『まだ』平穏だった頃の残照
宜しければお楽しみくださいませ
私はエアグルーヴ
今年の春に開校したばかりのトレセン学園に通うウマ娘であり、トレセン学園の生徒会に所属している。一応書記を担当しているのだが
同僚?というべきなのだろうか、よく分からんが生徒会のメンバーは会長のシンボリルドルフと副会長のナリタブライアン
些か世間離れしている会長だが、その実務能力とウマ娘としての身体能力、更に組織を束ねる指導力とでも言うべきものは非常に高い
どれくらいかというと、
副会長を務めるナリタブライアンは頭脳明晰で知られるビワハヤヒデの妹らしいが、そういう面では似ていないな
ハヤヒデが理論派なら、奴は感覚派とでもいうのだろう
だが、不思議と奴のやる事は大きな失敗になりにくい。なんだかんだいっても、やはり姉妹なのだろうな。そつがない
ウマ娘としての実力も高く、トレセン学園においては上位と言えるだろう。それは会長も私もそうなのだがな
私も含めたトレセン学園生徒会は入学試験を好成績でパスした者の中から秋川理事長と駿川秘書が選んだと聞く
当初は上手くいくのかと不安だったが、なるほど私の様な者が心配するまでもなく、熟慮の末にメンバーを厳選されたのだろう
道標を
視点的にも、会長は総合的に。ブライアンはやや感覚で論じ、私はやや論理的に物事をとらえる
バランスが取れているといえるだろう
だが、最近は少しずつ変化が起きている
まずブライアンの奴がマックイーンの創設した組織に加入した
その後、私はその下部組織を創り、会長はブライアンに勧められるままに加入したそうだ
まぁ、それはいいだろう
確かにタキオンの彼氏は弱い。だが、私もブライアンも後に会長すらも奴と初めて競った時には負けている
奴曰く
レースってのは精神状態がかなり重要だと聞くけど、ことウマ娘に限ればそのウエイトは相当デカいな
とのことだった
だからとて、奴がそこまで上手だとは思えないが
いや、よそう。経緯などどうでも良い。結果として私たちは奴に負けたのは紛れもない事実なのだから
初めて奴に会った時は傍迷惑な奴という印象が強かった
だがよくよく考えてみれば、奴からすれば私達の人柄も知らない上に世間からはあまり受けの良くないウマ娘だ。警戒もするのだろう
とはいえ、たまにふらっと学校に来て、さらっとアドバイスしていくのはどうかと思うがな
特にスズカやブルボン、ライスシャワーが奴に対してかなりの敬意を持っているのだが、良いのだろう。恐らくな
実際、奴のアドバイスにより長らく燻っていた者も長すぎたトンネルを抜けたとも聞く
個人的には複雑だが、だからといって奴の活躍を認めないわけにもいかないだろう
内々にではあるが、奴をトレーナーにしようとする動きも理事会ではあるそうだ。全く
普段から口には出さないが、私も奴のウマ娘の能力を伸ばす力には感心しているし、
殊更、走る事に関しては私達ウマ娘はどうしても冷静に分析はできないからな
実際にトレセン学園において、奴のアドバイスで殻を破ったものはかなりいる
有名なところでいえば、ナリタタイシンだろうな
元々体格に恵まれなかった彼女だが、何やら海水浴で奴にアドバイスを受けて以降は彼女の友人であるビワハヤヒデやウイニングチケットとも互角以上の争いをしていると聞く
そのかわり奴がトレセン学園に来ると何かにつけて、奴のところへと行こうとするのだが
サイレンススズカなどは春先にアドバイスを受けたと聞いている。その後ミホノブルボンとライスシャワーもアドバイスを受け、更にその実力を増している
更に彼女達は効果的なトレーニングをアグネスタキオンと奴に組んでもらう様に頼み込んでいるとも
既にタキオンはレースに出ることを諦めている様で、これには乗り気な様だな
