【完結】僕のリュウソウアドベンチャー   作:たあたん

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34.慟哭の夜をこえて 2/3

 

 怪物──キマイラマイナソーとの激戦は、六人のリュウソウジャーが揃ってなお拮抗した形で続いていた。

 

「──メラメラソウル!!」

 

 騎士竜ディメボルケーノの加護を得た鎧を纏い、斬りかかるリュウソウレッド。しかしキマイラマイナソーは全身に浮き出た顔と目玉でその挙動を正確に察知し、最小限の動作で攻撃を回避してしまう。

 それだけにはとどまらない。

 

「シネ……シィネェェェッッ!!!」

 

 マイナソーの肉体から黒い靄が滲み出すようにして現れると、それがリュウソウジャーの面々を取り囲んだのだ。

 

「な……──ぐあああッ!!?」

 

 リュウソウメイルから激しく火花が散り、彼らは弾かれるようにして吹き飛ばされていた。

 

「ッ、なんだ……今の……!?」

 

 単純な破壊力ではない。触れた途端、悪意や怨念、妄執──見た目通りのどす黒い感情が、頭の中に流れ込んできたのだ。それは昨日、ガイソーグと斬り結んだときとよく似ていた。

 

(やっぱり、コイツは……)

 

「──HAHAHAHAHAHA!!」

「!」

 

 にわかに響く場に不似合いな高笑い。いい加減聞き飽きたそれは、やはりかの"群青の道化師"のもので。

 

「ボンソワ〜レ、リュウソウジャー!!」

「ぼんそわ……?」

「ッ、ワイズルーおめェ、次から次へとマイナソー作りやがって!!」

「ええ加減にせんとボコるでホンマ!!」

「とっくにボコる基準超えとるわクソがぁ!!」

 

 次から次へと罵声を浴びせられ、ワイズルーはブルリと身を震わせた。

 

「そういうの好きぃ……もっと言ってもっと言って!」

「……三流エンターティナー」

「グハッ……それは傷つく!!」

 

 くだらないやりとりを遮るように、隣に立つクレオンが声を張り上げた。

 

「ちゅーかそのマイナソー、俺ら知らねえし!!」

「ア゛ァ!!?」

「だったら誰の仕業だというんだ!?」

 

「──俺だ」

「!?」

 

 重々しい足音を鳴らしながら現れる──毒々しい紫の、鎧騎士。

 

「いや……俺の生体パーツ、と言うべきだろうな」

「ッ、タマキ……センパイ……」

 

 いや、違う。この堂々とした狂戦士めいた口調、そして生体パーツという言葉。今の彼は、ガイソーグ──鎧に宿った意思そのものだ。

 

「まさか、タマキ先輩がこのマイナソーを……?」

 

 無論、ガイソーグや無論タマキにクレオンのようなマイナソーを創り出す能力があるわけはない。そうではなく、その身体を依代に誕生した──つまり、タマキがマイナソーの宿主となってしまったということ。

 

「だが、こんなヤツはどうでもいい。──貴様らの力は、俺がこの手で喰らってやる!!」

 

 言うが早いか、ガイソーグは地を蹴った。一挙に距離を詰め、斬りかかってくる。

 

「ッ!」

 

 ガイソーグは強い。そしてその標的はリュウソウジャー全員だった。いずれも彼に背を向けることは許されず、彼だけに注力して応戦するほかなくなってしまう。

 するとフリーになったキマイラマイナソーを、ワイズルーとクレオンが取り囲んだ。

 

「さぁさぁマイナソーくぅん、チームワイズルーにご招待〜」

「シネ?」

「キミの能力で、憎悪の雨をたぁっぷり降らせるのでショータァイム!!」

 

 連れていかれるマイナソー。「待て!!」とゴールドが叫び銃撃しようとするが、それをすかさず察知したガイソーグが目の前に割り込んできた。

 

「ひとりたりとも逃さん……!」

「ッ!」

 

