【完結】僕のリュウソウアドベンチャー   作:たあたん

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Ex. Tri-gale's Chronicle ⑥

 深い森を抜けると、そこはもうクレイド王国領内だった。森の中にいくつか関所が設けられ、周辺を巡回する警備兵たちが両国に存在するのだが、抜け穴はあるし、深夜ともなればそれは大きくなる。

 そこをくぐり抜け、五人は密入国を果たしたのだった。

 

 その数時間後、早朝。

 

「あのドルイドン、とりあえずは追ってきてねえみたいだな……」

 

 飛び込みで入った宿の窓から空を見上げつつ、つぶやくロディ。ひとまず屋根のある場所を確保できたというだけでも、彼は胸を撫でおろしていた。

 

「にしてもなァ、随分懐かせたモンじゃないのカッチャン?オニーチャン、嫉妬しちゃうんだけどぉ?」

「っるっせぇな、こいつらが勝手に引っ付いてきただけだわ……!」

 

 そう反駁する声は心なしか潜められている。何せベッドに腰掛けるカツキの両太腿には、それぞれロロとララが頭を乗せたままくうくう眠っているので。

 

 カツキ自身は額に青筋立ててキレかかっているが、それでも子供たちを振り落とそうとはしない。そういう非情になりきれないところ──優しさと言うにはいささか乱暴すぎるので──が、ロロとララには好かれたのだろう。実際、彼らも合流までに色々な難局に遭遇したはずだが、子供たちふたりは擦り傷ひとつ負ってはいない。

 喜ばしく、また微笑ましい光景であることに違いはないのだが、イズクの心は沈んでいた。

 

「──どーしたよ、デ~ク?」

「!」

 

 イズクの心情を知ってか知らずか、おどけた声をかけるロディ。それでもイズクの表情は晴れなかったが。

 

「……ごめん、ロディ。きみを守るって約束したのに……僕、勝てなかった……」

 

 ぎりぎりのところでカツキが間に合った。だからロディも荷物も無事だし、自分もこうして生き延びている。──ならば、カツキがあの場に現れなかったら?

 

 結局自分の力では、ロディを守りきることができなかった。約束を、果たせなかったのだ。

 

「ま、確かに大口叩くにはまだ早かったかもな」

 

 感情の乗らない、かわいた言葉だった。それが余計にイズクの胸に突き刺さる。

 ただ、ロディの言葉には続きがあって。

 

「でもあんた、こうも言ってたじゃん。自分はまだまだ未熟だ、って。俺より年下の、まだ成人も迎えてないようなヤツがドルイドン相手に完璧に立ち回れたら、そっちのほうが末恐ろしいっての。つーかいよいよ自信喪失しちまうね、俺は」

「ロディ……」

 

 成人を迎えていないといっても、リュウソウ族での話だ。人間のロディよりイズクは圧倒的に長く生きていて、だから──

 

 そのときふと、自分が竜装した際のロディの反応が思い起こされた。

 

──おまえ()、リュウソウ族だったのか?

 

「ロディ……きみは、リュウソウ族を知ってるの?」

「……やーっと訊いてきたか。あれからなんのリアクションもねーから、かえって不気味だったぜ」

 

 演技がかった仕草で肩をすくめつつ、ロディは応じた。

 

「知ってるも何も……俺たち一家はあんたらと同じ、リュウソウ族だよ」

 

 やはり、そうなのか。ならば同じ場所に長くとどまれず放浪を続けていたというのも、合点がいく。人間より古い歴史をもつ存在ながら、リュウソウ族は公には知られていない。

 人間の十分の一の速度でしか成長・老化しないリュウソウ族は、事情を知らない人間の輪の中に長くとどまることはできない。当然の理であった。

 

 先ほどまでの鬱積も一瞬忘れ、目を白黒させるばかりのイズクだったが、そこでふと、幼なじみがなんの反応も示さないことに気がついた。

 

