新・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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嫁と空戦と過去

移動中

 

「・・・コワイ。」

「大丈夫か?山雲?」

「モゥ、ムリィ~・・・。」

 

まず、大湊警備府へまた護衛艦に便乗し、

そこから『二式大艇』に乗せられ『琵琶湖』へ向かう

 

「わ、わたしも手、にぎっていい?」

「おぅ、わかったグレカーレ。」

 

良い吹け上がりのエンジン音だ、

良く整備されている

 

「ふふん、どうよ?アタシの二式大艇ちゃんは?かも!」

「あぁ、よろしく頼む、『秋津洲』」

「了解かも!」

 

滑水し、ふわりと浮き上がる

「うん!絶好調かも!」

「・・・ダ、ダメェ。」

あ、気絶した

「と・・・とんでる。」

「そりゃぁ飛行艇だし。」

「うぅ・・・。」

「まぁ、外見ろ、少しは違うかも知れないぞ?」

「そとぉ?」

あ、固まった

「はぁ、二人共空は駄目だったか。」

「そっちは大丈夫かも?」

「あぁ、俺は平気だ、

 しかし、内陸部とは言え、『制空権』の確保は大丈夫なのか?」

「そこは、『航空自衛隊』と共同で確保してるかも!

 史実の『B-29』とか、『B-17』でも

 出て来ない限り平和かも。」

フラグ建てんなよ・・・

〈接敵一報!!

 後方より深海棲艦艦載機接近!!〉

「ふひゃぁっ!?じょうだんかもぉおおっ!?」

「仕方ない、

 山雲!!グレカーレ!!

 ベルトをしっかり締めとけ!!」

二人「えっ!?えっ?何事っ!?」

「秋津洲!!対空防御!!

 俺が変わる!!」

「うへぇえっ!?」

無理矢理操縦席から引き剥がし

操縦桿を握り、スロットルを全開にする

「ちょっとおおぉぉ・・・。」

秋津洲が後ろに転がって行ったが気にしていられない

「上部、側面、射界に入り次第牽制射撃!!」

〈了解!!〉

「ぶん回すぞ!!捕まっていろ!!」

 

ワザと急上昇し、減速、そのまま失速させ、急降下する

 

「おちっ!?おちるぅううっ!?」

「ひゃぁあああっ!?」

カモ~!?

 

一匹跳ね飛んでいたが無視する

 

「しつこい、

 〈副操縦士〉!!

 フラッターは幾つまでやった事があるかっ!?」

〈普通やりませんよ!!やれたとしても80が良いとこです!!〉

「もう一度上昇したらぶちかます!!数えろ!!」

〈んな無茶なっ!?〉

〈後方敵機更に接近!!数3!!〉

「いくぞぉっ!!」

 

ガタガタ震える計器は既に580km/hを越えている

〈むちゃだぁっ!!〉

「あばばば。」

「みんなへ、さきだつふこうをおゆるしください。」

ムチャシスギカモ~ッ!?

「機銃座!!敵機は着いて来てるな!!」

〈来てます!!〉

「地表面効果を利用する、

 対G姿勢!!機銃座員は、奴らの腹を狙え!!

