衝動に塗りつぶされて書いたシンフォギア 作:コロンビア
一話
唐突だが俺は転生した。しかも前世では男だったのに今世では女として生まれてしまった。
しかもこの世界はノイズという人間が触れると炭化してしまう特異災害が出るらしい。完全に戦姫絶唱シンフォギアの世界である。よりによって主要キャラくらいしか知らないアニメの世界に飛ばされてしまうとは思ってなかった。
そんな世界で俺は、
「みくー!早くしないと学校に遅れちゃうよー。」
「ごめん。今行くよ響。」
小日向未来として生きていた。
響との馴れ初めは転生してから数年たってからだった。家にいても暇なので近くの公園に来ていた俺は泣いてる子供を見つけた。見た感じおそらく同年代だったし周りに人もいなかったので無視するのも申し訳ないし話しかけることにした。
「どうしたの?」
「ぐすっ。ころんで膝擦りむいちゃったの。」
見ると確かに膝から血が出ていた。痛そうなので傷口を水道で洗ってから家に送ってあげることにした。その子は痛くて歩けないと言っていたのでおんぶしてあげた。
「ここが私の家だよ。」
「わかった。」
「送ってくれてありがとう。あなたの名前は?」
「私は小日向未来だよ。君の名前は?」
「私は立花響。今度一緒に遊ぼうね。」
そう言って笑いながら家に帰る響を見て俺は初めての感情に戸惑っていた。 この世界の主人公と会ってしまったことや響を送ったせいで門限を破ってしまったとかそんなことが一切どうでもよくなるほどの大きな感情だった。
それは、
「何あの可愛い生物。めっちゃ甘やかしたいんだけど。」
母性なのか父性なのかわからないが、俺は響を全力で甘やかしていこうと決意するのだった。ちなみに帰ったらお母さんに怒られた。
「間に合ったね。でも急いでるからって私をおんぶして走らなくても良かったんじゃないの?」
「それは違うよ響。私のせいで響が遅刻するのが耐えられなかったの。」
そして時は小学校時代に戻る。幸いクラスが同じだったので俺は常に響には慈愛の笑みを浮かべ、宿題を手伝ってあげて、家も近かったので毎日一緒に登下校をしてとにかく甘やかしていた。給食の時はプリンが出ればお腹がいっぱいだからと響にあげ、ピーマンなどが出ればピーマンが好きだからと響のも食べたりした。そして高学年にもなるとそんな俺たちを茶化す男子が出てきた。
「いつも一緒にいるとか小日向は立花のこと好きなのかー?」
「うん。大好きだよ。」(響の肩を抱きながら)
「うぇっ?み、未来?恥ずかしいよぅ。」
照れてる響も可愛いなぁ。茶化された程度で俺の響に対する感情は揺らぐことはなかったので次第に男子も飽きていった。俺の響は誰にも渡さない。
「今日の給食も美味しいね!」
「響、ほっぺにご飯粒ついてるよ。」
「えっ?どこどこ?」
「もう、取ってあげるからこっち向いて。」
「ありがとう未来ー。」
取ってあげると嬉しそうに笑う響。やっぱ響はごはんを食べてる時が一番可愛いなぁ。
放課後になったのでいつも通り響と他愛のない話をしながら帰った。
「じゃあね未来。また明日ね。」
「うん。じゃあね響。」
家に帰ると俺は自分の部屋で鍛錬を始めた。響を甘やかしながらも俺は鍛錬を行っていた。なぜなら響がシンフォギアを持っていないであろう小学校時代にノイズに出会う可能性はゼロではないからである。戦う系のアニメは高校生からと相場が決まっているので響がシンフォギアを使えるようになるのは高校生からだと思った俺はそれまでは俺が守ろうと思ったからである。
そんな俺の鍛錬方法は腹筋と腕立てとスクワットを一日50回、ランニングを5kmというサイタマの鍛錬方法を参考にしたものだった。それに加えて感謝の正拳突き千回と刃牙のように目の前に本物がいるかのようなイメージトレーニングで前世で覚えている漫画の格闘家の技をイメージしながら練習していた。この間蟷螂拳はできるようになったので中学に入るまでにはトリケラトプス拳を身につけたいものである。
今日は休日なので響と2人で遊びに行くことにした。ちなみにお弁当は俺が丹精込めて作りました。前世では一人暮らしだったのもあって少しはできるくらいだったが、好きなものがごはん&ごはんという響のためにお母さんに習ったり自分で調べたりして料理も練習していった。いまではスイーツも作れるようになっている。
「はい響、あーん。」
