彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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難産でした

書きたい事は沢山あるのですが、関連性を考えると1話にまとまらないのでひたすら書いては消しての繰り返し


それだけしていても、クオリティが上がらないのがノイフェルなのですが


では、どうぞ


 タキオンとのデート その裏で

やれやれ

 

今の俺の内心を偽らずに語るならば、その一言に尽きるだろう

 

 

タキオンとの久しぶりのデートである

 

それ自体は非常に嬉しい事だ

なんなら、この幸運に邪神にでも五体投地からの全力の信仰を捧げても構わないと思うほどに

 

 

だが、時期が悪い

 

 

今、世間では総選挙を控えている状況であり、ことマスコミどもは必死になって与党を勝たせるべく偏向報道を強めている

 

やれ、現職の総理が新党を立ち上げるなど前代未聞であり、無責任だの

ウマ娘やその利権に群がる者たちが集まっている新党は所詮利益獲得を目指すだけの組織に過ぎないだの

自分たち(マスメディア)不当に(・・・)弾圧した現総理とその周辺の人物は民主主義を破壊しているだの

 

 

ここまでくると、いっそ感心する

 

よくもまあ、ここまで自分のことを棚にあげれるものだ。と

 

 

 

そう言った意味でなら、確かに今のタイミングは悪くないだろう

文字通り、彼等マスコミも生死をかけてこの選挙戦に挑むほかないのだから

 

 

 

だが、俺個人としては最悪のタイミングといえる

 

何せ、少し前に殺意の乗った攻撃を受けた。それにより、それなりのダメージを受けている

予想通りというか、所轄も一枚岩ではなかった様だし、ともすればマスコミと癒着しているだろう事も驚くほどの事ではなかった

 

 

マンションが暴露され、学園もバレている。当然、通学経路も奴らとて理解している筈

 

タキオンがメディアにより露出していないのは、本当に運が良かったと言えるだろう

 

 

問題行動を起こしたバイトの人物やマンションへの出入りをしていた業者などは管理会社から、取引停止を言い渡されているらしい。特に情報を漏洩させた人物については、労務規定違反として所属していた(・・・・)企業とマンションの管理会社の双方から訴訟を起こされているとか何とか

 

こっちにも、実績の少ない弁護士(名声を稼ぎたい乞食)が話を持ってきている

何せ、一連の騒動で俺は世間に姿を晒した。その俺が訴訟を起こすとなれば、話題性はじゅうぶんだろう

 

こちらからすれば、要らぬお節介でしかないのだが

 

 

現在、何件もの訴訟を起こしているが、それはひとえに俺に注目(ヘイト)を集める事と、軽々しくこの話題に触れさせない為である

 

自称専門家やコメンテーター(事情を知らない芸能人)程度に状況を掻き回されるなど迷惑千万なのだから

 

そも、テレビにせよ、週刊誌にせよ、ネットニュースにせよ注目されねば困る(・・・・・・・・)のだ

そこに当事者たちへの配慮など期待する方がどうかしている

 

 

ブンヤと昔はメディア関係者を呼んでいたらしいが、部数を売り捌こうとする新聞屋が語源だったと聞く

 

つまり、彼等にとっては真実かどうかは重要でなく、部数を売れれば問題にならないのだろう

 

 

新聞とは、古きを辿ればこの国においてなら江戸期の瓦版にその起源を見出すことが出来ると思われる

 

かの大坂の陣の頃より発生したと言われている瓦版は、あくまでも庶民の娯楽の一種であり、情報を獲得する機会に恵まれなかった当時の民衆にとっては、口コミと並ぶ情報を獲得するためのツールだったのだろう

 

 

だが、明治維新後になって大衆に広く情報を齎す手段として新聞が有効であると認識した者達は新聞社を設立。情報の収集と発信を自らの使命としたのだろう

 

だが、『物事は批判するは容易である』事からもわかる様に新聞社は度々時の政府を痛烈に批判した

その動きを憂慮した政府は言論統制を行使、それは忌まわしき太平洋戦争の終わりまで検閲という形で続く事となる

 