「……かっちゃん、驚かないの?」

「俺ぁ道中聞いたんだよ、このガキどもからな」

 

 だからどうしたとばかりの表情と声音。カツキにしてみれば、彼らがリュウソウ族だったところでなんのプラスもマイナスもないのだろう。常人よりある程度頑健な肉体をもっていることが保証されているという意味では、まぁ悪いことではない、という程度か。いずれにせよ、保護対象は保護対象でしかないのだ。

 

「か弱い人間よか、自分の身くらい自分で守れ~って気分になるだろ?」

「そんなこと……」

「ま、いいや。俺らより、この荷の秘密のほうが今はよっぽど重要だしな。反省はあとにしろよ、な、カッチャン?」

「カッチャン言うな、きしめん頭」

「いやあんたのほうが酷くね……?」

 

 そんなやりとりもありつつ。ロディは思い切って、鞄の中身をベッドにひっくり返した。

 真白いリネンに、色とりどりの鮮やかな宝石が転がる。どこか倒錯的な光景に、カツキなどは顔を顰めている。

 

「ザッツ・オール。どれをとっても、ただの宝石にしか見えねえんだけど」

「……そうだね」

 

 ここにいる誰も、宝石に関して特別な目利きがあるわけではない。だから単なる透き通った煌めきを放つ輝石としか思われないのだが、そうまで狙い澄ますからには何か秘密があるはずだ、何か──

 

「チッ、連中に見せてみるか」

「……連中?」

 

 ロディは首を傾げた。近くにまだ仲間がいるのか?けれどそんなそぶりは今までなかったし──

 

「おら起きろ、ガキども。いつまでも他人様ァ枕にしてんじゃねーぞ」

「う、うぅん……」

 

 むずかる幼い兄妹を半ば無理矢理起こすカツキ。それ即ち、ここからまた移動することを意味していた。ロディたちが彼らと離れて行動することは安全上許されない。逆もまた然りであった。

 

 

 *

 

 

 

「ヤツらをクレイド領内に取り逃がしただと?」

「は……申し訳ありません」

 

 頭を垂れる補佐官を、宰相ガイセリックは鋭く睨みつけた。神聖騎士としてクレイド王国も含む周辺国において幾つもの功績を挙げ、実力で国の実質的なトップにまで上り詰めた男である。そのぎょろりとした瞳で睨みつけられ、怯えない部下は皆無に等しかった。

 

「クレイドに至急遣いを出し、手配を依頼いたします」

「無意味なことを。あの異教徒どもが我が国の言葉を聞くわけがないことはよくわかっているだろう。それより国境周辺の警備を強化しろ」

「了解いたしました」

「我らの失策は陛下の血で贖うことになる。忘れるな」

「!、ははっ……」

 

 神聖オセオン国の公に仕える者を、いかな命令より縛る言葉。補佐官は恐懼しながら平伏した。

 

(……やむをえん。不完全だが、実験も兼ねて発動するほかあるまいな)

 

「別件だが、A級囚人を5名、ラグナロクタワーに移送するように」

「囚人を、ですか?」

「急げ、大至急だ」

 

 理由を尋ねることを許さず、補佐官を退出させる。コツコツと肘掛けを指で打ち鳴らしつつ、ガイセリックは沈思する。

 

「エディ……。あなたは地獄に落ちてまで、我らを苦しめるのか……」

 

 そのつぶやきは、誰にも聞かれることなく闇に溶けていった。

 

 

 *

 

 

 

 その頃、少年たちはクレイド領内の山中に分け入っていた。木々深く、人里遠く離れた化外の地である。

 

「ふう、この辺ならいいかな」

 額に汗を拭いつつ、つぶやくイズク。カツキが頷くのを認めて、彼は声を張り上げた。

 

「タイガランス、ミルニードル~!!」

「??」

 

 人名にしては些か奇妙な名前である。首を傾げるロディとその弟たちであったが、次の瞬間、木々をかき分けるようにして現れた姿に目を瞠ることとなった。

 