「あーん。モグモグ。うーん!やっぱり未来の料理は美味しいよ!」
「ありがとう響。デザートもあるからね。」
「やったー。」
こんな感じで響と俺は日常を過ごしていった。
しかしある時俺が風邪で寝込んでしまった。次の日には治ったが響の元気がなかった。どうしてかと聞くと俺がいないからと男子達が響をからかったそうだ。俺がいないと何にもできないやつとか、高学年にもなって食べさせてもらって恥ずかしくないのとか、遅刻しそうになったときにお姫様抱っこで運んでもらっていい身分ですねとか言われたらしい。響はへいきへっちゃらと言っていたが俺は許せなかった。その日は断腸の思いで響に先に帰ってもらった。からかった男子には放課後に話があるからと言っておいた。顔を青くさせていたが許すつもりはない。きちんとOHANASIしなきゃね。
次の日からは男子達は人が変わったかのように真面目になった。先生達は喜んでいたが生徒達にはとある噂が流れた。
曰く、この学校には手を出してはいけない人がいて、その人に手を出すと人の大きさくらいのカマキリに襲われるという内容だった。
その後は何もなく小学校を卒業した。中学校に入る頃、俺のトリケラトプス拳は完成した。そして度重なる鍛錬により感謝の正拳突きが五分で千回できるようになっても俺の体はゴツくならなかった。アニメの修正力かはわからないが力は出るのに筋肉がついてる感じがしないのは嬉しいが少し違和感があった。いや、そんなことはどうでもいい!中学校ということは響の制服姿を見ることができるのである!いままでの私服姿も可愛かったけど制服もやっぱり可愛いなぁ。ちなみに小学校でもずっと同じクラスだったが、中学校でも同じクラスだった。これはもう運命を感じてしまう。中学でも相変わらず響を甘やかしていると、中学で初めて同じクラスになった人達が小学校で俺たちと一緒のクラスだった人たちにいつもああなのか聞いていた。そんな当たり前のことをなぜ聞いているかわからなかったが小学校で同じクラスだった人たちは疲れたようにそうだよと答えていた。
中学になったが俺も響も部活には入らなかった。俺は響を遅刻しそうになったときに運んでいたのを見られたのか知らないが、陸上部の顧問に誘われたが入部しなかった。なぜかって?響との時間が減るからに決まってるだろ!それに俺が部活をしていたせいで響がノイズに炭化されたらたまったもんじゃないからな。
今日は響をライブに誘った。つい先日ツヴァイウィングのライブチケットを手に入れたからである。実は俺はツヴァイウィングのファンなのである。ライブは明後日。楽しみだなあ。
響side
私には大切な親友がいる。名前は小日向未来といっていつも私のために何かしてくれる私にとっての陽だまりである。でも遅刻しそうなときにお姫様抱っこするのは恥ずかしいよからやめてほしい。いや、別に嫌ってわけじゃないんだけど。
そんな未来と初めて会ったのは小さい時私が一人で公園で遊んでいて転んで怪我をして泣いている時だった。優しく声をかけてくれて、傷口を洗ってくれて、痛くて動けない私をおんぶして家まで連れてってくれた。思えばこの時から未来に運んでもらう運命は決まっていたのかもしれない。
小学校の時も未来はいつも私と一緒にいて、私のためにいろいろなことをしてくれた。でもある日、未来が休んだ日に私は男子達にからかわれた。未来がいないと何にもできないやつと言われ、今までどれだけ自分が未来に頼ってきたかを思い返して未来に申し訳なくなった。何故かそのニ日後に私をからかっていた男子達は真面目になっていたが私は未来に頼りすぎていたのを反省した。だからこれからは給食も自分で食べ、朝起きて着替える時も未来に手伝って貰わず自分で着替えようと思う。それを未来に伝えると悲しそうな顔をしていた。たまには未来にもお願いしようかな。
そんな私たちは中学生になった。中学生になってからは私は未来にやってもらうことが少なくなっていった。それでも未来は変わらずに私に優しくしてくれる。やっぱり未来は私にとっての陽だまりだ。
明後日は未来に誘われたライブの日だ。未来がアイドルを好きなのを知らなかったがせっかく未来が誘ってくれたので楽しもうと思う。
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