運命/世界の引き金   作:アルピ交通事務局

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テイルズもポケモンも筆進まず、設定だけ固まってたワールドトリガー書いちゃった。許せ。


運命の日

 ワールドトリガー

 

 週刊少年ジャンプ及びジャンプスクエアで連載中の人気漫画

 28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への(ゲート)が開いた。

 門からは近界民(ネイバー)と呼ばれる怪物が現れ、自衛隊の兵器が効かない怪物達の侵攻に恐怖したが、謎の一団が現れ近界民を撃退する。界境防衛機関(ボーダー)を名乗り、近界民に対する防衛体制を整えた。結果、依然として門からは近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通の生活を続けていた。

 

 防衛体制を整えたボーダーは三門市に色々とやった。

 地球のあらゆるところから出てくる近界民を三門市の一部の区域にのみ出現するように誘導する装置を作り、三門市を戦場に変えた。言い方は悪いかもしれないが、やっていることは戦争だ。

 否定的な考えはあまりしたくは無いけれども、この世界を侵略もとい資源を奪いに来る奴等と戦争をしており、主な戦闘員は中学生から大学生。諸事情で若い人たちが戦っており、メディア方面には正義の味方とか色々とやっているが時折狂気を感じる。

 

「そろそろ時間か……時差ボケか」

 

 ボーダーが立入を禁止にしている区域の手前で待ち人を待つ。

 今日の夜にある人物が来ると僕とは別の転生者が連絡をくれており、待ち合わせをしている。

 僕が早く来すぎたのか、待ち合わせの時間になったがその人物の姿が見えない。ガセネタ……を掴まされた可能性はない。そもそもでする必要が無い。

 

「すみません」

 

 10分程待っていると白髪頭の小さな男の子が僕に声をかけてきた。

 

「あなたがリョーガですか?」

 

「ああ、僕が龍我だが……下の名前で呼ぶのはやめてくれ。あんまり好きじゃないんだ」

 

「じゃあ、なんて呼べばいい?」

 

「コシマエで頼む……さっさとこの場所から逃げるぞ。余計なのが来るとややこしい」

 

 ワールドトリガーの主人公の1人、空閑遊真とのコンタクトを果たした。

 下の名前で呼ばれるのはあんまり好きじゃないので愛称を教えると納得してくれる遊真。

 

「僕の事をなんて聞かされてるかな?」

 

 今日、空閑遊真が地球にやってくるから迎えに行って下さい。

 僕は別の転生者にそう頼まれたのでやって来たのだが、なにかをしてくれと具体的な事を言われていない。

 彼がこの世界でなにかをしたいのならばやり方を教えるけど、それだけだ。

 

「いざという時には頼れるけども、基本的には頼るなって言われた」

 

「成る程……他は?」

 

「この紙に書いてある事を手伝ってくれって」

 

 遊真から封筒を貰ったので開けて内容を確認する。

 遊真が此方の世界に住むにあたっての必要な手続き、遊真は僕と同じ15歳で義務教育の過程にいる。なので何処かの学校に行っておかなければおかしく、住所不定なのも色々とめんどくさい。

 

「よし、じゃあ歩きながら説明をするね……理解しておかないとややこしいから分からなければ聞いて良いし最悪録音もしてくれ」

 

「うむ、出来るだけ簡単に頼む」

 

 立入禁止区域から離れながら、遊真が今からすることを話す。

 僕と同じ年齢だから学校に通わないといけない。住むところを用意しておかなければならない。

 

「他にも色々とあるけど、1つだけ絶対にこれはして欲しいってのはあるよ」

 

「まだなんかあんの?」

 

「簡単だよ……こっちの世界の住人の友達を作ることだよ」

 

「……それなら簡単そうだな」

 

 ニヤリと笑う遊真。

 僕は万が一という時の存在であり、基本的には頼ってはいけない。余程の緊急事態でなければ僕は動かない。

 

「先ずは、今までの経歴の偽造と学校に編入か……保護者枠をどうしよう」

 

『それならば問題はない』

 

 なにをするにしても成人している大人の力が必要だ。

 だけど、僕も遊真も15で大人じゃない。どうしたものかと思っていると遊真が左手の人差し指につけている指輪からニュイッと管が伸びる。

 

「なにか方法でもあるのか?」

 

『私について驚かないのだな』

 

