「何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「動くなあれはヴィランだ!!」
「ヒィ!?」
私は情けない声が出てしまう
「13号にイレイザーヘッドですか……先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが」
「どこだよ……せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ……オールマイト、平和の象徴……いないなんて……子供を殺せば来るのかな」
初めて本物の悪意を受けるのだった
「ヴィラン!? バカだろ!! ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎんぞ!!」
「で、でもこのタイミングは最悪ではないにせよ不利だよ。隔離空間に対侵入者のセンサーが作動しないなんて……」
「向こうにそういう個性がいるってことだな」
「用意周到に画策されてやがる……」
その後相澤先生が13号先生に私達生徒の避難開始を指示
上鳴君が連絡ができないか指示を受け試すが連絡は通じない
相澤先生はヴィランに突っ込んでいった
相澤先生がヴィランを圧倒している間に逃げようとして居た私達の前に
「させませんよ」
モヤモヤ煙みたいなヴィランが立ちふさがる
「初めまして我々は
「本来ならここにオールマイトが居るはずなのですが何か変更があったのでしょうか?」
「まぁそれは関係なく」
「だ!? ダメ!? を射線ふさいじゃ」
13号先生がヴィランの迎撃に動いたのに、爆豪君と切島君がヴィランに突っ込んでいった
「その前にやられることは考えてなかったか!!」
「危ない危ないそう……生徒とはいえど優秀な金の卵」
「ダメだ! 退きなさい二人とも!!」
「散らしてなぶり殺す」
いきなりのことで脱出叶わず黒い霧に囲まれ私は周りとは別の場所に飛ばされた
~火災エリア~
ドサッ
「み、みんなは!?」
周りにはヴィランだらけで知った顔は誰も居なかった
「おいおい小娘1人かよ」
「黒髪ロングとか好みだわ」
「火で炙って食べようよ」
ここを突破するには周りのヴィランを倒すしかない
「……はー、ふぅー」
呼吸を落ち着け
かっと目を見開く
パパパパパパンと半径10m以内に居たヴィラン3人に顎、みぞおちに1発ずつ殴る
本気で殴った為か殴られたヴィランは何をされたか分からない表情をしながら泡を吹いて崩れ落ちる
「な、なんだ!?」
「いきなり崩れ落ちたぞ」
ジリジリと私から距離を取るもまだ目には殺意がある
「遠距離から殺るぞ早く始末しねえと死柄さんに何言われるかわかんねえからな」
「「「おう!」」」
奇襲で倒せたのは2人
見るからに火災エリアに強そうなヴィランしか居ないし、触れるだけでダメージを受けそうなヴィランもいる
見た感じ隠れてなければ残り14人
「さてどうする……」
初動は縮地や月歩でとにかく動くことにより撹乱する
「ちぃちょこまかと」
「おい! 後ろ」
「ああん?」
背後を取ったヴィランが振り向く瞬間居合い拳で顎に1発
「浅い!!」
浅かったが
「ぐぇ」
2発目を喉で声を出せないようにし、3発目の本命をみぞおちに叩き込む
これで3人
「ヤバい高速で移動するぞ」
「前衛と後衛に分けろ! かてぇやつ前に!」
「「おう!」」
見るからに溶岩を纏った奴と硬そうなのが前に出てくる
「でも!」
まず硬そうなのに間合いを詰め
「爆裂寸勁」
掌底打ちの形で右脇腹に内部から気を流し込むことで衝撃を与える
「ぐはっ」
「防御無視かよ!」
溶岩を纏った奴には気を足に集め、縮地の勢いで腹を思いっきり蹴り込む
「ぐぶっ」
「気で守れば何とかなる」
これで5人! あと11人
「おいおいチートかよ一気に5人もやられたぞ」
「おい馬鹿気抜くな!? 背後にいるぞ」
「え!?」
「これで6!!」
居合い拳で顔面を思いっきり殴る勢いそのままタックルして周りを巻き込みながら倒れさせる
「いってぇ……オイオイオイしゃれにならねぇって」
「見えない拳で殴ってきやがる火で壁作るぞ」
「必殺【爆裂螺旋勁】これが今の私の全力だぁ!!」
火の壁に思いっきり気の乗った拳を叩き込む
前方方向に爆発し、火の壁か火炎放射の様になり、ヴィランを巻き込む
いくら火に耐性があっても各自が最大出力で壁を作ったことで強力になった炎を凄まじい速さで各々にぶつけたことにより、一部を除いてプスプスと焦げ臭い匂いを残しながら倒れる
立っている者も火を纏ったことで酸欠気味だ
「残り3人」
「ひ、ヒイ悪かったガハッ」
縮地で背後にまわり足払いをして体勢を崩し、思いっきり地面に押す様に叩きつける
残り2人は酸欠で喋ることもままならないようなので居合い拳を顎にぶつけ、気絶させ火災エリアに居たヴィラン全員を鎮圧したのだった
火災エリアを出て広場に到着した私が見たものは脳ミソが露出した黒い大型ヴィランが相澤先生を取り押さえている姿だった
「あ、相澤先生……」
