愛されるヒーローに成るために   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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私を見て
輝く一等星になりたいなって 1


 ~神奈川県横浜市神野区~

 

『明日の天気は晴れのち雨、傘の出番になるでしょう』

 

『夜空を捧ぐ~♪ 星星のカーテン♪』

 

『最近のヴィランの傾向として……』

 

「……あんまり良い話題は無い。悲しいなぁ……」

 

「……私がヒーローになったら暗い話題も少しは無くなる様にしないと……がんばるぞーオー!」

 

 私……高畑ういはヒーローを目指す中学生

 

 ちょっぴり弱虫でネガティブなところがある虐められっ子だけど夢に向かって頑張ってます

 

 個性は【気を操る】です

 

 そもそも最初は肉体強化って個性にとうろくされてたんですが、後々鏡にオーラみたいなのをまとっている自分に気がつき、色々試してみてネギまという父親が持っていた古い漫画の気やHUNTER×HUNTERの念、ONE PIECEの武装色の覇気、ジョジョの奇妙な冒険の波紋みたいなものを想像していただけるとわかりやすいかもしれません

 

 とにかく色々試してみて、ここ最近になってようやく理解した個性ですが、とにかく拡張性が高いです

 

 体内に流れる気は使えば使うほど強い出力を出したり、より多くの気を体内に貯める事ができたりします

 

 代わりに使いすぎるとバテたり、更にそれでも使い続けると気絶したり、体が動かせないほど疲弊します

 

 そんな私の夢は皆に愛されるヒーローになることです

 

 今もですが、虐められっ子体質の私は個性の理解してなかった事から度々虐められてきました

 

 ですが、だからこそ愛に飢えてます

 

 オールマイトの様な愛されるヒーローになれればと目標も見つけ、とにかく個性を常時発動できる体作りを始めました

 

 中学1年生の夏の事です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、こうしてこう!」

 

 ネギまという漫画に書いてある気を使った技を練習していた

 

 防御部位に気を集中することで体の防御力を飛躍的に上げる事が出きる技【硬気功】

 

 これを応用すれば拳に気を集中させて攻撃力を上げる事ができる

 

 ……なぜ最初に防御からかというと、虐めで腹パンをされた苦い思いをしてきたからとにかく痛くないように何か無いか探したら古菲(クーフェイ)という中国拳法を使うキャラが気を操って戦うシーンを見つけ、漫画を読み込んで庭で実践するにいたる

 

 気を全体にぼんやりと纏うだと普通に痛いから夏休み期間中ずっと訓練した

 

 訓練にはお兄様も手伝ってくれた

 

 お兄様は無個性だけど、持ち前の明るさと高いコミュニケーション能力で虐めから逃れていた

 

 妹の私を庇うほど強くない事を気にやんでいたので、夏休みの間に身を守る力を付ける手伝いをして欲しいと言ったら快く手伝ってくれた

 

 お父様やお母様は忙しかったり、そもそも相手を殴る蹴る様なトレーニングができないくらい気が弱かったりして陰ながら応援に徹していた

 

 私が虐められてるのは知ってるし、何もできなくてごめんって泣いて謝られた過去もあるから私は陰ながらの応援でも嬉しかった

 

 夏休みの間のトレーニングは朝日がまだ浅い時間から始まる

 

 とにかく走る

 

 できるだけ足に気を集めるよう意識して走る

 

 足に力を込めるせいかすぐにシューズがボロボロになるけど、お母様やお父様は嫌な顔しないで新しいシューズを買ってくれる……本当にありがたい

 

 朝ごはんを食べたら筋トレをします

 

 水で重さが変えられるダンベルや自重トレーニングを気を纏いながら庭で行います

 

 その後お兄様に協力してもらい硬気功の練習をします

 

 昼食を挟んでまたお兄様に協力してもらい硬気功のトレーニングをして夕方また走って夕飯を食べたら勉強とイメージトレーニングをして寝ます

 

 お盆休み頃ようやく形になったので次に移動技の【瞬動術】を覚えるトレーニングを始めた

 

 漫画には入りと掴みが大切で、とにかく足を手のように操るまで鍛えると書いてあったので柔軟をして足の可動域を広げる所から始めた

 

