新・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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また、胸糞注意報です


副業と三笠と艦娘

どこかの鎮守府

 

「どう言うつもりかしら?」

「いえ、例え三笠元帥でもお通しするなと言われまして。」

「そ、エージ、アレを。」

「はい、『大本営』からの命令書です、

 ___鎮守府は行方不明の艦娘調査に協力するように、

 正式な命令書です、たかが門兵に拒否できる案件では無いんですよ。」

 

「・・・本物である証拠は?」

「勿論、この捺印と『血判書』『お上』の物ですよ?」

「・・・わかりました。」

▽

「手こずりましたね。」

「えぇ、門兵も『使ってた』みたいだし。」

 

曲がり角一つで

如何にこの鎮守府が腐っているのか目の当たりにする

 

「・・・死んでいる。」

「エージ!!この子はっ!!」

 

「・・・そうか、『加賀』、君を退役させる、構わないな?」

僅かにうなずく

「ダメよっ!!助かるわ!!」

「産みたくも無いガキを孕んでるんだ、

 それに、見ろ、これじゃぁ、助けようがない。」

『歪に膨らんだお腹』更には、手足の『壊死』

「遅くなって済まない、『加賀』

 君の来世に、幸があらん事を。」

 

空気の抜ける音が僅かにする

「言いなさい!!なぜ殺したの!!」

 

「三笠元帥、俺達は所詮人間だ、

 出来る範囲なんて限られているし、全部は無理だ。」

「だからって・・・他の子が居る前で。」

廊下には幾人の艦娘が横たわって居た

「『加賀』は先に靖国へ旅立った、

 彼女に続きたい物はなにか反応を示せ。」

 

「あんまりよ・・・人間なんて。」

「そうだな、だから『俺が殺してるんだ』お前じゃない。」

 

俺の副業、墜とされ、離れていた時、

ある場所から逃げ出した艦娘を拾った時から、

この『副業』は始まった。

 

慰み者、虐待、薬物漬け、その被害艦娘を

『靖国へ旅立たせる副業』を続けている

 

アノ時から備わった能力『靖国へ』

死を渇望する艦娘を、『靖国へ旅立たせる』

神様は俺になにを求めてコノ能力を俺にくれたのか

 

「三笠元帥、この先はもっときついぞ。」

お楽しみ中の声が聞こえる

すすり泣く声も幾つか聞こえる

 

「行くわ、その為に来たんだから。」

「近衛兵、しっかりと三笠元帥を護れよ?」

無言で傾く姿は本当に頼りになる

 

銃でドアノブを吹き飛ばし、蹴破る

「なっ!?何者だっ!?」

「えぇい!!憲兵はなにをやってるか!!」

▽

「すまん、

 手が滑った。」

容赦なく艦娘を傷つけていた提督達や、兵士を撃ち殺した

「ぁ・・・。」

ひー、ふー、みー・・・たぶん、8人か

「三笠元帥、艦娘を。」

「意識がある子は返事をして!

 重症の子達を入渠ドックへ!!」

▽

とりあえず死体をどかし、潰されていた艦娘を起こす

「・・・すまない。」

ち

「ん?」

「血、けが、してる?」

「ぁ~、返り血だ、怪我はしてない。」

「よか、た。」

「名前は?」

「・・・うづき。」

「そうか、良い名前だ。」

「ない、てる?」

「・・・そうだ、同じ人間が済まない、

 謝って許される問題じゃないな。」

「・・・ゆ、るす、よ?」

「うづき。」

「・・・ね、む、いよ。」

「あぁ、俺が支えてやる。」

「こわいよ・・・。」

「俺も怖い。」

「  い   しょ  だ   」

冷え切った彼女は、今、死んだのだ

 

「エージ!!その子・・・は。」

「まだ生きている艦娘を優先してくれ、

 卯月は、俺が処置する。」

▽

「ねぇ?」

鎮守府は即日解体

ほとんどの艦娘が『退役』を選んだ

『引退』を選んだのは数人

 

『退役』は、艤装を解体し

『解体ドック』にて『消える事』を差す

 

『引退』は、艤装のみで、一般人として生きる事

 

「どうして無くならないの?」

「・・・人間が居るからな。」

「でも。」

「深海棲艦は、

 もしかしたらこう言う奴らを知っているから、

 侵攻を止めないのかもしれんな。」

「それじゃぁ!!」

「それだけじゃ説明がつかない、『艦娘』は何なのか?」

 

「忘れろよ、そんなの。」

「え?」

「『我、思う、故に、我あり』

 それだけしっかりしてりゃ、

 お前は『三笠』であり続けられる、

 助けたい思いを塞ぐな、

 なら、それを続けろ、辛いのは承知の上なんだろ?」

「酷い人。」

「あぁ、知らなかったのか?

