TSして魔法少女になったけど質問ある?   作:TS百合好きの名無し

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いつか書いてみたいなと思っていた掲示板モノに、構想だけして長いこと放置してあった短編ネタを組み合わせてできたのが本作。
頭を空っぽにしてリラックスしながら読んでね。
TSモノもっと増えろ



異世界転生した挙句、TSして魔法少女になった元男だけど何か質問ある?

 

 

 

1:TS魔法少女

とりあえず暇だから初スレ立ててみた!

 

2:魔法少女を愛する名無し

スレタイが既にツッコミ満載な件

 

3:魔法少女を愛する名無し

つくならもっとマシな嘘をだな……

 

4:魔法少女を愛する名無し

まーた、しょうもない釣りか。はい解散

 

5:魔法少女を愛する名無し

いやまて、嘘だと決めつけるのは早計かもしれん

イッチよ、とりあえず簡潔に状況を教えてくれ

 

6:TS魔法少女

おけ

・幼少時代に前世の社会人だった頃の記憶が甦る

・2年前に魔人に襲われたことをきっかけに謎の力が覚醒して魔法少女化 

・魔法少女化をきっかけに、元の性別まで変化して男に戻れなくなる

・なんやかんや魔法少女として活動を続けて2年 ちょっと暇だったから気まぐれでスレ立てた←イマココ

 

7:魔法少女を愛する名無し

魔法少女って若い女の子しかなれないんじゃなかったっけ

 

8:魔法少女を愛する名無し

だからTSしたんじゃろ

 

9:魔法少女を愛する名無し

自分、TS娘は性癖どストライクっす

 

10:魔法少女を愛する名無し

>>9

奇遇だな 俺もだ

 

11:魔法少女を愛する名無し

>>9

安心しろ ワイもそうやで

 

12:魔法少女を愛する名無し

このスレ変態多いな(TS娘は最高やで)

 

13:魔法少女を愛する名無し

実際、転生うんぬんはともかくTSして魔法少女化ってありえるん?

 

14:魔法少女を愛する名無し

ワイは聞いたことないな

 

15:魔法少女を愛する名無し

ワイも聞いたことないが、可能性としてなくはないで

根拠は東京4.5や

 

16:魔法少女を愛する名無し

ごめん、東京4.5って何だっけ?

 

17:魔法少女を愛する名無し

ああ、あの事件か……

 

18:魔法少女を愛する名無し

>>16

東京4.5っていうのは2年前に現れた反転能力持ちの魔人が引き起こした例の事件のこと

東京に住む多くの住民が突然性別を反転させられて大パニックになった事件や

ちなみに俺の知人も巻き込まれて一週間近く性別が反転した状態で生活してたらしい。 

 

19:魔法少女を愛する名無し

あの事件かwww

 

20:魔法少女を愛する名無し

>>18

サンクス おかげで完全に思い出した

あの日ほど東京に住む奴らが羨ましいと思った日はない

 

21:魔法少女を愛する名無し

ん? ということは『魔法によって性別を変化させる』こと自体は可能だと証明されとるんか

 

22:魔法少女を愛する名無し

せやな

 

23:魔法少女を愛する名無し

つまりイッチは……

 

24:魔法少女を愛する名無し

祝え! 我らが希望たるTS魔法少女の誕生を!

 

25:魔法少女を愛する名無し

ところで、イッチって今何歳なん?

 

26:魔法少女を愛する名無し

俺もそれ気になる

 

27:TS魔法少女

>>25

現在はJCやっとるよ

ほとんど学校へは行けてないけど

 

28:魔法少女を愛する名無し

JC!?

 

29:魔法少女を愛する名無し

できる範囲で良いのでイッチの普段の容姿が知りたい

 

30:魔法少女を愛する名無し

多分美少女なんだろな

 

31:TS魔法少女

>>29

肩にかかるくらいの銀髪&瑠璃色の瞳で、身長と体重は同年代では平均的な感じ

自分で言うのもアレだけど結構可愛い顔してると思う

 

32:魔法少女を愛する名無し

TS銀髪美少女キタコレ!