「一応、色々と聞いてるし知っているんだ」

 

 遊真の指輪から出てきたのはレプリカ。

 遊真の友達兼相棒で、解析、分析、ハッキング、その他色々な事が出来る炊飯器みたいな見た目からは思えないハイスペックな奴だ。原作では暫くはお別れだが、まだお別れしていないので此処にいる。

 

「……」

 

「ん、どうした?」

 

「いや、言ってた事がホントだったんだなって」

 

「まぁ、僕の唯一の利点みたいなものだからね」

 

 僕との会話からあることに気付く遊真。

 事前にその事について聞いていたが、実際に目の当たりにしてみると違和感を感じるみたいだ。

 そのせいか少しだけ僕に対する警戒心を強めている……ぶっちゃけ君が全力を出したとしても、僕の方が強いからそんなに警戒をしなくてもいいんだけどね。

 

「じゃあ、先ずは住むところの確保だね」

 

「おれとしてはその辺でも問題はないんだが」

 

「ここはそういう世界じゃないよ、郷に入っては郷に従え。この世界に足を踏み入れるならそれなりに筋を通さないと」

 

「ルールは人を守るためにあるものだろ?」

 

「逆だよ。人がルールを守ることで均衡と調和が取れるんだ。1つのことを大勢が守れば意思の統制が取れるでしょ?」

 

「成る程、そういう考え方もあるのか」

 

 ルールは皆で守ることで意思の統制が取れる。

 言い方は酷いかもしれないけど、言っていること事態は間違っているとは思っていない。現に遊真も納得はしてくれる。

 

『少しいいかね』

 

 市街地に向かっていると遊真の指についている黒い指輪からニュイっと黒い炊飯器の様な物が出現をする。

 

「君がレプリカだね」

 

『ああ、そうだ』

 

 こいつの名前はレプリカ。

 トリオンと言われるワールドトリガーの世界独自のエネルギーで出来たトリオン兵の一種で、遊真のお目付け役。

 炊飯器の様な見た目からは全く想像できない高性能な能力を持っておりハッキングなんかもお手の物らしい。

 

「僕になにかを聞きたいのかい?」

 

『この世界の医療技術はトリガーを用いた物ではない。もし体の損傷が激しい人がいたとして、この世界の医療技術で何処まで治せる?』

 

「う~ん、結構難しい話だね」

 

 僕は転生者になるために地獄で訓練をした。一般教養からマニアックな知識まで学んだけれども、医学はあまり学んでいない。ここで適当な事を答えるのは任された身としてはいけないことだ。

 

「トリガーを用いない医療技術は中々の物らしいけど四肢が損傷してたら義足とかを付けないとダメだよ……四肢の損傷をどうにかしたいなら、それこそ魔法みたいな力に頼らないとね」

 

「魔法か……」

 

 ジッと僕を見つめる遊真とレプリカ。

 僕がどういった存在なのか知っているので、僕の返答は完全に治せるとも治すことが不可能とも取れる。とはいえだ

 

「僕に頼っても、僕には無理だよ」

 

 四肢の損傷をどうにかする方法を知っていたとして、それを実行出来るかどうかは別の話だ。

 7人にいる転生者の中で序列7位の僕が出来ることなんて基本的には戦ったりすることで人を治すことは出来ない。そういうのは序列5位の深雪が出来る……かもしれないことだ。

 

「レプリカ、おれ達が此方の世界に来たのはコシマエ達に頼る為じゃない」

 

 本来の目的は別にある。

 遊真はレプリカにこの話はこれ以上はしないと終わり、次になにをすべきかと考えていると遊真の腹が鳴った。

 

「こっちの世界は飯が美味いから、楽しみにしとけ」

 

 難しい話をするのは得意じゃないけど、美味しい話をするのは得意だ。

 腹を鳴らせた遊真は繁華街に目を輝かせて腹を鳴らす。向こうの世界はあんまり飯が美味しくない。やっぱり地球の飯が1番である。

 

 

 

 

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

「くがゆうまです!」

 

 翌日、三門市立第三中学校3年3組に遊真が転校をしてきた。

 今の今まで学校に通っていなかったので転校と呼んでいいものか分からない。編入した方が正しいのかもしれない。

 とはいえ、近界出身だと言えば学校どころか世間が騒ぎだす。今まで地味めな国に居たとか言う設定にはなっている筈だろう。

 