バキっと右腕が折れる音が聞こえた
勿論相澤先生の腕だ
脳ミソヴィランが簡単にへし折った
黒いモヤのヴィランが手を身体中に付けたヴィランに耳打ちする
「はぁー……今回はゲームオーバーだ……帰ろっか」
「やっやったぁ助かるんだ俺達!」
声の方を見ると反対側に
その顔には安堵と困惑で混じった表情をしていた
この瞬間私は見えてしまった
手を身体中に付けたヴィランがギロリと梅雨ちゃんに狙いを付けるのを
バチン
「危ない!!」
声の前に体が動いていた
手を身体中に付けたヴィランが梅雨ちゃんに触れる直前、触れようとした右手を思いっきり叩き落とした
「チッ脳無」
気がついたら目の前に脳ミソヴィランが居た
私は瞬時に間合いを取ろうと縮地で飛ぶが
「な!?」
私の速度に脳ミソヴィランが着いてきた
「殺れ脳無」
「つっ!! 【ガトリング】!!」
私はハンドポケットの構えをとき思いっきりのラッシュを脳無と呼ばれたヴィランにぶちこんだが
「ヴィランの方が早!?」
バン
ドサッ
「かはっ!?」
防御が間に合わず良いのを1発もらう
咄嗟の硬気功だけは間に合い気絶は防いだ
前を向き、状況を再確認しようとしたらまた間合いに脳無が居た
(居合い拳無理、爆裂寸勁……打つ前に潰される。逃げ……足が壁にめり込んで飛べないヤバい、走馬灯が見え……)
バァン
「もう大丈夫……私が来た」
オールマイトが絶体絶命の時に来てくれた
「待ったよヒーロー……社会のごみめ」
手を身体中に付けたヴィランがそう言った瞬間にオールマイトは広場に居たヴィランの殆どを戦闘不能にし、相澤先生、私、緑谷君達を助けていた
「皆入り口へ相澤君を頼んだ。意識がない早く!!」
「助けるついでに殴られた……ははは国家公認の暴力だ流石に早いや……でも思ったほどじゃない。本当だったか弱ってるって話しは……」
「オールマイトあの脳ミソヴィラン早いです。パワーも異常」
「高畑君……大丈夫」
これ程安心できる大丈夫はあるだろうか
緑谷君がオールマイトに何か伝えるが、私には聞こえなかった
「カロライナスマッシュ!!」
「脳無」
「ダメだ効いてない!」
「そりゃそうさ、効かないのはショック吸収だからさ。脳無にダメージを与えたいならゆっくりと肉をえぐり取るとかが効果的だね……それをさせてくれるかは別として」
「わざわざサンキューそう言うことならやりやすい!」
ズドン
オールマイトのバックドロップが炸裂する
「やっぱダンチだぜオールマイト!!」
「すげえぜ奴らオールマイトをなめすぎだ!」
私、緑谷君、梅雨ちゃん、峰田君は相澤先生を担ぎながら入り口目指して移動していると他のエリアに飛ばされていた皆が徐々に集まり始めた
「高畑さん相澤先生を担ぐの代わって!!」
「え、うんなにを!!」
「オールマイト!!」
オールマイトが不利と見て緑谷君が飛び出していってしまった
「どけっ!! 邪魔だ!! デク!!」
飛び出した緑谷君を黒いモヤのヴィランが妨害しようとしたが、爆豪君がそれを爆発で吹き飛ばす
更に轟君が脳無を凍らせオールマイトを援護する
脳無は凍らせた部分を自身の馬鹿力で体を壊しながら脱出する
「体が割れてるのに動いてる!!」
「皆下がれ! なんだ!? ショック吸収の個性だけじゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろこれは超再生だな」
「!? 危ない!!」
私は爆豪君の首根っこを縮地で移動しながら掴んで投げる
私のすぐ横を脳無のパンチが通りすぎる
「オールマイトは!?」
「大丈夫、助かったよ高畑君。爆豪少年も無事そうでよかった」
「何が平和の象徴!! 所詮抑圧の為の暴力装置だお前は! 暴力は暴力しか生まないのだとお前を殺すことで証明しよう」
手を身体中に付けたヴィランがそう宣言するが、オールマイトがバッサリと
「自分が楽しみたいだけだろ嘘つきめ」
と否定する
そのまま戦闘再開の流れだったがオールマイトが
「君達は逃げなさい」
と言われたので私は瞬時に撤退を判断し、その場に居た轟君、緑谷君、爆豪君、切島君を抱えて撤退する
「おい!! ゴリラ女離せ!!」
「そうだ高畑! 今オールマイトのサポートをしねぇとヤベーだろ!!」
「馬鹿野郎!! オールマイトだよ! 周りを巻き込まない様に立ち回っていたのが分からないの! 足手まといでしかないんだよ私達は!!」
ドゴゴゴゴゴ
後ろを向くとオールマイトと脳無のラッシュが始まっていた
両者の拳圧だけで周りが壊れていく
「ヴィランよこんな言葉を知っているか!! Plus Ultra!!」
ドカァ……ン
脳無はUSJのドームの天井をぶち破ってどこかに飛んでいった
「さてとヴィラン互いに早めに決着つけたいね」
「チートが……」
その後援軍に来た先生方により手を身体中に付けたヴィランと黒いモヤのヴィラン以外は鎮圧され、上記の2人も煙でワープして消えていった
「今度は殺すぞ平和の象徴オールマイト!!」
私は知らなかった
これが後に続く大事件の始まりでしかなかったなんて……