彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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新聞配達は寝る時間が難しいと今更ながらに思い知った今日この頃

最近寒くなったり、新株が上陸してきたらしいですが皆様どうかお気をつけを


これからは更新が更に亀になります

内容については今更なので、お察し下さると幸いですが


 デジタルの待ち望んだ一日(中編)

さて、アグネスデジタルは長年の夢であったとあるイベントに姉や従姉妹に兄。更に姉の友人達を連れてくる事ができた

 

 

とはいえ、皆有名人である

 

姉であるアグネスタキオンも最近はトレーナーとして、メディアに顔を出す様になり、その伴侶である兄も当然その隣にいる

従姉妹のダイワスカーレットは既にウマ娘としてレースデビューしているし、二代目のトレセン学園生徒会長だ。その親友であり、兄を兄貴と慕っているウオッカ先輩もレースデビュー済みでトレセン学園生徒会書記。

学校の先輩であったゴールドシップは何故かトレセン学園生徒会副会長をしており、更に言えばメジロのウマ娘でありながらもマックイーン先輩やライアン、ドーベル先輩とも異なる道を歩んでいた

 

メジロ家の一員でありながら、姉をトップとした法人を作ろうとしているとも聞いている

相変わらずの行動力だ

 

 

先代の生徒会長であるシンボリルドルフ先輩

この半年間で思った事は、非常に切り替えの上手いひと。だった

 

どうやら、兄に相当お熱らしく、トレセン学園における最強と目される『チームリギル』に所属していながら、兄にトレーナーをして欲しいと姉やリギルのトレーナーである東条ハナトレーナーに言いたいらしい

 

が、先輩は非常に目立つ存在であり、かつトレセン学園生徒の規範とならねばならない事もある為にそれを表に出せないそうだ

 

やれやれ。皇帝自身が己を肯定(・・)できないか

 

と言っていたりした

・・・・・先輩として、ウマ娘として尊敬出来るが、どうやらこの部分についてはフォローできないとデジタルは思っている

 

凛々しいし、責任感もある。向上心も高く、常に研鑽に励む姿は正しく皇帝と呼ぶに相応しいだろう

 

デジタルとしても、姉の考え次第だが義姉(あね)と呼ぶのもやぶさかではない

 

 

 

ナリタタイシン先輩

 

世間からは『鬼脚タイシン』や『不屈のウマ娘』と呼ばれている人物であり、ぶっきらぼうに言い方とは裏腹に非常に優しい先輩

 

兄とのトレーニングや合間の会話を楽しんでいる人であり、最近では姉の為だけに時間を費やしていた兄にゲームなどを勧めているそうだ

今回のイベントに兄を同行させれたのは、タイシン先輩のこの動きがあったからだとデジタルは個人的に尊敬していたりする

 

姉の前だろうと、兄に甘える事を最近自重しなくなっており、それが姉と兄の関係の進展を促している為にデジタルとしては全力で応援している

 

 

 

 

更に此処にはいないが、サイレンススズカ先輩にミホノブルボン先輩。ライスシャワー先輩やハルウララ先輩にもデジタルはかなり世話になっている

 

 

因みに創作活動という面においては、テイエムオペラオー先輩とフジキセキ先輩にマンハッタンカフェ先輩にかなり力を貸して貰っていたりもする

 

ウマ娘としてのトレーニングとトレセン学園生徒としての一般科目の学習。これに加えての創作活動はデジタルにとってもかなりの負担であるが、タマモクロス先輩(学園のオカン)スーパークリーク先輩(どうせみんなのママになる)の差し入れなども彼女にとって非常に助かるものであった

 

 

今回、製本作業などには姉の友人であるエアシャカール先輩やキングヘイロー先輩にナイスネイチャ先輩にも協力してもらっており、彼女達には姉と兄の秘蔵写真を手渡していたりする

 

 

 

 

 

 

その様な苦労もあり、デジタルの同人誌(ウス=異本)は完成した

 

 

勿論、今回の外出の理由は兄以外には周知しており、寮長であるヒシアマゾン先輩にも事前に届け出をしている

 

