彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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少女よ
キミの願いはようやく叶う


といったお話


ウマ娘二次創作のガイドラインが更新された事に伴い、現在進めていた話などについて再考する必要が出てきました

と言う事で暫くはifストーリーをお楽しみください


 デジタルの待ち望んだ一日(前編)

これは少し未来のあったかもしれない日々の記録

 

 

 

 

 

 

アグネスデジタルは今日という日を待ちわびていた

 

 

それこそ、大好きな姉と兄がトレセン学園に行くことになってから、ずっと

 

 

 

 

 

 

んで、何故に俺までいるのですかねぇ?

 

決まっているだろう?デジタルが望んだからさ

 

解せぬ

 

 

 

トレセン学園栗東寮の前に来た彼はタキオンの言葉に力なくうなだれた

 

 

 

だから俺は野郎なんだってばよぉ

規則的にも色々問題になりゃせんか、これ?

 

それはないといえる。キミはトレーナー職となる前からトレセン学園に来ていたが、問題行為は一度としてなかったからね。そして、正直な話私はキミと久しぶりに出かけられて嬉しいと思っているよ

 

アンタ最近はトレーニング以外で学園に来なくなったよね。たまには来て良いと思うけど

 

無茶を言わんで欲しいなぁ

トレーナーであるからこそ、何よりも問題を起こしてはならないと思うんですが、それは

 

既にトレセン学園の生徒会長の地位を退いたシンボリルドルフは久しぶりの彼との逢瀬に機嫌よさそうに。相変わらずレースでは鬼脚と呼ばれてトップクラスを維持し続けているナリタタイシンは自身のトレーナーの発言に不満げだった

 

 

 

トレセン学園も今年で開校3年目

 

1年目の混乱期を経て、2年目には飛躍した

その結果、世間からの理解も得ることが出来、ようやく様々な事が軌道に乗り始める事になっている

 

 

シンボリルドルフは二期まで生徒会長を務めたが、三期目については立候補するのを辞退した

 

曰く

 

私は私の役目を果たしたと思っている。これからは1人のウマ娘として有終の美を飾るべく奮励努力していくつもりだ

 

 

との事だった

 

 

同時期に副会長のナリタブライアンと書記のエアグルーヴもそれに倣い、初代生徒会はここにその役目を終えた

 

 

とはいえ、まさかだよなぁ

 

彼は苦笑していた

 

 

それをアタシ達が引き継ぐ事になったんですけども

 

うだうだ言っても仕方ないだろ、スカーレット

先輩や姉さんに兄貴たちが残したものを引き継いで、残していくのが今の私たちの仕事だろ?

 

まーな。しっかし、このゴルシちゃんが生徒会副会長とかどうなってるんだ、ホント

 

 

 

彼の言葉に二代目の生徒会長であるスカーレットと書記のウオッカ。それに副会長のゴールドシップはそれぞれの反応を見せた

 

 

 

トレセン学園の地盤を固めたルドルフ達は当然ながらその後任選びも慎重に行なわねばならない立場となった

 

 

 

 

 

組織というものは不思議なものであり、組織を創り上げた人物の次の代でその組織の明暗が分かれると言っても過言ではない

 

 

 

平家の時代においては、平清盛公の影響が絶大すぎたが為に次代が育つ為の障害となり、源氏の再興を許した

 

その源氏とて、九郎判官義経を頼朝公は討伐した

その後ろ盾たる奥州平泉の藤原氏も共に滅ぼし、各地に地頭と守護をおき、更に六波羅探題を設置する事により九郎判官を源氏より引き剥がそうとした後白河院などの動きを牽制し、武家社会を創り上げようとした

 

頼朝公の急死に伴い跡を継いだ頼家は圧倒的実績を持っていたが故に御家人をまとめ上げていた頼朝公が抱えていた問題の解決に時を費やす事となる

 

つまり二代目にして統治体制を確立できなかったのだ

 

 

その鎌倉を破った足利とて、初代尊氏公の残した問題の殆どを解決したのは三代目にあたる義満であった

 

 

その後、この国において守護大名より脱却した戦国大名ともいえるものが多々現れたものの、戦国大名としては実質二代目となる今川氏真や武田勝頼などが御家を滅亡させている

 

とはいえ、両者とも父親が天下に名の知れた名将であった事は周辺勢力に強大な敵を抱えていたなどの一概に二代目が無能とは断じる事も出来ないだろうが

 

