延々と機構の方々に頭を下げ、
『タンクの底に溜まっている』帳簿外を、
回して貰える事になった
ただ、全国に散らばっている『燃料タンク車』を
集めるには時間が掛かる為、
牽引機関車の手配が済んだ順で送ってくれるとの事
「ふぅ、後は新たな『燃料溜まり』を探すしかないか。」
「そうね、
昨日の夜中だけど、連絡があったわ、
『新しい資材溜まり』の発見よ?
でも、『鋼材・ボーキサイト』のね。」
「それでも良い傾向だ、
引き続き資材溜まりの捜索指示は出してるのか?」
「うん、でも「お休み頂戴!!」って、
ジャーヴィスが言ってたわ。」
「うん?なんでジャーヴィスが?
交代で遠征に・・・シロッコか。」
「そぅ、やっぱり、海に出れないみたいで。」
「やっぱりオシオキかしら?」
「・・・いや、グレカーレ?
今日一杯は休暇の連絡を頼む、
俺達はお土産でも買って行こう。」
「え?いいの?」
「アナタ?家の家計をわかっているのでしょう?」
「山雲、提督の給料と、単冠湾泊地の運用費は別だぞ?
税金云々は税理士さんに丸投げだけどさ。」
「そうだったのっ!?
てっきり何時も見る書類で
単冠湾泊地に関わる物だけだったから・・・。」
「まぁ、俺だって買い物ぐらいするからな、
それと、今月から『艦娘バンク』が稼働する、
今まで『報酬』しかなかったが、
『給金』も発生する、
まぁ、その分税金云々まためんどいけど、
これからは『日用品』を申請書に書かなくて済む。」
▽
ま、今日は俺のおごりって言った側から、
ま~、女子向けのお店に入りまして、
『衣服』の嵐ですわ、
ほんと『多めとブラックカード』持って来てて良かった
「え?」
「お?」
「「あ゛~っ!?」」
「アナタ!どうしたのっ!?」
「提督?なにかあったのっ!?」
「・・・知り合いだ。」
「にひひ、久しぶりだね?エージ。」
なにを隠そう『婦人チェーン・KITAKAMI』は、
『引退した北上と大井がデザイン兼社長』を務める会社なのだ
「どうしたのさ?艦娘引き連れて?」
「はぁ、今は単冠湾泊地の提督やってるんだよ。」
「マジでっ!!あちゃ~、
引退しなきゃよかったな~、エージの指揮で戦うのは
きっと楽しかっただろうなぁ~。」
「北上さん?どうされ・・・エイジさん!?」
「「さんっ!?」」
「ち、駆逐艦が居たのね。」
「あはは、変わらないで何よりだ、大井。」
「早々変われ無いわよ、まだ引退して4年なんだから、
それにさっき聞こえたけど、
単冠湾泊地の提督ですって?」
「あぁ、嫁の山雲と、マエストラーレ級のグレカーレだ。」
二人「よめっ!?」
「・・・おぅ、悪いか?山雲とは付き合いも長いし、
それに、な?」
「えぇ、そうね///」
「はぁ、イチャイチャするなら他所でやってよ、
北上さん、大井さん、初めまして、
マエストラーレ級駆逐艦、グレカーレです。」
「お、駆逐艦の癖にしっかりしてんじゃん、
アタシが北上さ・・・北上だよ。」
「大井よ?礼儀のなってる子なら安心ね。」
(北上さまだよ?って、やっぱり言えないんだな)
「しかし、品ぞろえがどんどん増えるな、
家も御贔屓にして貰わなきゃな。」
「ちょ、それ逆じゃな~い?
よし、お姉さんが二人の服を選んであげよう。」
「ちょ。」
「えっと?」
「あ、そうなった北上は止められないから、
大人しく選ばれてろ、センスはマジで凄いから。」
二人「助けて~っ!?」
「むり~。」
▽
バックヤード
「やっぱり、言わないんだな。」
「えぇ、『北上さまだよ』は、もぅ。」
「俺が墜っこちなければ。」
「それは何度も言ったでしょう?
『貴方のせいじゃない』って。」
「・・・だが、俺の重爆が墜落した先に、
『艦娘』が居た、
それが起因でその艦娘は『轟沈』した、
それが事実で真実だ。」
「『村雨』の墓は?」
「毎日、手入れしてるわ。」
「ここに?」
「えぇ、着いて来て。」
▽
「・・・『村雨』」
「ここに、毎日、毎日、
『戦没時間』に合わせてね、
少しでも北上さんを支えてあげたいけど、
ここの手入れだけはやらせてくれないの。」
「そぅ、だろうな。」
首に掛けている御守りから、『髪留め』を取り出す
「それっ!?」
「・・・北上を庇った村雨のだ、
砲弾の直撃で飛んで来た、返すべきだろう。」
大井っち?誰がここに人を入れて良いって?
「北上さんっ!?」
「・・・すまん、俺だ。」
「・・・っ、その髪留め。」
「あぁ、む『あんたにその名前は言わせない!!』」
「言わせない、言う資格も無いっ!!
出てって!!
あぁ、服の代金は別にいいから、
アレは私からの『お礼』だから。」
「・・・ありがとう、北上。」
「くそったれ、
『あんたが死んで村雨が生きてればよかったのに』」
▽
タタンタタン
リズムよく『気動車』は走る
「・・・はぁ。」
(でも、ありがと、村雨、帰ってこれたから)か
「ぁ~・・・重。」
トランクケースごと渡されるとは思っていなかった
「ん・・・んぅ?もぅ?えきなのぉ?」
(沈まれ俺の理性、ダメだ、まだ時期じゃない!!)
山雲のあの声がさらに・・・あ゛~っ!!
「提督、単冠湾泊地からです、
『艦娘を保護した』と。」
「なっ!?遠征は止めた筈だろ?」
「それが、『流れ着いた』と。」