「うおおッ!?」

 

 驚くと同時に、咄嗟にロロとララを背に庇う。流石の兄貴ぶりだと感心しつつ、イズクは「大丈夫だよ」と微笑んでみせた。

 

「彼らは騎士竜タイガランスとミルニードル。僕らをリュウソウジャーに選んでくれた、相棒なんだ」

「てめェらもリュウソウ族なら、聞いたことくらいはあんだろ」

「あぁ……まあ。でも、こいつらが──」

 

 外見だけ……というわけでもないが、とにかく騎士竜たちは巨大であるし、眼光鋭く迫力がある。味方とわかってもロディは怯えを捨てきれないようだが、ロロとララはむしろその様相が気に入ったのか、目をきらきらさせて積極的に飛びつこうとしていた。

 

「あ、ロロ、ララ!あぶ……なくはねえかもしんねーけどっ」

「は、兄貴が一番ビビりかよ。情けねーな」

「用心深いと言え!」

 

 ぷりぷり怒るロディとともに、肩口のピノがピィピィと抗議の声をあげている。逃亡中よりは余裕ができたこともあって、そういえば、とイズクは思った。ただの鳥にしては、ピノはやけにロディと感情表現がリンクしているような気がする。

 "やってもらいたいこと"についてはカツキに任せ、イズクは改めてそのことについて問うた。

 

「ロディ。ピノって、普通の鳥じゃないよね?」

「!」

「ひょっとして……魔法人形、とか?」

 

 読んで字のごとく、人形など物品の類いに魔法で人工的に魂を与えたもののことである。

 かなり高位の魔法であり、魔導士であっても使用できる者はごくわずかと言われている。

 

「まぁ、それに近ぇ……けど。どうしてそう思うんだよ?」

 

 疑り深い目つきで訊いてくるロディ。ピノが普通の鳥でないこと以上に隠しておきたいことでもあるのかと今さら思い至ったが、この旅路の中でイズクは良くも悪くも彼に対する遠慮をなくしていた。

 

「ロディとその子、動きというか……感情がリンクしているように見えたから」

「……はぁー」

 

 ロディは深々とため息をついた。イズクはそういうものごとのリアルを捉えることにかけては鋭いが、他人の機微に関しては鈍いというか、やや大胆になりすぎるきらいがあるように思われる。それは彼の幼なじみにも共通する事項かもしれないが。

 

「……せーかい。こいつは俺の感情、それも表面的なモンでなくて本心を表す。俺が怒ってれば怒りを露わにするし、泣きたいときには代わりに泣いてくれやがる。ま、可愛い相棒だが、同時に厄介なシロモノなのさ」

 

 イズクのように、聞き糾してくれるならいい。相手がピノの秘密を知っている人間とわかっているなら、どうしても本心を知られたくなければピノを隠せば済むからだ。

 しかし父がいなくなってからロディがかかわった連中は皆、そういったことを弱みと捉え利用してくるような連中ばかりだった。──そう、父が。

 

「こいつはさ、親父の置き土産なんだ」

「お父さんの……?」

 

 ロディは皮肉めいた笑みを浮かべた。

 

 物心ついたときには、ロディは両親とともに旅をしていた。自分がリュウソウ族という、人間に比べて遙かに長命な種族であることは早々に認識した。だから人里に長年とどまることはできないと理解したし、両親に守られての旅は楽しかった。

 そのうち弟が生まれ、そこから50年ほど開けて妹もできた。それと引き換えに母は亡くなってしまって、もちろん悲しかったけれど、優しく頼れる父がいてくれれば怖いものなんてなかった。

 

 ちょうど100歳の誕生日、父がプレゼントにとくれたのがピノだった。自分が喜べば一緒に喜び、怒れば怒り、悲しければぽろぽろと涙を流してくれるそれは、まだ無邪気なロディにとっては心から愛おしいものだったけれど。

 