 

33:魔法少女を愛する名無し

ちなみに、TSしてから困ったことは何かある?

 

34:魔法少女を愛する名無し

TS娘の抱える悩みのほとんどを体験済みになってそう

 

35:TS魔法少女

>>33

たくさんあるけど一番はコレ

『女の子の日』

 

36:魔法少女を愛する名無し

いきなりガチなやつきたな

 

37:魔法少女を愛する名無し

女の子の日ってそんなにつらいん?

 

38:魔法少女を愛する名無し

>>37

ワイも女やから分かるが、人によってはめっさ症状重くてつらいんやで

 

39:TS魔法少女

>>37

本当につらい

まず朝から下半身に違和感があって頭とお腹が痛くなる。

さらに全身を強烈な倦怠感が襲ってきて日常生活どころではなくなる

初回はとにかくお腹をさすってひたすらベッドの上で耐えてた

 

40:魔法少女を愛する名無し

イッチってもしかして魔法少女の中でも魔力量が多い方だったりする?

 

41:TS魔法少女

>>40

多い方です

 

42:魔法少女を愛する名無し

魔力量が多いとなんかあるんか?

 

43:魔法少女を愛する名無し

>>42

基本的に魔力量が多い女の子ほどアレの日は体調が悪化しやすいと聞いたことがある

体内の魔力が乱れることで不調になるとか

 

44:魔法少女を愛する名無し

……女の子って大変なんやな

 

45:魔法少女を愛する名無し

俺、過去に同級生の女の子をアレの日のことでからかったことあるけど、今考えるとマジで最低なことしてたんだな

今度会った時にちゃんと謝っとくわ

 

46:魔法少女を愛する名無し

>>45

おう、しっかり謝っとけよ

 

47:魔法少女を愛する名無し

女の子って毎月こんなつらいこと経験しとるんか……

ワイも周囲にそれっぽい女の子がいたらもっと優しく接するようにするわ

 

48:魔法少女を愛する名無し

俺も気をつけるわ

 

49:魔法少女を愛する名無し

……ちなみに、二番目に大変なことって何なん?

 

50:魔法少女を愛する名無し

また女の子特有のつらい話題が出るんかな

 

51:TS魔法少女

>>49

二番目は……同僚たちとの距離感かな

 

52:魔法少女を愛する名無し

同僚っていうと他の魔法少女たちかな

 

53:魔法少女を愛する名無し

たしかに中身男なのに女の子だらけの環境とか色々気まずそう。

 

54:魔法少女を愛する名無し

イッチってもしかして周りと上手くいってないん?

 

55:魔法少女を愛する名無し

まあ実際イッチの立場を考えると……

 

56:TS魔法少女

>>54

周囲との人間関係は悪くないどころか割と上手くいっているんだけど……その……

 

57:魔法少女を愛する名無し

ん、どうした?

 

58:魔法少女を愛する名無し

安心せい

ワイらはどんな内容でもしっかり受け止めたるで

 

59:魔法少女を愛する名無し

せやせや

まずは話してみ?

 

60:TS魔法少女

えっと……最近、仲の良い同僚たちからのスキンシップが妙に激しくてですね

 

61:魔法少女を愛する名無し

ガタッ

 

62:魔法少女を愛する名無し

ほう……続けたまえ

 

63:魔法少女を愛する名無し

できればその同僚魔法少女ちゃんたちの情報もオナシャス!

