新・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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嫁と娘と艦娘

単冠湾泊地

 

一軒家

ジリリリリ

「ん゛~・・・。」

「まだねる~。」

 

ジリリリリ

「・・・んぇ?」

「ぁ、パーパ、おはよう。」

「おぅ、おはよう、りべ、

 マミー起こしてくれるか?」

「はーい!」

4人「いただきま~す。」

「アナタ、今日は?」

「そうだな、遠征と、北方海域へ偵察艦隊を組んで、

 解放の足掛かりを築こうと思う。」

「遂に、動くのね?」

「あぁ、『自力建造』が止まったからな、

 辛い思いを教えてしまった。」

「・・・えぇ。」

「ほら、時間無いわよ?アナタ。」

「え?マックス、まだ時間。」

「見なさい。」

3人「あ、コレ遅刻する。」

バタバタと仕度し、泊地庁舎へ向かう

「あぶねぇ、あぶねぇ、

 ありがとうな、マックス。」

「ふふん。」

「マミー照れてる~♪」

「もぅ、私には?」

頬にキスをする

「もぅ///」

「マミー!!くねくねしてないで急がないと!!」

 

あれから、泊地庁舎とは別に一軒家を建てた

俺、リベッチオ、山雲、マックスで暮らしている

タシュケント、パースは、まだ同居していない。

やはり、アレが堪えたのか、距離が空いてしまった

奇跡的にタシュケントは問題無く、出来ると結果が出てしまった。

パースは、

やや『ふわっと』した感じになってしまった。

先の『春恵さん』と、『ジャーヴィス』に、

力を使い切ってしまい、まだ、あやふやらしい。

明石曰く、

『艦娘でも、人間でも無いんです、でも、ここに居るんです。』

との事。

 

執務室

「お、おはようさん。」

「おはよう、『龍驤』、夜勤お疲れ。」

「ほな、これから寝るわ、お休み~。」

「あぁ、ありがとうな。」

 

そう、『龍驤』が来てから止まったのだ、

その影響なのか、『建造』が出来なくなった。

この症状は家だけで、他は問題無いそうだ。

龍驤は、この一連の事を、『自力建造待ちの奴らに見せた』

と、言っていた。

 

「そうだ、龍驤。」

「ん~?」

「ベイも連れてってな?」

「はいよ、わかっとるわ。」

 

ベイは、龍驤をママと呼ぶようになっていた

龍驤はこれを受け入れ、『マイドーター』と、ベイを呼ぶ

こら?胸に固執してないタイプの龍驤なんだぞ?

それに、

『あの海戦の武勲艦なんやろ?

 なら、答えたるのが、日本の空母の務めや!』

ただ、辛そうな目をしていたのは覚えている。

 

「さてと、偵察艦隊で・・・。」

「はいよ、コレが仮組さ。」

「助かる、江風。」

 

江風とローマで、執務室に常駐して貰っている

本来はここに大淀が入る筈なのだが

何を思ったのか『一度、出直して来ます!!』と、

『艦これ』の世界に戻って行った

戻れるんかいっ!!と、思ったが、

『・・・わかりません。』と、明石もお手上げで、

もしかしたら大淀の隠れた能力だったのではないか、と、

結論に至った。

 

「それじゃ、ローマに引き継ぐな?」

「あぁ、ありがとう、江風、

 そこのお菓子はあげる。」

「お、マジで?さんきゅ!」

「あ、江風、丁度ね。」

「おぅ、ローマ、頼んだ。」

「えぇ、任せて頂戴。」

 

白露は一部能力の封印

例の粒子は本当に危険で、

『回収』が出来る白露だから使える事、

『時間経過』で『鋼材』をゴリゴリ消費する

一秒で、100も消費する

変わりに『対深海棲艦用スペツナズナイフ』を搭載

封入ガスは、『過酸化水素』容赦なく深海棲艦を溶かしてしまう

いや、それも十分危険だよね?なんで平気なんだって?