奴も奴で来年に入ってくる
と言っても、それでも満面の笑みを浮かべていたスズカ達に何かを言うつもりはない
タキオンにせよ、奴にせよスズカ達を痛めつける様なトレーニング内容を組むとは思い難いしな
あとはキングヘイローとナイスネイチャだろうな
些か気位の高すぎたキングヘイローと逆に弱気にすぎたナイスネイチャ。この2人をあっさりと自覚させたのは驚愕するほかなかった
と言っても、スズカ達のトレーニング(アグネスタキオン臨時コーチを添えて)にキングヘイローを2日ほど付き合わせただけらしいがな
ナイスネイチャについては、どうやらナリタタイシンとジャラジャラの練習風景を見させたと聞く
ジャラジャラは悪路に強いウマ娘であり、芝では適性がないと奴は判断しダート一本に絞った結果、実力を伸ばし続けている
性格としては感情の浮き沈みが激しいのに、割と引っ込み思案という中々に難しい性格をしているウマ娘だ
とはいえ、トレセン学園においてはダートでオグリキャップを常に追い詰めるほどの実力を有する様になったのは驚くほかないな
ただ、トレーニング内容を聞くと
エアグルーヴは知らないが、ジャラジャラのトレーニング内容は彼が幼い頃にしていたトレーニングをウマ娘様にスケールアップしたものであり、キツいなどという話ではなかった事をここに記す
ジャラジャラ曰く
「死ぬかと思いましたよ、本当に」
とのことらしい
頭が痛いのは
発案者である奴は名誉顧問という看板におさまっているし、会長もメジロという組織についても明るいメジロマックイーンだ
更に特別顧問として理事長とその秘書までついている
副会長としてブライアンと会長がついているから、然程に問題にはならないだろう
だが、つい最近に入ったとされるトレセン学園理事会の面々については注意が必要だろうと思っている
確かにマックイーンにせよ、ブライアンにせよ、会長にせよ優秀だろうことは疑いの余地もない
だからこそ、危険なのだ
私達の視点はあくまでも学生としては広いだろうが、一個人としては狭い
だが、相手は老練にして老獪ともいえる人物達
理事会といえば、常々理事長も苦労させられていると溢している連中だ
実際、トレセン学園の名目上は外にいる奴を合理的に学園内に入れようとしている。トレーナーとして
今は協力者だから、奴も余程のことがあれば拒否できる
だが、トレセン学園所属のトレーナーとなってしまうと完全に上下関係が出来てしまい、拒否も許されないだろうことは疑いの余地もない
しかも、理事会の意向とはいえトレーナーになってしまえば、間違いなく試験や適性検査を突破してトレーナーになった者達からの反発が予想される
何せ、まだ学生なのだ。あちらからすればふざけるな!と言いたくもなるだろう
理事会はトレーナーでなくとも、ウマ娘とトレーナーの相談役にしてはどうかとも打診しているらしい
資質はあるとしても、奴は受けないだろう
そも、奴がそこまでするのはタキオンの為であり、タキオンの周りを守るためだろう
一度だけだが、見たことがある
光を失った、まるで死人の様な目をした奴を
聞けばナリタタイシンも見たことがあると言う。マルゼンスキーさんは奴をかなり不安視しているともこの前聞いた
会長は知らないかもしれないが、奴の内面は見た目ほどに安定していない
ともすれば、ガラス細工の様なものかもしれないとすら思えてくる程だった
奴の素顔はどちらなのか、関わりの少ない私には理解しかねた
それが何故か悔しかった
いつも通りとはいかないものの、通常業務は滞りなく終わる目処がついた
会長はやはりタキオンが気になる様でいつもと少しばかり様子が違った
ブライアンはどうやらハヤヒデにタイシンの事を相談されたらしく、珍しく頭を抱えている
