彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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今回はご都合主義満載にてお送りします

此処より物語は分岐するのですが、今回はね


創作だからね、夢を見ないと


だから、許して


 親と子と

「タキオン君、久しぶりだね

町内会長から経緯は聞いているよ」

 

「久しぶりねー、タキオンちゃん」

 

「お久しぶりです。おじさん、おばさん」

 

 

あれから二日後の夕方、彼の両親は帰ってきた

 

 

 

アグネスタキオンの家での騒動、および自分の息子の進路

それを直接聞く為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふむ

 

彼の父親が最初に感じたのは、アグネスタキオンという少女と自身の息子から受ける感じが先月と全然異なることだった

 

アグネスタキオンという少女にせよ、息子にせよ。まだ中学生である

 

『甘え』というものはそれなりにあるものだ

 

 

 

 

『子供だから仕方ない』『大人じゃないから』

それは子供だけに留まる話ではない

 

彼等世間でいう大人とても、本当の大人と呼べる人間がどれだけ居ようか?

責任は押し付け合い、利益は独り占めしようとする

 

 

彼自身もまた、既に三十の半ばを過ぎているが、それでも自身が『立派な大人』かと問われたならば、頷く事は出来ないだろう

 

 

ただ長く生きているから、それなりに物を知っているだけなのだから

 

 

 

だが、それでも彼は自分の息子や仲良くしてくれている少女について見間違える程、親としての自覚がないわけではなかった

 

アグネスタキオンの両親と違って

 

 

 

 

 

 

「つまり、タキオン君は自分の家には帰りたくない。

そう言うのだね?」

 

「はい。厚かましい話であるとは重々承知していますが

あなた方の息子である、彼と共に歩んで行けたら。そう思っています。その為の努力は惜しむつもりはありません」

 

 

 

 

迷いのない答えだった

息子に視線をやっても、真っ直ぐ見返してくる

 

 

『男子三日すれば刮目して見よ』とは良く言ったものだ

 

 

 

元々息子はそこまで社交的でも無かったし、どちらかと言えば内罰的な子供だった

 

 

だが、タキオン君が高熱を出して倒れてから、息子は変わろうと必死にもがいていた

 

 

 

中学に入ってから剣道を始めると言ってきた時にも、その目は雄弁に語っていた

「彼女を護りたい」と

 

 

学校側にも色々と聞いてみたが、息子は出来ないなりに必死に取り組んでいた事は分かっていた

 

 

 

『護るべきものの為に強くなる』

言うのは容易いが、それを実際にしようとすると困難を極める

 

 

 

妻は息子とタキオン君を止めようと必死だが、止まるまい

 

 

 

 

 

タキオン君の瞳の輝きに覚えがある

嘗て、両親の大反対を押し切ってまで結婚しようとした時の妻の瞳の輝きにそっくりだ

 

となれば、恐らく息子の輝きもまた、若かった頃の自分そっくりなのだろう

 

 

 

 

 

殆ど手を離していたようなものだったが、いざ離すとなると寂しいものである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういいだろう」

 

妻の必死の説得を止めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういいだろう」

 

彼の父親は目をつぶったまま、一言も話さなかった

そして、目を開けて私と彼を見て

 

(笑った?)

 

 

確かに言葉を発する前にそう見えた

 

その時の顔は彼にそっくりだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の母親である女性はタキオンと息子の心情を理解してなお、反対していた

 

彼女から見ても息子と少女の想いは尊いものであり、引き裂くべきものではないと見えていた

 

だが、少女は両親と決別しようとしているという。

話を聞けば、確かに少女の言い分には納得できるだろう。しかし、同じように働く社会人としての自分は少女の言い分に同意できない

 

 

女としての自分ならば、少女を全力で応援しよう

だが、社会人としての自分と母親としての自分がそれを認めない

 

 

ウマ娘というのは、一般的な女性よりも身体能力は高い。いや、それどころか一般的な男性よりも高いかも知れない

 

 

それこそ、少女とは生まれて直ぐからの縁である

息子の僅か三日後に生まれたのが少女だった

 

 

同じ病院で、同じ町内で

だから、少女がどの様な人物かはわかっている

 

息子の相手として相応しいどころか、息子が寧ろ不足しているまであるだろう

 

 

 

今までは上手くいってきたかも知れない

 

だが、これからは?

