「作者の自由に」という意見が多かったので古代の日記の方を更新します!!
洞月9日
(起床)第三広間/拠点
なんだか異臭がすると思ったら恐竜もどきから剥ぎ取った皮や翼膜が臭いの元だった。
加工もせずに常温保存ならぬ常温放置したのがよろしくなかったらしい。
これでは道具作りではなく病原菌の温床作りとしか言いようがない。もったいないとは思うが変な感染症になっても困るため泣く泣く廃棄した。これからは腐れにくい加工の方法も探っていこう。自分が生き抜くための課題が少しずつ増えてってる気がするが、曖昧だった目的が明確になっていると考えることにした。
何事も焦らずコツコツと進めていこう。焦れば焦るほど空回りしてしまう。まずは今日の本来の目的だった食料調達をする。
(体感一時間ほど経過)第一広間
いつも第四広間でばかり食べ物を探しているからなんとなく第一広間を覗きにきたら崖の向こう側から明かりが漏れていた。
やっぱり、どうにかして崖を登らないと外に出られなそうだ。何回かトライしてみたものの手が汚れて爪が削られるばかり。わかってはいたもののスポーツ経験のない自分の力では岩壁なんて登れないし、ロッククライミングとか登山とかの経験があればもしかしたら登れたりして。
そういえば何回かトライしていた時に大豆くらいの大きさの種をいくつか見つけた。食べられるものかわからないけど一度持ち帰る。もし、食べられるものだったら他の場所にも実ってないか探してみよう。
(体感五時間経過)拠点
今更だけど、毒かどうかを確かめる術が実際に食べてみるしか方法がないことに気が付いた。キノコは恐竜もどきの口にねじ込んで検証したが今回の豆っぽい実は数が少ない上に小さいから下手に恐竜もどきに食べさせようとしたら腕ごと食いちぎられてしまいそうだ。不安だが、自分で食べてみようと思う。
洞月10日
無事に目を覚ますことが出来て一安心した。
食べた後に眩暈や吐き気などの有毒的な身体症状もなし。むしろいつもより快調って感じだ。
これなら一月前のように動き続ける事も可能かもしれない。ドーピング系効果のある種子だったんだろうか。不安だ。
昨日食べた種子が毒だった場合を考えればいつその毒の症状が出るか警戒しておかなければいけないが、一日中じっとしているのは時間の無駄。同じように時間を無駄にするなら、第一広間に日の光が差し込んでいたので日光浴が出来ればいいなぁ、と思っている。
詳しくは覚えていないが日の光を浴びることで何らかのビタミンが体内で作成されたり、骨総称症(?)が予防出来たりするんじゃなかったっけか。生活リズムを整えるくらいしか日光の効果覚えてない。
(体感三時間経過)
久々の日光浴していたらうっかり寝てたらしい。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ恐竜もどきを明かりの届かない第二広間で撒いてから、第四広間を経由して第三広間にある拠点に戻ってきた。第四広間と第二広間がつながってるんじゃないかと思っていたが本当に繋がっているとは思わなかった。
前回、第四広間から第二広間へ足を踏み入れた時。落ちそうになって引き返したがあの時の段差は本当に崖だった。うっかり落ちていたら確実に命はなかっただろう高さだったので下から手探りで登るならまだしも、明かりの無い状況で上の道を行くのは危険すぎる。絶対にやめよう。
洞月11日
(体感二時間経過)拠点
今日は第四広間に時節見かける光る虫を観察。運が良ければ捕まえてみようと走り回っていた。
あの時はあんまりよく観察していなかったのでわからなかったが、ヤツラかなりデカい。見た目は比較的丸い硬質って感じ。自分が知ってる昆虫で表すならカナブン。もしくは色は異なるが緑色のカメムシ。大きさは5cm~10cmと思われる。
自分が知っている虫よりも明らかに大型だったので素手で掴むのは中々勇気のいる事だったが何とか確保した。大きさが大きさなのでそれなりに光源となる。
捕まえておけるかごとかはまだ出来ていなかったのでこのまま第二広間へ行ってみようと思う。運が良ければ地形の確認ができるかもしれない。
(体感四時間経過)拠点
光っているから暗闇で見失うことがないと思ってゴールデンシャインを第二広間へ放ったのは失敗した。
もともと変な物音が聞こえているとは思っていたが、ゴールデンシャインの光に誘われてより大きな虫が現れ粉砕されるとは思わなかった。
ゴールデンシャインが随分上に飛んで行ってしまって、第二広間に生息する虫の大きさを正確に見ることはできなかったが、その虫は明らかにゴールデンシャインより大きかった。もしかしたら子供くらいなら悠々と確保して捕食できてしまうかもしれない。蜂などのように針を持つ虫のようなので毒がある前提で考えよう。
光がないと危険な地形なのに、光があると毒虫による身の危険があると。これはもしや地形を覚えて光の無いまま突き進むか、明かりを頼りにしつつ襲われる前に駆け抜けるとかしか方法がないのでは?
