新・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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北上と村雨(むらむら)とエージ

単冠湾泊地

 

南東沖

(見ラレタクナカッタ・・・)

見られてしまった、

北上さんに『深海棲艦』である所を

 

ほんとは、エージに髪留めを返して貰うだけで

直ぐに帰るつもりだったのに

なんで?

北上さんに髪留めを渡しちゃうの?

 

「っ!?艦載機!?」

(仕方ナイ)

「眠リシ英霊達ヨ、我ヲ護レ。」

 

浮上する『ロ級・ハ級駆逐艦』数隻

『ヘ級巡洋艦elite』2隻『ヌ級軽空母elite』1隻

 

(っ!?オカシイ、もっと呼べる筈)

「私ヲ中心ニ輪形陣、

 艦載機ヲ・・・早過ギル、ナンナンヨ、アレ。」

▽

「ヒャッハー!見つけた見つけた!!

 ねぇねぇねぇっ!!

 殺っていいっ!?いいよねっ!!」

〖取り巻きは許可する〗

「ぇ~、なんで~?」

〖蒼龍〗

「ひゃぃ!!」(やば、めっちゃ声怖いっ!!)

〖取り巻きだけだ〗

「はぃ。」(やだ・・・ちょっと)

〖どうした?〗

「なっ、なんでもない!!

 取り巻きだけ攻撃するね!!」

▽

「ネェ?」

「なぁに?タシュケント。」

「いいのか?」

「『キスの先払い』されちゃったから、ねぇ。」

「いぅなぁ///」

「でも、戻って来るって、約束したから。」

「そうだな、夫ヲ信じなくて何が・・・つ、妻///か。」

「えぇ、アノ人は約束をたがえない、必ず。」

▽

「こ、こちら、ききりしま、

 さ、最大射程圏内です。」(ま、まだ震える)

〖蒼龍と同じく取り巻きを優先、

 深海雨雲姫はコロラドに任せる〗

「は、はひっ!!」

〖霧島?どうした?大丈夫なのか?〗

「ちょっと代わるわよ。」

〖ん?リベッチオ?霧島はどうしたんだ?〗

「・・・乙女の事情よ、深くは聞かないのが

 彼女の為にも、貴方の為にもなる。」

〖・・・わかった、牽制射撃しつつ、

 最大雷撃距離に到達したら、

 一斉雷撃、そのまま状況判断で攻撃を続行せよ〗

「了解、

 あと、エージ、貴方、声。」

〖声?〗

「・・・その、こわい。」

〖・・・すまん〗

▽

「はぁ。」

「パースさん?」

「なによ?」

「いえ、溜息を付いてどうされたのかと。」

「なんでもないわよ、

 ジャーヴィス、魚雷はどう?」

「ぅ~ん、どうなんだろ、

 撃てるし、深海棲艦に効果があるのは解ったけど、

 どうにも『しっくりこない』って言うのかしら?

 『改・Mk53.3cm4連装魚雷』

 雷速が早すぎてピーキーなの。」

「でも、『真っすぐ行かない魚雷』よりはいいでしょ。」

「マックス、そうは言っても『扱い辛い』モノって、

 実戦で支障以外になんのメリットも無いわ。」

「私も同意見、扱い辛いったらありゃしないわ、

 エージも、せめて使い慣れてる方の火力増強版を

 用意してくれれば良かったのに。」

「っと、レーベさん?どうしたんですか?」

 

「レーベレヒト?」

「レーベちゃん?」

「どうしたのよ?レーベ?」

・・・チャッタ

4人「え?」

…チャッタノ

「・・・後でエージを説教ね。」

「パースぅ~。」

「・・・流石にこれは許せないわ。」

「あはは・・・でもあの怖い声って、

 こぅ、『ゾクゾク///しない?』」

4人「え?」

「しないの?」

「わ、私は怖いだけです。」

「私も、でも嫌いじゃない声だけど。」

「ジャーヴィス、アナタ、なに言ってるの?」

「パースもまだまだね?アレは『ご褒美でしょ?』」

4人「え?」

「え?」

▽

「お姉!!しっかりして!!」

ハッ!?「ジョンストンっ!?私は一体・・・。」

「全くもぅ、『おねえちゃん』なんだから、

 しっかりしてよ?コロラドを元に戻すの手伝って?」

オ、オネェ、チャン?…ブハァ!?

