彼と彼女の歩く道   作:ノイフェル

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今回の話については、もしかしたら削除するかもしれません

引退したとはいえ、実在のウマの名前ですので


とはいえ、クリスマスプレゼントにございます


 そして明日に繋がる

ディープスカイは不満だった

 

 

彼女に父親はいない

 

 

いや、正確にはスカイが生まれて僅か2年足らずで早逝しているらしいのだが、そんな幼児どころか赤子のころをスカイが覚えている筈もなかった

 

 

 

 

 

確かに母や叔母達は優しいし、叔父さん達も良くしてくれている

 

それにルドルフ姉さんやタイシン姉さんも色々教えてくれるし、スズカさん達も本当によくしてくれている

 

学校では父親譲りの黒髪であまり浮いてないから、そこだけは感謝しても良いと思ってる

 

 

いや、別にスカーレット叔母さん、デジタル叔母さんにスズカさんやマックイーンさんにセイウンスカイさんをどうと言う訳じゃないよ?

 

それでも、ほらね?

学校行ってて、地毛が赤とかピンクとか、オレンジとか薄紫とかライトグリーン?なのかなぁ。とかだとすごく浮くと思うのよ

 

まぁ、それなら母さん譲りのライトブラウンでも良いとは思うけどね

 

 

 

 

近所の『トレセン学園栗東教育センター』に興味はあるんだけど、なんだかなぁ。って思ってるのが本当のところだ

 

 

 

 

母さんはほとんど語らないけど、母さんや父さんの友人からは2人ともそこの職員だったと聞いている

 

 

でもなぁ、『ウマ娘』だからって、普通の学校に通っても良い訳だしね。ま、なにかあっても言い訳(・・・)出来ないけどさ

 

 

 

父さんについては、正直なところあんまり良いイメージはない

 

 

何でもルドルフ姉さんとタイシン姉さんは父さんにぞっこんだったそうで、学校でも有名なカップルだった母さんと父さんの仲を知りながら、告白して断られたって聞いてる

 

 

正直な話、私はまだ恋愛なんてした事がないから、姉さん達の気持ちはさっぱり分からない

 

 

ただ、ルドルフ姉さんもタイシン姉さんもすごく美人なのに、勿体ないとは思ってる

 

 

今でも、姉さん達の実家や家に見合いの話が持ち込まれたり、結婚してほしいってプロポーズされる事もあるみたいだけどね

 

でもそれを全て断っていると聞いている

 

 

 

写真を見る限りでは、そんなに美形って訳でもないし、愛嬌のある顔でもないと思うんだけどなぁ、父さんって

 

 

 

 

あと、近所の菓子店のフラッシュさんからは

 

 

実は学生時代、スカイのお父さんを狙おうとした事があったのよ?

 

 

って聞かされた時には、ホントびっくりしたけどね

 

 

 

 

というか、ウチって結構田舎の方に住んでいるはずなのに、有名な人かよく来るんだよねぇ

 

 

スズカさんはいつもうちで母さんと少し話してから、父さんの墓に行っているそうだし、ブルボンさんとライスさんは教育センターでの勤務が終わったら、うちに来て少し談笑してから帰ってるしなぁ

 

 

 

 

タキオンの同期の中で此処栗東市に住んでいるのは、ルドルフとタイシンにスズカ、ブルボン、ライスにスカーレットは勿論のこと

 

 

母国ドイツで無事マイスターの称号を得たフラッシュは未来の後輩達の為にお菓子を振る舞おうと栗東市へと越してきて、夫婦で菓子店を経営している

 

タマモクロスは阪神競バ場に数年間勤めた後に、そこの職員だった人物と結婚

 

その後、栗東に越してきている

 

『鉄板焼きタマ』はトレセン学園の東側通用門の坂を降ってすぐのところにあり、教育センターに所属しているウマ娘やトレーナー候補生達の憩いの場として活躍している

 

 

スーパークリークは諸々の事情より栗東ではなく、隣接する市である草津市に家を購入。そこで夫婦水入らずの生活を送っている

なお、月一くらいでクリークの旦那が甘やかされる(クリークされる)事に耐えかねて、教育センターにて教鞭を振るう事がある

 

勿論、笑顔のクリークに連れ戻されるのだが

 

ウマ娘、候補生、職員から見事な敬礼で送り出されるのが通例となっていたりする

 

 

ちなみにクリークの旦那は『元』トレーナーであり、現在は月一の臨時講師の仕事しかしていない

 

 

いや、正確には『出来ない』のだが

 

 

 

貴方は頑張りましたから、うーんと甘えてくれて良いんですよ〜

 

 

と妻であるクリークに笑顔で言われているので、これくらいしか出来ないのだった

 

 

 

じゃあ、クリークと別れれば?

