かつて
日本は『大日本帝国』と名乗り
世界大戦をしていた
しかし大敗、どん底へ一度落ちた
そこから這い上がり
現在の・・・まぁ、結局ダメな所はダメなんだけど
ただ、近年
『深海棲艦』なる『一部人型を模した怪物』が現れ
海上輸送は勿論、空路も潰されていった
現在、連絡できるのは
まさかの『ロシア』『旧・朝鮮半島』『中国』
それ以外は衛星で辛うじて通話が出来る。
ただ、どこも深海棲艦の攻勢により、
疲弊し貧困に喘いでいた
そんな中、『呉』に『艦娘』と名乗る者が現れ
第二次世界大戦を駆け抜けた『艦艇』を名乗り
徐々にではあるが海域を深海棲艦から解放して行った
ある程度落ち着いた今日(こんにち)
新たな『提督』がここ、『単冠湾泊地』に着任する事となった
「うへ~、ホントに来れた。」
いくら近海の制海権を取っていると言っても
護衛艦では
深海棲艦の妙な障壁を突破するのに、
127mm速射砲で10発は当てなければいけない
「ま、完全に無効って訳じゃ無いのが救いだよな。」
誘導兵器はダメだけど、
無誘導兵器もそこそこ効果はあった
「とは言え、装甲を積んでいない護衛艦では、
一発で行動不能に陥りやすいのですがね。」
「現代艦の一番の弱点ですね、
艦長、ここまでありがとうございました。」
「君の構想には驚かされたよ、
“無いなら造ればいい”
おかげで“現代艦使用の駆逐艦”が出来たのだから。」
うん、
艦これを良くご存知の方々は解るだろう?
そして、鋼鉄(くろがね)の咆哮、
これらを組み合わせれば行けるんじゃね?と、
呉鎮守府の『明石』に依頼、
結果、
・単装127㎜両用速射砲3基
・3連装Mk53改・酸素魚雷発射管2基
・20mmガトリングガン4基
・ガスタービン機関
・7.7㎜3連装機関銃座4基
・爆雷投下装置
・アクティブフェーズドアレイレーダー
・アクティブソナー/パッシブソナー
・平均装甲20㎜複合素材VP59%
・航続距離18ノット/18000海里
と、スペックを見てもおかしな駆逐艦が
出来上がってしまったのだ。
外見は陽炎型に近い容姿だが
艦橋に武骨なアクティブフェーズドアレイレーダー
艦尾には、統率射撃管制照準器
ガスタービンにシフト配置などと説いてはいけない
何よりも
艦娘の『陽炎』と、海上自衛隊から出向の人員で
“動くのだ”
試験航海の時、はぐれ深海棲艦のイ級と
遭遇戦闘を実施
結果、射程外から袋叩きにされたイ級は、
ものの数秒で轟沈して行った。
ただ、新造艦艇における『値段』が、
ここで足を引きずりまわす結果になる。
「ただ・・・。」
「えぇ。」
「「高い。」」
お気付きの方は居るだろうか?
そもそもが護衛艦用の装備がどこにあったのだろう?
大破着底している艦艇から回収なんて無理だし、
アメリカ海軍からイージスを引っ張って来れる訳もない
結果、新造中だった護衛艦から拝借し、組み込んだ。
Mk53魚雷に関しては、
弾頭の部分をスペックダウンし、
53.3㎝魚雷発射管を改良し収まったが、
同乗した陽炎曰く
「早すぎて狙うのが難しい。」との事。
「護衛艦、3隻分の値段になるとは
思っても居ませんでした。」
「うん、私もそう思う。」
トン数は陽炎型の約10%増しで、
重い癖に、加減速が護衛艦より良好
艦首にはバルバスバウを搭載してるから、
まぁ、最高速度が46.8ノット、公試状態でだ。
全力運転で、49.9ノットを出せる。(乾装備だけど)
装甲部材に関しては、複合で妥協、
鉄、スチール、銅の三層複合だ、
応急修理能力も護衛艦標準で、
艦首がもぎ取られても沈みませんだそうだ。
知っての通り、ここはロシアだ。
単冠湾泊地は、ロシアが管理を任せた、と、
島民全員避難済みで、廃墟しかない
自国で少量なりとも燃料を確保出来るロシアは、
近海のみ迎撃し、ほぼ引きこもりと化した。
「まぁ、なにかな?
艦娘が乗らないと動かないのも、不思議な物だね。」
陽炎型現代使用試験艦は、
名前を『かげろう』と命名され、
いざ出航しようとして、動かなかった。
艦娘の陽炎が
「まっさか~。」と、冗談半分で、乗船すると、
全てのシステムが起動し、出航出来た。
つまり、艦娘と人員が居ないと、
この『かげろう』は動かなかった。
「つまり・・・この子は私自身って事?」
と、陽炎の嘆きから陽炎の『専用駆逐艦』となり、
日本海の警備任務に今も就いている。
呉の『明石』がもしかしてと思い、
俺に再度何かしらの艦艇の設計かアイデアを、と
頼まれたので、
ワンワン五月蠅い『時津風』に、
ゲームでやっていた『改・時津風』を提供、
ま、御察しの通り、『時津風』が乗っていないと動かない
船体がフルフラットのフリゲート艦を素体に
主砲は、10cm連装高角砲4基
五連装61cm魚雷発射管2基
20mmガトリングガン(CIWSのレドーム無し)6基
20mm連装機関砲座4基
爆雷投射機/爆雷投下設備
最大速度、42.7ノット、18ノット/8600海里
まさか、ゲーム上のスペックそのまま出来上がるなんて
誰が予想しただろうか?
なお、専用艦になったのは言うまでもない
時津風曰く
「いや~、らくちんだけど、
自分で海を走る方が気持ちいいかもね~、
ガトリング?だっけ?
アレが一番五月蠅いかな~。」
とか、言っていたそうだ。
オマケで言えば、
「せめて隠してくれ。」
「恥じらいをもう少し持って欲しい。」
「誰でも良い、服装を直すように注意してくれ。」
と、乗員たちからクレームが相次いでいる。
操舵輪を受け持つ隊員に懐いており、
隙あらば肩車をして貰っている。
「ば・・・ばかなっ。」
「ぐぎぎ(血涙)、くやしいのぅ。」
「あの太ももに挟まれたい。」
など、一部危険思考が蔓延しており、
早急な対策が必要と判断されている。
ちなみに、陽炎は
艦長(61歳)に告白まで済ませており、
艦橋で毎日イチャイチャしているそうだ。
普段は髪を両サイドで束ねているが、
当直明けなど、寝ぼけていると、
腰まで掛かる赤茶の髪をなびかせ
艦長と上陸する際は、髪を降ろして一つに纏めている
「あれは、熟年夫婦にしか見えない。」
「陽炎・・・幸せにな。」
「・・・すぱ」一部血濡れの報告書が紛れていたが、
おおむね陽炎の方は問題はなさそうだ。
「って、報告書を見せて貰った時、
思わず笑っちゃいましたけどね。」
「ぁあ、海上自衛隊員としてあるまじき事と
思いつつも、
こんなご時世だ、多少は大目に見れるだろう。」
「陽炎って、以外とオジ専なんですかね?」
「わからん、ただ、亡くなった親族の方に
関係者が居たとかいなかったとか
そんな噂があるな。」
「・・・そうでしたか。」
「さて、設営機材もあらかた上げ終わったし、
後はキミの運営次第だな。」
「っ、そうですね、やって見ます。」
「たとえ、ゲーム上とは言え、一時期、
大将まで行きながら轟沈ゼロを達成し続けたんだ、
大丈夫、きっと出来る。」