 

 

 

しかし、組織としての次代を引き継ぐ二代目というものは非常に重要である事は何ら変わらないだろう

 

 

ルドルフ達も自分達が跡を託す人物について、真剣に考えた

 

その結果

ルドルフはスカーレットを

ブライアンはゴールドシップを

グルーヴはウオッカを

それぞれ選んだ

 

 

 

シンボリルドルフがダイワスカーレットを選んだ理由は彼女が弛まぬ向上心を持ち続けていた事が第一の理由だろう

 

勿論、他のウマ娘達が研鑽を疎かにしていた訳では、決してない

 

 

無いが

 

 

アグネスタキオンの異様ともいえる投薬と特殊な性癖(ドM)すら裸足で逃げ出すタキオンの彼とサイレンススズカ、ミホノブルボン、ライスシャワーの主導するトレーニングを1年間ひたすら耐え続けたスカーレット以上の人物をルドルフは知らなかった

 

 

スズカ達は初のURAファイナルズにおいて激闘を繰り広げた結果、現役を引退する事となっていたが為のトレーニング内容であった

 

言うなれば、既に難易度がベリーハードのところが、更に難易度が進化してエクストラになったといったところだろうか

 

 

なお、そのトレーニングについてナリタタイシン曰く

 

 

は?いやいや、あたしにアレをしろっての?無理無理

 

と流石に顔色を悪くしていた

タイシンとて、好意を寄せている人物が関わっているトレーニングである。

出来るならば参加したかった。だが、それで身体を壊しては元も子もないないので泣く泣く辞退したのである

 

 

 

そんなレベルのトレーニングを例え大好きな姉と兄が主導するからと1年間も続けられるだろうか?

 

 

少なくともシンボリルドルフには無理だった

その前までは食らい付いていたジャラジャラも脱落した

 

 

 

まさにスカーレットのためだけのトレーニング(オンリーワン)だった

 

レースに出走することが様々な理由から叶わないタキオン。表舞台に出る事のできなくなった彼。ウマ娘として走る事の叶わなくなったスズカ達

 

スカーレットは彼女達から様々な事を学び取った

 

レース前の念入りな準備(過密なトレーニング)にレース時の駆け引きや相手の心理を読み取るための数々の手管

更にウマ娘としての体質を利用した的確な食事方法など

 

 

 

更に何故か勉強関連も姉と兄はしっかりとスカーレットの面倒を見ていた

 

 

 

どうしてもトレーニングに注力すると勉学が疎かになる事もあるだろうという兄からの提案だった

 

 

なお、その発言にウオッカを始めとした数人が顔を引き攣らせたのはそこだけの話である

 

 

 

余談だが、トレセン学園において一年目は一般教養を重視するカリキュラムを組んでいるのだが、入学したウマ娘達は早くトレーニングして欲しいと教師陣に頼み込むのが通例となりつつあった

 

これはウマ娘であるから、常に周囲に対して気を遣わねばならなかった反動から来るものであると理事長を始めとしたメンバーらは認識していた

 

その為、『アグネスタキオンを愛でる会』から名を変えた『研究会』では度々議題として上がっていたりする

 

 

 

だが、トレセン学園の理念の一つである『ウマ娘との協調社会の実現』というものがあるために早期のトレーニングは個々人の裁量に委ねられる事となった

 

 

 

 

トレセン学園において、最強の呼び声も高い東条ハナトレーナーがまとめる『チームリギル』は新入生を夏までにある程度迎える事としており

、リギルでやっていく決意のあるウマ娘は可能な限り引き受けている

 

 

『チームスピカ』は沖野トレーナーの指導の元で運営されているが、新入生については個々の事情を踏まえた上で受け入れるかどうかを判断していた

 

 

このようにトレーナーの考えによって、新入生に対するスタンスは大きく変わっている

 

だが、原則として一年目にチームへ加入する条件として

『日常の生活態度や授業への姿勢』が何よりも重視されており、実力があったとしても日頃の行ないが悪い場合はチームへの加入を認められないし、加入していたとしても態度如何ではチームから除籍処分を受ける事もあると通達されている

 

 

 

 

因みにアグネスタキオンは去年トレーナー試験を受けて、トレセン学園生徒ながらにトレーナーを兼任している

 

タキオンは彼を補佐役として、当時タキオンと彼にトレーニングを受けていたスカーレットと正式にトレーナー契約を結び『チームラサラス』を結成した

 

