単冠湾泊地
執務室
「~っ、やられた。」
「コッチにもいない、
エージの奴、ドコに行ったんだ?」
「なんやなんや?五月蠅いわ、
って、山雲にタシュケント?
どう言う組み合わせや?エージはおらんの?
もう夜勤の引継ぎっちゃうのに。」
「龍驤、
エージの馬鹿、出撃したみたいなの。」
「ぁ~・・・やらかしおったか。」
「なにをシッテルの?」
「知ってるもなにも、
強襲揚陸重砲撃巡洋艦ってヤツを
引っ張り出して『カチコミ』行ったんやろ?」
「龍驤、追いつける?」
「山雲、アレはアカンねん。」
「あ?アカん?」
「ぁ~、危ないっちゅう意味や、
それにわかっとるやろ?」
「・・・鋼鉄の咆哮。」
「せや、
それに今回は重巡洋艦として、
ノーザンプトンが出とる、
あの子、オドオドしちょるわりには、
『決まる』とアカン、だーれも止められへん。」
「何ノット?」
「全速40ノット越えや、うちらじゃ到底追いつけん。」
「今、単冠湾泊地を空ける訳には行かない、
エージのヤツ、帰って来たらただじゃ置かないから。」
「40ノット・・・無理ダ、追いつけナイ。」
「まぁ、しゃぁない、
ベ~イ!カモ~ンマイド~タ~!」
吹き飛ばされる扉は、万国共通
「マミー!!呼ばれてぶっ飛んでキタヨ!!」
二人「あれ?ベイって、こんな子だっけ。」
「ベ~イ、
『例の艦載機』出来るよな~?」
「はい!『第七艦隊から』パク・・・借りて来ました!!」
二人「え、いま、パクッて来たって・・・。」
「かまへんかまへん、
死ぬまで借りるだけや、
んじゃいっちょ飛ばしたれ!!」
「イェエ~イ!!
『アドバンスド・スーパーホーネット』発艦!!」
二人「それ、絶対ダメなヤツ~っ!!」
▽
「さて、そろそろ島が見えて来るな。」
「あのさ?」
「なんだ?卯月?」
「なんで、う~ちゃんと、龍田も一緒に連れて来られたぴょん?」
「え?」
二人「え?」
「いや、手伝ってくれるんじゃないの?」
二人「なにを?」
「救助作業。」
二人「誰の?」
「さっき言ってた『深海棲艦の救助』」
二人「いまから?」
「いまから。」
「ダメだコイツ、なんとかしないとぴょん。」
「ぴょん・・・そうね~。」
「・・・龍田、おま、ぴょんがうつり過ぎ。」
(その顔でぴょんはギャップがヤバ過ぎるだろ)
「・・・いた、
エージ、海上に艦艇複数、
一方的に砲撃を受けてる一団を確認、砲撃側を撃ちますか?」
「(おぉ、龍驤が言ってた『決まる』ってこの事か)
中間地点に散布界広めで牽制射、
警告後、撃って来る奴らは全て敵とみなせ。」
「イエス、アドミラル。」
二人「え?だれこの子。」
▽
「くっ、弾薬さえあれば。」
「『飛龍さん』私達を置いてって下さい!」
「ダメよ!!今度こそ守って見せる!!
『たとえ、一艦でも叩いて見せる!!』」
最後の魚雷を抱えた九七艦攻6機を
海面スレスレに飛ばす
「いけぇえっ!!」
▽
「チ、シブトイ、対空防御、タカガ6機、狙ウマデモナイ。」
▽
「・・・ごめん、『白雪』『深雪』墜とされた。」
「『飛龍さん』白雪、飛龍さんを護ろう。」
「言われなくても。」
振るえる手で主砲を構える
「二人共、単冠湾泊地は解るでしょ?
そっちに逃げて!!お願いだから!!」
「でも、飛龍さん。」
「私達に燃料は残されていません。」
「ぇ・・・だって、この間は『満タン』だって。」
「あはは。」
「アレ、嘘です。」
「そんな。」
「そうでもしないと飛龍さん、
無理して燃料溜まりを往復しますよね?」
「当たり前でしょ!!皆の為に持って帰るのは!!」
「皆で決めたんです。」
「私、『白雪』以下、
『朧』『曙』『漣』『初春』
『子日』『若葉』『初霜』は、
飛龍さんを単冠湾泊地へ送り届けると。」
「なに勝手に決めてるのよ!!」
「朧!!曙!!漣!!飛龍さんを捕まえて引きずって!!」
「初春、子日、若葉、初霜!!
根性見せなよ!!この深雪様より先に沈むのも許さないからね!!」
▽
「空母ヲ護ルカ、妥当ダナ。」
「タ級flagship、妙ナ反応ガ接近中デス。」
「ナニ?艦娘カ?」
「艦娘ナノハ間違イナイノデスガ、
一ヶ所ニ複数固マッテイルノデス。」
「護衛艦ノ生キ残リカモシレン、
ヌ級flagshipヨ、
ソノ艦娘達ニ攻撃「ギャァアッ!?」」
その断末魔は
ヌ級の命が潰える最後の一声だった
▽
「あ、あてちゃった。」
「おぃ~。」
「どっちに当たったぴょん?」
「見えないわね~。」
「ノーザンプトン、状況確認。」
「あ、はい、恐らく『ヌ級flagship』を轟沈、
ぁ~、向こう側はぽか~んってしてますね、
手前の艦艇は、あ、動き出しました、
交戦の意志アリです。」
「うし、主砲、下げ10、
対艦近距離用ロケット弾発射基最大射程で
撃ちまくれるように全速前進!!」
「イエス!アドミラル!!」
二人「救助は?」
「あとあと。」
「そうです、サーチアンドデストロイです!!」
二人「二人して、ダメだコイツ等、早く何とかしないと。」