内容は姉と兄の幼少期からのストーリーを軸としたものであり、ノンフィクション寄りのフィクションとなっている

姉には許可を取っており、兄については説得(泣き落とし)している為問題なかった

 

 

 

今回ここまでのメンバーを集めた理由としては、事前にトレセン学園公認同人誌と銘打って宣伝している為だったりする

 

一応、売り上げ次第では重版も考えるべきだという意見が理事会から出ているらしいが、デジタルとしては持ち込みの100冊が完売すれば良い方だと考えていた

 

 

直接購入の特典として、姉や姉の友人達の直筆サインを先輩達にお願いしており、反響はあるとデジタルは考えていた

 

 

 

実際、あるスレでこれを公表したところ

 

 

 

マジかよ

 

待てぃ、それは付加価値高すぎやろ

 

それな。現役のウマ娘手製の同人誌にトップレベルのウマ娘の直筆サインとか明らかに売れ残る要素なくね?

 

絶対に複数購入するやつが出てくるゾ

 

お兄さんは!お兄さんのサインはないのですか!!

 

内容も事実に即した内容なんだろ?絶対売れるだろ

 

売れ残らない事に花京院の魂を賭けるゾ

 

 

 

との声が上がっていた

 

 

 

 

呼子は兄であり、売り子は自分とスカーレットにウオッカ先輩とゴルシ先輩だ

 

兄にはイケボ仕様で対応する様に頼むつもりである

 

 

 

コスプレは今回しない

するとすれば、勝負服だがそれは流石に問題ありと理事会からストップがかかった為だ

 

とはいえ、現役で活躍しているウマ娘の私服。それだけでも価値があるので然程に問題となる事はないのだが

 

 

 

 

 

 

デジタルが今回の内容にしたのは、彼女なりに世間へと姉と兄の事を発信しようと思ったからだ

 

 

ゴルシ先輩やルドルフ先輩が配信などを通して世間に伝えたように

スカーレットやウオッカ先輩、タイシン先輩が全力の走りを見せる事で姉と兄のしてきた事を証明しようとしたように

選手生命を燃やし尽くして、一部の誹謗中傷から2人を守りぬこうとしたスズカ先輩、ブルボン先輩、ライス先輩のように

 

デジタルもまた何かをしたかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場に着くと、早速ブースの設営に取り掛かる事にした

 

 

とはいえ、他のサークルのメンバーもいる訳で

 

 

 

 

 

あれ、シンボリルドルフじゃないか!

 

あっちはダイワスカーレット!?

 

うせやろ!なんでそんな有名人がまとまってサークル参加してんの?

 

あっちにはナリタタイシンとウオッカにゴールドシップゥ?!?

 

て事はあのウマ娘ってもしかして

 

アグネスタキオン、ですかねぇ

 

つまりあの男性は

 

お兄様ということですね、分かります

 

アグネスデジタルもいるぞい!

 

なんだこれ、たまげたなぁ

 

 

 

 

既に設営を終えているサークルはかなりの動揺を見せている

設営中のサークルとて同様に動揺(・・)していた

 

っく、どうよ(・・・)!

 

 

とデジタルは内心ドヤっていたが、可愛いものである

 

 

 

 

 

なお、外で列をなしている参加者達は当然だがパンフレットを読んでいるわけで

 

 

デジたんのブース?!?

 

しかも、豪華立会人とか?

 

滾る、滾るゾォっ!

 

 

 

既にオンラインにて同人活動をしているアグネスデジタルはデジたんの愛称でそれなりに知られていた

 

書くものについては、いつも

 

 

私の近しい人達をモチーフとした内容となっています。許可を取っていますが紳士淑女らしい対応をお願いします

 

と巻頭にデフォルメされたアグネスデジタルのキャラで注意書きがされている上に、購入者一人一人にメッセージが書かれていたりとその界隈での人気は高かった

 

彼等購入者は競合する相手が多い事を望んでいないことから、それを喧伝する事は一切しなかったのである

 

 

 

 

そんなデジたんの『初めての対面販売』とあっては元々のファンは勿論の事、今まで知らなかった参加者の興味を強くひいていた

 

 

さらに付け加えれば、デジタルのブースはどちらかといえば『ハズレ』と言われる空調が効きづらく、会場の奥まった場所にあった事も参加者の興味を持つ理由だった

 