 歯噛みしながら、立ち向かうしかない。しかしガイソーグはここで一気に王手をかけてきた。

 

『ビュービューソウル……!──ガイソー斬!!』

「!、カタソウル!!」

 

 ゴールドを庇うようにレッドが前に出て、ガッチーンと硬質化したリュウソウケンで受け止める。しかし単純な切れ味はともかくとしても、接触の瞬間に放たれる衝撃波には抗えない。六人まとめて吹き飛ばされ、その身体が湖の浅瀬に投げ出される。ばしゃあ、と、水飛沫が散った。

 

「ッ、ぐうぅ……!」

「その程度か……!もっと力を、強さを見せろぉぉぉ!!」

 

 咆哮するガイソーグ。その怨念のこもった声に、タマキの面影はもはや感じられなかった。

 

(──いや、違う)

 

 そうではない。そこに滲んだ慟哭のいろは、きっとミリオを失ったタマキの心から出でたものに違いない。

 ならば、まだ。そして、今しかない──!

 

「──ドッシンソウル!」

 

 それを構えたのは、リュウソウグリーンだった。

 

『強!リュウ!ソウ!そう!──この感じィ!!』

 

 エメラルドグリーンの鎧の上に、パキガルーの加護を得た装甲とグローブが装着される。

 

「僕が……行くっ!!」

 

 言うが早いか、彼はたったひとりで飛び出していった。今ばかりは幼なじみの「デク!!」という呼び声も聞こえていないかのようだった。

 駆ける彼は、もはや持ち前のスピードで敵の攻撃をかわそうという意志もなかった。ガイソーグの迎撃は、その拳をもって受け止め、強引に振り払う。

 反動がないはずがない。しかし今、そのたびに走る痛みなどイズクは気にもとめていなかった。タマキを救ける──そのためなら。

 

「──ッ、うおおおおおおおおおッッッ!!!」

 

 そしてついに、その拳がガイソーグに届いた。

 

「グハ……ッ!」

 

 そのうめき声は意思の問題ではなく、タマキの肉体が反射的にあげた悲鳴のようなものだった。その拳による一撃がただの殴打でないことは、これまでの戦いでも示してきた通りである。殴りつけた標的の内部に、激しい衝撃(インパクト)を伝播させて破壊する。相手がどんなに硬い甲殻や鎧を纏っていようが、関係ない。

 

 そんなものを何発も一気に叩き込まれ、ガイソーグはその場にがくんと膝をついた。

 

「ちょっ……デクくん、それ以上は──」

「それ以上やったら、タマキ先輩が死んでしまうぞ!!」

 

 タマキを救いたいという想いをエイジロウに並んで強く抱いていたのは、他ならぬイズクのはずなのだ。それなのに、何故。

 

「──いや、」

 

 しかし制止しようとする仲間たちを押しとどめたのも、そのエイジロウだった。

 

「イズクはたぶん、俺が考えてたのと同じ方法でセンパイを救けようとしてんだ」

「!、そういえば、思いついたことがあると昨日、イズクくんが──」

「イズクはいったい、何をするつもりなんだ?」

 

 エイジロウだけでなく、彼と長年の因縁めいた付き合いのあるカツキも薄々察してはいた。イズクが何をするつもりなのか……どうやって、タマキを救けようというのか。

 

この鎧(ガイソーグ)を引き剥がすには、これしかない)

 

 ガイソーグの鎧は、強さを求めて身体を乗り換えてきた。より自らを活かせる能力──すぐれた剣の腕と、頑健な肉体の持ち主。タマキは十分に、その基準をクリアしているといえた。

 ならば、強制的に装着者の状態を基準未満にまで下げたとしたら。

 

「──センパイの身体を弱らせれば、鎧は次の装着者を求めて離れる。そうすれば、」

「タマキ先輩とガイソーグの繋がりは、断ち切れる……!」

 

