愛されるヒーローに成るために   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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入学試験 2

 ~雄英高校~

 

「ここが……雄英高校……」

 

 電車を乗り継いで40分

 

 私は雄英高校の正門前で校舎の大きさに圧倒されていた

 

 Uの中にAの入った校章が入った正門を潜るとH型の校舎が現れる

 

「間に合った……」

 

 大きさに圧倒されていた私の横にいつの間にか居た髪の毛がモジャモジャした男の子がブツブツ何か呟いていたし、その後ろから

 

「どけデク!!」

 

「かっちゃん!!」

 

「俺の前に立つな殺すぞ」

 

(殺す!? ……あ、ヘドロの人か)

 

 デクと言われたモジャモジャ髪の男の子と殺すぞと言ったかっちゃんという男の子は数ヵ月前ヴィランの事件が起きた時に巻き込まれた2人で、最終的にオールマイトが解決したが、無謀にもデクと言われた男の子はヴィランに捕まったかっちゃんの為にヴィランに凸ったのだ

 

 私は朝のニュースでその光景を見て勇気が有るなぁと思った

 

 そんなプチ有名人を間近で見ていたら、デクと呼ばれていた男の子が緊張からスッ転びそうになり

 

「大丈夫?」

 

 女の子に助けられていた

 

 そんな微笑ましい光景がくりひろげられている中、私は燃えていた

 

(雄英に受験するって先生に伝えたら諦めろって言われた)

 

(クラスメイトからも筋肉だけじゃ受からないって言われた)

 

(けど……頑張ってきたんだ! 私は)

 

 全国で最も人気で最も難関ヒーロー校

 

 偏差値にして79

 

 倍率300倍に私は挑む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は俺のライブにようこそー!! エヴィバディセイヘイ!!』

 

 シーン

 

『こいつぁシヴィー!! 受験生のリスナー! 実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!! アーユーレディ!?』

 

『YEAHH』

 

 プレゼントマイクという雄英教師のプロヒーローが場違いなテンションで実技試験についての説明が行われた

 

 制限時間は10分の模擬市街地演習

 

 持ち物の持ち込み自由

 

 仮想敵と呼ばれるロボットを倒してポイントをゲット

 

 ロボットの攻略難易度で1~3点の中から加算されていく

 

 会場はAからGまで7会場で、同中同士での協力ができないようにバラけさせる

 

 他人への攻撃禁止

 

 お邪魔キャラみたいなステージギミックがいる

 

 以上が模擬市街地演習の概要だ

 

『最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう』

 

『かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った! 「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と』

 

Plus Ultra(更に向こうへ)

 

『それでは皆良い受難を!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の会場は……G会場で……町?」

 

 会場にバスで運ばれ到着すると、そこには町があった

 

 正確には町の模型なのだが、規模が普通の町の1区画を切り取ったぐらいの広さが有った

 

「全部ぶっ壊してやる」

 

 G会場にはかっちゃんと呼ばれていた男の子がいた

 

(ヘドロの人じゃん、何だか怖そうだから離れとこ)

 

『はいスタート』

 

「しゃあ死ねぇ!!」

 

 スタートの合図に反応できたのは私と彼だけだった

 

 ワンテンポ遅れて他の受験生がスタートするが、私は縮地を使いみるみる距離を離していく

 

 そして私はズボンのポケットに手を突っ込みながらロボットを探す

 

 1点早いぞ、脆いぞ

 

 パン

 

 2点跳ねるぞ、叩くぞ

 

 パン

 

 3点硬いぞ、撃つぞ

 

 パン

 

 全て一撃で葬り去る

 

【居合い拳】……ポケットを鞘に見立て気の反発する性質を利用した高速で拳を振るう技

 

 気を拳から発射することで最大射程10mにもなる中距離にも対応した高畑うい必殺の技

 

 威力は金属製のロボットを貫通するほど

 

 弱点は超至近距離だと初速が足りず威力が落ちる点だけだけどとても静かで何が起きたかわからないのがこの技の良いところ

 

 できるようになったのはつい最近だが、【居合い拳】ができるようになった事で合格ラインを超えることができた

 

【月歩】で一旦高所に上り、敵を見つけ、落下の勢いをそのまま拳に乗せ初速を確保しながら【居合い拳】でポイントを稼いでいく

 

「44ポイント目」

 

「どけ女!! 邪魔だ!!」

 

「はい!?」

 

 途中かっちゃんと呼ばれていた男の子が爆発を纏い? ながら高速で突っ込んできた時に居合い拳を当てそうになって焦った以外は崩れることはなかった

 

 お邪魔の超巨大ロボを【月歩】や【縮地】で避けつつポイントを稼ぎ、丁度50ポイント目で時間終了

 

(やるべき事はやりました。後は結果を待つだけです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~実家 1週間後~

 

「1、2、3、4」

 

 雄英以外のヒーロー科がある高校の併願試験も終え、私はこれから始まるヒーローとしての第一歩を躓かない為に更に鍛えていた

 

「うい! うい! 雄英から手紙が来たわよ!」

 

「お母様少しまって、これを終わらせたら行くから」

 

「それどころじゃないでしょ、合否を見せてちょうだい」

 

「そうだようい! 見せてくれよ」

 

 お母様とお兄様が興奮して話を聞いてくれそうにないので仕方なく訓練を切り上げ手紙をお母様から受けとる

 

 雄英からの手紙を切り取り、開いてみると

 

『私が投影された!!』

 

「「「オールマイト!?」」」

 

 いきなりオールマイトが小型の投影機から映し出された

 

『今年度から雄英に勤めることになったんだ。だから私が投影された!!』

 

「ご、合否は……」

 

『高畑うい君、筆記試験合格、実技は50ポイント、実は実技には加算する点がある! 救助(レスキュー)ポイントだ』

 

『爆発の個性の子が放った爆破により飛び散った破片を他の受験生に当たらないように無意識だろうが守っていた。その行為を審査員は見ていたプラス5ポイントだ!』

 

『合計55ポイント! 合格だようい君』

 

「や、やったー! やったよお母様! お兄様!」

 

「おめでとう!! 本当によかったねぇ!」

 

「よかった……よかった」

 

「お兄様泣かないででも……やったー!!」

 

 こうして私は雄英高校に合格した

 

 新しい生活が今始まろうとしていた

 

 ……それが修羅の道であったとしても……

 

 

 

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