「空閑くんは……越前くんの隣の席に座ってください」

 

「越前は僕だよ」

 

 まさかの隣の席が空席だったので、隣の席になると思わなかった。

 手を上げて此処だよと教えるとトコトコと遊真は歩いてくる……。

 

「はじめまして、僕は越前龍我。気軽にコシマエと呼んでくれよ」

 

「はじめまして……くがゆうまです」

 

 互いに互いの顔は昨日知っている。けど、知らないフリをしないといけない。

 初対面だと挨拶をすると遊真は本当は知っているだろうと言いたげな間を開けて挨拶をしてくる。あくまでも僕とは初対面、自分が通っている学校のクラスメートだという設定は貫かなければならない。

 

「先生、そいつ指輪をしてますよ」

 

 学校では静かにしていたいが、そう上手くはいかない。

 クラスの阿呆が遊真の左手の人差し指についている指輪について指摘をし、副担任が没収をしようとするが親の形見ですと強くいい、冴えないが多分メガネを外せばイケメンの乙女ゲー真っ青な主人公、三雲修が事情があるからと先生の間に入った。

 

「ありがとう、メガネくん」

 

 助けてくれたことに礼を言う遊真。そう、その勢いでお友だちになるんだ。

 修は別にと素っ気ない感じで返事をしており、そのまま授業は始まるのだが空閑は微動だにしない。

 

「遊真、分からない文字があるのか?」

 

 あくまでも海外生活が長かった帰国子女的な設定の遊真。

 今まで学校にすら通ったことはなく、近界育ちであるので勉強らしい勉強はしてこなかった。

 

「いや、それどころかさっぱり分からん」

 

 公式設定でぶっちぎりのお馬鹿(成績)の遊真。中学三年の受験シーズン真っ只中なこの時期の勉強は辛すぎる。

 出ている単語が何時使うんだと疑問視する遊真だが、勉強なんて大抵使わないものだらけなんだぞ。特に中学三年の勉強なんて殆ど社会で使わない学者とかの専門職の人とかしか使わなそうなところばかり。

 

「まぁ、世界史とかの歴史なら聞いてくれよ」

 

 転生特典の影響で嫌でもその手の知識が深まる。

 休み時間に不良が絡んできたりもしたけど、見事にやり返して撃退した遊真。カッコ良かったが、その後の授業でも惨敗で色々と見るに耐えない。僕、結構な回数転生をしてるけど中々に頭が悪いな。地頭はいい筈なのに。

 

「お前、ああ言うのはよくないぞ」

 

「なんで?」

 

「やり返したら問題が更にややこしくなる。特にあそこまで恥をかかせたら、仕返しされる」

 

「修の言っていることは正しいぞ、遊真……とはいえ、あれはあれでスカッとしたけどな」

 

 暮らすのDQN、やり返されたの思い出すと本当に笑える。

 しかし、あれだな。素っ気ない初期修だが秒で遊真とコミュニケーションが取れてるな。

 

「越前、笑ってる場合じゃないだろう」

 

「そうは言うがな、あのままだと一方的にやられてただけだぞ」

 

「コシマエの言うとおりだ、メガネくん。ああいうのはやり返しとかないと調子に乗るだけだ」

 

 DQN、叩ける内に叩いておく。遊真の言っていることにも一理あるのでなんとも言えない修。

 さっさと帰るかと校門に向かっているとクラスの不良どもが僕達の前にやってくる。

 

「よう、チビ。ちょっと面貸せよ」

 

「嫌でも連れてくけどね」

 

 ひーふーみーよー……おぉ、遊真にやり返された不良がお礼参りに8人になって来たよ。

 

「ほう……いいよ」

 

「お前は帰ってメガネでもしまってろ」

 

「待て……空閑を離せ。大人数で報復なんてこの僕が」

 

「アトミックファイアーブレード!!」

 

「ぐふぉ!?」

 

 はい、もう無理です。

 出来る限り原作通りにと思っていたけども、この不良は腐った蜜柑の扱いであり我慢の限界を迎えた。いや、僕って割と短期なんだよな。

 

「越前!?」

 

「修……覚えておいた方がいい。喧嘩するのが決まったなら口よりも手を出すと」

 

「おぉ、確かにそれはそうだな」

 

