運命/世界の引き金   作:アルピ交通事務局

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FGOの世界に転生したはいいものの、毎回ロクな目に遭わずサーヴァントが自分のせいでと悔やみ気付けばヤンヤンする話とか書きたいが、早くこの話のバトルとか書きたい(テイルズとかも早く書きたい)


決戦準備、急げ

 新年の挨拶回りやめんどくさい手続き等を終えて三学期。

 こう見えて成績優秀な僕は三門第一高校の推薦入試を受けることができる。周りは受験勉強にスパートをかけている中で余裕のよっちゃんなのだ。

 

「おはよう。今更ながらだけど、B級に昇格おめでとう」

 

 三学期、中学3年生にとっては残りの時間をどう過ごすか大事な季節。

 何時もの様に早目に学校に向かって登校していると修と遭遇したので挨拶がてらにB級に昇格したことを祝う。

 

「……なんで知ってるんだ?」

 

 僕が祝う事には疑問を持たないけど、僕が知っていることには疑問を持つ修。

 どうやって知ったかと聞かれれば、それは原作知識の利用だと言いたいがそんな事は言えないので、これだよと携帯電話を見せる。

 

「覚えておいた方がいい。ボーダーの公式ホームページに正隊員の名前が載せられるんだ」

 

 一応は表向きには正義の味方な組織だが、未成年が大半の組織。

 18歳未満がいるのは当たり前だが本名を堂々と公表するとかちょっと恐怖を感じる……まぁ、やってることが戦争だから名前の1つでも公表しておかないと万が一が怖いんだろう。

 

「越前」

 

 僕から祝われると素直に喜ぶのかと思いきや、真剣な顔に変わる修。

 

「君もしつこいな……そういう話の時は越前龍我じゃなくコシマエだと言っているじゃないか」

 

 仕事とプライベートを公私混合するわけにはいかない。

 深雪は仕事の中で愉悦を見つけるのが楽しいなんてほざいているが、僕はそう思わないようにする為に一線を敷いている。

 前回はギャグ回だったのであまり言わなかったが今回はシリアス回、締めるところはちゃんと締めておかないとやってられない。

 

「……コシマエ、実は」

 

「もうすぐ大きな国が侵攻してくるんだろ」

 

「知ってるのか!?」

 

 話していいべきか悩んでいるので先に言うと驚く修。原作知識の逆用ってすごい便利。

 

「なに、これでも街中に目をっと、これ前にも言ったな」

 

 天丼はやらない主義なんだ。同じことを言っていたら飽きられるからね。

 

「それで、僕になんの相談だい?」

 

 事情を説明する前に先手を打っておいたけど、修の口から聞きたいな。

 周りの視線に注意しながら修の顔を見る。

 

「近い内に近界民(ネイバー)が三門市に侵攻してくる……力を」

 

「全く、僕を働かそうだなんていい身分だね……出来ないことは出来ないから無茶を言うなよ」

 

「まだ最後まで言ってないぞ」

 

 いや、本当に僕を動かそうだなんて君は強欲だね。

 こう見えて僕は……あれ、僕って立ち位置で言えばどれくらいだ?深雪が林藤支部長ぐらいの偉さで、僕はその部下だから……もしかしてぼくって実力派エリートと同じポジションなのだろうか!?やっべ、テンション上がってきた。

 

「えち……コシマエ」

 

 言い直すのはやめてくれ。エッチに聞こえる。

 

「コシマエ達なら何処の国が襲ってく」

 

「アフトクラトル」

 

「……分かるのか!?」

 

 要件を言い切る前に答えてくる事に少しだけ困るがすぐに驚く。

 本当に修は見ていて面白い……でも、リアクションは小南パイセンの方が何枚も上手だね。アレを超える素質を持った人は早々にいない。

 

「最近、色んな国を荒らしてるって情報があるからね」

 

「情報……コシマエ達はいったい」

 

「そうだね……もし修が今日の昼過ぎぐらいから攻め込んでくるアフトクラトルを何とかすることが出来れば話そうじゃないか」

 

 どうせ今回、表に姿を出してボーダーに僕達の凄さと存在を知らしめろって上から言われているんだ。

 マイフレンドで大して実力は無いくせに存在がなければ大変な事になっている修ならば知る権利はある。というかうちのトップが彼みたいな善性で正しくあろうとしている人間が好きだ。性格が歪んでるからだろうか。