 

64:TS魔法少女

>>63

特に仲が良いのは同じチームを組んでる同い年の子と一つ下の後輩の二人

同い年の子:マシュマロボディなゆるふわ系女子、癖毛ミディアムヘア

後輩ちゃん:めっちゃ慕ってくれる良い子、ゆるふわツインテ可愛い

二人とも贔屓目なしにマジで美少女

 

最近この二人からのスキンシップが特に激しい

なお、二人は私が元男であることを知りません

私はどうしたらええんや……

 

65:魔法少女を愛する名無し

は? 最高やんけ

 

66:魔法少女を愛する名無し

ゆるふわツインテの後輩ちゃんは俺の性癖にマジで刺さる

 

67:魔法少女を愛する名無し

JCのマシュマロボディ……

 

68:魔法少女を愛する名無し

なんやそのシチュエーション

ワイの好みドンピシャなんやが

 

69:魔法少女を愛する名無し

具体的にどんなスキンシップしてくるのか教えて!(全裸待機)

 

70:TS魔法少女

>>69

同い年の子(以下同期Aちゃん)は所構わずよく抱き着いてきたり、夜一緒に寝ようと誘ってきたりする

去年までランドセルだったとは思えないワガママボディを頻繫に押し付けてくるせいで理性がヤバい

 

後輩ちゃんは私に頭を撫でられるのが好きらしくてよく要求してくる

この子も同期Aちゃんに対抗してかよく抱き着いてくるけど年相応のボディだからまだ大丈夫

でも時々妙な色気を感じることがある気がする

多分気のせいだけど

 

71:魔法少女を愛する名無し

キマシタワー

 

72:魔法少女を愛する名無し

女の子たちのスキンシップに翻弄されるTS娘……ごちそうさまです

 

73:魔法少女を愛する名無し

はぁ~てえてえ

 

74:魔法少女を愛する名無し

TS百合……いいよね

 

75:魔法少女を愛する名無し

イッチめちゃくちゃ好かれとるやん

 

76:TS魔法少女

>>75

それについては悪い気はしないんだけど、女の子特有の距離感ってやつになかなか慣れないんや

 

この間なんかおやすみのキスをしようとか言われて危うく唇奪われそうになったわ

最近の女の子は友達同士のスキンシップもすごいんやなぁって

 

77:魔法少女を愛する名無し

ん?

 

78:魔法少女を愛する名無し

ん?

 

79:魔法少女を愛する名無し

え?

 

80:魔法少女を愛する名無し

ちょっと待って、これもしや……

 

81:魔法少女を愛する名無し

……ねえイッチ

そもそも2人のスキンシップが激しくなったきっかけに心当たりとかある?

 

82:魔法少女を愛する名無し

流れ変わったな

 

83:TS魔法少女

>>81

心当たりかぁ……

そういえば二人のスキンシップが激しくなる前に見知らぬ一般人から告白されたことがあったな

相手男だったから速攻で振ったけど

 

あの後二人から何故か好みのタイプとか好きな人の有無や告白された回数を詳しく聞かれたっけ

女の子って恋愛話が本当に好きなんだねえ

 

あとなんかこの頃から百合系作品の本やアニメをちょくちょくすすめられるようにもなったな

これについてはよく分からないけど何かしらの意味があるんだろうか

 

84:魔法少女を愛する名無し

あっ……

 

85:魔法少女を愛する名無し

あっ……

 

86:魔法少女を愛する名無し

あっ……

 

87:TS魔法少女

正直二人のスキンシップがこれ以上激しくなったら耐えられる自信がない

最近はお風呂でもふざけて「前も洗っていいですか」なんて言われるようになったし

裸で抱き着いてこようとしたり胸や際どいところを触ろうとしたりするのはマジで勘弁して欲しい

 

88:魔法少女を愛する名無し

……

 

89:魔法少女を愛する名無し

……

 

90:魔法少女を愛する名無し

これ……どう思いますかみなさん

 

91:魔法少女を愛する名無し

多分みんな考えていることは同じでは?

 

92:魔法少女を愛する名無し

さ、最近の女の子同士のスキンシップはすごいなぁ(白目)

 

93:魔法少女を愛する名無し

これイッチはそのうち確実に……

 

94:魔法少女を愛する名無し

き、気づかない方が幸せということも

 

95:魔法少女を愛する名無し

これで本人に自覚ないってマ?