 

此処は規模こそ小さいもののダイワスカーレット、ウオッカ、ゴールドシップにハルウララが加入しており、学生の身でありながら研究者でもあり、トレーナーでもあるタキオンが結成したチームとあって注目を集めていた

 

 

既にスカーレットとウオッカ、ゴールドシップはデビュー戦を勝利しており、3名ともシンボリルドルフ達と激戦を繰り広げている

 

 

ラサラスには他にもコーチとして、サイレンススズカにミホノブルボンとライスシャワーが在籍しており、外部のウマ娘としてジャラジャラやナリタタイシンがトレーニングに参加する事もあったりする

 

 

 

本音を言えば、ルドルフとて此方に参加したくはあったのだが、流石に生徒会長自ら新しい枠組みを壊すべきではないと思いとどまった

 

 

 

そのかわりにタキオンとタイシンに頼み込み、思う存分彼に甘えた(ルナした)

 

 

 

ちなみにルドルフはトレセン学園における騒動がひと段落したところで彼に告白した

 

 

詳細は省くが、結果として2人きりの時は彼にルナと呼んでもらえる事になり、ルドルフは終始ご満悦だったとか何とか

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園豆知識

 

 

ルナする(動詞)

 

シンボリルドルフが彼に誰の目も憚る事なく甘える行為をさす

主に頭を撫でられる。たかいたかいされる。膝枕されるなど

なお、ルナちゃんモードの際に余計な事をするとプックリルドルフが見られる為、一部のウマ娘はこぞってこの時のルドルフに接触しようとする

 

当然だが、エアグルーヴやナリタブライアンを始めとしたウマ娘による強固な防衛ラインを突破せねばならない上に最終兵器(グラスワンダー)を必ずどうにかしなければならない

その為、現在までにルナちゃんを見た事があるのは、彼以外ではアグネスタキオンとナリタタイシンくらいである

この場合は2人も対抗心からか精神年齢が著しく低下するので、彼の負担が跳ね上がる事となるが、それはご愛嬌

 

 

 

類義語としては、『タイシンする』が挙げられる

 

なおタイシンするの場合だと、たかいたかいやハグがメインとなるので誤用には注意されたい

 

 

 

勘違いされがちだが、『タキオンする』と先にあげた二つは少し意味が変わるので、使用の際には細心の注意が必要

 

 

タキオンするの場合は周囲の視線などお構いなしの上に遠慮も自重もない為に、独り身のウマ娘やヒト娘などに多大な精神的ダメージを与える広域マップ兵器。しかも敵味方の区別はない

これに対して、前者の二つは周囲に配慮しているそうだ(当社比)

 

 

言うまでもなく、前者も後者ほどでないにしろダメージを与えるのではある

ルナした場合、とてつもないダメージを受けるのはエアグルーヴとナリタブライアンであるが、気にしなくても良いだろう

 

ルドルフと同じチームに入っている2人だが、専任のサブトレーナーと良い仲になりつつあるとか、なんとか

 

 

類義語として、『バカップルする』が存在する

 

 

 

 

なお、彼視点で言うと全て甘やかすになるが、対象によって少し表現が変わる

 

 

タキオン、ルドルフ、タイシンの場合は『バカップルする』に

スカーレット、デジタル、ウオッカ、ゴールドシップの場合は『お兄ちゃんする』となる

 

 

ちなみにこれを知った某ウマ娘は『ママする』事を全力でナリタタイシンに求めたとされるが因果関係は不明である

 

更に余談だが、『オカンする』という表現もトレセン学園において使用される事もある

               

 

 

使用方法がわからない?

仕様(・・)だからね、しょう(・・・)がない

 

 

 

 

 

 

 

なお、このやりとり(バカップルする)を初めて見たトレーナー達は天を仰いだとか

 

その日、トレセン学園トレーナー寮の食堂において、寮開設一番の酒の消費量を記録したとされる

 

 

因みにマックイーンやスズカ達は慣れたもので、それを話の種にできる程度になっていた

 

 

 

 

 

着々とまだ見ぬ世界への道が用意されつつある

そんな中、夏休みの最終日にわざわざ彼は呼び出された訳で

 

 

 

 

そういうけどよ、オマエの場合夏休みも何もないんじゃねえのか?

