古代に生きた存在の日記を読むだけの物語   作:天月蒼留

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※あんまりよろしくない表現をしているかもしれません。気分を悪くしたらごめんなさい※


ご先祖様の日記 洞月①

洞月1日

(起床後~)第三広間/拠点

安直だけど今月は洞窟の中から始まったから「洞月」と決めた。

あんまり悩んで貴重な時間を無駄にしたくなかったのもあるが、困ったことに食べ物泥棒が発生したため悠長に今月の名前を決めてる暇はなかった。ちなみに犯人は確保済みだ。

あんな小さな体のどこにキノコや青い野草の束が収まるのか不思議でたまらないが、お腹が真ん丸になって満足そうに眠っているところを確保した。何回か逃げ出そうとしたようだが、少ない食料を食い逃げさせてやるほど私は優しくないのでGを叩く勢いで捕まえた。高校生時代ほど身体能力は高くないがまだまだわたしの動体神経は捨てたもんじゃないらしい。

 

今はおとなしくしているところを見ると観念したんだろう。まぁ、きっと隙を見て逃げ出そうとするんだろうが、そのときはその時だ。野生動物に自由にするなっていうのが無理だもんな。

 

(体感1時間経過)

風景同化で逃げられた。見張ってる必要はなくなったけどちょっと悔しい。

正直なところ、小動物でも独りぼっちじゃなくなったって思えたから悔しいより寂しいが強いみたいで泣けてくる。本当は一日中泣いていたいけど貯蓄していた食料が無くなったから食べ物探しをすることにする。ナイフとか、火とか。あれば一気にできることも増えるんだけどなぁ。

 

そういえば、あの恐竜みたいな生物のツメ。簡単に服ごと皮膚を切り裂いてきたから何とかしてあいつらのツメを入手できないかな。このままだと進展なさそうだしちょっと頑張ってみようか。血の匂いに誘われて来たってことは間違いなく肉食生物なはずだし、一匹だけなら何とかなるかもしれない。

 

 

洞月2日

(起床から体感10時間経過)第四広間

もしかして、第四広間しか水辺がないのかもしれないっと思って第四広間で張っていたら予想通り群れから離れた小隊が水を飲みに来た。

数時間ほど留まって観察したところ小隊は3~7匹ってところ。七匹はさすがにキツイから小さな小隊を狙った方がよさそうだ。しかし、あぁいう群れで行動する肉食生物がいるということはそれが生きるだけの草食生物もいるということだろうか。流石に外で見かけた鹿や猪だけでは食いつないでいけなさそうだけど。

 

(体感四時間経過)第三広間/拠点

長く留まっていても仕方ない近くに生えていたキノコ類を採取しながら一度帰宅した。

青いキノコは食べられる可能性大、紫は毒、黄色は麻痺と分別したが、青いキノコに酷似したわずかに緑っぽいっような気がするこのキノコは青いキノコと同種なのだろうか。ちょっと気になるがキノコの専門家じゃないし、毒キノコだったら駆け込む医者もないこの場所では取返しがつかなくなるのでチャレンジは避けておこう(直ぐに医者にかかれても不安要素は食べたくないけど)

 

 

洞月3日

(起床)

昨日と言っていいのかわからないが睡眠中に蜥蜴が顔面に落ちてくるというトラブルが起きた。顔面に落ちてくるのはうっかり寝落ちしてしまったときのスマホだけでいいよ。地味に鼻が痛いし。

たぶん、蜥蜴はキノコを食べに来たんだと思う。数が減ってるのを確認した。

青いキノコが中心的に数が減っており、時点で青緑のそっくりキノコだ。数が多いから食べきらなかったんだと予想してみるが、やっぱりあの小さな体のどこに蜥蜴自身より大きなキノコが入るんだろう。異次元胃袋だったりするのかもしれない。

 

とりあえず、今日やることは昨日採取してきたキノコをより使いやすくするための磨り潰し。あんまりやりたくないが先日、血まみれになってしまった服を犠牲にして狩りを行おうと思う。今は乾いて血の匂いが収まっているが水で濡らせばまた引き立つ。

 

(狩り実行中)第四広間

磨り潰したキノコと水でにじみ出た血を和えて、濡れたボロボロの服に詰め込んでまるで本当に肉があるかのように見立てたつもりだがクオリティは中々に低い。自分で考えて行ったことだが、血とキノコを和える作業はその匂いと気持ち悪いものを触れているかのような作業で強い吐き気に襲われた。二度とやりたくない。

