衝動に塗りつぶされて書いたシンフォギア   作:コロンビア

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全力で甘やかすと言っておきながら甘やかせてない気がする。次からはもっと甘やかせていきたい。


二話

ライブ当日になったが、俺は親戚の用事でライブに行けなくなってしまった。

 

「ごめん響、親戚の用事で行けなくなっちゃった。埋め合わせはまた今度するから。」

「きにしないで。未来の分まで楽しんでくるね。」

 

 

それがまさかあんなことになるなんて、この時の俺の選択を俺は後悔することになる。

 

 

 

ライブにノイズが出現したという知らせを聞いた時、俺は最初受け入れられなかった。しかも観客が大勢帰らぬ人となったのだ。この時俺は強い後悔を抱いていた。なんのための鍛錬だったんだ!中学に入って腹筋腕立てスクワットの回数を増やし、感謝の正拳突きの回数も増やし、イメトレで合気も使えるようになったのに!肝心な時にそばにいないのでは意味ないじゃないか!

幸い響は重傷を負いながらも生きているらしい。本当に良かった。原作だとか主人公とか関係なしに響には笑っていてほしい。これからはより一層響を甘やかそうと誓った。差し当たってリハビリを頑張った響に病院食を食べさせてあげなければ。

 

響はリハビリの頑張りもあって退院することができた。しかし問題はここからだった。世間ではあのライブで生き残った生存者は他人を押しのけて生き延びたとか、生き残っただけで国からお金を貰えるなんておかしいとかの理由をつけて生存者を迫害する生存者狩りが行われていた。響も例外ではなく、家に石を投げ込まれたり、机に落書きされたりしたらしい。らしいというのは俺は響が退院した後すぐに鍛え直すために一週間山籠りをしていたから知らなかったのだ。山籠りしている最中に同じく山籠りしている風鳴弦十郎という人と仲良くなった。風鳴ということはツヴァイウィングの片割れである風鳴翼さんの関係者なのだろうか。組手などをしているうちに仲良くなり連絡先を交換しておいた。

 

そんなことは関係ない!今大事なことは響がいじめられているということである。俺がいない間に響のお父さんも失踪してしまったらしい。帰ってきたときにはすでに響は家に引きこもってしまっていた。俺が会いに行くと真っ先に抱きつかれて泣いてしまった。俺が大丈夫だよ。とかもう一人にしないよ。と言いながら背中を撫でているうちに眠ってしまった。

 

こんなことをした奴らを俺は許すつもりはない。絶対に突き止めて半殺しにしてやる。

 

 

次の日、響はまだ学校に行きたくないというので俺は一人で学校に向かった。教室に着くと小学校と中学校で同じクラスになっている人に話しかけられた。

 

彼女の話によるとあなたの大切な人を守れなくて申し訳ない。同じ小学校だった人たちと一緒にやめるように説得したが聞く耳を持たなかったと。

俺は皆が皆いじめてたわけでないことに安心した。その人からいじめをしていた人が誰かを教えてもらった。これで奴らを半殺しにできる。

 

 

 

放課後になり、俺は響をいじめていた奴らと対峙していた。

 

「響をいじめてるらしいね。」

「そうだよ。他人を押しのけて生き残ったやつがお金もらってるとか最悪じゃん。この学校の○○君も死んじゃったのにあの子は生きてるとか許せないでしょ。」

「そういえばあなたあの子と仲良かったわよね?でも他人を押しのけて生き残ったようなやつとは別れて一緒にいじめようよ。」

「は?」

 

何を言ってるんだこいつらは。もういい。話をするだけ無駄だ。こいつらみんな

「半殺しだ。」

 

 

 

 

その後、いじめの主犯格だった奴らは転校していった。これでもう響をいじめようとする奴は出てこないだろう。

そして中学校にはとある噂が流れた。曰く、この中学校には手を出してはいけない人がいて、その子に手を出すと恐竜に半殺しにされるというものだった。

 

 

 

 

私は響の家に来ていた。いじめてた奴らを半殺しにしてから一週間経っていたが響はまだ学校に来れていない。いじめの恐怖やお父さんがいなくなったことによる精神的不安のせいだろうか。

 

「響?入るよ?」

「...」

 