ハヤヒデとチケットにタイシンは割と良く一緒に行動するのだが、最近では無自覚にタイシンが奴の話題をかなりの頻度で振ってくるのだそうだ
チケットは割と素直な上に感情表現は豊かなので然程に気にしていないそうだが、理論派であるハヤヒデにとって、奴の行動の大半が理解の範疇にない様だ
何せ、適正距離など無視した様なトレーニングをスズカ達に課していたり、ジャラジャラの受けるトレーニングなどは明らかに精神論的な部分も多いのだ
実際にハヤヒデは何度か奴に話を持っていくのだが、相手は論理的思考においてはハヤヒデすら上回るアグネスタキオンを相手にしてきた者だ
ハヤヒデの理論では、奴の精神論と経験則にタキオンとの関わりで磨かれた論理的思考を合わせた物を崩さなかった
それどころか、奴のトレーニングの有用性を文字通り『身をもって』味わったとの事だ
その時はジャラジャラのトレーニングの時だったらしく、ハヤヒデからすれば適性のないダートのトレーニングだったが、ハヤヒデ曰く
認めたくはないが、確かにトレーニングとしては効果的だな。なるほどタイシンや会長が焦がれるわけだ
だが、彼のトレーニングはかなりウマ娘を選ぶだろう。何せ明らかにオーバーワークギリギリのトレーニングだ。余程基礎が出来てないと数日で潰れかねないだろう
と言っていた
ハヤヒデの評価としてはかなり高いのだろう
トレーニング自体は過酷なものだが、その見返りは破格といえるだろう。そのかわり、奴に身体情報を開示しなければならないのだが、スズカ達やジャラジャラは全く躊躇わなかったそうだがな
スズカ達は元より奴を信用している。
ジャラジャラの場合は来年から始まるトレーナーとのトレーニングを待つだけなど、恐怖でしかなかったのだろう
そんなこんなでハヤヒデは奴に若干だが苦手意識を持っている様だな。ブライアンはそれを寮の自室で聞かされているのだろう
タイシンから聞くところによると、どうやらスズカ達のトレーニングにチケットも参加したいと言っているらしいな
そうなると、ハヤヒデの葛藤を受け止めれるのはブライアンだけになりかねない
あと、ウマ娘としてではなく女性としてタマモクロスと奴が主催する料理研究会にタイシンとチケットと共にハヤヒデもこの前参加したらしいが、その際に奴の料理に打ちのめされたらしいともきく
気持ちはよーーーく分かる
何故あそこまでふざけてもいる奴が繊細な料理まで出来るのか?という疑問は恐らく研究会に属するウマ娘ならば一度は思うだろう
私とて、母から家事のノウハウは一通りは仕込まれた
だが、
菓子の腕前ならは、
エイシンフラッシュの場合は身内が菓子職人の中でもトップレベルの腕前らしいから納得できなくもない
だが、そのエイシンフラッシュをして
・・・・これは
貴方が作られたのですか
あ、いえ。随所に不調和があるとはいえ、中々の出来かと
と奴の作ったカスタードパイを食べて言っていた
後で奴がほぼ独学で学んだ事を聞き、非常に驚いていたな
タキオンが言うには、彼女のサプリメント生活を終わらせる為にひたすら料理に没頭した時期があるらしい
奴の見かけとは裏腹に高い家事スキルの全てはタキオンの為だけに磨きぬかれたものだそうだ
お陰でタキオン本人の家事スキルは目を覆わんばかりの酷いものらしいが、それは女としてどうかと思わなくはないがな
とはいえ、人生の伴侶として考えるならば奴は間違いなく優良物件なのだろうとは思う
家事全般が得意で、私達ウマ娘にも理解があり、自分を高める事に躊躇いもない
問題としては、付き合ったとしてタキオンくらいの開き直りがないと女としてのプライドはボロボロになるだろう事くらいか
何を考えているのだ、私は!