 

96:魔法少女を愛する名無し

いや、本人だからこそ気づかないのかもしれない

 

97:魔法少女を愛する名無し

恐ろしいことに対象はJCとJSである

 

98:魔法少女を愛する名無し

女の子の成長って早いなぁ

 

99:TS魔法少女

え? え? みんな何に気づいてるの? すごく気になるんだけど!

 

……うう、できればもう少しスレを続けたかったけど、たった今仕事が入っちゃったんで抜けます

話を聞いてくれたみんなありがとう!

 

100:魔法少女を愛する名無し

仕事入っちゃったか

応援しとるぞ頑張れイッチ

 

……強く生きろ

 

101:魔法少女を愛する名無し

ワイもこれからは君のファンとして応援することに決めたで

ついでに今後は何が起こってもいいように覚悟しておくことをすすめる

 

102:魔法少女を愛する名無し

何かあったらすぐに俺たちを頼れ

俺たちはいつでも君の味方だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『魔獣警報発令! 魔獣警報発令! エリア3にて魔獣出現の予兆が観測されました! 市民の皆さんは直ちに避難してください! 繰り返しますーー』

 

 東京都某所にてけたたましくサイレンとアナウンスが鳴り響く。

 素早く地下シェルターへの避難を開始する人々のはるか頭上、彼らとは正反対の方向を目指して建物の屋上から屋上へと跳躍を繰り返す小さな影が一つ……その正体はまだ年端もいかぬ可憐な少女であった。

 

 輝く金の長髪の頭頂部には青のリボンスカーフ。胸元にリボンをあしらい、可愛らしいフリル付きの青と白を基調としたドレスに身を包んだその少女はふと視線を感じて下を見る。

 どうやら視線の主はこちらをびっくり顔で見つめる幼い子どものようであった。

 目が合ったので軽く微笑んで手を振ってやる少女。惚ける子どもが母親から急ぎなさいと注意を受け、再び上を見た時には既に少女の姿は消えていた。

 

 

 

「さて、出現予測地点は……あそこかな」

 

 数分後、少女が降り立ったのは人々の姿が消え失せた商店街であった。その奥から禍々しいプレッシャーが滲み出ているのを感じ、気を引き締める。

 そのまま警戒しつつ慎重に奥へと向かおうとしたところで耳元のインカムに通信が入った。

 

『こちら司令部。緊急連絡です』

 

「手短にお願い」

 

『はい。エリア3の魔獣出現地点に逃げ遅れた市民が2名確認されました』

 

「了解。急行するのでナビよろしく」

 

『はい!』

 

 ――〈加速魔法(アクセル)

 

 魔法で自身の俊敏さを底上げし、インカムから流れる指示に従って商店街を颯爽と駆け抜ける。

 幸いターゲットはすぐに見つかった。

 身の丈5メートルは有りそうな巨大な漆黒の狼の魔獣と、幼い女の子を抱えて必死で逃げる母親らしき女性。あれが今回のターゲットだろう。少女は間に合ったことに小さく安堵し、力強く地面を蹴った。

 

「司令部へ。市民2名及び魔獣を発見、交戦に入る」

 

『了解。健闘を祈ります』

 

 目の前の魔獣が親子を踏み潰さんと前脚を振り下ろす。だがその脚が親子を捉えることはなかった。

 

「せいっ!」

 

ギャンッ!?

 

 先手必勝。少女は真正面から魔獣の顔を思いきり殴り飛ばす。

 彼女は勢いよく魔獣がぶっとんでいくのを見届けた後、こちらを見て驚いている親子を安心させるため声をかけた。

 

「機関から来た今回の担当です。お怪我はございませんか?」

 

「は、はい。ありがとうございます……!」

 

 死の恐怖から解放され、ホッとしたように脱力してその場にへたり込む女性。一方で彼女の腕の中にいる子どもはキラキラとした顔でこちらを見つめ「アリスだ!」と呑気な声を上げていた。この子、意外と大物かもしれない。

 

「うん、アリスだよ。今からちょっとあいつを倒してくるからここで大人しく待っててね」

 

「うん!」

 

 笑顔でポンポンと子どもの頭を撫でた後、アリスと呼ばれた少女は再び前へと向き直る。視線の先では殴り飛ばした巨大狼の魔獣が怒りのこもった目で彼女を鋭く睨みつけていた。

 

グルルル……!