中学、高校生の年齢は多感な年頃であり、幼馴染という関係が崩れやすい時期でもあると個人的には思っている

 

 

それを乗り越え、大学生位の年齢になっても今の関係を維持できるのであれば、母親としても社会人としても大いに祝福しよう

 

たとえ彼女の両親と絶縁していたとしても、だ

 

 

 

だが、今の彼女と息子が出来る事などほぼ無いに等しい

 

 

 

 

母親として、認めるわけにはいかなかった

 

 

 

 

 

 

だが、

 

 

「もういいだろう」

 

 

 

夫の目を見た

 

優しい目だった

妻として大好きな、愛している夫の目であった

 

 

 

この時、彼女は悟った

 

息子とその少女は茨の道を進むことになる事を

 

 

 

 

 

 

 

だから

 

 

「タキオンさん」

 

「はい」

 

「息子を、宜しくね」

 

 

せめてあの子たちに精一杯の援助をしよう

 

そう決意した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タキオンと彼の決意と覚悟を確認した彼の両親は足早に家を後にした

 

これから、近所に挨拶とお礼をして回らねばならない。時間的猶予はほぼ無かったが、両親にとって此処は外す事が出来なかった

 

 

 

 

更に帰りの道中。父親は仕事で付き合いのあった秋川本家に連絡を入れ、未来の娘と息子の事を頼んだ

 

 

 

 

「まさか、この歳で将来の娘を見ることが出来るなんてなぁ」

 

「ええ、そうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

出来る事は全てやろう

尽くせる手は全て尽くそう

 

 

全ては自分たちの息子と娘の為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事態はこの日を境に急激に動き始めた

 

 

 

まず動いたのが、町内会長の身内である県会議員だった

 

彼は自分の伝手を使い、選挙管区の国会議員へと連絡を入れた

国会議員側としても、地元への影響力。それと青臭いながらも微笑ましい若い2人の門出を助けるべく、トレセン学園建設予定地選出の国会議員と話し合いの場を設けた

 

当時、ウマ娘と一般男性との結婚について国会内でも話題になっていた事も幸いし、選出議員も力を貸す事を了承

 

彼はトレセン学園予定地の側の比較的セキリュティのしっかりした物件を用意した

 

 

秋川本家はウマ娘と社会の調和を目指す当主の意向により、トレセン学園の側に建設予定の喫茶店に彼を取り込むことを提案

 

 

 

役所からは再三の要請に応じないタキオンの両親から親権を剥奪。これにはかなりの不満が上がったものの、役所側の責任者は自身のクビすら受け入れてまで強行した

 

「子供を守るのが私達大人の仕事。まして大人の都合で傷つけられている子供一人助けられないなら、そんな仕事はこちらから願い下げだ」とマスコミからの取材にコメントした

 

 

これにより、タキオンは公的支援を受ける事となり、本人の希望により来年度より設立される『府中トレセン学園』への入学となった

 

時を同じくして、彼もまた来年度よりトレセン学園近くの中学校へと転校手続きがとられる事になる

 

 

 

 

 

なお、一連の流れに関わった者は後に責任を追及されるが、皆胸を張って自身の職より退く事になる

 

 

それから僅か1年後には暴露本が出版され、当時叩かれていた人間の名誉は回復する事にもなるのであるが、それはまた別のお話だろう

 

 

 

 

 

 

 

 





横の繋がりなお話

なお、此処までしてトレセン学園に入学したウマ娘が居るってマ?
という感じにウマ娘達からは受け止められています


とりあえず同級生どないしようか、考え中
もしも何か要望あれば、どぞー

絡ませるウマ娘 part2

  • ビワハヤヒデ
  • ウイニングチケット
  • ナリタタイシン
  • オグリキャップ
  • タマモクロス
  • エアグルーヴ
  • スーパークリーク
  • その他
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