~4月~
「お母様、行ってきます」
「行ってらっしゃい! 頑張ってね」
「うん! 私頑張るから!」
桜舞う春
出会いの季節に私は皆に愛されるヒーローを目指して雄英へ一歩を踏み出した
「ここが1-A……ドア大きいな」
1-Aと書かれた扉の前に立った私はドアの大きさに圧倒されていた
するとそこにデクと言われていた男の子がやって来て
「あ、あの! 同級生ですよね! ぼ、ぼ、僕
超テンパりながら言ってきた
「私は高畑ういですぅ……よろしく緑谷君」
私も自己紹介をしてドアを開けクラスに入ると
「机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の制作者に申し訳ないと思わないのか!!」
「思わねーよテメーどこ中だよ端役が!」
メガネの人とかっちゃんって呼ばれていた人がめっちゃ揉めてる!!
緑谷君がメガネの人に捕まっている間に私はコッソリと自分の席に座り一息ついていると
「お友達ごっこなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」
なんかいる!!
廊下に黄色い寝袋で寝そべりながら男の人が入り口前で喋っていた緑谷君と女の子にそう言った
もぞもぞと動き出した男の人は
「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限君達は合理性にかくね」
「担任の
といきなり言った
担任!? て頭が処理しきる前に相澤先生は
「早速だが体操服着てグランドに出ろ」
と言われた
言われるがまま服を着替えてグランドに出ると
「「「個性把握テスト!?」」」
をやると言われ、先ほど緑谷君に話していた女の子の
「入学式は!? ガイダンスは!?」
と相澤先生に聞くと
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出るじかんないよ」
とバッサリ切り捨てた
「中学の頃からやってるだろ? 個性禁止の体力テスト」
ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横飛び、上体起こし、長座体前屈の8競技
これらの種目を個性有で測るらしい
「爆豪中学の時のソフトボール投げ何mだった」
かっちゃんという人は
「個性使ってやってみろ。思いっきりな」
爆豪君が振りかぶって
「死ねぇ!!!」
(((死ね?)))
『ピピ705m』
「まず自分の最大限を知るそれがヒーローの素地を形成する合理的手段」
「「「おおー!!」」」
「705mってマジかよ」
「なにこれ凄く面白そう」
「個性思いっきり使えるんだ!! 流石ヒーロー科」
「……面白そう……か」
「ヒーローになるための3年間そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」
「よし、トータル成績が最下位の者は見込み無しと判断し除籍処分としよう」
「「「はぁぁぁ!?」」」
(えっと……個性が役立ちそうなのは長座体前屈以外いける! 長座体前屈も足の可動域を広げる訓練をしていたから中学では異形の子以外には負けなかった……いける!)
「生徒の如何は先生の自由、ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ」
先生の除籍発言で皆ピリピリしているが、私は言われる前から気を引き締めていた
確かに雄英のヒーロー科に入れた。
しかし、それはスタートラインに立っただけ
ここからは自己鍛練をしていれば良いようなぬるま湯ではなく、最難関高校の地獄のようなトレーニングが始まると覚悟していた
除籍ぐらいなんじゃい!
「Plus Ultra全力で乗り越えて来い」
「お、おー!」
あれ? おーって言うタイミングじゃないの?
1種目50m走
【縮地】の最大移動距離は25m、連続使用で乗り越える!
『位置についてヨーイドン』
メカがスタートの合図で私は飛び出す
トンっと1回音がした後直ぐに飛ぶ
『ピピッ0.52』
「「「おおー!!」」」
「スッゲーワープだワープ!」
「見えなかった……ケロ」
(いや、高畑の個性は【気を操る】だ……気がエネルギーか何かわからんが相当拡張性があるのか?)
2種目握力
「せーの! ふむ!!」
『ピピッ275kgw』
3種目立ち幅跳び
(月歩で)
「いきまーす!!」
タン・タン・タンと空中で気の足場を作り、空を走る
「スッゲー空を走ってる」
「あの女子の個性なんだ?」
4種目反復横飛び
(足に気を集中させて)
『ピピッ85回』
5種目ハンドボール投げ
「セイ!」
『ピピッ無限』
私の2個前のお茶子さんが無限を出しクラスが盛り上がる中、私の前に並んでいた緑谷君は何か覚悟を決めた顔をしていた
ここまで彼は良いところがない
『ピピッ46m』
「今確かに使おうって……」
「個性を消した」
相澤先生のヒーロー名はイレイザーヘッド
個性を見ただけで抹消する個性
相澤先生が緑谷君が何かしようとしたのを抹消して止めたのだ
先生は緑谷君に注意する
「見たところ個性の制御ができないんだろ? また行動不能になって誰かに助けてもらうつもりだったか?」
相澤先生は緑谷君にどういうつもりでも周りは助けざるえなくなると言い、昔オールマイトが災害時に1000人の救助をした蛮勇を緑谷君がしても1人しか助けられないと言い放ち
「ボール投げは2回……とっとと済ませろ」
緑谷君は投げた
人差し指が腫れ上がっていたが705.3mの記録を出し、倒れることなく投げたのだ
「先生……まだ……動けます」
「こいつ……!」
……こいつは良いですけど何だか凄く次投げづらいです。
なんて思っていたらかっちゃんと呼ばれていた
「どういう事だこら、ワケを言えデクてめぇ!!」
すると相澤先生から布が伸び爆豪君を布で止めた
「俺はドライアイなんだ、何度も個性を使わすな」
「次準備しろ」
「ひゃ、はい!!」
私の番だ
普通に投げても投げ方が下手だからどんなに力をこめても遠くには飛ばない
なら
「ボールを真上に投げて……」
45度の角度でボールを手のひらで押し出す!!
ドッヒューン
ボールが手のひらに当たった瞬間に凄い音がしたが、割れる事なく飛んでいった
その後持久走、長座体前屈、上体お越しを順に終わらせいよいよ順位発表となった
私は最下位ではないと思うけどトップにはなれなかっただろうなぁ
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
「ちなみに除籍は嘘な」
『ピッ』
相澤先生がタブレットを操作すると映像が浮かび上がり
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
衝撃のカミングアウトに一部の生徒が動揺している中、私は4位だった
スタートは4位
スタートダッシュとしてはまずまずのスタートだった