つまり、有名人だからとて運営側は考慮しないということなのだから

 

 

 

 

 

 

当然だが、最近になって『トレセン学園のお父さん』と呼ばれ始めている彼がいる以上、熱中症などの対策もしっかり行なっていた

 

 

8月も終わりとはいえ、未だ『酷暑』といわれるほどの尋常ではない暑さなのだ

 

まして、共にいるのは好意を持つ者や大切に思っている者達なのだ

万どころか、億に一つにも手抜かりなど許せるはずもなかった

 

 

 

実はこの過剰とも言える対応こそが、トレセン学園に所属するウマ娘達をして『親バカ』『兄バカ』と言われている所以であったりする

 

 

同じトレーナーからは生暖かく見守られ、学園関係者からは「平常運転ヨシッ!」と何故か納得され、少なからず誰かに甘えたい心を持つウマ娘達からは羨望の視線を向けられていたりする

 

 

特にナリタタイシンの話はいつの間にかトレセン学園全体に広がっており、ジャラジャラの事も合わさって「少し意地悪だけど、私たち(ウマ娘)をしっかり見ていてくれる人」と言う評判があがっていた

 

 

 

 

独占欲の比較的高い、タキオンとルドルフにタイシンはこの状況を好ましく思っていない。一方で大好きな兄の事を知って欲しいスカーレット、デジタルにウオッカは積極的にその話を肯定していた

 

ゴールドシップは楽しそうなので、スカーレット達と一緒に動き回っていたが、たまに彼を振り回していた

 

その場合、4割ほどの確率で『物理的に』ゴールドシップが振り回される事になるのだが、それはそれで彼女からすれば楽しい事でもあったりする

 

 

 

 

 

 

というわけで、道中行き先が有明であると聞くや否や彼は動き始めた

 

 

即座に知り合いの氷屋に電話して、会場の最寄駅にアイスノンの販売所を臨時に作れないか話をしたり、明らかに成人男性でも持て余す様な大型のクーラーボックスを道中ホームセンターで購入し、そこに保冷剤と大量のスポーツドリンクを投入した

 

当たり前だが、電車で移動するのに大きな荷物を持って乗るのは他の乗客の邪魔(マナー違反)にしかならないので、急遽先の騒動で知り合ったウマ娘が所属するタクシー会社に連絡して移動手段を確保した

 

 

 

総勢8名なので、3台確保しそれに乗って会場付近の最寄駅まで向かう事にした

 

 

殆どがウマ娘なので、走れなくもなかった。その場合、彼がタキオンかルドルフに抱き抱えられる事になる為に彼はその選択肢を最初から捨てていたりするが、仕方のない事だろう

 

 

なお、その彼の考えを正確に理解していたタキオンの耳と尻尾がへにゃり(ヘンニャリタキオン)となっていたのだが、彼は見ない事にした

 

 

 

 

 

 

 

会場につくなり、タキオンの持参した手製の送風機や空冷装置をブースの近くに配置すると共に熱中症への周知のためのポスターをデジタルに即興で作ってもらい、ルドルフが配置を考えて、タイシンがそれを掲示した

 

他のブースにも関わる事なので、スカーレットとウオッカにゴールドシップが近くのブースの人達にお願いすると共に彼も運営側の人間に頼み込んだ

 

 

 

更に本来ならば、ブース内に引きこもる予定だったルドルフとタイシンを何かあった際の対応係とする事もデジタルとの話し合いで決定した

 

 

 

 

彼は東条トレーナーからルドルフの事を任されていたし、スカーレット、ウオッカ、ゴールドシップにデジタルは自身の担当チーム所属。タイシンは彼にとって唯一の専任となっている担当ウマ娘

 

タキオンは何があっても共に歩くと誓った女性(ひと)なのだ

 

 

 

 

ゴールドシップとウオッカには、販売中は定期的にドリンク補充を頼んでおり、状況によっては緊急時の搬送役も担う事とした

 

 

製薬会社と契約を結んでいるタキオンは、今回のイベント参加に伴い製薬会社から一つの依頼を受けていた

製薬会社が来年度に販売する予定の熱中症対策の飴やタブレットなどを試供品としてブースに来るお客達に無料配布して欲しいとの事であった。

 

タキオンと契約している製薬会社や研究所は規模としていえば大手ではなかった

CM(コマーシャル)を出そうにも、そこまでの資金的余裕があるなら新薬などの開発をしたいと言うのが彼等の偽らざる本音だった

 

その為に古来から存在する手法、即ち『クチコミ』を利用しようとしていたのだ

 

 

 

熱中症グッズを無料配布しながら、声をかけて手渡ししてくれるタキオン

 

これに心奪われない人がいるだろうか?