 それは深く考えるまでもなく、大きな賭けだった。先ほどテンヤとオチャコが懸念したように、弱らせるでは済まない可能性。そして仮にタマキから無事に引き剥がせたとして、ガイソーグの鎧はどこへ行くのか?また別の誰かに憑依するのではないか。

 

(どうするつもりなんだ、イズクくん……)

 

 叡智の騎士としても、ガイソーグを完全に御する方法は思い至らなかった。口惜しいことだが、今は見守るしかない。イズクに何か考えがあるならば、それを邪魔するわけにはいかないと思ったのだ。

 

「………ッ、」

 

 ガイソーグに支配されたタマキの意識が、強制的に遮断される。それとともに彼は、膝から崩れるように地面に倒れ伏した。

 途端に、鎧の隙間という隙間から黒い靄があふれ出してくる。それは彼を宿主として生まれたキマイラマイナソーが放出したものと酷似していた。

 

「あれってまさか、ガイソーグに宿っていた怨念……?」

 

 それが、形をなして現れたもの。

 

「あれがタマキ先輩に取り憑いて、心を呑み込んじまってるのか……」

「!、あれさえどうにかできれば──」

 

 しかし、形のないものをどうすれば晴らせるのだろう。そこまで思いつかない自分がもどかしい。

 それでもと一歩を踏み出そうとしたそのとき、先に動いた者がいた。

 

「────ッ!」

「エイジロウ!?」

「エイジロウくん!?」

 

 そのまま、グリーンを押しのけるようにして前に出た。当惑する彼を尻目に、ついには竜装まで解除してしまう。

 そして、両腕を大きく広げて叫んだ。

 

「ガイソーグっ!!おめェの大好きな強ぇ身体なら、ここにある!!」

「え!?」

「な──」

 

 その言葉にその場にいた全員が驚愕する。しかし予想だにしなかった者と、予想しえていてもエイジロウがそれを実行に移そうとしていることに驚いた者。そのふたつに分かれてはいたが。

 

「だっ、駄目だエイジロウくん!!そんな役目きみに押しつけるわけにはいかないっ、同じマスターブラックの愛弟子として僕が責任を──」

「デクてめェ、独りでンなこと──」

 

 激昂しかかるカツキだったが、途中で口をつぐんだ。振り向いたエイジロウの顔に、穏やかな笑みが浮かんでいたからだ。

 

「カツキの言う通りだぜ、イズク」

 

 エイジロウは続けた。マスターブラックの弟子がどうとかなんて、もう関係ない。

 

「俺らはもう、センパイも含めてチームなんだ。──俺ぁ俺の身体が、ガイソーグ抑え込むのにいちばん向いてるって信じてる。だからこれは、俺が引き受ける」

「エイジロウ、くん……」

 

 イズクが言葉を失っているうちに、エイジロウはふたたびガイソーグに向き合っていた。今度はその笑みを、獰猛なものへと変えて。

 

「どーしたよガイソーグ、ひょっとしてビビってんのか?怖ぇんだろ、俺に乗っ取り返されるのが!」

 

 倒れ伏したままのガイソーグの指が、ぴくりと動く。それが挑発に対する鎧の反応だと悟ったエイジロウは、気をよくして続けた。

 

「そんなに強さが欲しけりゃ、この勇猛の騎士のことも乗っ取ってみろや!!」

「────、」

 

 刹那──ガイソーグから噴き出した漆黒の靄が、エイジロウを呑み込んだ。

 

「うっ!?──ぐっ、あアアアアッ!!?」

 

 苦悶の悲鳴をあげるエイジロウ。その身体に靄が取り込まれ、染み込んでいく。そのまま彼も、地面に倒れ込んだ。

 

「エイジロウくんっ!!?」

「エイジロウ!!」

 

 駆け寄っていく仲間たち。抱き起こした彼に、果たして意識はあるようだった。しかしその瞳はガラス玉のように虚空を映している。彼の心は今、ガイソーグを占める怨嗟の声に埋め尽くされていた。