追記:ゴールデンシャインが巨大毒虫に粉砕されるとき、閃光としか言いようのない光が起きた。光る虫の特徴だとしたら扱いに注意しないと閃光で失明してしまうかもしれない。(失明しなくてもあんな強烈な光を直視したら大きな隙ができて命が危なくなる。捕まえるときに強烈な光に襲われなかったのは単に運がよかっただけかもしれない)
洞月12日
(起床)
昨日、粉砕された虫に命名した名前。誰に聞かれるわけでもないがゴールデンシャインはかなり痛々しかったな。いくら孤独がツラいからってあれは酷い。命名される虫の方がかわいそうだ。以後、光る虫は光虫と呼ぼう。安直が一番。
今日は拠点でおとなしくしておく。
昨日の光虫の閃光のせいか巨大毒虫たちがそこら中ブンブン飛び回っている。拠点の入り口から息を殺して第三広間を覗き込んだら恐竜もどきの小隊が巨大毒虫の群れに襲われ連れ去られていた。現地生物の恐竜もどきすら毒虫の攻撃を直撃してしまえば動けなくなるということは私が刺されれば一発アウト。一日で収まればいいけど。
洞月13日
まだ毒虫たちが辺りをうろついている。
どうやら私は揺り起こしてはいけないものを叩き起こしてしまったらしい。
このまま閉じこもっていては飢え死に。無理に外に出たら虫に毒殺もしくは捕まってしまうかもしれない。どうにかして打開策を考えなければ。
(体感五時間経過)
ほぼ毎日食料確保のために外出することで何とか食いつないでいるのに外に出るのが危険とかどうしろって言うんだろう。どうせたった一つ分しかない豆を食べたって腹が満たされるわけでもないし、育ってくれることを祈りつつ湿った土の中に植えてみた。でも、もし運よく育ったとしても植物が育ち、実をつけるまでには数か月ほど時間がかかるはずだ。実る前に飢え死にしてしまう。
どうしよう。なんも思いつかない。
洞月14日
恐竜もどきって食べられるのかな。
前狙ったときはそのツメが目当てだったけど、一応肉のある生物だし食べられるかもしれない。毒についてはキノコとか虫の毒が効いていることから無いと信じたい。
(体感10時間経過)
虫や恐竜もどきがいない隙に拠点前に蔦を引っ張ったらすぐに締まるような輪を作って罠として置いた。簡易的過ぎるがこれで恐竜もどきを確保できるのだろうか。うまくいきますようにと祈って今日は寝る。
洞月15日
不発。早々引っかかるとは思っていないがこのままじっと待っているだけでいいのかと不安に駆られる。
今日は昨日よりは虫が多くない。隙を見て外に出よう。そして、食べられるものを探そう。
(体感10時間以上)
隙を見て外に出たはいいが虫や恐竜もどきが多くてなかなか戻って来れなかった。
ただ、わかったことといえば毒虫は一匹だけならばなんとか対処可能ということくらいだ。
だいたい群れで行動する生物は一匹一匹はそう強くないという話は聞いたことがあるがそういう類なのだろう。(どっちにしても一撃でも食らえば命の終わりなのは変わりない)近づかなけれななんとかなると思ってひたすら小石を投げていたら迎撃できてしまった。
近くにいるのが一匹なら逃げ惑うより迎撃した方が命は助かると覚えておこう。
しかし、毒虫が連れ去ろうとしていた子供。何処から誘拐されて来たんだろう。
意識はないようだが脈があり、まだ生きているのを確認できたため放置するわけにもいかず連れ帰って来た、が判断はこれで正しかったんだろうか。こういう状況では下手に他者に干渉するのは命取りになりえると自分がよくわかっているはずなのに。