 

「待たせて悪いね、さあやろうか――ん?」

 

■■■■■ーーッ!!

 

 突然魔獣が大きく咆えた。

 すると周囲に次々と真っ黒な渦のようなものが出現し、そこから漆黒の狼型魔獣が大量に飛び出してくる。その数は爆発的に増え、みるみるうちに少女たちの周囲は魔獣の集団で溢れかえってしまった。

 

「うわぁ……(狼型だから群れを呼び出す予想はしてたけどこれはちょっと多すぎでは?)」

 

 だが圧倒的な物量を見せつけられてなお、少女の顔に焦りはない。

 ただ一言、誰かへ向けてこう呟いた。

 

「雑魚は任せる」

 

 少女が地を蹴って駆け出す。

 魔獣はそれを阻止せんと配下に命令を下す。

 

 ――カミコロセ!!

 

 魔獣は自身の配下によって四肢を無惨に食い千切られる少女の姿を幻視する。

 しかし――それが現実になることはなかった。

 

……ッ?!?!

 

 炎が、氷が、どこからともなく飛来し魔獣の群れを蹂躪した。

 一瞬で壊滅した群れの姿に呆然としたのもつかの間。

 気づけば一気に距離を詰めていた少女へ慌てて爪を振り下ろすもするりとかわされ、腹へ拳を叩き込まれ空へと飛ばされる。

 

ガアァッ!?

 

 腹に伝わる凄まじいダメージ。

 まだだ、自分はこんなところで終わるべき存在ではない! これから数え切れないほどの獲物をこの爪で、牙で、残らず仕留めて――

 

「〈ルナライト・ブレイカー!〉」

 

 いつの間にか少女が握っていたステッキから放たれた黄色の光の奔流。それが魔獣の見た最期の光景であった。

 

 

 

 

「アリスおねーちゃんカッコよかった!」

 

「ふふ、ありがとね」

 

「アリスさん、本当にありがとうございました。おかげで私も娘も無事です。ほら、ちゃんとお礼言わなきゃ」

 

「ありがとうアリスおねーちゃん!」

 

「いえ、こちらこそ間に合ってよかったです。じきに機関の者が迎えを寄越すので――あ、ちょうど来ましたね。彼らの指示に従って避難してください」

 

 魔獣討伐後、親子を事後処理のためにヘリでやってきた機関の人間たちに預けたアリスはホッと一息つく。

 本日の仕事もこれにて無事に終了である。

 そのまま場を去ろうとするアリス。だがその前に母親が彼女を呼び止めた。

 

「あの! 先ほどのアリスさんを援護していた方たちにもお礼を言いたいのですが……」

 

「ああそれなら直にここへ――」

 

「せんぱーい!」

 

「アリスー!」

 

「あ、来ましたね。二人とも、こちらの方が二人にもお礼を――むぎゅ!?」

 

 母親と会話するアリスの元へ件の人物たちはどこからともなく現れ――勢いよく両側から彼女へと飛びついた。

 一人は鮮やかなオレンジのミディアムヘアに同色を基調としたドレスに身を包んだ少女。

 もう一人は明るい水色のゆるふわツインテールに同色を基調としたドレスに身を包んだ少女であった。

 二人に両脇を固められたアリスは顔を赤らめながら慌てて声を上げる。

 

「ちょっと二人とも一旦離れて! まだ話の途中なんだから!」

 

「えへへー、今日もすっごくカッコ可愛かったよアリス!」

 

「せんぱい、遅くなってごめんなさい! 一つ前の現場がかなり遠くて……あ、今日もすっごく凛々しいお姿でした」

 