 

 

真実は時に人を傷つけるんだよぉ

 

 

ゴールドシップの容赦のない指摘に彼は項垂れた

 

彼は結局、学校に通う事もならず最終学歴は中卒となってしまった

 

 

 

 

とはいえ、今更そんな事を気にするメンバーはいないのだが

 

 

 

別に構いはしないだろう?私がキミを養っていけばいいだけの話だろうに

 

や、あのタキオンさん?

それ一般にはですね?

 

平たく言えばヒモだよね、それ

 

だから、正論で殴りかかるのはヤメロッテ

 

 

タキオンの養う宣言に戦慄する彼

その彼にあっさり追撃をかけるタイシン

 

 

 

ふむ。ヒモという訳でもないだろう。どちらかと言えば専業主夫といったところだろうか

 

 

ルドルフゥゥゥッ!

フォローになってないから!

寧ろ死体に鞭うってるから、それぇ!

 

 

別に兄貴がヒモって訳じゃないだろ?

兄貴はあたし達をしっかり見てくれているんだし、姉貴や先輩たちが洗濯とかしてるところ見た事ないんだけどな

 

 

っぐ

 

それを言う?

 

返す言葉もないな。それを言われると

 

 

 

ウオッカの発言に思わず胸を押さえるタキオンとタイシンにルドルフ

 

 

 

 

料理はルドルフが出来る

 

洗濯はタイシンが出来る

 

掃除はタキオンが出来る

 

 

しかし、総合的な家事能力において、3人が協力したとしても彼に及ばないのが現実

 

であるからして、3人は彼に任せきりになりがちなのだ

 

 

 

既にこのメンバーで合宿なども幾度かしているが、専ら手伝うのはスカーレットやウオッカであり、たまに手伝うのがデジタルとゴールドシップである

 

3人からすると、自身の女子力のなさを痛感するから手を出しづらいのだが、それは手伝う者からすればどうでも良い(・・・・・・)話だった

 

 

そもそも内訳がお兄ちゃん大好き(スカーレットとデジタル)兄貴大切(ウオッカ)ハジケリスト(ゴールドシップ)である

 

どう見ても同情されるわけが無かった

 

 

スカーレットは兄に女子力で負けているなら、鍛えれば良いと考え、デジタルは兄と仲良くしたいと思い、ウオッカは兄の力になりたいと願い、ゴールドシップは友人の力になりたいと思いつつ、面白そうだと思っていた

 

 

 

 

 

 

残念ながら先輩といえども、彼が掲げる『立ってるものは親でも使う』に対応してない人物を彼女達は気にしていなかった

 

 

 

 

 

いやぁ、すいません。遅れましたぁ

 

 

そこに本日の主役、アグネスデジタルがやって来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、デジタル。今日は何処に行くのよ?

 

 

最寄駅から電車で移動中にスカーレットはデジタルに尋ねた

 

 

 

 

 

 

既に次のレースを見据えての調整に入ろうかという時期に突如として誘われたスカーレットはやや不満げだった

 

 

とはいえ、トレーナーであるタキオンとその補佐である兄も此処にいる以上は断る理由などスカーレットになかった

 

何せタキオンはともかくとして、兄は仕事とプライベートを完全に分けているのだから

 

 

 

 

タキオン、ルドルフ、タイシン、スカーレット、ウオッカ、ゴルシ、デジタルに彼

 

豪華メンバーと形容しても足りないだろう

 

 

 

 

アグネスタキオン

 

 

ウマ娘としての実力を持ちながらも、トレセン学園一年目の騒動を考えた結果、ウマ娘のレースに一切出ることの出来なくなった人物

 

その一方では、研究者として既に実績を積みつつあり、特にウマ娘関連の製薬開発においては彼女の研究室設置を支援した製薬会社と共同で画期的な新薬を試作している

 

更に去年トレーナーとしての資格を現役のトレセン学園生徒でありながらも取得し、担当ウマ娘であるダイワスカーレットの育成に彼氏と共に取り組んでいる

 

既にダイワスカーレットはデビュー戦を勝利し、重賞の一つであるG IIIも二勝している事から、将来有望なトレーナーとして見られている

 

 

 

シンボリルドルフ

 

 

トレセン学園初代生徒会長であり、初のGIレースであった天皇賞春を並み居るライバルを抑えて勝利した史上初のGIウマ娘でもある

ウマ娘の未来という難しい問題に真摯に取り組むその姿勢から、世間からの支持も高い人物

 