 そして次の瞬間、恐れていた事態が起きた。タマキの左腕から鎧が外れ、エイジロウのもとに飛来したのだ。

 

「ッ、エイジロウくんが──」

「ガイソーグに、呑み込まれる……!」

 

 どうすればいい、どうすれば。皆が必死になって考える。

 

「──そうだ!!」

 

 天啓を得たとばかりに声を張り上げたのは、叡智の騎士その人だった。

 

「どうした、テンヤ?」

「あのマイナソーだ!ヤツは憎しみを雨として降らせる。──雨を降らせる雨雲も、もとはといえば水や氷の粒の集合体なんだ!」

「え、えーと……つまり?」

「ヤツの降らせる憎悪の雨は、元々誰かの憎しみでできてるっつーんだろ」

「そうだ!しかしタマキ先輩のそれだけで事足りるとは思えん。あちこちから吸収している……可能性がある……!」

 

 断言はできない。相手はマイナソーなのだから、規格外の能力を持っていたっておかしくはないのだ。

 しかし叡智の騎士が思い至ったことを、仲間たちは言葉でやりとりせずとも尊重した。

 

「──騎士竜どもッ、マイナソー探せ!!」

 

 カツキの張り上げた声は、自分たちの出番を今か今かと待ち構えていた騎士竜たちにはっきりと届いた。

 

「任せるティラ〜!!」

「その口調は気に食わんが、水辺は任されてやる!」

「そもさん、汝に問う!雨が降ってきたので傘を差しました!──どうなる!?」

「その心はぁ〜、なんか安心する!」

 

 ティラミーゴ、モサレックス、ディメボルケーノ、パキガルー&チビガルー。そしてトリケーンにアンキローゼ、タイガランスにミルニードル。シャドーラプターとシャインラプターも異空間から飛び出してきてくれた。彼らが一斉にマイナソーの捜索を開始する。

 街はマイナソーの降らせた憎悪の雨により、酷い有様になっていた。人々が憎しみのままに相争い、そのためにさらに憎悪を募らせる。そしてそれを、マイナソーが吸収する。無限の連鎖は街を、いずれは世界をも呑み込んでいくだろう──

 

 一方、リュウソウ族の戦場では、勇猛の騎士が呪われた鎧に侵されようとしていた。

 

「──ッ!」

「おらぁッ!!」

 

 タマキの身を離れて飛来してくるパーツを、仲間たちが弾き返す。そうやって少しでも、時間を稼ごうという魂胆だった。

 

「いいかカスども、一部も通すんじゃねえぞ!!」

「わかってる」

「あえて言おう、カスではないと!!」

 

 五人でエイジロウの周囲をぐるりと囲み、意思をもったようにあちこち方向転換しながら迫る鎧を弾いていく。この調子なら、ある程度までもたせられるか。

 そう考えはじめた矢先──業を煮やしたのだろう鎧が、思念の残滓を黒い波動にして撃ち出した。

 

「ぐああっ!?」

 

 こればかりは完全なる不意打ちだった。一瞬にして蝕まれたリュウソウメイルが消失し、五人は生身を晒しながら倒れ込んでしまう。その間に、今度はエイジロウの右足が鎧に覆われてしまった。

 

「ッ、立つんだ皆!」声を張り上げるイズク。「これ以上、ガイソーグのいいようにはさせない……!」

「わーっとるわ!!」

「やったる……!」

 

 竜装が解けようが、すべきことは変わらない。鎧を剣で受け止め、弾き返す。当然鎧もその囲みを突破しようと様々な方法で仕掛けてくる。

 ギリギリと歯を食いしばりながら──カツキは、俯せたままのタマキの指が、ぴくりと動くのを認めていた。

 

「おいクソ陰キャ!!」

 

 彼にそう呼びかけたのは、ほとんど頭に血が上っての行動だった。

 