いや、いないはずだ

 

 

 

 

なお、デジタルとしては最近兄に様々な相談を持ちかけているエアグルーヴ先輩も動員したいと考えていたりした

 

 

あの、ニュアンスが少し違う「たわけ」

 

 

担当のサブトレーナーさんに向けるたわけ

兄に向けて言うたわけ

 

同じ言葉のはずなのに、含む意味がまるで異なるのだから凄いと思う

 

正直、あれは反則だとデジタルは思っている

あとライスシャワー先輩の愛らしさも

 

 

 

トレセン学園では、その愛くるしさよりもトレーニングに邁進する姿から、少しばかり距離を取られている先輩だが、ネットの海では

 

 

 

どけ!俺がお兄様だぞ!

 

いいや、ワイがお兄様だ!

 

全力でお兄様を遂行するっ!

 

私が、いえ私達がお姉様よっ!

 

私はお姉様だったの?

 

アナタも私もお姉様♪

 

 

 

などといった『お兄様、お姉様症候群』なる症状が発生している模様

 

 

 

 

因みにカルト的な人気として

 

 

 

 

メディアすら敵に回す事を躊躇わない兄貴。素敵だな

 

分かるマーン

 

そりゃ、捨て身の愛情とかねぇ

 

お兄様ぁぁっっっ!!

 

お兄様成分どこ?ここ?

 

たまに更新するSNSで飯テロするなと

 

お兄様のご飯たべたぁぁいっ!

 

それに文句言うなら、アグネスタキオンに言うべきなんだよなぁ

 

極稀にナリタタイシンもお兄様の飯テロするのは何故なの?

 

タイ兄?

そう言う概念もあるのか

 

タキ兄だろ!いい加減にしろ!

 

は?

兄タキだろうが!

 

 

とあの騒動以降、兄へのカルト的人気が上がっていて少し怖いと思います

 

やっぱりネットの海は深い(腐海)んだなぁ。と改めて思うデジタルであった

 

 

 

 

 

既に結婚までカウントダウンと言われている姉と兄

 

 

実は姉の勤めている製薬会社から幾つか新居の提案もされていると聞いているけど、周りから堀を埋められている気がしなくもないデジタルであった

 

 

ヒト息子とウマ娘の結婚自体は然程に珍しくはない

 

 

ただ、姉と兄が珍しい点は

 

ふっきれたのか

マスコミの前だろうが、なんだろうがバカップルする事を自重しなくなったこと

 

だろう

 

 

 

 

 

先にあげたカップリング論争にも多少関係あることだが、やはり姉と兄の組み合わせが一番支持者が多い

 

そりゃ(前回の衆院選のある意味話題だったんだから)そうなるのは自明であったのだが

 

 

次にタイシン先輩と兄の組み合わせだろうか

意外かも知れないが、タイシン先輩はレース後などのふとした時には兄に凄く甘える。クリークマムも呆れるほどであるからして、普段のクールさなど原型も残らなかった

 

 

 

その点でいうとルドルフ先輩と兄の仲は姉やタイシン先輩は元より、スカーレットやウオッカ先輩、ゴルシ先輩とのそれよりも世間に知られていないだろう

 

 

勿論、責任ある立場であったこともあるのだろう

 

それに兄を慮っての事でもあるとも思う

 

 

 

だが、相手は甘えたい者をしっかり甘やかすことが好きな(スーパークリーク先輩もドン引きな)兄である

 

 

寧ろ、積極的に甘えてほしい(ルナして欲しい)と思ってすらいるはず

 

 

 

 