 そうこうしている間に夏休みが終わり、2学期が始まる

 

 市立の学校でお兄さんやお姉さんにヒーローって子もいる

 

 だけど私が虐められても助けてくれる子は居なかった

 

 とにかく私は病みそうになりながらも個性が伸びればという希望を糧に2学期を乗り越えた

 

 2学期が終わる頃には硬気功を完成させ、虐められても全く痛くなくなっていたし、腕で気を放出させ相手を内部から破壊する【爆裂寸勁】という漫画で出ていた技を会得した

 

 危険すぎるから絶対に使わないと心に決めたけども……

 

 勉強は学年15位だったからガリ勉の虐められっ子っていう嫌な立ち位置になってるけど……

 

 友達は……できませんでした(泣)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 秋が過ぎ冬となり、寒い時期

 

 相変わらず私は個性をとにかく鍛えていました

 

 この頃から本格的に雄英というトップヒーローを多数輩出してきた高校の受験を目標に定める

 

 市立から雄英高校に受かった例はまだ無いけど、個性を伸ばしつつ技や体を鍛えていけばもしかしたらがあるんじゃないかと思うようになる

 

 学力も足りないから今までの趣味の時間を全て捨てて受験勉強に突入した

 

 この頃には瞬動術をトレーニングするための体作りが出来上がり、足を手のように扱う訓練を開始した

 

 足で歯を磨いたり足で箸を扱って豆を掴んだり等々……

 

 とりあえず取っ掛かりはできた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬休み友達が結局できないまま気の出力を高めるために睡眠を工夫することにした

 

 寝る時に肺に気を集めるようにすることで酸素を効率的に取れるようにしつつ、無意識でも気を操れるようにしようと試みた

 

 参考は鬼滅の刃の全集中の呼吸・常中から

 

 やってみると難しい代わりに細胞が活性化しているのがわかる

 

 これを無意識でできれば相当なパワーアップになるのではと思う

 

 ……ここまで半年近くストイックに個性を使ってるけど、まだ周りの個性を持った子の方が扱い方がしっかりしてるのを思い出すと泣けてくる

 

「絶対に雄英高校に受かってみせるからなー! えいえいおー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬が過ぎ、2年のゴールデンウィーク頃

 

「位置についてよーい……ドン」

 

 シュン

 

「で、できた」

 

「おめでとう! 瞬動術だったか、できたな」

 

「うん! お兄様ありがとう手伝ってくれて」

 

 10mの短距離、直線的な動きしかできないが、【瞬動術】の基礎はできた

 

 後は予備動作を無くしたり、距離を伸ばして【瞬動術】を実践で使える【縮地】、できれば【長距離縮地】まで極めないと……

 

 後は気を応用した足場でも作ってONE PIECEの【月歩】擬きの【空中移動】ができるようになれれば雄英合格が微かに現実味を帯びてくるかなって……

 

 うん! 頑張ってみよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2年の夏休み、私は気と気が反発する性質を見つける

 

 右手と左手を合わせるように気を纏いながら拍手をしようとすると気を叩いた以上に反発するのだ

 

 これを応用すれば【縮地】や新しい拳の技ができそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3学期の初め

 

 私は【縮地】と【月歩】を習得するに至る

 

 あと成長期に鍛えすぎたせいか身長が145cmから伸びなくなりました

 

 学力はまだ足りないですがようやくスタートラインには立てた気がします! 

 

 あとあと、最近虐められなくなりました

 

 体育で着替えの時にバッキバキに割れた腹筋や太くなった腕や足を見られたら虐めがなくなったんです

 

 まぁ陰で個性じゃないのに雌ゴリラだの筋肉だの言われるようになった……

 

 

 

 

 中学3年生……いよいよ中学最後の年

 

 ラスト1年は常に気を扱い続ける、寝ているときも気を使い続ける、雄英の試験を突破できる技を身に付ける、学力の向上の4つ、どれか欠けても雄英には合格できない

 

「1年半頑張ってきたんだ。あと1年くらい頑張るのはわけない! がんばるぞーオー!」

 

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