 

と言いたくなるだろうが、旦那も旦那で割とハイレベルのおぎゃリストであったので、さしたる問題となっていなかったりする

 

 

 

 

エアグルーヴは栗東の北にある守山市にトレセン学園卒業して5年後に引っ越す事とした

夫の仕事であるトレーナー業の妨げになりたくなかったからである

 

しかし、グルーヴもまたウマ娘であったと言えるのか、夫の担当ウマ娘と夫のスキンシップには散々ヤキモキさせられた為に、担当ウマ娘が引退するのに合わせて、夫を説得(内容はあえて触れないが、日本語って難しいと思われるものであった)して引っ越しを決めた

 

幸いというべきか、シンボリルドルフが引っ越した際に彼女の就いていた『生徒会特別顧問』をグルーヴは引き継ぐ事となっていたのと、夫の収入があった為に守山の田園地帯の一角にバラ園を作る事として、彼女は夫と共に生涯に渡ってバラ園の経営をする事となった

 

 

教育センターやタイシンの家には度々訪れる事となり、特にバレンタインやクリスマスシーズンにはグルーヴ印のバラを贈る事が教育センターで流行ることになる

 

 

 

 

オグリキャップは相変わらず笠松に住んでいるが、夫婦揃って半月に一度はタマの店に遊びに来るし、そのついでにタキオンの自宅にも顔を出している

 

 

 

他にもテイエムオペラオーやキングヘイローは余暇になると遊びに来るし、ゴールドシップは旦那を引き連れていつの間にか来ていたりする。ウオッカはトレセン学園での理事長補佐として活躍しており、旦那はトレーナー部門教官を務め上げている

 

2人もマックイーンがタキオンの家に行く時に同行させて貰っている

 

 

そのマックイーンはメジロ当主として活動しており、同じく桐生院当主となった葵とその秘書であるミークとは度々顔を合わせている

 

 

 

なお、マックイーンは沖野トレーナーの事をかなり気にしていたが、仕掛けるタイミングを図っている内に東條ハナ女史に差し切られてしまった為、未だ未婚であったりする

 

 

本人は

 

 

ま、まあ、ライアンやドーベルにパーマーやアルダンも居ますのでわたくしが結婚しなくとも問題ありませんわよ

 

 

と言っていたりする

 

 

 

ウイニングチケットは担当トレーナーと5年間にも及ぶ攻防の末にゴールインして、トレセン学園の教官を勤めていたりする

とはいえ、感覚派なので親友のハヤヒデと協力して効率の良いメニューを考案していたりする

 

ビワハヤヒデもトレセン学園教官として新入生達を1年間指導する立場となっている

元々論理的な思考が得意な彼女であった為に生徒から『分かりやすい授業』と好評である

 

 

 

サクラバクシンオーは後に後輩であるバンブーメモリーとサクラチヨノオーと配送サービスを開業

 

四苦八苦しながらも、充実した毎日を送っている

 

 

 

 

 

 

同じ時を過ごした者達はそれぞれを道を征く

 

 

 

 

出会い、別れ

そしてまた、巡り会う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディープスカイと名前がついた理由は

 

 

 

 

 

子供の名前、どうしたものか

 

さて、ボクにネーミングセンスを期待されても困るからなぁ

 

 

と頭を悩ませていた2人だったが

 

 

 

ふむ、ディープスカイ。と言うのはどうだろうか?

 

 

へ?

理由は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイは空。つまりは果ての無い道とも言えるだろう?ウマ娘としての限界の先を目指した私とヒトでありながら、私と添い遂げてくれるキミの道もまた果てしないものだろう?

