そこに33歳所帯持ち+やや冴えない系という属性をくっつける東映のセンスよ……
自分も一回やりましたが可愛い系ショタっ子というありきたりなキャラでした
仲間たちと合流しようともせず、タマキは独り彷徨い続けていた。
「………」
ただ、その瞳には先ほどまでと打って変わって、どこか決然としたものが宿っている。──実際、彼は覚悟を決めていた。ある意味で、だが。
暫し歩き続け──不意に、彼は足を止めた。それと同時に、ガイソーケンの柄に手をかける。
刹那、砂の中からドルン兵の群れが現れ、タマキの周囲を取り囲んだ。
彼の瞳が鋭く剣呑なものとなる。長槍を構え、威圧するように動き回る異形の
──そして遂に、我慢がきかなくなった敵たちが動いた。
「ドルドルゥ!!」
長槍が突き出される。それはタマキの痩せた身体をいとも容易く貫き、その真白い外套が血に染まっていく──かに、思われた。
しかし現実には、彼らの長槍は鈍色に光る刃によって防ぎきられていた。
「ドル……!?」
「………」
それは他でもない、タマキとガイソーケンによる防御だった。火花を散らしたところで素早く飛び退き、前方の敵と距離をとる。すかさず背後にいたドルン兵が仕掛けてくる。相手がそうくることはとうに予測済みだ。もとよりドルン兵はさほど知能が高くなく、タマキほどの剣士にかかれば動きを読むことなど容易い。
「ふっ」
詰めた息を吐き出すような声とともに、タマキはガイソーケンを横薙ぎに振るう。その斬撃はドルン兵の急所をばっくりと切り裂き、昏倒させた。
「ド、ドルゥ……ッ」
「………」
タマキの発する鋭い覇気に気圧され、ドルン兵たちは明らかに戦意を失い怯えている。戦場では腰の引けた者から斃れていく、騎士の心構えとして何度も何度も言い聞かせられてきたことだ。
今度はこちらの番だとばかりに、タマキは一歩を踏み出そうとする──刹那、
光の雨が降り注ぎ、彼の視界を覆った。
「────ッ!!?」
咄嗟に身を翻したのが幸いし、直撃は避けた。しかし着弾と同時に発せられる衝撃波が、タマキの身体を容赦なく吹き飛ばしてしまう。
彼は砂の海原に受け止められ、砂塵を撒き散らしながら倒れ込んだ。
「ッ、ぐ、うぅ……!」
全身の関節が悲鳴をあげる。経験則から折れてはいないと判断して、タマキは鋒を地面に突き立てた。そのまま身を起こそうとしたところで、もはや彼も耳慣れてしまった高笑いが聞こえてきた。
「HAHAHAHA、いいザマだなロンリーボーイ?」
「!、……ワイズルーか」
「オレもいるっつーの!」
ワイズルー、それにクレオン。付き従うピンク色の醜悪な怪物は、マイナソーか。背中から透明な翅が覗いている。
「ヘッヘッヘ……ワイズルーさまと一緒にあいつフクロにしちまえっ、ピクシーマイナソー!!」
「イタズラ〜」
クレオンの指令を受けて、主のドルイドンともども襲いかかってくる。ふわふわと浮遊するような動きを見せたかと思うと、包み込むような両手の中から光の玉を撃ち出してくる。
「ッ!」
飛び退いてそれをかわすと、今度はワイズルーが一気に距離を詰めてきた。鎧を纏う暇もない。タマキは生身のまま、ガイソーケンでステッキの一撃を受け止めるしかない。
「HAHAHA、この裏切者め!徹底的に懲らしめてやるでショータァイム!」
「ッ、誰が……!」
ガイソーグの意志にしたって、ドルイドンを仲間としていたわけではない。少なくとも、ワイズルーとは。ゾラの策動に手を貸したことはあったが、あれはタマキにとって消し去りたい過去にほかならなかった。