元々、誰かに頼る事を良しとしなかった姉とスカーレットをあそこまで変えた兄だ

 

そのヤバさは既に証明されていると言っていいだろう

 

 

 

一部からは「不誠実極まる関係」と言われているが、これについて兄を非難するのは酷な話だとデジタルは思っている

 

 

 

 

 

 

 

兄は不安なのだ

 

いつ自身が不要だと言われてしまわないか

 

 

 

 

元々兄は姉の為ならば、どの様な扱いをされようともそれに拘る必要性を感じていなかったそうだ

 

それこそ、姉の為ならば死すらも肯定していたと最近になって聞いた

 

 

 

であればこその、あの献身だったのだ

 

だが、今となっては姉達と生きる事を真剣に考えている

 

 

 

 

 

ここで問題となってくるのが、不自然な程に兄の自己評価が低い事だろう

 

 

ウマ娘としてのみならず、薬学者として、トレーナーとしても確かな実力を持つ姉

 

 

ウマ娘として一つの流れの先頭を走り続け、『皇帝』と呼ばれるに至ったシンボリルドルフ先輩

 

どの様な苦境においても、決して諦めることなく栄冠を掴み取ったナリタタイシン先輩

 

更に名門であるメジロの期待を一身に背負いながらも皇帝に挑み続けて、ついに天皇賞春の盾を手に入れたマックイーン先輩など

 

 

兄が知るウマ娘は綺羅星の如き輝きを持つ者ばかりだった

 

 

 

兄はどちらかというと、目立たない場所にひっそりと咲く草であり、花壇に咲く花を引き立てる為のものである

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、では兄が自己評価通りに才に優れないかというとデジタルは勿論、姉や従姉妹も首を傾げるだろう

 

 

なるほど、生まれ持った才能は兄にはないのかもしれない

 

 

 

だが、デジタルや姉達は口を揃えてこう言うだろう

 

 

 

それがどうした?

 

 

 

 

 

姉が兄に惹かれたのは、その懸命に姉の為に努力する姿であって、兄の才能ではない

 

あの頃の姉にとって、自分(タキオン)の為にひたすら努力している兄は正しく救いだったのだ

 

 

私やスカーレットとてそうだ

 

姉のそばにいる才気あふれる人ではなく、姉をひたすらに守ろうとしてくれている人だからこそ、私たちは兄に憧れたのだ

 

 

 

少し抜けていて、少し頼りなくて、少しスケベ

 

でも

しっかりしようと頑張る、頼り甲斐のある様に努力して、恥ずかしそうに目を逸らす

 

そんなあの人が

 

 

私達は好きなのだ

 

 

 

 

なお、タキオンは元々白のハイソックスを着用していたのだが、彼の好みに合わせて黒のそれに変えた結果、彼が赤面した為にそれを普段着とする事にしたそうな

 

スカーレットとデジタルも姉に倣い、黒のハイソックスに変えていたりする

 

 

 

 

余談であるが、兄が黒を好む理由は

 

 

どんな色も内包出来るから

 

だそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、お姉ちゃん達戻りましたか

 

 

デジタルはブースの準備が終わった時点で姉達を着替えに行かせていた。何せ着替えの場所も時間が迫れば人が多くなる

 

姉達は有名人である以上、可能な限り無用な混乱を起こすべきではないのだから

 

 

 

しかしねぇ、デジタル。この衣装はどうかと思うのだが

 

姉が衣装を着てくれているが、それに不満な様だった

 

 

だが、タキオン。似合っているから問題ないと思うが?

 

含み笑いをしながら、ルドルフ先輩が姉を茶化す

 

というより、アイツの手縫いなんだから別にいいと思うけどね

 

タイシン先輩は似合うかどうかよりも、兄の手作りである事を強調している

 

そうよ、お姉ちゃん!似合っているのだから、気にする事ないわよ!

 

しかしだねぇ

 

スカーレットの言葉にもいまいち乗り気ではない様子

 

 

でもさ、似合ってますよタキオン先輩!

 

だよなぁ。つーか、アイツが折角タマモクロス先輩やナイスネイチャ先輩達を説得して作った衣装なんだから、今日くらい着ていてもいいんじゃねぇか?

