新・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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嫁と朝食・昼食兼用メシ

執務室

 

「はて?

 色々あり過ぎてなんか忘れてるような。」

「はい、報告書。」

「リベッチオ、

 おま、日本語書けるのか?しかも漢字も。」

「え?うん、なんか知らないけど出来た。」

「助かる、てっきりイタリア語圏内の文字で来ると思ってたから。」

「ん~、そもそもが無理かも。」

「ん?」

「だって、ロシア語は解んなかったし、

 ここ以外外に出ないから、辛うじて日本語で話してたぐらいだし。」

「ぁ~・・・済まない、

 一応、日・伊辞典があるけど、取り寄せとく?」

「・・・そうね、いつか使うかも。」

「わかった、次の補給物資に入れて置く。」

ぐ~

「あ、そうか!!俺達、まだ朝飯食ってねぇっ!!」

「・・・そうだ!!積んだままのお魚が腐っちゃうっ!!」

「急ぐぞ!!」

「了解!」

▽

あれ?

なんで暖簾がかかってるんだ?ここはまだ施設して機能して無い筈

「なぁ、リベッチオ?」

「なに?」

「ここ、機能してたか?」

「・・・してなかった、はず。」

唐突に扉が開く

「提督、お待たせしました、給糧艦『間宮』着任致しました、

 既に新鮮な魚介類は冷凍庫の中ですのでご安心を。」

「間宮っ!?ま、まさか・・・。」

「・・・すいません、我慢できずに妖精達に依頼しまして

 建造して貰いました、

 こちらがその資材消費報告書、です。」

 

鋼材  2000→270

ボーキサイト 2000→346

弾薬  2000→1689

燃料  2000→241

 

「ひぃいいいっ!?家計が火の車にぃいいっ!?」

「ちょっ!?さっき拾った資材の何倍も消費してるじゃないっ!!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

「ちょっと?騒がしいけどどうしたの?」

「あぁ、可愛いわぁジョンストン!最高に可愛いわぁ!」

「ねー!マックス!!なんでお姉ちゃんって

 呼んでくれないのよっ!!」

「タシュケント?大丈夫?無理しちゃダメだからね?」

「アリガト、マックス、

 痛みは大分引いたから、ね。」

「は~、疲れた、あれ?リベ?なにやってんの?」

「ぐーちゃん、マエストラーレ、

 これ、やばいよぉ~・・・。」

資材表を見せる

「うわ、アンラッキー上乗せだわ・・・不幸よ。」

「フレッチャーが使うには多いし、

 ジョンストンでもないし・・・

 言っとくけど私じゃ無いからねっ!!」

「ア・ナ・タ?」

「間宮だ、これからよろしくたのむ。」

「山雲ちゃん、ごめんなさいっ!!」

▽

「まぁ、ギリギリ遠征一回分ってトコか、

 うん、美味い。」

「あの、提督の『煮つけ料理』の方が美味しいのですが?」

「そうか?駆逐艦の口に合わせた甘めの煮付けも美味いし、

 焼き鮭の塩加減も絶妙だぞ?」

「あぅ~///」

「でも、来るならちゃんと一報が欲しいわね~。」

「そう言いながら、貴女行動力に、みんな感銘を受けたのよ?

 みんなが行くなら、私もってだから、ね?」

「つまり?」

「はい、資材に少しでも余裕が産まれれば

 『自力建造』で、来ちゃいます、

 本当にごめんなさいっ!!」

「はぁ・・・山雲、この周辺海図を。」

「は~い。」

「家、つまりここが単冠湾泊地だ、

 ここから北西2海里、この地点だ、ここは先の

 鋼材・ボーキサイト・弾薬が各30確保出来る小規模の資材溜まりだ、

 燃費の良い駆逐艦達で何往復でもと行きたいが、

 家には無理がある、燃料が残っていない。」

「そうね、近海の解放もそうだけど、

 最重要は燃料、でも北西には深海棲艦の

 北方艦隊が控えてるわ、下手に戦闘しようものなら

 即、オケラね、渦潮も観測されてるから、

 そのまま帰還不能に陥る。」

「そこでだ、大湊警備府まで範囲を広げると・・・。」

「そうですね、私の記憶違いでなければ・・・。」

単冠湾泊地より南東4海里付近を指さす

「間宮の言う通りだ、そこには

 『燃料』の資材溜まりがあった筈なんだ。」

「でも、そこって。」

「あぁ、深海棲艦・太平洋艦隊の活動範囲、

 従って奴らもそこを使っている筈だ、

 戦闘は避けられないだろう。」

「じゃぁ、その『大湊警備府』にお使いはどうなの?」

「そうしたい、だが、航路を把握してるのは誰かいるか?」

手をあげるのは『山雲』と『間宮』だけ

「そうだ、誰も知らないし、抜け道もわからないだろう、

 ジャーヴィスが言うのは航路・抜け道を知っている事が条件だ、

 したがって、動けるのは

 『山雲』『フレッチャー』『ジョンストン』

 『サミュエル』『ジャーヴィス』『リベッチオ』

 『マエストラーレ』『グレカーレ』となる。」

「アトミラル、やっぱり?」

「すまない、レーベレヒト、マックスは留守番と、

 もう一度、北西の資材溜まりに行って貰いたい。」

「私も。」

「タシュケント、ダメだ、

 お前さんはまず、自分の身体を治せ、

 山雲の治療は的確だが、戦闘中に何か起きてからでは、

 『轟沈』しか待っていない、頼む、大人しくしててくれないか?」

「やだ。」

ん?

「わたしも、役に立ちたい。」

化粧を落としたからよりわかる

『土気色の顔』だ、こんなんじゃ死にに行く様なものだ

どうすれば大人しくしてくれるのやら

〈急報!!近海にて発砲炎を確認!!〉

「なにっ!?

 タシュケントを除く総員は第一種戦闘配置!!

 緊急出航準備!!」

〈続報、深海棲艦と艦娘の撃ちあいを確認!!〉

 

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