 

 

ほほぅ

そして、自由であってほしいとの願いでもある、か?

 

 

勿論

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、タキオンは全てを語らなかった

 

 

 

 

空とは虹のかかる場所。キミの目指すところ『虹の向こう』と言う意味で私はディープとつけたのさ

 

 

 

 

彼の遺体の前でタキオンはそう言った

 

 

 

 

 

 

 

空の向こうへ

 

ディープスカイ

 

 

アグネスタキオンと夫である一美(こずみ)(うつほ)氏との間に生まれた人物であり、幼年期は一般の学校で過ごした

 

中学に進学した頃、学校行事で『栗東教育センター』へ行くこととなり、そこで初めて様々なものを見た

 

 

効率的で効果的なトレーニング

充実した医療体制

生徒や候補生に対する手厚いメンタル面のケア

 

 

 

そして、尊敬している母親や叔母や周りの者達の影響を受けて教育センターの門を叩く事となる

 

 

ディープスカイ

13歳の時の事であった

 

 

 

既に法改正や制度も改められており、『トレセン学園』や『教育センター』も教育機関としての認可を受けることになっていた

 

 

それに伴い、学園とセンターに常駐する一般科目を教える『教官』は漏れなく『教員試験』を受けることが義務付けられる事となり、義務教育機関としての役割も強くなる事となった。トレセン学園理事長ウオッカと教育センター所長ダイワスカーレットは理事会や関係部署と協議して『ウマ娘』のみならず、広く一般にも門戸を開く事を決定

 

 

様々な問題が起きているが、それでも生徒会などと連携して『ヒトとウマ娘の共存社会』に向けて、積極的な活動を行なっていた

 

 

 

スカーレットが現役の頃からに総務大臣の地位にあったクガヤシ氏を相談役として、教育センターに招き入れ、ウオッカも当時の総理を政界引退後にトレセン学園理事会へと勧誘している

 

彼女達としては、これにより少なくとも政治家達の好き勝手にさせない為の措置であり、特段なんらかの忖度が欲しかったわけではなかった

 

 

彼女達2人が望んだのは『ヒトとウマ娘が当たり前の様に暮らせる世界』だったのだから

 

 

 

 

 

 

そして、スカイは母親と亡き父親の面影を見る事になる

 

 

タキオン印の医療器具

見た事のあるトレーニングや教育内容

 

そっか

父さんは此処に居たんだ

 

 

スカイは初めて父親の影を見た気がした

 

 

ディープスカイには宝物がある

 

それは一冊の古びたノート

 

 

 

 

そこには様々な事が書いてあった

 

母親(アグネスタキオン)の事。スカーレット叔母さんの事。デジタル叔母さんの事。ルドルフ姉さんの事。タイシン姉さんの事

 

他にもスズカさんやブルボンさんにライスさんを始めとした様々なウマ娘の事が事細かに書いてあった

 

 

 

 

そして、スカイは教育センター初日の夜に初めて気がついた

 

 

 

 

 

最後のページには不自然は余白があった

しかし、何も書いていないと思っていたのだが

 

 

寮監のフジキセキさんから、とある薬品を貰った

 

 

曰く

 

 

キミの父親からの最後の贈り物

確かに渡したよ

 

 

との事だった

 

 

 

 

そういえば、母さんの研究仲間であったマンハッタンカフェさんが言っていたのを思い出した

 

 

あの人は遊び心があった人で、薬品で文字が浮かび上がるなんて事を考えていました

 

 

 

浸しては紙がダメになるので、スポイドで一滴ずつ垂らすことにした

 

 

そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キミが生きる道をボクもタキオンも強制しない。だから、好きに生きなさい。自由に、キミの名前の様に

 

 

 

ずるいよ、父さん

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイは涙で滲む中

 

 

 

キミとタキオンを遺して逝く父さんを許せなんて言わない。憎んでくれても良い。ただ、悔いの無い人生を送りなさい

 

 

 

 

その文字が読めた気がした

 

 

 




というわけで、彼の本名公開です

名前を出さないって難しいんだと痛感しました


では皆様、良いクリスマスと年末を

 閑話需要ありますか?

  • あるある
  • ない、ですねぇ
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