とりあえず仕事は終わったので、学園内の見回りに行く事にする
最近はトレセン学園トレーナー寮の工事関係者を一新した事で面倒な事はかなり減った。だが、それでも油断ならない
警備部の方からも女性隊員を十名ほどトレーナー寮の建設現場から学園の見える範囲に常駐で監視してもらっている
何せ、トレーナー寮とて三階建てだ
ともすれば、外部足場などからのトレセン学園内の無許可の撮影などが行われないとも限らないからな
前の工事担当業者のやらかしは全て今回新たに入ってきた元請に伝えているし、各業者にも伝達する様に
本来ならば、スマホなどの撮影機器となりうる物の持ち込み自体を禁止したかったのだが、それだけは元請側も受け入れがたかった様だ
あちらの言い分も理解できる
だが、理解出来ても納得できるかについては全くの別問題
理事長から理事会連名の誓約書にサインさせ、違えた場合は一切の弁解は受け入れず、全て裁判にて決着をつけるとまで言い切ったそうだ
現代社会において、スマホは必需品といえる
それを仕事だからおいていけ。とはそうならない事くらい私達とてわかってはいるが、何せマスコミの連中が工事関係者に着目しないはずがないのはわかりきっているからな。果たしてどれくらいそれを認識しているのやら
現在、トレセン学園への入校が許されているのは、警備部と教職員。それに工事関係者と奴くらいだ
そこに例外は認められない
工事関係者については、工事時間は8時から夕方の5時までとなっている
残業の場合は昼の1時までに元請の担当から、私達トレセン学園生徒会への連絡が義務付けられている
工事の監督達も含めても最長で6時半。したがって、彼らに貸与する入門証も午前7時半から午後6時半と設定されている
これについても例外は一切認めないし、万が一にもこれを違反したり、入門証の返却の忘れがあった場合は速やかに該当する業者の出入りを禁止する。という、かなり厳しい内容となっている
警備部からは、車両での入校自体を禁止するべき。との声も上がっていた
その上で、現場出入り口に金属探知機などを設置して持ち込み物自体を管理しようという声もあったとも
過剰ともいえる対応だが、警備部としてはスマホなどの持ち込みを認めた場合、学園内の無許可の撮影のリスクを完全に払拭できないとの事だった
であればこそ、過剰であろうが、苛烈と言われようともそうすべきだという意見が多かった
実際、タキオンと奴の住まいの情報を漏らした奴にはとあるマスコミから多額の報酬が渡っているとも聞く
勿論、示談するには全く足りない。せいぜいが裁判の費用になる程度だろうが
だからこそ、それを知る作業員がいた場合魔がさしてしまう事があり得る
事実、前の元請の契約を打ち切った理由の一つが作業員の1人が自身のブログにトレセン学園内の写真を掲載した事が発覚したからだからな
写真の素人ならいざ知らず、その道のプロに見せれば何処から撮影したのか位すぐに分かるというのに
結果、警備部に必要でなかった負担を強いる事になってしまったわけだ
更に未だトレセンでに無許可で侵入しようとする
幸いというべきか、スズカ達やジャラジャラに
ましてや、私達の姿を今はまだ隠すべきだというのが理事会の考えだ
奴についてもタキオンと別居した事で扱いが変わることとなった
今までは通用門の警備部詰め所に連絡を入れる事は奴も理事長も私達生徒会もなかった
だが、今後は三時間前くらいには連絡しなければならないし、所轄の警察官がマンションから学園近辺まで、近辺から通用門までは学園の警備部が奴を監視する事になった
不愉快な言い方ではあるが、どうにも所轄から我々トレセン学園関係者はよく思われていない様だったらしい
警察からすれば、私達の行動など余計なことにしか見えないのかもしれないな
本来ならば、騒動の頃まではきちんとした体制があったにも関わらず、あの騒動において一部の有識者と名乗る連中がテレビなどでこぞって奴とタキオンにつけているSPの経費は何処から出ている?などと騒いだ
更にタキオンの転校を支援していた国会議員が贈収賄の疑いで辞職せざるを得なくなったのも問題だった
その辺りに詳しいマックイーン曰く
残念ですが、国会議員ともなると本当に真っ当な議員を探す方が難しいのです
多寡の問題ではないでしょうけども、あの議員よりも大っぴらに不祥事をしている議員は私も何人か聞いていますの
つまり、邪魔な後ろ盾を先につぶしに来たというわけらしい
校内を巡回しながら、思考の海に沈む
一部生徒は動画配信サイトにて、色々な意見を聞いているという
心無い意見というよりも、罵倒や誹謗中傷に近いものもあるそうだが、彼女達はそれでもやめるつもりはないそうだ
奴を取り巻く状況はある意味ではトレセン学園にいる私達以上に悪い
のだが、問題は奴のみではない
タキオンにせよ、会長にせよ奴に近すぎるから見えてないところがある事に気づいていない。いや、タキオンの場合はたまに憂鬱な顔をすることからして、わかってはいるのだろう
それでも止められない、といったところか
かくいう私も奴を止める事はできないだろう
あの手の者は自分の中に抱え込まないほどの重荷を抱え込む
辛抱強いから、問題なく片付けられるうちは分からない
だが、ひとたび自分の容量を超える事に直面しても自分
人というものは常に精神の影響を多大に受ける
こと、奴の様な者はそれが顕著だ
タキオンは言っていた
初めの頃の彼は、それこそ私が理解できない程にキラキラと輝いた目を私に向けていたよ。初めは戸惑い、そのうちに慣れていったがね
苦笑混じりに
だが、私は
だが全てをそれに向けていた私は
遠くを見るように、眩しいものを見るかのように
その結果、
その言葉を聞いた時、私と同席していたマンハッタンカフェは驚いたものだ
いつもの飄々としていたタキオンのイメージを完全に払拭するほどに、彼女は魅力的だったからな
なお、この話が終わって散会する間際に
では、私がいつも実験体になる必要はないのではないでしょうか?