 5、4、3、2、1、急上昇!!撃てぇっ!!」

〈ぐぉおおっ!!海軍魂みせてやらぁっ!!〉

〈あたれぇええっ!!〉

〈こなくそぉおおっ!!〉

〈二度と貴方は載せないからなぁあっ!!〉

操縦桿を引ききり、猛烈な下へのGが掛かる

その動作に慌てて深海棲艦の艦載機は上昇し、

『腹』を見せてしまう

▽

〖こちら航空自衛隊北部防衛区域、

 山田分屯基地、遅くなって・・・〗

丁度、そのシーンを見てしまう

〖・・・乗ってるのは誰だ?〗

「・・・け、お前も生きてたか。」

〖おま、エイジかっ!?〗

「あぁ、とんだ災難だぜ、てか、お前は復隊してたのか。」

〖・・・百里の奴らが来るまでは護衛する、

 敵機は他の奴らが墜としたそうだ〗

「そうか、秋津洲!!操縦桿変われ、

 流石に無理しすぎた・・・吐いてくる。」

ヘッ!?チョッ!?「いきなり操縦桿離さないで欲しいかもっ!!」

グェェ・・・ヴェッ・・・

「〈副操縦士〉ちゃん、大丈夫かも?」

〈・・・二度と乗せてやらねぇ〉

「同感、帰りは陸路で行って欲しいかも。」

〖秋津洲ちゃん、エイジは?〗

「奥で吐いてる、かも。」

〖そうか、やっぱり『飛べなくなったままか』〗

「っ!?どう言う事かもっ!?」

〖・・・重爆の奇人って調べればわかる、

 百里の奴らと交代だ、すまんな〗

「ちょっと!?」

(・・・重爆の奇人って、

 4年前に行われた

 『深海棲艦への重爆による攻撃作戦』かも)

 

▽

 

百里基地の空自と一旦離れ、

無茶をした機体の調整と燃料追加の為、

猪苗代湖へ着水する

 

「ちょっと調べ物するかも!!」

と、秋津洲は陸へ

俺は、二人の介抱をしようと

「・・・代えの服、貰って来るな?」

 

▽

 

「・・・わすれなさい。」

「わすれて!!」

現在土下座中

「忘れさせていただきます。」

何を?言えば俺は去勢手術されてしまうので言えない

「もぅ、頭を上げて良いわよ。」

軋む身体を起こす

「いだだだ・・・はぁ、もう無理も出来ないか。」

「どうして『二式大艇』を操縦できたの?」

ぁ~・・・そりゃぁ、聞いて来るよね

「ねぇ?また飛んで向かうの?」

「・・・止めとくか、連絡とって来る。」

「ちょっと!!」

▽

機内

「どうして質問を遮ったの?」

「だって・・・凄く辛そうな『感じ』がしたの、

 アレって、『誰かを失った感じの』そう言う辛さ。」

「っ!?貴女、能力が・・・。」

「わかんない、でも、

 アレは、まだ聞く時じゃない、そんな気がするの。」

「そぅ、わかった、貴女の感覚を信じましょう、

 もし、その傾向が出たら教えてくれるかしら?」

「それは、勿論。」

▽

(グレカーレ、いい子だな)

「ちょっといいかも?」

「・・・どうした?重爆の奇人に会ったからって、

 そうかしこまらなくていいぞ?

 『ただの生き残り』なだけだからな。」

「・・・『初代秋津洲』はどうなったの?」

「そぅ、か、お前が『二代目・秋津洲』なのか、

 ったく、因果応報ってか。」

「教えなさい、元空自、扶桑・瑛士『1等空佐』」

「お前の階級じゃぁ教えられん、臨時大尉殿。」

「・・・階級があれば?」

「・・・お前。」

「横須賀鎮守府太平洋管区、

 水戦偵航空師団、准将、秋津洲よ、

 これなら答えを聞けるかも?」

「・・・『渡す』だけだ、話せない。」

そう、頭のあの『髪飾り』だけだ

「答えになっていないわ。」

「そっくりだ。」

「なにが?」

「・・・かも、語尾が付かなくなる。」

「それは光栄ね、でも、答えは聞いてないわ。」

「俺に『発言権』は無い、

 幕僚長からの『箝口令』だからな。」

「っ!?そぅ。」

「ここからは『独り言』だ。」

?

「全くアイツと来たらこう言う事も

 想定しながら戦ってたのか、敵わねぇ訳だよ。」

そのまま、『髪飾り』を押し渡す。

「ちょっ!?」

「この後は『陸路』に変更になった、

 世話になったな、秋津洲『大尉』殿。」

あぁ、この会話すら見張られてるのね?

「そぅ、わかったかも、

 大艇ちゃんの整備が終わり次第、こっちも帰るかも、

 またの搭乗を待ってるかも!」

「・・・あぁ、また、な。」

▽

横須賀鎮守府

秋津洲私室

「これは・・・USBメモリ。」

この部屋じゃ不味い

「三笠、力を貸してくれるかな?カモ。」

 

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