敗戦後、新聞社もまた情報を取り扱う立場としての責任を問われる事となり、一部新聞社のトップも責任を追求される事となった

 

 

戦後の混乱を経て、新聞社は独自の放送局を持つ事で更なる情報の発信を目指す事になっていく。その責任についての議論を置き去りとして

 

管理する側の政府としても、言論統制や言論弾圧はもってのほかであったが、偏向報道による世論の誘導は統治において有効であると判断し、一部新聞社などのマスコミとの行きすぎた関係(癒着)が横行する事となった訳だ

 

 

歴史的に見れば、新聞の起こりは官報。つまりは政府からの市民達への通達であった事から考えれば不思議ではないのかも知れないが

 

 

 

だが、時は移ろうものである

技術の革新により、人々はインターネットという手段を用いて、SNSなどによる個人での情報収集や発信を可能とした

 

結果として、新聞社などの既存のマスメディアはその立場を少しずつ、だが確実に弱めていく事となってしまう

 

マスメディアの対策は週刊誌などの様に話題性のある物を集めて報道するスタイルと、絶大な影響力を背景に強硬な取材などを推し進めるスタイルへと向かっていった

 

後者は権力者との緊密な関係も相まって、自分たちしか知り得ない情報(only one)を武器とする者も現れ始めた

こうなってくると、どれだけ早く情報を発信するか?が至上命題もなってしまう部分もあり、それが今回の騒動の様な問題を引き起こす原因ともなってしまった訳だ

 

 

更にこれを助長してしまうのが、TVの発達により出現した『芸能人』というものである

 

そも、芸能人とは『芸や能を生業(なりわい)とする者』という意味であり、口や容姿が優れている者の事ではなかった

 

能楽や芸とは古来、様々な上流階級の者に披露するものであり、目上の者に披露する以上、それなりの立ち振る舞いを要求されていた

 

が、戦国期の出雲阿国などにより、上流階級のみならず、庶民向けの芸能が発達していった

 

これもまた世襲制でなく、能力が重視されていた

 

歌や歌劇などもまた、実力があれば問題ない様な世界ではなかった

 

 

賛否両論あろうが、それにより品格と言えるものは維持できていたのもまた事実だろう

 

 

 

だが、TVやラジオなどの爆発的普及により、所謂芸能人(有名人)と呼ばれる者たちが次々と現れてきた

 

彼等もまた、ある特定の分野においては特出すべき才を持っていたのだろう

 

だが、昔と異なり同業者の増えた現代では余程のことがない限りはそれのみで生活出来なかった

 

 

そこに目をつけたのが、報道関係者だった

彼等は自身の持つ情報に付加価値を求めていた。芸能人達は自分の仕事を求めていた

 

結果、生まれたのがコメンテーターという門外漢であった

専門家でないから、責任を持たず。しっかりとした問題への知見を持たぬから、他者に平然と迎合したり、平然と他者をこき下ろす

 

芸能人であるから、そのファンは注目する。知名度があるから、その問題自体にも更なる価値を付与できる

 

 

 

自分の影響力を理解しているならば、この様な軽率極まる行為はできようはずもない

実際、古い意味での芸能人は余程なことがない限り、自ら情報を発信することがない。彼等はその辺りもしっかりと教え込まれているのだから

 

 

 

 

 

 

情報は発信するが、その是非は個人に委ねる

しかし、その情報を発信するのが有名人。その有名人は深く考えもせずに無責任な発言をする

 

 

 

彼からすれば、いい加減にしてもらいたい話でしかない

勿論、意図的にタキオンの情報を隠していた此方にも非はあろう。シンデレラと王子様とやらの価値がなければ、タキオンは分からないが自分は間違いなく此処にはいない

 

 

彼等は言う

 

有名人であるならば、責任を果たせ。と

 

 

 

責任とはなんだ?

タキオンが望んで親から憎まれたとでもいうのか?

