愛されるヒーローに成るために   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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体育祭の始まり 8

 事件後、私達は警察の事情聴取に付き合い、緑谷君以外はかすり傷程度で緑谷君も両足にヒビが入っているだけですんだのだった

 

 誰が殺されても不思議じゃない場面でそれだけですんだのは奇跡だった

 

 その次の日は流石に臨時休校となり、そして……

 

「お早う」

 

 ボロボロな相澤先生がやって来た

 

 一昨日脳無と呼ばれたヴィランの攻撃で頭から血を流し、腕をポッキリと折られていたので代理の先生が来ると皆思っていた中早すぎる復活だった

 

「無事だったのですね先生!!」

 

「俺の安否はどうだって良い何より戦いはまだ終わってねぇ……雄英体育祭が迫ってる」

 

「「「クソ学校っぽいのキター!!」」」

 

 雄英体育祭

 

 日本においてかつてのオリンピックに代わるものであり、日本のビックイベントである

 

 1、2、3年それぞれ別れて行われ、素の実力の1年、成長力の2年、智略の3年と呼ばれ全国ネットで放送される

 

 全国のプロヒーローからスカウトもされるため、ヒーロー科は勿論、他の学科の生徒もここで良い成績を残せればヒーロー科に転入できるシステムになっている

 

「プロに見込まれればその場で将来が開けるわけだ……年に1回計3回だけのチャンス。ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ!」

 

 体育祭まで残り1週間

 

 各々準備を始めるのだった……が

 

 

 

 

 

 

 

 ~放課後~

 

 ざわざわざわ

 

「おおおおお!? なになになに!?」

 

 クラスの前に他の学科の生徒が大量に来ていた

 

「出れねぇじゃねえかよ! 何しに来たんだよ!」

 

 峰田君がそう言うと爆豪君が

 

「敵情視察だろザコ」

 

「ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前に見ときてえんだろ……意味ねえからどけモブ共!!」

 

 するとガヤの中からなんか宣戦布告してくる男の子が出てきたり、隣のB組からなんか不適な人が来たり……

 

「爆豪、オメーのせいでヘイト集まり巻くってんじゃねえかよ」

 

「関係ねえ」

 

「はぁ!!」

 

 切島君が突っ込むが爆豪君は関係ねえと言う

 

「上に上がりゃ関係ねえ」

 

 私はその言葉にバチーンと衝撃を感じた

 

(そうだ上に上がれば……皆に愛されるヒーローになる一歩を……踏み出せる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エイ! やぁ! とぉ! ……まだまだ」

 

 雄英の一角で私は個性を鍛えていた

 

 いま頑張って覚えている技は【円】と呼ばれるHUNTER×HUNTERで出てくる探知技で、覚えることができれば硬気功と合わせることで防御力を飛躍的に上げることができるからだ

 

【円】……気を体から半球状に発することで半球内部に存在する物質、形、動きを把握できる技

 

 せめて有効射程2mも有れば緊急回避も縮地でできる

 

 体育祭の決勝ステージは伝統的に1対1のタイマン勝負と決まっているから一瞬で凍らせてくる轟君対策に絶対必い要だった

 

「残り2週間で形だけでもできれば……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~体育祭当日~

 

「間に合わなかった……」

 

 残念ながら【円】の習得は間に合わず本番当日となってしまった……

 

「……まずは決勝ステージまで進もう」

 

 決意を新たにクラスの控え室に入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 轟君が緑谷君に宣戦布告をして私は眼中に無いのかなぁと悲しくなりながら体育祭が始まった

 

 選手宣誓は入試1位の爆豪君

 

『せんせー俺が1位になる』

 

 はい、やったー、爆豪君やると思ったけど本当にやったよ

 

 周りからのブーイングの嵐の中雄英体育祭が始まるのだった

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