部屋に入ると響に抱きつかれた。そのままベッドに腰掛けて響の背中を撫でてあげた。全力で響を甘やかしたいという願望は変わっていないがやはり響には笑って過ごしてほしい。なので今日は響を説得しようと思う。

 

「響、明日からは学校いこう?」

「嫌。外には私をいじめる人たちがいるもん。」

「もういないから怖くないよ。それに今度響がいじめらそうになっても大丈夫。私が最速で、最短で、真っ直ぐに、一直線に響を助けるから。」

「本当?」

「うん。ずっとそばにいるから。だから響には元気になってほしいな。響の太陽のような笑顔が私は好きだから。」

「す、好き?そんな、好きなんて。えへへ。私も未来が大好きだよ。」

 

可愛い。

 

「わかった。未来が言うなら私頑張るよ。未来とならへいき、へっちゃらだ。」

 

 

それから響は学校に行くようになった。そして響の口癖が「へいき、へっちゃら。」から「未来となら、へいき、へっちゃら。」になった。

 

 

 

 

 

響side

 

私には大切な人がいる。いつもその人は私を手助けしてくれる。それに甘えすぎてはダメだと思いながらもついつい甘えてしまう。

 

ライブでノイズが出現した時、ツヴァイウィングの二人が戦っていた。逃げ遅れたわたしは胸に破片が刺さり死にそうになっていたが、生きるのを諦めるなという言葉を聞き、死んでたまるかと思いながらも気絶してしまった。

目が覚めると病院のベッドの上だった。

 

「んう。ひびきぃ。」

 

横を見ると未来が私の手を握りながら寝てしまっていた。私は未来の頭を撫でながらツヴァイウィングの二人が戦っていたことについて考えていた。あれは幻覚だったのだろうか。今度会える時があったら聞いてみたいな。

それから私はリハビリを頑張った。未来はそんな私を手助けしてくれた。でも病院食を食べさせるのは恥ずかしいのでやめてほしい。

 

しばらくして私は退院することができた。その日から未来は用事があるので学校を一週間ほど休むと言っていたので一人で学校に行くことにした。そんな私を待っていたのは落書きされた机だった。私が立ち尽くしていると、

 

「うわ、来たよ。生き残っただけでお金もらってるずるいやつが。」

「よく来れるよねー。自分だけ生き残ればいいのかよ。」

 

クラスの女子数人からそんなことを言われた。小学校でクラスが同じだった人はやめるように言っていたが、私は学校が怖くなってしまった。

家に帰っても安心はできなかった。窓を石で割られたり、塀に落書きされたり、ひどい有様だった。私はなんとか耐えようとしたが、数日後にお父さんがいなくなってしまったことで完全に心が折れてしまった。

それから私は未来が帰ってくるまで家から出ずにずっとベッドで震えていた。友人などを失ってしまった怒りからだとはわかってはいたが、だからといって耐えられるわけではなかった。

 

早く帰ってきてよ。未来。いつもみたいに私を助けてよ。私は未来がいないとダメなんだよ。だから早く帰ってきて。

 

 

部屋に未来が来た時に、私は思わず抱きついて泣いてしまった。未来はそんな私の背中を撫でながら励ましてくれた。安心して私は眠ってしまった。

 

 

それから数日後、家に石を投げ込まれたりすることがなくなった。未来が言うには私をいじめていた人たちももう転校してしまったらしい。でも私は家から出るのが怖くなってしまった。未来は毎日私に会いに来てくれた。その度に私は未来に抱きついていた。

ある日、未来に学校に行かないかと聞かれた。私は怖かったが、未来がそばで守ってくれると言われてもう一度頑張ってみようと思った。

 

その後、未来に好きと言われて私はドキッとした。そしてしばらく未来の顔が見れなかった。未来は心配しながらも帰っていったが私はそれどころではなかった。未来のことを考えるたびに顔が熱くなってしまう。この気持ちはやっぱり恋なんだと思う。女の子同士なのにおかしいと思いつつも、未来のことが好きという気持ちを否定したくはなかった。

 

 

私には大切な人がいる。その人は優しくて、かっこよくて、私はそんな彼女が好きになってしまった。これからも彼女は私の陽だまりだ。この人となら幸せになれると思っている。いつかこの気持ちをを伝えたい。そして彼女も同じ気持ちでいてくれたら、私は嬉しい。




次からは原作に入れるかもです。
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