 『重爆の奇人』は、人でなしなんだぞ?」

「バカ、貴方の何処が人でなしなのよ?」

その手には『三日月の髪飾り』が握られていた

「・・・いや、人でなしだよ。」

▽

一つ目

 

二つ目

 

三つ目

 

合計三か所の鎮守府、基地が地図から消えた

 

なんの因果か、

最後を看取ったのは、『睦月型』ばかりだった

▽

単冠湾泊地

港湾区

「お疲れ様、

 暫くは大丈夫な筈よ。」

「だと良いな。」

用は上手く雲隠れされてしまったのだ

「今度はゆっくり出来ると良いわね。」

「・・・北方海域、キス島を足掛かりに、

 幌筵泊地の設営の準備を進めてくれ。」

「っ?!貴方、何言ってるかわかってるの?」

「ロシアさんは、知らなかったの一点張りだ、

 幌筵泊地には、『現地に住人が取り残されている』」

「なんですってっ!?」

「よりにもよって『日本人らしい』との事だ、

 恐らく『艦娘』か、本当に日本人が残されていると

 判断して良いだろう。」

「・・・ダメよ、3つの鎮守府、基地が消えている以上、

 その補充要員、提督候補の『繰り上げ採用』

 資材も全然足りないわ。」

「・・・救助だけにとどめると?」

「それでも直ぐには無理よ、

 まだ事後処理が終わらないわ。」

「・・・わかった、家だけでやる、邪魔だけはするなよ。」

「出来ないわよ、支援を送りたいけど、

 何処も手一杯、ごめんなさい、無理をさせるわね。」

「・・・今度、東郷さんに会いに行こう。」

「そうね、『遺髪』は、『私の本体』にある物ね。」

「家族で行くよ。」

「わかった、掃除しとくね。」

▽

執務室

「ただい・・・まっ!?」

入って早々、子供達に抱き着かれた

な?この子達は一体っ!?

「『ただいま!!』卯月、帰還しました!!」

「長月、ただいま帰還したぞ!!」

「菊月、帰還したぞ!!」

「お、お前ら・・・どうして?」

先の看取った子達だ

「う~ちゃん、やっぱり『帰りなさい』って、言われたぴょん。」

「私もだ、まだ早すぎるとな。」

「同じく、なにより、貴殿に仕えて見たいと思ってたしな。」

「あ~な~た~?」

「・・・山雲、すまん、『娘達』だ。」

 

 

▽

単冠湾泊地所属艦娘

 

戦艦

『霧島』『コロラド』

『イタリア』『ローマ』『ビスマルク』

正規空母

『蒼龍』『雲龍』

軽空母

『ガンビア・ベイ』『龍驤』

重巡洋艦

『プリンツ・オイゲン』『ノーザンプトン』

軽巡洋艦

『パース』『大淀』『五十鈴』

『阿賀野』『能代』『矢矧』『酒匂』

『天龍』『龍田』

駆逐艦

『山雲』『山風』『江風』『白露』

『時雨』『春雨』『五月雨』『涼風』

『村雨』『マエストラーレ』『グレカーレ』

『リベッチオ』『シロッコ』『フレッチャー』

『ジョンストン』『サミュエル』『ジャーヴィス』

『レーベレヒト・マース』『マックス・シュルツ』

『タシュケント』

『卯月』『長月』『菊月』

工作艦

『明石』

給糧艦

『間宮』

 




移動艦娘の子
「は、入るに入れないんだけど。」
「でも、微笑ましいですわ。」
「だよね~、あんなにうれし泣きされちゃ、
 ・・・あれ、アタシも。」
「もぅ、でも、これで『あの人』元で、
 正式に戦えますわ!」
▽
「はぁ、すずくま、入って来い。」
二人「略さないでよ(くださいまし)!!」
「鈴谷、熊野、
 態々艦これの世界からご苦労なこって、
 とは言え、来たからには、
 しっかり役に立ってくれよ?」
二人「もちの、ろん♪(ですわ♪)」
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