、私達は手術が終わった少年を『その日』のうちに退院させた

 

 

院長から言われた

 

『この手術の事は忘れたまえ』と

 

 

 

 

その日や翌日のニュース、新聞にあの少年の事は一切載っていなかった

 

 

 

 

確かに上から言われた以上、組織に属するものとしては従うのが当然かもしれない

 

 

だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医師はひたすら悩み続けた




最後に不穏な事を入れるスタイル


いつもの乱文なので、諦めて下さい


今回のアンケートは期間を定めたいと思います

来週の木曜日までとしたいです


ちなみにアンケートで回収されなかった話は完結後にポロポロ出していく予定です

ではご一読ありがとうございました

医師は秘密を守る?

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