 僕の言葉に納得する遊真。

 このまま喧嘩になるのは目に見えていたので、掛かってこいと軽く挑発をすると目に見えて興奮し、怒る。

 

「お前等、やれ!!」

 

「やれやれ……相手は見ておいた方がいいぞ」

 

 伊達に何回もバトル系の世界に転生していない。

 俺に襲いかかってくる不良を軽く受け流して転ばせる。

 

「殴ると後々、面倒になるからコカせ」

 

「了解」

 

 8人ぐらいいる不良は一気に挑んでくるが僕と遊真には敵わない。

 殴るとややこしくなるので襲いかかってきたところを的確に転ばせる事でこいつには勝てないと思わせる。

 

「く、くそ……覚えてやがれよ!!」

 

 雑魚をボコボコにした後は気持ちがいい。不良は敵わないと思い知ったのか逃げ去っていった……やっべ、どうしよう。

 本来ならここで立入禁止区域まで遊真と共に連れていかれてボコられてトリオン兵が出てきたりするんだが、その展開を潰してしまった。

 

「あいつら、まさか……」

 

「どうしたのメガネくん?」

 

「いや、警戒区域に向かったんじゃ」

 

「ん~それっぽい可能性は高いね。此処等で遊真を人知れず締め上げるだったら、警戒区域が一番だし」

 

 逃げた先を予測する修。

 バタフライエフェクトの様な事は起きない……何だかんだで未来を掴み取っている主人公補正がありまくりだ。

 逃げた方角が警戒区域だと分かると修は追い掛けに行く。遊真は追いかけなくてもいいのに、なんで追いかけるんだと問うと答えが帰って来た。

 

「僕がそうすべきだと思ったからだ!!」

 

 まさかのここでその台詞が出た。

 その台詞に心が動かされたのか遊真もついていき、暫くすると近界民が出現する警戒音が鳴った。

 

『コシマエ』

 

「やぁ、レプリカ……どうやら面白い事になったみたいだね」

 

 原作通りになったようで遊真が向こうの世から来た人間だと知られた。

 転校して早々にバレるのは流石に予想外だったようで、ちびレプリカがやってきた。

 

『笑い事ではない』

 

「いいや、笑い事さ……だって、遊真は自分の意思で修を追いかけてこうなっただろう」

 

『!』

 

 空閑遊真が三雲修に近界から来たことがバレたのは自分からバラしたからだが、そのきっかけは自分から作ったものだ。

 原作的な事を除いても空閑遊真と三雲修は運命的な出会いをする運命だった……修は劉備の様な運を持ち合わせているんだよ。

 

「自分がそうすべきと思ったのなら、それがこの結果さ……なに悪く受け止めるよりも良い方に受け止めようじゃないか。修と言う人間はある意味口先だけの人間だけど、そうならない様になにかと必死でね……少なくとも話が通じる人間だ」

 

『しかし……』

 

「レプリカ、君にも意思の様な物はあるんだ。僕にどうすべきかを聞くよりも一先ずは、見ておいた方がいい……まだ初日で三雲修がどんな人か分かっていないだろう?」

 

 レプリカは修の事を完全に信用しきっていない。

 出会って間もない人間を信頼や信用しろと言われても無理ならば見ればいい……きっとそれは面白いものが見れる。

 

「僕は君達に万が一が起きた時に協力する協力者であって完全な味方じゃない。そこは履き違えないでほしい」

 

『……そうか』

 

「なに安心してくれ。もしボーダーと全面戦争になったとしても勝つ自信はある。いや、勝つ自信しかない」

 

 伊達に長い間、転生者はやっていないんだ。

 原作通りならばトップチームが不在なボーダー。転生特典を持っていてオレTueeeeが出来る僕に死角は無い。

 サイドエフェクト無効化サイドエフェクトを持っている僕に実力派エリートが居ようが問題ナッシング。

 

「さて、出来れば僕の出番が無ければいいんだけど……そうはいかないのが現実なんだよな」

 

 明日、学校が物理的に壊されるんだよなぁ。




カバー裏風紹介


イケメソ コシマエ


転生する度にcv宮野真守キャラになる転生者。
そこそこな転生者で同期には転生する度に諏訪部キャラに転生する奴がいたりする。
ワールドトリガーの世界では主人公達と同級生だが、見た目が越前リョーガであり初対面の人に歳上だと思われたりするのが悩みな残念なイケメソ。
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