 突然始まったやりとりにポカンとしていた母親であったが、次第に微笑ましいものを見る表情で彼女たちを眺めはじめる。子どもは子どもで「サニーとサファイアだ!」とはしゃいでいた。

 

「ご、ごめんなさい、話の途中で」

 

「いえいえ、構いませんよ。むしろ良いものを見せていただきました。次の作品を出すときの参考にさせていただきますね」

 

「ん? えっと? ありがとうございます? ……って、二人ともいい加減は・な・れ・て!」

 

「「はーい」」

 

「くすっ」

 

 ようやく両腕を解放されたアリスは隣の少女たちに親子を紹介する。

 

「……お二人も私たちを助けてくださったようで、本当にありがとうございました」

 

「「どういたしまして」」

 

「三人とも仲がとてもよろしいのですね」

 

「「もちろん!」」

 

「私としてはもう少し距離感を考えて欲しいです……」

 

「ふふ。この御恩は決して忘れません。みなさんの明るい未来をこれからもお祈りしていますね。……では私たちはこれで」

 

「ばいばいおねーちゃんたち!」

 

 今度こそ別れを告げて去っていく親子を手を振って見送った三人。

 さて帰るかと踵を返したアリス――の両腕を再び二人の少女が奪う。

 

(だから! なんでこの子たちは当たり前のように両脇を固めるの!? っていうか胸当たってるから胸! ふよん!とかむにゅ!とかしまくってるからぁ!)

 

 内心で悲鳴を上げつつも決してそれを悟られないように表情筋を引き締めて耐えるアリス。

 ちらりと二人の様子を見れば、こちらの視線に合わせるように胸元へと彼女の腕を押し当ててくる。あれ? この子たちもしや確信犯?

 ……いやいやまさか。

 

(くっ、耐えろ私! これはあくまでお友達同士のコミュニケーション! やましい気持ちを抱くなど言語道断! 彼女たちにそういった考えは一切ない! 彼女たちは純粋無垢な女の子なんだから!)

 

「ふふふ、せーんぱい♡」

 

「えへへ、アーリス♡」

 

「ひゃんっ!?(耳元でささやくのダメええぇ!!)」

 

 耐えろ! 耐えるんだアリス!

 ()()()()()彼女は慣れない女の子同士のスキンシップに理性を崩壊させられつつも鋼の意思で耐えんとする。ちなみに前世であらゆるASMR作品を好んで聴きまくっていた彼女にとって、二人の少女たちによるささやきは性的嗜好にクリティカルヒットであった。

 

(あああああ耐えなさい私! 彼女たちは守るべきピュアッピュアな女の子! 私のような存在が決して手を出してはいけない不可侵の存在なんだからっ!)

 

(ほわああ〜、せんぱい可愛い。いい匂いしゅるぅ。しゅき♡ えっちしたい♡ あ、○れてきちゃった……♡)

 

(ふふ、今日も可愛いなあアリスちゃん。カッコいいのに可愛いとかもう反則だよ♡ あぁ、アリスちゃんの処女欲しいなぁ♡)

 

 純粋無垢な魔法少女たちの活躍により日本は今日も平和であった。

 

 

 

 

 

 




( ̄∀ ̄)やあ、こんばんは。

おや、見ない顔だね。ここへ来るのは初めてかな?
安心したまえ、この店は初心者にも優しいと評判のお店なんだ。

さあこちらがメニューだ。好きなのを選んでくれ。

……ほう、そいつを選ぶとはお客さんなかなか良い目をしているね。すぐに用意しよう。

ところでお客さん、君は魔法少女のスカートの中はドロワーズとスパッツのどちら派かな?

ん? レオタードや下着、スク水やノー○ンは選択肢にないのかって? もちろんそれらも有りだが、単に私が先に挙げた2つを君がどう思うか気になっただけさ。

……へえ、それを選ぶのかい。理由は……なるほど。どうやら君とはいい酒が飲めそうだよ。

まあいずれにせよ、周囲の視線を意識して女の子たちが恥ずかしそうにスカートを押さえている姿を見ればそれだけで満足できてしまうのだがね。

君もそうだろう? 女の子のスカートの中にはいつだって男の夢がいっぱいなのさ。

……ふむ。君、この後の予定は何かあるかい?