そんな彼の心情を、道化師は巧みに突いていた。
「ノンノンノン!我らだけではナ〜イ。リュウソウジャー、果てはリュウソウ族全体の裏切者だろう、貴様は!」
「……!」
どく、と、心臓が跳ねる。
「貴様がリュウソウジャーの末席にいるのは、連中のO☆NA☆SA☆KE!そんなことにも気づかず正義ヅラして……貴様のようなヤツのことをこうセイするのだ!──"厚顔無恥"と☆NA!」
ワイズルーの言葉が、彼の得意技以上の鋭さをもってタマキの心に突き刺さり抉っていく。彼の言葉を、何ひとつ否定できない自分がいた。
優しくも強い心をもったリュウソウジャーの面々は、その騎士道のために汚辱にまみれた裏切者である自分を救った。だが本当は、それきりにすべきだったのかもしれない。優しい彼らに甘えて仲間ヅラして、彼らにあんなことを言わせるほど苛立たせている。今の自分は、彼らが清廉なる騎士であることを邪魔しているのだ。
「隙あり、──ピクシーマイナソー!」
「!」
思考に囚われていたタマキがはっと我に返ると、マイナソーの放つ光の玉が目前に迫っていて。
「がっ──」
もはや声らしい声も出せぬまま、タマキは身体をくの字に折った状態で岩壁に叩きつけられた。
「ッ、う、ぐ……」
叩きつけられた背中、そして鳩尾のあたりに激痛が走る。その尋常でない痛み方からして、肋骨にヒビくらいは入ったかもしれない。
立ち上がれず荒い呼吸を繰り返すタマキを嘲笑うかのように、ワイズルーは続けた。
「貴様は独りぼっちだ、誰も助けになど来ない。己の行いを悔いながら、独り寂しく死んでしまうでショータァイム!!」
「そのとーり!しーね、しーね!」
「イタズラァ〜」
「死ね、死ね」──奇しくも己が生み出してしまったマイナソーの鳴き声と同じ言葉。ワイズルーとクレオン(+ピクシーマイナソー)によるものだったそれらが、少しずつエイジロウたちの声に聞こえてくる。
「………」
タマキは声も出さず、がくんと項垂れた。完全に心が折れたのだと確信して、ワイズルーはさらに笑みを深めた。ガイソーグに斬りつけられたときから、彼はこの瞬間を待ち望んでいたのだ。
(うわぁ、ワイズルーさま怖ぇ……)
いつも愉快で抜けたところのあるパートナーだが、やはりビショップクラスのドルイドンである。その卑劣さと残忍さは、クレオンにとっても恐ろしいものと映った。
「安心するといい。そんな絶望も吹き飛んでしまうくらい、た〜っぷり苦痛を味わわせながら死なせてやるでショータァイム……」
先端の尖ったステッキを構え、一歩を踏み出そうとするワイズルー。
──そのときだった。俯いたままのタマキが、くつくつと声を震わせはじめたのは。
「……!?」
最初は、絶望のあまり嗚咽を洩らしているのかと思った。しかし徐々に大きくなるそれは、明らかに笑い声で。
性格ゆえか哄笑とまではいかないところでそれを収めると、タマキはガイソーケンを地面に突き立て、支えにする形で立ち上がった。
「な、何がおかしい!?」
「……おまえの言う通り、俺は裏切者、リュウソウ族の面汚しだ」
わかっている、そんなことは。それでもここまで歩き続けたのは、
──てめェもいい加減、真正面から向き合って……戦えや!!
──あんただって本当は、俺たちにもミリオセンパイにも負けねえ、気高き魂があるはずなんだ……!