小隊が来るまで暇なので岩陰に隠れながら待っているが来るだろうか。

 

 

洞月5日

(解体終了)

残酷だと思うが、罠にかかった恐竜もどきは動けなくなっているのを確認したうえで水に落として溺死させた。キノコで死んでくれなかった場合、武器のない自分にはこうするしか止めを刺す方法がなかった。初めて自分の手で生き物を殺した感覚は最悪で、何も入ってないのに吐いてしまった。

 

許してくれないとは思うが殺してしまった恐竜もどきに祈りを捧げる。

どうか、安らかに眠れますように。

 

 

洞月6日

(体感五時間経過)

あの時の感覚が残ってなかなか寝付けなかった。

止めを刺した時の感触も、解体するときの肉の感触もなにもかも夢にでてきて何度も目を覚ましてしまった。これからもこんなつらいことをしていかなければいけないんだろうか。家に帰りたい。家族に会いたい。

 

(体感三時間後)

泣いていたって無駄に体力を消耗するだけだとわかっていても泣くのを辞められなかった。

私ってすごく弱い人間なんだなぁって自覚してしまう。流石に一人で何でもできてしまう、とかいう思い込みはしたことないけど今まで生きていた社会がどれだけ恵まれた環境なのかよくわかる。

 

あんまり、思い出に浸っていてもまた泣き出してしまいそうなので泣き出す前に持ち帰ってきた恐竜もどきの素材を記録する。

 

■青い恐竜もどきから取れたもの。

・ツメ:片腕?翼?八本ずつの湾曲した鋭い爪。先端がよく刺さる。針としても使えるかな?

・翼膜:形が蝙蝠の羽のような感じ。翼全体は回収できそうになかったから膜だけツメではぎ取った。薄くて丈夫だから袋なんかに加工できそう。皮ほど丈夫ではないと思う。

・皮:ザラザラ?ごつごつ?としていて服にするには向いてなさそう。やっぱり固い感じがする。ただ、とかに加工するのにはもっときれいにはぎ取る必要がある。穴だらけにはなっていないものの皮に肉が残っている。

 

剥ぎ取れたのは以上。

家庭科や技術の授業でしか裁縫や工作をしたことないけど今ある材料でなんとか工夫したい。

 

 

洞月7日

今日は拠点で皮に残った肉を剥いだり、不揃いなツメをサイズごとに纏めたりしていた。皮に残った肉は全て取り終わったから次は洗ってよく乾燥させてみよう。

翼膜は案外すべすべとしたさわり心地だから、皮と縫合して裏生地にしたら少しは着心地よくなるのかな。

 

午後(?)になったら、以前採取できなかった蔦を回収しにいこうと思う。

 

(体感一時間経過)第三広間/拠点

恐竜もどきから入手したツメのお陰でなんとか蔦をゲット。まだ枯れていない緑の蔦と既に枯れている茶色蔦の二種類ある。

緑の方は体重をかけても大丈夫なくらい丈夫でしなやか。ロープとかの代わりにできそう。

茶色の方も体重をかけても耐えきる程度には丈夫だけど、柔軟性に欠けていて固さを感じる。ロープとかとして使うよりもちょっと一工夫して編んでみようかな。

サバイバル術を齧っているわけでもないからしばらくは試行錯誤するしかないけど、目的の形になるまで頑張ってみよう。

 

 

洞月8日

(起床)第三広間/拠点

蔦と翼膜を使って、簡易的な入れ物を作った。

服を作るには素材が足りないので暫くはこのボロクソな上着を羽織って生活するしかない。

 

第四広間

翼膜の入れ物に水を入れてみたら、漏れることなく持ち運ぶことができた。コップ一杯ほどしか容量ないがかなり便利になった。少なくとも野草を採取して帰る時に手が塞がらなくても良くなったのは大きな進展。

湧水みたいな感じで溢れてくる場所の水はお腹を下さなかったから青い草を食べつつなんとか過ごしてる。でも、ここのところ青い草しか食べてないから栄養面が心配になってきた。

明日からは他にも食べられそうなものがないか探してみようと思う。




明日の投稿はおやすみです。

明日の投稿はおやすみしようと思います。そこで、次話の執筆についてなんですが、子孫の話と古代日記。どちらの更新が読みたいですか?

  • 古代の日記をこのまま続けて欲しい
  • 重要なんだから子孫進めよう?
  • 日記形式じゃない古代の話を読みたいよ。
  • 作者のご自由に
  • 更新してくれるならどちらでも構わない。
  • わからない
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