とカフェが言ったところ
何をいうんだい?キミが彼の秘蔵の本を欲しがるから、わざわざ実験体の報酬としているだけだろう?それは言いがかりだねぇ
との事だった
私がそれでもカフェの事を考えて、実験の頻度を下げるべきでは?と提案したところ
無理だろう。私だけならいざ知らず、彼の実験はデータが多ければ多いほど良いのだからね
との答えが返ってきた
まさか、奴も実験しているのか?と私が驚くと
当然です
そもそも、彼の方が私よりもぶっ飛んでいる所があるのだがね。自分自身を使っての臨床試験などそうそうできないだろうに
とタキオンは元より、何故かカフェにも真顔で反論されたのだが
類は友を呼ぶ
私は改めて先達の言葉の重みを噛み締める事となった
余談だが、その翌日にタキオンとカフェから話を聞いたらしい奴が、それこそ輝かんばかりの満面の笑みで私を追いかけ回した
普通なら、適当に対応するのだが、奴のタキオン以上の不穏な気配と腰袋に入れていながら頭を出しているアンプルなどが私の恐怖を煽った事は言うまでもない
何故かその場にいたゴールドシップを盾として、なんとか逃げおおせたのは幸運だったといえよう
何故かその話を聞いたスズカ達やグラスワンダーは羨ましそうな顔をしていたのが今でも謎だがな
考えてはならないという本能の警告に従って、私は全力でスルーする事にしたが
多目的ホールでは、オペラオー達が舞台の練習をしていたり、ライスシャワーが
セイウンスカイが薙刀装備のグラスワンダーに追いかけ回されたり、タイシンがスズカとブルボンとハヤヒデを追いかけ回していたり、ジャラジャラとキングヘイローが紅茶タイムをしていたりもしていた
というか、此処トレセン学園の生徒達は
だからとて、倫理観や良識が欠如しているわけでは決してないのだが、ウマ娘としての全力を出せなかった弊害かトレセン学園でかなり自由にする者が多いのも事実なのだ
それについては私やルドルフ会長、ブライアンとしても問題にするつもりはない
ないのだが
というのは何なのだっ!
基幹組織であるアグネスタキオンを愛でる会から派生した様々な下部組織がトレセン学園内には存在する
警備部の『アグネスタキオンと彼を守る会』は規模として下部組織の中では最大であり、私とヒシアマゾンとフジキセキが主催する『アグネスタキオンと彼の世界を見守る会』がその次の規模を持つ
下部組織の統制は
統制などと仰々しい物言いだが、要は羽目を外しすぎないように少しばかり目を配るだけなのだがな
だが、ついこの間の事
奴にトレーニングをしてもらっているジャラジャラを羨ましがる者達が急遽作り上げたのだ
組織については名目上、下部組織となるためにその取りまとめの1人であるフジキセキへの届け出がされたそうだ
目的はマンハッタンカフェとスズカ達やグラスワンダーにエルコンドルパサー、ジャラジャラの代わりにタキオンと奴の
確かに私たちは多少羽目を外すくらいは許容すると言ったが
頼むから、自重してくれ
と願ってやまない私だった
後年、エアグルーヴは
だが、トレセン学園関係者は一様に
トレセン学園のお母さん
と呼んだとかなんとか
なお、トレセン学園には
というわけで、『トレセン学園の3人の母親』が爆誕する未来へとつながる事が決定した瞬間でした
というかね、ストーリーのグルーヴさんは嫁というよりもお母さんって感じがしましてん
補足としましては、グルーヴが彼の事を『たわけ』と呼ぶ事はないです
アレはトレーナーにこそ相応しいと思うので
ご一読ありがとうございました