──俺ぁ誰にどう思われようが関係ねえ。ドルイドンのクソどもを一匹残らずブッ潰す。
エイジロウの、カツキの言葉。そしてともに行動する中で見てきた、後輩たちの騎士としての矜持。
──俺たちの、ソウルはひとつ。
「過去の罪は償いようがない……その重荷を背負いながら、前を向いて歩いていく……俺が俺自身を、唯一赦せる生き方がそれなんだ」
「??、何を言っている?」
ワイズルーはタマキの言葉の意味を本気でわかっていないようだ。当然だろう、徹頭徹尾自分の愉しみのことしか考えていないドルイドンの道化師に、リュウソウ族の騎士の矜持が理解できるはずもない。
「誰にどう思われようが関係ない……俺は俺の使命を果たす……!みんなを、この世界を守るという使命を──!」
ガイソーケンの鋒を、ワイズルーへと向ける。
そして、
「俺はリュウソウジャー七人目、"不屈の騎士"ガイソーグだ──ッ!!」
そう叫んだ刹那、ぷしゅりと音をたてて首から何かが抜け出る感覚があった。振り向いて見れば、小指の爪ほどの大きさのピンク色をした蟲がぼとりと落下していく。
「これは……」
「What!?蟲を寄生させて心の奥底にあるコンプレックスを親しい者からの悪口に変換するピクシーマイナソーの術が破られただとぉ!?」
「!、……じゃああれは、全部幻聴?」
「な、何故それを!?」
「今自分で言っちゃったじゃねーすか、ワイズルーさまのアホンダラ!!」
「ノォオオオオオン!!?」
身悶えするワイズルーだったが、すぐに己を取り戻した。
「まァ良い!その立ち直ったハートごと、ミンチにしてやるでショータァイム!!」
ステッキを振り上げると同時に、天空めがけて光の矢が放たれる。一度青空に呑み込まれたそれは光の雨となって降りそそぎ、標的を呑み込まんとするのだ。
「ッ、」
ギリリと歯を食いしばりながら、タマキは防御姿勢をとった。心は取り戻しても肉体的なダメージはどうしようもない。いちかばちか、この身ひとつで防ぎきるしかない──!
「──センパイっ!!」
そんな呼び声とともに、赤髪の少年がタマキに飛びついてきた。地面に押し倒され、覆い被さられる。巌のようになった身体が、光の雨を受け止めていた。
「エイジロウ……くん……?」
「へへ……間に合って良かったっス!」
にかっと朗らかな笑みとともに見下される。下向きになっている関係上翳ってはいるが、それは物理的な話だ。含むところなど何ひとつありはしなかった。
「りゅ、リュウソウレッド!?……Shit!!」
「てめェがShitだクソ道化師ィ!!」
「!?」
──BOOOOM!!
容赦ない爆破により、三匹が斬る……もとい吹き飛ばされる。
「チッ……エイジロウ、そいつは!?」
「無事……だけど、俺らが来る前にちょっとやられてるみてぇだ!」
「──なら俺に任せろ」ショートが駆けつけ、「カガヤキソウル!」
モサチェンジャーから神聖なる光が放たれ、タマキの全身に染み込んでいく。軋んだ骨や打撲痕がたちまち癒され、万全の状態を取り戻していく。
「痛いところはございませんか、タマキ先輩!?」
「……あ、ああ……」
「まったく合流しないで独断専行しちゃうなんて、ちょっと前までの誰かさんちゃうねんから!」
「でも、仕方がないよ。皆に悪口言われてると思ったら、僕だって思い詰めちゃうもの」
イズクの言葉に、タマキは思わず目を見開いていた。なぜ彼がそのことを知っている?実は本当に悪口を言っていたのかだなんて、どうしたって悪い想像をしてしまう。
無論、そうではなくて。
「ドルン兵たち追っ払ったあとからセンパイの様子がおかしくなったんで、襲われてた勇者の人たちに話を聞きに行ったんス」
そこで彼らは、悪口を言われたと主張するリーダーの青年、そんなことは断じて言っていないと主張するメンバーたちに遭遇したのである。平行線の諍いを解決すべく、間に入った彼らはリュウソウルに頼ることにした。
「コタエソウル。これのエフェクトをかけられた対象者はありのままを答えてしまうからね」
そうすればチームメンバーたちが嘘をついていないことは明らかだった。さらにリーダーの青年にミエソウルを使い、体内に奇妙な"蟲"が寄生していることが明らかとなったのだ。
「急に先輩がおかしくなったのも、その蟲のせいで幻聴を聞かされてたから──考えた通りだった」
「みんな……」
エイジロウの手がタマキの手を取り、彼を立ち上がらせる。分厚い掌に、そのままぎゅっと力がこもった。
「センパイ、俺らが何て言ったと思ったかは知りませんけど……俺ら、ウソなんてつきません。センパイは大切なダチで、リュウソウジャーの仲間っス!」
「エイジロウくん……」
ああ、俺はなんて愚かなんだとタマキは思った。これほどまでに自分を慕い、まっすぐな好意を向けてくれる後輩の心を疑うなんて。ワイズルーの明かしたピクシーマイナソーの能力に鑑みれば、それだけ自身の裏切りに負い目を抱いているということでもあるのだが。
「……皆、すまない──いや、ありがとう」
「……っス!」
「お・の・れぇぇぇ〜……せっかくのパーフェクトオブパーフェクトな作戦ををを……!」
「何がパーフェクトオブパーフェクトだ!」
「あんたなんかパーの中のパーで十分や、べー!」
並ぶ七人。その威容は圧巻を超えてある種の神々しさをも感じさせるものであった。コタロウもこの場にいれば、少なからず興奮を覚えただろうか。
「いくぜ皆、タマキセンパイ!!」
──リュウソウチェンジ!!