俺は良いだろう。親を従姉妹を望んで捨てた人間だ

 

 

あなた方(芸能人)は望んでその道に入った

タキオンは他の道を選べなかった

 

 

それが同じだとは俺には思えない

 

それに、真実を述べたとしてもマスコミは都合の良い様にねじ曲げるだろう

 

 

現に、俺は刺されたと言うのに、近くにいたマスコミ関係者は見て見ぬふりだったし、担当の警察官も救急車を呼ぶ寸前に戻ってきたというではないか

 

大人だから卑怯とは言わない。俺も卑怯なのだから

 

 

俺と大人は同じ穴の狢に過ぎず、どちらも大した違いはない

違うとすれば、彼等の方が俺よりも社会的立場を持っているということだろう

 

 

タキオンは、スカーレットは、デジタルは、ウオッカは、ルドルフは、タイシンは、ゴルシは

そのままでいてほしい

 

 

 

 

 

汚いモノ。汚れたモノ

 

全て

 

総て

 

 

俺が持っていく

 

 

 

 

 

 

地獄の底まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神よ

 

 

忌まわしき、呪わしき、そして残酷なまでに平等を強いる女神よ

 

 

貴女にとって、ウマ娘とはなんなのでしょうか?

 

 

 

取るに足らぬ、替えのきくものでしょうか?

 

 

 

愛を、哀を叫び 嘆き 悲しみ

 

それでも、まだ足りぬと仰せになるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

私は無力で無様な人の子なれど、ゴルシ(壊すべきしがらみ)スカーレット、デジタル、ウオッカ(紡ぐべき明日)ルドルフ、タイシン(繋ぐべき未来)

 

何よりも

 

人生をかけて護りたい女性(アグネスタキオン)を守る事すら叶わぬのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

人の一生涯で守れる者はそう多くはないでしょう

 

財力、権力、腕力、学力

様々な力があるでしょう

 

 

俺はどれも持ち得ない

にも関わらず、守ろうなどと傲慢なのかも知れません。身の程知らずとなじられたとしても否定しません

 

 

しかも、俺は守ろうとするモノを増やしてしまった

 

 

 

 

 

ボクは親を知っていても、親の立場は知らない

 

どうしてタキオンの両親は彼女を半ば育児放棄したのか分からないし、分かりたくもない

 

 

 

ボクが知っているのは、両親から半ば放置されていて、それでも自分を保とうとしている弱々しかった彼女と夢に向かって進んでいた頃の彼女なのだ

 

 

 

だからこそ、タキオンの両親をボクは許せない

 

だが、ボクの両親はタキオンの両親を不快に思っていながらもタキオンも同一視していた

 

 

挙げ句、ボクとタキオンを物理的に引き離そうとした

 

だから、ボクはタキオンと家族を比べて迷う事なく彼女を選んだ

 

 

 

たとえ、何回生まれ変わったとしてもこの結論は変わらないだろう

 

 

タキオンを、タキオンの世界をありとあらゆる悪意から守る

それが、ボクの誓いなのだ

 

 

 

その為ならば、いくらでもタキオンの嫌う嘘を吐こう。周りを巻き込んでも止まる気はない

 

無情と非情と言われようが、ボクのせいで家庭を壊されたと恨まれようが一向に構わない

 

それだけがボクの救いなのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、願わくば

 

 

もう少しだけ、彼女と過ごせる時間を下さい

 

ボクの傷が優しいタキオンに見つからない様に

 

 

 

少年はタキオンと共にいながら、自身の服の下の包帯の更に下にある傷を隠すために普段使わない香水まで使っていた

 

幸い、彼はこの事態を予想していたために常日頃から包帯を使用していた

香水は彼の従姉妹から贈られた物であるため、不自然さはそこまでないと自分では判断している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想いはすれ違い、拗れ、交錯する

 

 

 

それぞれの願う明日へと向かい

 




完結までの流れは出来ていますが、強引な展開は宜しくないと思うのでゆるりといきたいと思います

一読なさって下さった方、お気に入り登録していただいた方
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