「親父が蒸発してさ、俺たちは随分あの男のことを恨んだよ。ピノだって邪魔んなるだけだった。だったらいっそ捨てちまおうって、何度思ったかわからない」

 

 けれど今もまだ、ピノは彼の左肩を止まり木としている。──何度むんずと掴んで、スラムのごみ溜めに投げ込もうとしても、ピノは一度だって抵抗しなかった。ただじっと、悲しそうな目をしてロディを見上げていた。そのたび、結局ロディはこのちいさな相棒を赦してしまうのだ。

 

「馬鹿だよなぁ、さっさと捨てちまえばよかったのに」

「………」

 

「そんなこと、ないよ」

 

「ロディ、きみが自分の心を殺して生きてきたのは、悲しいけれど仕方のないことだったんだと思う。でもそうしていると、いつか本当に心が死んでしまうんだ。きみが今でも怒ったり悲しんだり、心からロロくんやララちゃんを愛することができるのはきっと、ピノのおかげなんだよ。ピノがきみの代わりに泣いたり怒ったりしてくれたから、きみは今でも優しい人でいてくれてるんだ」

 

 ロディよりずっと短い遍歴だけれども、イズクも長い間旅をしてきて、様々なものを見聞きしていた。苦しみの中で心を殺し、いつしか他人を傷つけることに何も感じなくなってしまう。そんな人間を数え切れないほど見てきた。

 リュウソウジャーという唯一無二に近い称号を得ていようと、できるのはドルイドンの脅威から人々を守るため、剣を振るうことだけだ。そのほかはまだ少年でしかないイズクに、殺されてしまった心を甦らせるすべはない。

 だから、

 

「ロディが、ロディの心が生きててくれて良かった。そういうきみと出会えて、ほんとう

 に良かったと思うんだ」

「デク……」

 

 イズクの真摯な視線と言動に射貫かれたロディは、暫し瞠目していたが……ややあって、そっと彼の手を握った。

 

「……あんがとな、デク」

「Pi!」

 

 肩でピノが鳴いている。ただ彼の様子を観察する必要もないくらい、ロディは今、この昨日出逢ったばかりの少年に本心からの表情を晒していた。

 

「おいてめェら、いつまでくっちゃべってやがる」

「!」

 

 カツキの鋭い声が飛んできて、ふたりは揃って我に返った。そうだ。今、騎士竜たちにあの宝石の群れの秘密を分析してもらっていたところだったのだ。

 

「何かわかったかい、カッチャン?」

「てんめェ爆ぜ殺すぞ!」

「いやどういう語彙……」

 

 兄を殺すと脅されているにもかかわらず「ボームボーム!!」とはしゃぐ弟妹を前にして、ロディはすこしだけ悲しい気持ちになった。無論それはカツキが彼らから勝ち得た信頼の証左でもあるのだが、兄としては複雑な心境であるのも無理からぬことで。

 

「こいつだ」

 

 そう言ってカツキがつまみ上げたのは、真紅に光る鉱石だった。一見すると、他の宝石となんら変わりないものだが。

 

「連中曰く、こいつは大量の魔力を内蔵しとるらしい。灯火に変換すりゃ、夜でも国じゅうを煌々と照らし出せるくらいの、な」

「なんでそんなもんが、スタンリークのおっちゃんの荷物の中に……?」

「見かけはフツーの宝石だかンな。あのオッサンのとこに荷が渡るまでの間に、どっかで紛れ込んだんだとしてもおかしかねえ。国自体あんだけ腐ってンだからな」

 

 確かに──もしもオセオンが国是のとおり清廉潔白そのものだったら、自分たちはあの街から出ることすらかなわなかっただろう。いやそもそも外道に手を染めることもなく、平穏な暮らしができていたかもしれないが。

 

「けどそんなもの、宰相は何に使うつもりなんだろう……?」

「さァな。だがドルイドンが一枚噛んでんだ、ろくなことじゃねえ。それに膨大な魔力を必要としてるっつーことは、巨大な装置か何かを動かそうとしてるっつーことだ」

「巨大な、装置……」

 