そして、
「ガイソー、チェンジ!」
『ケ・ボーン!!』『ガイソーチェンジ……!』
『ワッセイワッセイ!そう!そう!そう!ワッセイワッセイそれそれそれそれ!!』
『ドンガラハッハ!ノッサモッサ!エッサホイサ!モッサッサッサ!』
『リュウ SO COOL!!』──エイジロウたち六人の身体をリュウソウメイルが、タマキをガイソーグの鎧が覆い尽くす。七色の竜装騎士たちが並び立つ。
「勇猛の騎士、リュウソウレッド!!」
「叡智の騎士、リュウソウブルー!!」
「剛健の騎士、リュウソウピンク!」
「疾風の騎士、リュウソウグリーン!」
「威風の騎士……!リュウソウブラックゥ!!」
「栄光の騎士、リュウソウゴールド!」
そして、
「不屈の騎士──ガイソーグ!!」
「「「「「「「正義に仕える、七星の絆!!」」」」」」」
──騎士竜戦隊、リュウソウジャー!!
「俺たちの騎士道、見せてやる……!」
タマキ──ガイソーグの口上とともに、七人は一斉に走り出した。
「こ、これやべぇ……!どうしますボス!?」
「ンンンン〜……ピクシーマイナソー、あとヨロシク!」
「イタズラっ!?」
マイナソーをその場に置き去りに、そそくさと逃げ出すワイズルーとクレオン。相変わらずの逃げ足だが、今はマイナソーだ。ティラミーゴたちはこの前のナインナイツの後遺症でまだ動けない。成長する前に、一気に倒す──!
「〜〜ッ、イタズラ、イタズラァ!!」
自棄になったマイナソーは、これでもかと光の玉を濫造して攻撃してくる。直撃すれば吹き飛ばされかねないが、単調な"質より量"の攻撃など今のリュウソウジャーには通用しない。
「そんなもん、俺たちの敵じゃねえ!──ビリビリソウル!!」
『強・竜・装』──それと同時にモサブレイカーを突きつけ、
「ファイナルサンダーショット!!」
必殺の電光弾は、果たしてゴールドの言葉通りマイナソーのそれとはスケールを異にするものだ。一瞬にして光玉を呑み込み、標的に喰らいつく。
「イタズラァッ!?」
身を捩って直撃を避けたマイナソーだが、わずかに触れただけでも電撃はその身を蝕む。
さらに、
「テンヤくん!」
「うむ!」
「丸顔ォ!!」
「私も名前で呼んでよぉ!!」
それぞれのリュウソウケンと
「フルスロットル、」「マイティ、」
「ストレングス、」「ダイナマイトォ、」
──ディーノ、スラァァッシュ!!