『妖精さん』に言ってくれ

 

夕立は、

『狂気ソロモンの悪夢』『なんでもぽいぽい!!』

『悪食・深海棲艦』『深海棲艦ブッコロス!!』

『癒しのぱふぱふ』『時雨いじり』

・・・狂気ソロモンの悪夢は、

身体能力向上、反射速度上昇、

相手に『悪夢を見せる』と言う物で、

消費する資材は発動時のみで、任意解除できる優秀な能力

しかも各資材300と、お手頃

 

なんでもぽいぽい!!は、

そのままで、相手の砲弾だろうが、魚雷だろうが、

爆弾だろうが機銃弾だろうが、『手でつかめる物は投げ返せる』

条件として手で掴む事で、『一掴み毎に鋼材50消費する』

あんまり使って欲しくは無い

 

悪食・深海棲艦は蒼龍と同様

 

深海棲艦ブッコロス!!は、全身が赤く発行し、

艤装に『バーニア』が生えて来る

燃料消費20乗と言う資材殺し

ただ、深海棲艦への攻撃が『強制一撃』となる

使用時はエージの許可が必須

 

癒しのぱふぱふは、『艦娘』のみ効果を発揮する。

まぁ、艦娘の心労を癒し、士気向上効果もある。

消費は無し!!ただし、夕立の気分次第なので、

して貰えるのはかなりレア

なお、エージにやっても効果は無く役得なだけである

 

時雨いじりは、時雨を上手い事おだてたり、

イライラさせたりする事により、

『時雨の深海棲艦への火力上昇バフ』になる。

気よ付けないと自身に降りかかって来る。

 

「パーパ、横須賀鎮守府の三笠グランマから。」

【お願い、リベちゃんを遊びに来させて!!】

 

ぁ~、三笠が大分崩壊した。

リベッチオの、パーパ、マミー、とくれば、

『グランマは、三笠ね♪』

 

と、二日前の電話でシュンコロされていた。

「まだ、一週間経って無いんだ、

 それで?用事は?」

ちゃんと黒電話で話すようになった

【長いわよ!!毎日来て欲しいの!!】

「きるぞー。」

【まっ!?まって!!

 正式な書類で、貴方に命令なのよ!!】

「で?」

【呉鎮守府の向かい側に、

 第二・呉鎮守府があるのは知ってるわね?】

「・・・ぉう。」

いや、知らんかった

【そこを『解体』したの】

「・・・何人だ?」

【話が早くて助かるわ、

 『阿賀野型軽巡洋艦』4人

 『長良型軽巡洋艦』1人

 『天龍型軽巡洋艦』2人

 『ノーザンプトン重巡洋艦』1人よ。】

「・・・わかった、何時だ。」

【・・・】

「おい。」

「アナタ、港湾区から連絡、

 『移動艦娘の受領サインが欲しい』と。」

「パーパ、

 お迎えしてくるね。」

「りべ、私も行くわ。」

「私も。」

 

ぱたん

 

【てへぺろ♪】

「・・・。」

 

ちん

 

「はぁああん///」

「うわっ!?気持ち悪っ!?」

「なんですの?」

「いや、三笠がなんか顔真っ赤にしてくねくねしてるし。」

「あら、はしたない。」

「二人とも。」

「なにさ~。」

「なんですの?」

「旦那を連れて来て?」

二人「うげ~、了解(ですわ)。」

 

オカシイ艦娘に触れぬ祟り無し

鈴谷と熊野は旦那と言う生贄を

執務室に放り込む

 

「今度は、どなたがお生まれになるのかしら?」

「勘弁してよ、

 ベビー用品で埋まる執務室なんて

 入りたくないし~。」

 





「どうした?作者?」
ビスマルク忘れてた・・・
「そう言えばどこいってるんだ?」
・・・部屋に居る筈。
「筈ってお前。」
あれ?スマホが鳴ってる?誰だろ?
【さぁ、俳句の準備は良いかね?】

「どした?」
ダーッシュッ!?
「・・・スマホ落としてら、
 もしも~し?」
【ふむ、この持ち主は?】
「港に・・・あ、小型挺で逃げてますね。」
【情報提供感謝する、
 大日本帝国と、我が第三帝国に栄光あれ】
「あ、切れた、
 はて?どっかで聞いた用な話方だったな。」

その後、ドイツ軍が小型挺を
執拗に追いかけ撃沈したらしい。
家の子の扱いがなっていないとかで。

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