 ロディが口元に手を当てて復唱したときだった。

 

「あっ!それ、聞いたことあるよ」

「──!」

 

 にわかに声変わり前の声を発したのは、ロディの愛しい弟だった。

 

「スカイミンスターの中心にあるラグナロクタワーっていうでっかい塔に、最近何かよくわからないパーツが運ばれまくってるって」

「ろ、ロロ?そんな話、どこで──」

「僕だってずっとおうちでじっとしてるわけじゃないもん、色々と情報収集してるんだよ」

「そうそう!ロロにいちゃん、ミミドシマ?なの!」

 

 得意げな弟妹とは対照的に、ロディはひたすら百面相をしていた。ロロがその秘めたる能力を遺憾なく発揮することを喜びたい気持ちもある一方、自分の知らないところであのスラムで不特定多数の人間と接触するというリスクを冒していたことは誠に遺憾と言うほかないのだ。まあ、それを言ったところで頭の回転の速い弟は「兄ちゃんはどうなのさ」と臆さず反論してくるだろうが。

 

 ロロの横紙破りについてはともかく、その情報はカツキの推測に説得力を与えるものだった。

 

「決まりだな。──オセオンに戻んぞ、デク」

「うん」

「ちょっ、ちょ待てよ!?」

 

 早速とばかりに出立の準備を始めるふたりを、ロディは慌てて押しとどめた。

 

「せっかく国境越えてきたってのに、また戻んのかよ!?俺らと一緒に逃げてた以上、あんたらだって手配されてるかもしんねえ。首都までのんびり旅行ってわけにはいかねえんだぞ!?」

 

 ただ手配されているだけではない、"最重要反乱分子"とされているとすれば、行きで活用したような賄賂という手段はもう使えない。兵士たちも本気で襲いかかってくることだろう。

 

クレイド(こっち)まで退いたンはてめェらを逃がすためだ、俺らはあの国全部を敵に回しても、ドルイドンのクソどもをブッ殺す」

「……なんで、そこまで……」

「僕らが、騎士だからだよ」イズクが引き継いで言う。「目の前で困っている人と同じくらい、これから苦しめられるかもしれない人を放ってはおけない……見てられないんだ。みんなの笑顔のために、僕らは戦う。そして、」

「──勝つ。絶ッ対にな」

 

 ふたりの瞳に、一切の迷いも躊躇いもなかった。──無駄なのだ。彼らにとって、戦うべき理由の前にはどんな理屈も意味がない、とうにわかりきったことだった。

 

(なら、俺は)

 

 

──俺にできることは。

 

「………」

「……兄ちゃん?」

 

 決然とした表情を浮かべたロディは、ふたりの少年騎士に歩み寄っていった。

 

「……俺ぁクズだが、クズなりにプライドっつーもんはある。はいそーですか頑張ってねっつって、大手を振って送り出すわけにはいかねえよ」

「は、だったらどーするってンだ?」

 

 ポキリと拳を鳴らすカツキ。イズクが慌ててふたりの間に割って入ろうとする。──いずれにせよ彼らは、ロディの言葉の意味を取り違えていた。

 

「あのなぁ、誰も力づくで止めるなんつってねーだろ?だいたい、あんたら相手に俺が勝てるわけねーんだから」

 

 そう、制止ではない。むしろその逆だ。

 

「手伝ってやる。ただし、"コレ"は必要になるけどな」

 

 不敵な表情でそう告げると、ロディは親指と人差し指を使って輪っかを作ってみせた。出逢って間もないころ──といっても昨日の話であるが──とデジャブを起こし、ふたりは渋い表情を浮かべた。

 




執筆が間に合わないためここで中断とさせていただきます……
楽しみにしてくださっている方、もしいらっしゃいましたら申し訳ございません

本編は並行執筆しているため、2月25日金曜日から再開いたします。こちらの番外編については未定ですが、西部編の終わる38話のあとを目標として頑張ります……!
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