一斉に炸裂した騎士竜たちの咆哮が、紅蓮とともにピクシーマイナソーを呑み込む。グアァァ、と悲鳴をあげながら吹き飛ぶマイナソー。完全崩壊にまでは至らないものの、翅が千切れ、無惨な有様を晒している。
「よし、あとひと息──」
「!、あれ見ろ」
はっと視線を上げれば、彼方から緑色のエネルギーの塊が飛来するのが見えた。どこかにいる宿主から、マイナソーが生命エネルギーを吸収しようとしているのだ。それが閾値を超えたとき、マイナソーは巨大化する──
「そうなる前に、倒す……!」
「おうよッ、一緒にやろうぜセンパイ!」
「……ああ!」
ガイソーケンとリュウソウケンを交錯される。互いの心音が、血の流れる音が、こうすることで伝わってくる。絆を紡ぎあった騎士同士にしか理解できない事象だった。
「……ビュービューソウル!」
「カタソウル!!」
『それ!それ!それ!それ!──その調子ィ!!』
「アンブレイカブル、ディーノスラァァッシュ!!」
「エンシェント、ブレイクエッジ──!!」
以前、相剋のままにぶつけ合ったふたつの剣技。その輝きが今度はひとつとなりて、邪念の塊へと向かっていく。
「イタ、ズ……イタズラァァァ────ッ!!?」
あとわずかで巨大化にまで達する──というところで、ピクシーマイナソーは膨大な熱量をその身に受け、情け容赦なく破壊されていくのだった。
*
「"七人での本格的な戦闘は初めてだったわけだが、マイナソーを巨大化前に倒すこともできた。何よりタマキ……さんは、またひと皮剥けたようだ"……と」
今回の顛末を手帳に書き記しつつ、コタロウはため息をついた。「どうしたんだ?」なんて、傍にいたショートがすかさず訊いてくる。
「……どうしたもこうしたもないですよ。全部伝聞なんですもん」
「それはしょうがねえだろう、留守番だったんだから」
「街ならともかく、砂漠で留守番はもう嫌です……」
騎士竜たちが護衛についていてくれるので安全は確保されているし、戦場についていくのは足手まといになるリスクも孕んでいるので仕方がないのはわかるのだが──やはり彼らの戦いを見届けると決めた以上、自分の目ですべてを捉えたいのだ。それが我儘でしかないと自覚しているだけ、コタロウは年不相応に成熟していた。
一方で前方を歩くタマキはというと、相変わらず?陰鬱な表情を浮かべていて。
「エイジロウくん、すまない……本当に……」
「もう謝んねえでくださいって〜……俺らの声に聞こえたんじゃ、しょうがねえって……」
「そのことじゃなくて!……いや、それもあるけど……。きみの代名詞を、勝手に使ってしまって……」
「へ?代名詞??」
頭の上にクエスチョンマークを浮かべるエイジロウ。代名詞と言われてもピンと来ない。
ややあって合点がいった様子のテンヤが、彼に耳打ちした。
「ひょっとして、称号のことではないか?"不屈の騎士"と仰っていただろう」
「!、ああっ、それ!?」
まったく気がつかなかった。"不屈"──アンブレイカブル。言われてみれば、確かにそうだが。
「いいっスよ、俺は"勇猛の騎士"っスもん。それにセンパイのもう二度と諦めたりしねえって覚悟、ちゃんと伝わってきました!」
「……エイジロウくん……」
「やっぱりきみは、眩しすぎる」──そう言って、タマキは目頭を押さえた。しかし以前とは違う。彼は今、横並びの仲間たちの輪の中にいる。エイジロウたちにもタマキにも不屈の魂があったからこそ、今この瞬間がある。
(紡いだ絆は、決して途切れることはない)
(俺たちのソウルは、いつまでもひとつだ)
──このときは誰もが、そう信じていた。
つづく
「我が名は、ウデン。北方より参った」
「おまえ……っ、ミリオを、よくもーー!」
「信じようぜ、俺らの最高の仲間を!」
次回「拝啓、友よ」
「おまえは、最高のヒーローだよ」
今日の敵‹ヴィラン›
ピクシーマイナソー
分類/フェアリー属ピクシー
全長/156cm
体重/81kg
経験値/239
シークレット/いたずら好きな妖精"ピクシー"の名を冠したマイナソー。ピンク色の"蟲"を飼っており、それを人間に寄生することによって内なるコンプレックスを親しい友人・家族の声に変換して幻聴として聴かせる厄介な能力をもつ。悪戯では済まない不和を招きかねないぞ!
ひと言メモbyクレオン:近くの村の悪戯好きなガキから生み出してやったぜ!……でもガイソーグには勝てなかったよ……(色んな意味で)