 

うぐっ!

 

 

ウオッカは褒めるわ、ゴルシ先輩は的確に姉が気にしてる事を容赦なく突いてくる為、さしもの姉とて劣勢である様だ

 

 

そういえば、彼の衣装はフジキセキの勝負服を参考にしているらしいな

 

ん、チケットとハヤヒデからそう聞いてる。最初はフジキセキの衣装を借りれば良いんじゃないか?って意見も出てたらしいけど

 

 

 

 

事実である

 

 

衣装合わせをする際に仮縫いするのも大変だった為、上着だけでも羽織るべきではないか?との意見が出ていた

 

サイズ的にはそこまでの誤差はなかった為に(いうまでもないが、胸部については相当の誤差が出ている)上着をそのまま試着するべきだと当のフジキセキは言っていたが、風紀的な指導がバンブーメモリーとサクラバクシンオーより入った為に断念した形だ

 

 

しかし、彼のいつもと違った姿がどうしても見たかった一部のウマ娘達は様々なルートから彼に似合うであろう衣装(明らかに自分達の趣味)を探し出す事にしたのである

 

げに恐ろしきは人の欲望。という事なのだろう

 

 

 

結局、国会議員になっていたクガヤシ氏の後輩であるミスターシービーとフジキセキの衣装の合いの子という案が出され、決定した

 

ちなみに当事者である彼は

 

 

いやいや、イケメン枠のフジキセキとミスターシービーさんの服が似合うわけないだろう?

OK、少し冷静に話し合おう、レディ?

 

 

と普段のキャラクターを投げ捨ててまで彼女達を説得しようとしていたりする

 

 

言うまでもなく、失敗した訳だが

 

 

 

 

 

 

 

元々彼への信用は高い

 

が、彼女達からすればお洒落などに時間を割かない彼に対してはそれなりに思うところがあるわけで

 

そんなところに、彼の衣装決めなどという餌を与えたなら、こうなるのは寧ろ道理であった

 

 

 

特に物臭同士であったタキオンからすれば、自分は服装などにも気をつかう様になったというのに、恋人である彼はいつも通りの格好というのは納得できかねる話であった訳で

 

 

一応、礼服やタキオンから贈られた執事服は持っていたが、それ以外だとワイシャツとジャケットにスラックスというビジネスマン必須の格好であった

 

今更言うまでもないが、彼は高校生の年齢であり、まがりなりにもトレセン学園所属のサブトレーナーである

事情があって、トレーナーとして名乗ることは難しい故の措置ではあるのだが

 

 

そんな人物が着たきり雀では風聞的にも宜しくないし、幾ら替えを用意しているとはいえ、それでは困る

 

それが彼のそばにいるウマ娘達の総意であったからこその今回の行動であったりするのだから、どうしようもない

 

 

 

なお、事情を前生徒会長(シンボリルドルフ)から聞いた秋川理事長は苦笑混じりに

 

 

許可っ!

彼にもう少しファッションというものを教えてもらいたいっ!!

 

 

といったとか何とか

 

 

 

 

 

 

 

因みにタキオンやルドルフは彼の衣装の意匠(・・)についてかなり問題視しているのとは逆にタイシン、スカーレット、ウオッカ、デジタルは彼のしたい様にさせて良いと思っていたりする

 

 

というのも、彼がプライベートで着ている服はかなりダボダボな物が多く、地元では有名な『二人羽織』が容易に出来るサイズだったりする

 

 

であるからこそ、小柄なタイシンやデジタルは彼の膝上でそれを楽しむことが出来るのである

 

スカーレットとウオッカは多少問題意識はあれど、それは兄の自由で良いと思っている為に口を出すつもりはなかった

 

 

余談ではあるが、タキオンも『二人羽織』をしっかりと楽しんでいるのだが、彼女が今回の件で衣装決めに参加しているのは(ひとえ)

 

 

 

彼を私色に染めたい(超曲解的意見)

 

という理由に他ならなかったりするのはここだけの秘密

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な思惑をはらみながらもいよいよイベント開始となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、イベントはダイジェストで次回お送りします


ご一読ありがとうございました

 バッドエンドのifいります?

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