「てめェこれでいいンか、このままでいいンか!?騎士の使命からも現実からも逃げて!逃げて逃げて逃げ続けて!!エイジロウに全部押し付けてっ、いちばん苦しいのはてめェじゃねえンか!!?」

 

 カツキの言葉を挑発と捉えたのか、残る鎧の部位がまとめて彼に襲いかかってくる。いかに彼でも、到底ひとりでは抑え込めない凄まじい力。その身がずりずりと後退しはじめたとき、背後からそれ以上に強固な後押しが加わった。

 

「……!」

「ッ、かっちゃん……っ」

 

 イズクを筆頭に、テンヤ、オチャコ、ショート──そして、鎧に侵されつつあるエイジロウも。

 カツキは一瞬目を見開いたが、すぐにそれを受け入れた。前へ突き進むためには、時に背中を支えてくれる存在が必要になることだってある。今なら、わかる。

 だから、タマキを独りで沈めるわけにはいかないのだ。

 

「てめェもいい加減、真正面から向き合って……戦えや──タマキっ!!!」

 

 首から下をほとんど鎧に覆われてしまったエイジロウも、だからこそ紡げる言葉がある。

 

「この鎧から、センパイの記憶が流れ込んできた……。あんたも本当は、リュウソウジャーになりたかった……騎士の使命を、誰よりも果たしたいと思ってたんだよな?あんただって本当は、俺たちにもミリオセンパイにも負けねえ、気高き魂があるはずなんだ……!だから──俺たちのソウルは、ひとつなんだ!!」

「────、」

 

 後輩たちの思いを込めた叫びに──タマキはようやく、顔を上げた。もとより細い三白眼が、眩しいものを見るようにさらに細められている。

 否、それは比喩ではなくて。

 

「なんなんだよ……俺は裏切者なのに……。やっぱりきみたち、眩しすぎるよ……っ」

「タマキセンパイ……!」

 

 そのときだった。タマキの身体からエネルギー体が吸い出され、彼方へと飛んでいく。彼の目がどろりと蕩け、身体から力が抜けた。

 

 そして──マイナソーが、巨大化した。

 

「ヤッベー、大きくなっちゃったよ!?」

「むしろ好都合!」

「確かに!もってくドロボウティラ〜!!」

 

 巨大化した身体に適応するまでの一瞬を突いて、騎士竜たちが一斉に突進する。その身体をリュウソウジャーのいる湖のほうにまで弾き飛ばした。

 

「やったティラ!」

「ッ、シネ……──!」

 

 苛立ち即座に反撃に出ようとするキマイラマイナソーだったが、すぐに気づいたらしい。ガイソーグの内包する、凄まじい量の怨嗟の塊に。

 

「シネェエエッ!!」

 

 エイジロウに視線を釘付けにしたマイナソーは──刹那、蛇の尻尾から虹色の光線を放った。

 

「ぐぁ──!」

 

 それはエイジロウを貫き、刹那、漆黒の靄を一瞬にして凝固させてしまった。そして長い舌を伸ばし、それらを吸い取っていく。

 原動力を失ったガイソーグの鎧が、ブルブル震えている。最後の足掻きなのだろうか。しかし"それ"の意識がそちらに振り向けられはじめたところで、エイジロウは強引に鎧を振り払った。

 

「うぉ、らあぁぁぁ──ッ!!」

 

 鎧が完全に力を失い、ボロボロと崩れて消失する。同時に憎悪の塊を食したキマイラマイナソーは、"本体"の口からそれを再び黒雲へと変えて吐き出した。その量はあまりに膨大だった。それこそ、白みかけていた空をふたたび暗黒へと変えてしまうほどに。

 

「な、なんて量の雲……!」

「想像以上だ……!雨になる前にマイナソーを──エイジロウくん、動ける?」

「へへっ……ヨユーだっての!」

 

 そう言って鼻頭を擦るエイジロウ。予想通りの応答だった。一気に決着をつける。すべての因縁を、今ここで断ち切るのだ。

 

「さぁ──いくぜぇ!!」

 

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