割とお茶目な性格もあるらしく、場を和ませようとあえて寒いダジャレを言ったりするものの、幸いにも好意的に受け止められている

 

最近の悩みはチームリギルに所属した関係上、タキオン達のチームであるラサラスに加入したくもあるが、しがらみがある事もある為にそれが実現困難な事

 

既に数々のレースに出走し、華々しい結果を出している

無敗とはいかぬまでも、既に天皇賞春、日本ダービー、天皇賞秋を勝利しており、世間からもウマ娘の代表格と見られている

 

 

 

ナリタタイシン

 

 

小柄でありながらも、驚異的な末脚を武器に出走するレースにおいては、必ず掲示板に入るという結果を出している

オークスや安田記念を勝利しており、前述したシンボリルドルフ最大のライバルと目されていたりもする

 

彼女はトレーナー制度を利用しておらず、建前上のトレーナーは彼となっている

これはタイシンが些か気難しい事と、どうしても見かけだけで判断してくるトレーナーなどタイシンは必要としていなかった為だ

 

 

 

模擬レースまで全てのウマ娘に対する情報は伏せられており、模擬レースの結果次第でウマ娘をスカウトするトレーナーが殆どだった

 

これはトレーナー自身の資質を見るためのものであり、伏せられているのはトレセン学園の職員側からの情報だけであった

つまり、必要ならばウマ娘達と円滑なコミュニケーションを取る事でそこから情報を仕入れる事を秋川理事長を始めとした理事会は望んでいたのである

 

 

だが、その模擬レース以前にウマ娘をスカウト出来たのは東条トレーナーと沖野トレーナーのみであった

 

東条トレーナーは生徒会メンバーのトレセン学園開校時の情報を集めており、生徒会3名を自身のチームへと勧誘した

沖野トレーナーはその観察力より、メジロマックイーンとサイレンススズカ、ミホノブルボンとライスシャワーを模擬レース前にスカウトしている

 

 

だが、言うまでもなく見た目もまたトレーナー達がスカウトするには重要なポイントである

 

ナリタタイシンは見た目とは裏腹にパワフルなレースをする

しかしそれは、自身の体に相当な負荷をかける事と同義であり、トレーナーからすれば些か以上に無謀と見えたのだろう

 

 

タイシンをスカウトしようとした者は総じてタイシンのレース運びを危惧していた。他ならぬタイシンの体を考えて

 

だがタイシンからすれば、タキオンと彼に考えてもらったトレーニング内容を真っ向から否定された様なものであり、タイシンはその様な事を言う人物とトレーナー契約を結ぼうとは思わなかった

 

確かにタキオンの薬については、ウマ娘の本能が全力で警鐘を促す事もあるが、それでも友人であり、共通の想い人を持つタキオンが不穏な事をするなどタイシンには考えられなかった

更にタイシンの走り方を見出した彼は、ともすれば過剰ともいえるほどにタイシンの身体を気遣っている

 

それに対して、無茶なトレーニングを望んでいるのは寧ろタイシンの方なのだ

勿論、彼がその様な事を許すはずもなく、タイシンする事を止める事や手作り料理を振る舞う事を止めるなどの交渉により、タイシンを止めていたが

 

 

幸いにして、トレーナー制度を導入した最初の年ということもあり、タイシンが早期に担当トレーナーを決めなくとも問題にならなかった

 

が、オークスに出走したいと思っていたタイシンは当時既にトレーナー資格を有していた彼に担当を依頼した

 

 

紆余曲折の末にこれを一時的な措置とする事でタイシンの希望が叶ったわけだ

 

 

 

なお、その提案がなされた時にシンボリルドルフは

 

その手があったか!

 

 

と人知れず衝撃を受けていたりする

 

 

 

 

ナリタタイシンはどの様な障害があろうとも、それを常に乗り越えてきた

いつしか彼女はこう呼ばれる様になった『不屈のウマ娘』と

 

 

 

 

 

 

スカーレット、ウオッカ、ゴールドシップ

何れもトレセン学園二期生であり、その実力の片鱗を見せつつある次代のウマ娘である

 

 

アグネスデジタル

彼女もまた三期生の中で有望株あった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地は有明

 

 

 

熱い、夏のイベントが始まる

 

 

 

 

 

 

 

 




デジタルの出番が少ない?

じ、次回からデジタルの独壇場ですから許して



ではご一読ありがとうございました

 バッドエンドのifいります?

  • いる
  • いらない
  • それより更新だろ?
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