「ちょっ!?『おねえちゃん』っ!?」

「とどめを刺してどうすんの、ジョンストン。」

「サム?とどめってなによ?

 お願いだから『おねえちゃん』しっかりしてよ?」

・・・カハァ!?

「はぁ、コロラド、貴女のそれでも『Big7』なの?

 長門達に笑われるわよ?」

「イイワヨ・・・エージの声でビビるBig7なんてただの女ヨ。」

「ちょっとエージ!!

 なんとかしなさいよこの状況!!」

〖・・・すまん〗

▽

(ナンカ様子ガオカシイケド)

「全艦、砲撃開始!」

▽

「撃って来た、霧島!!マエストラーレ!グレカーレ!

 同航戦!!反撃開始!!」

二人「了解!!」

リョウカイ

「霧島!!我慢しなさい!!

 周りを蹴散らして頂戴!!」

アゥ~///

▽

(大丈夫なのかしら?)

「砲撃戦用意、

 目標、深海雨雲姫の周辺深海棲艦!!」

「行くわよ?

 新生パースの力、見せてあげる!!」

「『アレはご褒美』って、

 なんでわかんないのかな?」

「それは貴女だけよ。」

ゥ~///

▽

「なんか変だけど、ちゃんと当ててるし、

 私も負けてらんないね!!

 彗星隊、ファントムⅡ!!急降下爆撃開始!!」

〈ジェットに負けてられっか!!〉

〈空中分解だけは済んじゃねえぞ?ロートル!!〉

〈んだとこらぁっ!!〉

〈事実だろうがジジイっ!!〉

〈てめぇもジジイだろうが!!〉

〈くそジジイ!!〉

「あんたら、仲いいわねぇ。」

▽

(出鱈目ヨ!!コノ威力!!)

瞬く間に僚艦は吹き飛ばされ

モノ言わぬ『物』に変換されていった

「コノォオっ!!」

私だって沈みたくない、嫌、嫌だけど、

『撃つ』以外、逃げ道はなかった

▽

「やばっ!?コロラド!!」

「避けなさい!!」

「コロラド!!」

 

 

「ん?ナニカ当たったノ?」

3人「なんで無傷なのっ!?」

「流石に機銃座は壊れたわよ。」

3人「理不尽防御力!!」

「兎に角、ダレ?私に砲撃をクレタのは?」

アレ→

「ヘェ、ヤルじゃない、ジャップ。」

▽

「ナッ!?直撃シテルノヨっ!?」

なんて防御力!?

主砲じゃ無理ね、雷撃で!?

『7発の砲弾が直撃』する

▽

「アレ?やっぱり一発外レルノネ、ナンデかしら?」

「って、あれ大丈夫なのっ!?」

「ヤバくない?」

「ラウンド2って、とこカシラ?」

「エージ!!深海雨雲姫の形状変化!!

 なんかヤバいよ!!」

▽

(ッ、意識トンダ、デモ沈マナイ!!)

▽

「ナイスファイトネ!!

 じゃぁ、とど〖やるな〗キャゥ!?」

〖それはコッチでやる良いな?〗

 

〖コロラド?聞いているのか?〗

「エージ、ちょっと黙ってて。」

〖え?な「いいから」あ、はい〗

「エージ、声、怖すぎ。」

〖・・・そんなにか〗

▽

「さて、

 行けるな?『北上、大井』」

「行けるなって、

 有無を言わさず『艤装』を付けて拉致っといて

 なに言ってんのさ?」

「そうですよ?引退して一度も海に出ていない『人間』に、

 『艦娘の艤装』を付けて

 『村雨』を助けるのを手伝えですもの、

 普通は『拒絶反応』とか出るのよ?わかってるかしら?」

「出る筈がないよ、

 お前らが『使っていた艤装』だ、俺が保管してたんだ。」

二人「変態。」

「・・・流石に『パラシュート』で

 降りるのは出来ないだろうから低空で飛ぶ、

 『爆弾倉』から飛び降りろ。」

「一式陸攻から飛び降りろって、

 速度どれだけ差があると思ってんの?

 海に叩きつけられて『骨折』じゃすまないんだよ?」

「フロートがある、着水、速度が落ちてきたら降りろ、

 降下し始めたんだ、時間は無い。」

「はぁ、北上さん行きましょう。」

「ま、一度は『望んだ事だし』

 いいよ、『今だけはエージ指揮下艦娘』だ。」

二人「行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

 

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