おお、それはよかった。いやなに、君のことが気に入ってしまってね。できればもっと話をしてみたくなってしまったんだよ。

おや君もかい? そいつは嬉しいかぎりだ。
さて……こちらが注文いただいた品だよ。存分に味わってくれたまえ。

さあ、今夜はお互い存分に語り明かそうじゃあないか。






※以下、本編に書き切れなかった設定を含む補完用の人物紹介

★姫宮凛(魔法少女アリス)

スレ主であり主人公。現在中学1年生。
銀髪に瑠璃色の瞳、人形のように整った可憐な容姿をもつ前世の記憶持ちTS娘。
最近は同僚たちの影響で普段の髪型がツーサイドアップで固定されている。なお、初見時に例の二人は彼女のその姿を見て鼻血を噴出したらしい。
また、魔法少女に変身すると長い金髪になる。衣装のモデルは不思議の国のアリスであり、ウサミミのように見える青いリボンスカーフが可愛いと周囲に評判。遠近共に隙のないバランス型の魔法少女。強い。
面倒見が良く、時々見せるイケメンムーヴや同性ですら見惚れる天使の微笑みにより周囲から極太矢印を向けられているが自覚なし。
カレーライスとカツ丼が大好き。


★天道ひより(魔法少女サニー)

同期Aちゃん。中学1年生。
オレンジのミディアムヘア(癖毛)&マシュマロボディの持ち主。
凛のことが大好きで彼女の処女を狙っている。なお、その凶悪なボディで魔法少女になる前まで通っていた小学校の男児の性癖を歪ませまくってきた経歴の持ち主。お前本当にJCかよ。
魔法少女に変身すると癖毛じゃなくなる。得意魔法が補助系のため後方支援がメインだが、もちろんステゴロもできる。
甘えん坊でよく凛に膝枕をねだっている姿を周囲に発見されている。
好きな食べ物は凛の手料理。


★氷川理沙(魔法少女サファイア)

後輩ちゃん。小学6年生。
明るい水色のゆるふわツインテール&年相応のボディの持ち主。
凛のことを深く慕っており、彼女との思い出は毎日欠かさず日記に記録している。
氷の魔法を得意とする魔法少女であり、主に近距離で戦うインファイター。凛からは誰かとタッグを組むなら一番はこの子と言われるほど信頼されている。
凛が実は年下好きであることをなんとなく察しており、後輩系ヒロインとして攻めている。
凛にしてもらう頭ナデナデが至福の時間。いつか彼女と結ばれる日を夢見て頑張る乙女。
好きな食べ物は凛の手料理。


★魔人

3年前に地球を征服せんと異界よりやってきた侵略者たち。
知的生命体の主に負の感情を糧としており、屈強な肉体と魔法により世界中を恐怖と混乱に陥れた存在。
同時期に突然現れた魔法少女たちの活躍によって半年前に打倒された。

 
★魔獣

魔人が使役していた生体兵器。破壊活動を行うことを本能的にインプットされている。
地球を侵略しようとしていた魔人のボスが死の間際に、魔獣を永久的に生み出す『魔獣コア』なるものを置き土産で無数に地球へとばら撒いたため、現在でも定期的に出現して人間を襲っている。


★魔法少女

魔人の出現からしばらくして現れた人類の救世主。
その正体はある日突然魔法の力に覚醒した若い少女たちであり、政府の機関に所属する魔法少女と所属しない野良の魔法少女が存在する。
 

★魔法少女機関

魔法少女たちをまとめる政府機関。魔獣による災害への対策を担っている。


今後読んでみたい話は?

  • 街歩いてたらアイドルにスカウトされた話
  • 凛が性的に襲われてしまう話(お酒回)
  • 仲間の誰かとデートする話
  • 悪のメスガキ魔法少女を拾った話
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