機動戦士ガンダム 雀は紺碧の涙を流す   作:ソロ・アジュール

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不正を働く者には粛清を。

組織として大きく成長したP.M.U.
管理しきれなくなった害悪へ対処するために、組織は策を打っていた。

歴史の闇に身を投じる彼らの戦いがはじまる。


序章
序章:虚を喰らう者


早朝の港湾基地

 

地球連邦軍の防衛部隊に対しジオン残党軍がゲリラ戦を展開していた。

ただし地球連邦軍側の兵力は傭兵が代わって戦線を展開している。

戦場は両軍入り乱れており、既に中央のHLV発射台付近が乱戦状態となっていた。

 

「敵機撃破!」

「よし、枚数はこちらが有利だ。このまま押し返すぞ!」

 

傭兵部隊の隊長機である水中型ガンダムとその護衛に付くアクア・ジムが見事な連携でジオン残党軍のMSを撃破した。

残るズゴックE、ハイゴッグ、ジュアッグと対面する傭兵部隊。

一度立て直しを図ろうと射撃戦を展開する残党軍。

水中型ガンダムのもとへジムⅡも合流した。

 

「アーチャー、プランC、発動だ。」

 

隊長がプライベート回線でそう指示した。

口角が上がる。

続いて部隊全体への回線を開いた。

 

「2番機と4番機は前線を上げつつ、ズゴックへ集中攻撃!3番機はジュアッグを狙撃牽制しつつ前線へ合流。仕掛けるぞ!」

 

アクア・ジムがズゴックEのバイス・クローをハンド・アンカーで封じ込め、ビームピックをコックピット目掛けて突き立てる。

それを阻止しようとハイゴッグが取りつこうとするがメインスラスターに水中型ガンダムの炸裂式ハープーン・ガンが直撃、そのまま体制を崩した。

抵抗するズゴックEの魚雷発射管をジムⅡがバルカンで破壊する。

ズゴックEが無力化、いや、爆発した。

 

「予定通りです、隊長。」

 

後方、ロングレンジビームライフルを折りたたむジムスナイパー。

前線では瓦礫となったジムⅡと中破したアクア・ジム、そしてズゴックE。

敗色濃厚となった残党軍は撤退していった。

 

「ふふっ。これでまた、損害補償金と新しいMSが手に入りますね、隊長。」

「おいおい、まだ気が早いぞ。聞かれていたらどうするんだよ。はっはっはっ。」

 

彼らはもとより、味方殺しによる組織からの補償金が目当てだった。

報告書には、乱戦状態に身を投じた結果意図しない被弾による撃墜、とするのだろう。

そう、こういった汚職を働く者も少なくないのだ。

それほどに傭兵とそれを纏める組織というのは、管理が難しいのが現状だった。

 

 

 

この状況に対し組織、P.M.U.は策を打っていた。

 

 

 

 

 

 

突如アラートが鳴り響く。

 

「こちらアーチャー。A中継方面より熱源を感知!どこに潜んでやガッーーーー」

 

一瞬にして撃破されるジムスナイパー。

爆煙の中に立っていたのは、妖精の名を冠するMSだった。

 

「ピクシー⁉︎ 連邦が裏切ったのか!」

「いや違う、これは……!」

 

アクア・ジムに高速で接近する機影。

ディジェSE-Rだ。

 

「なんでこんな所にあんな高コスト機が⁉︎」

 

考えを巡らす時間すら許さず斬り伏せられるアクア・ジム。

 

「噂に聞いたことがあるぞ…P.M.U.の特務、秘密警察、暗殺部隊…それに類するような“何か”が存在しているって話を…」

 

一瞬で味方機を壊滅させられた隊長機水中型ガンダム。

炎の中立ち上がるディジェSE-Rがその鋭いツインアイで睨みつけると、怯んだかのように動かなくなってしまった。

 

「粛清……そういうことか…!」

 

全てを悟ったが、もう遅いということも同時に理解した。

 

「アンタはP.M.U.にとっての癌だ。書類偽装や戦線放棄までだったらペナルティで済んだものを…味方殺しまでしちゃ、そりゃ許されないよな?」

 

ゆっくりと、ガルスJが歩み寄ってくる。

水中型ガンダムのパイロットは恐怖で震え、武装を解除した。

 

「お、お願いだ命だけは助けてくれ!そ、そうだ、今回の戦闘報酬の60%でどうだ?な?」

「おうおう畜生にしては随分と気前がいいじゃないか。」

 

ガルスJが水中型ガンダムのコックピットに左手を添える。

 

「だが、ダメだ。」

 

ガルスJの左腕が勢いよく突き出され、コックピットを貫いた。

力なく崩れ落ちる水中型ガンダム。

粛清。

まさしくその言葉通りだった。

 

「攻撃目標の撃破を確認。これより帰還するぞ。」

 

こうして今日もまた、P.M.U.の膿がひとつ、取り除かれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らの仕事は外ならぬ()()()()だ。

粛清を生業としつつ、その背中には同じ業を背負っていた。

戦闘を終えた支援機を背中から襲った彼も、理不尽なマシンスペック差で抵抗許さず切り伏せた彼も、畜生と吐き捨てた彼もまた、それを理解していた。

この観察記録を書いている予備兵力(オレ)も含めて。

これから戦いに身を投じる、戦場を知らぬ彼女もまた…

 

そして僕らはこう呼ばれていた。

 

 

 

 

 

虚を喰らう者(ファントムプレデター)

 

 

 

 

 

 




はじめまして、ソロ-と申します!!

久々に物語を書きたくなり、バトルオペレーション2というゲームを題材にして作品を書きました!
ゲームの設定をいい感じに作品に落とし込みたいなと思い強めの独自解釈も入ると思いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
投稿頻度はそこまで高くないかもしれません。

また、原作ゲームの世界観上色々なMSを登場させることができるので、リクエスト等あればコメントください!

そこまで上手な文章ではないかもしれませんが、よろしくお願いします!
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