 

「オサム、コシマエはおはよう」

 

「空閑、ちょうどよかった。えち……コシマエが何処の国が襲撃してくるか知っていたんだ!」

 

 学校に近付いてくと遊真と遭遇をする。

 修は遊真に出会って早々に僕からの情報源で何処の国が攻めてくるかを教える……危機的状況なのは分かっているが。そこまで堂々とされると困るな。

 

「おれ、なんにも教えてないのになんで知ってるんだ?」

 

「基本的に僕が知らない事は無いんだよ」

 

 実際のところはというと未来とか現在のあらゆるところを見たりとか色々とやっている。

 向こうの世界に詳しい遊真でも分からない事をあえて教えてはぐらかす……そうしておけば、こいつ等物凄く出来ると強キャラ感を醸し出す事が出来る。こういうイメージを与えておかないと修が僕に頼りっきりになるからある程度は厳しく謎めいておかないと。

 

「アフトクラトルか……」

 

「確か襲撃してくる可能性がある国の一つだったな……黒トリガーが一番多くて神の国と呼ばれていて……」

 

 襲ってくる国が分かってきても、もう遅い。

 今日の昼頃には近界民が襲撃してくる未来は既に確定している。

 

「他は?」

 

「なにを教えてほしい?」

 

 アフトクラトルが襲撃してくると分かっただけども御の字だが更なる要求をしてくる遊真。

 流石は現役バリバリで最前線に立っていた男だ。相手が何処の国か分かってもそこでホッとする素振りを見せない。

 

「全部だよ、全部。持ってる情報、全部寄越せよ」

 

 この野郎、ここぞとばかりにカツアゲをしてくるな。

 

「全部と言われても困るな。曖昧な質問だと中途半端な答えしか返すことができない」

 

「使ってくるトリオン兵、相手の目的、手段、どんなトリガー使いが来るのか、カルデアはそれに対してどう動くのか、サーヴァントは何人出てくるのか、どんな能力を持っているのか……」

 

「……いいね、遊真」

 

 普段は真っ白な玉狛の悪魔をやっている遊真だが、今だけは戦場で勝ち続け立ち続けた人間の顔をしている。

 何処か気が抜けているようで実は全然気が抜けていないしっかりとしている一面を見ることが出来る……これだから最前線での仕事はやめることは出来ない。こういう一面を見れるのは面白い。

 

「使ってくるトリオン兵は君が持っている情報通りだ。A級でもそこそこ苦戦するから名前ばかりのA級とかチームでの連携とかサポート特化の奴にタイマンさせるな」

 

「そんな相手がやって来るのか!?」

 

「ん〜まぁ、近界(ネイバーフッド)でも1,2を争うぐらいの大国だからね。消耗品でとんでもない物を使ってきやがる」

 

「そうなんだよな、トリオン兵でそれだけなんだよな」

 

 驚く修とは正反対に状況を冷静に考える遊真。中々にいい凸凹コンビになっている。

 とはいえ、呑気に見守っている場合じゃないので僕もそこそこのサポートをしておこう。

 

「まぁ、遊真がご自慢の(ブラック)トリガーを使えば簡単に倒せる……ところで遊真、有事の際に黒トリガーを使用してもいい許可は貰ってるか?」

 

「む……」

 

 タラタラと汗を流す遊真……うん。特にこれといった介入はしていないからしょうがないとはいえ、一言だけ言わせてくれ。

 

「この阿呆が!有事の際には黒トリガーの使用許可ぐらいもぎ取って来いよ。交渉に使えるカードは何枚もあった筈だろう」

 

「いや、レプリカがおれの身の安全の保証に使ったから」

 

「ボーダー側も大規模な侵攻があるの分かってるから、ヤバそうだったら黒トリガー使っていいかの一言で頷いてくれるかもしれないだろうに……全く、君達は変なところで抜けているね」

 

 僕が言うのもなんだけど結構ガバッてるよ、RTAとかならいっそのこと一回やり直した方が良いんじゃないかなと思うぐらいに。

 まぁ、最終的には上層部も仕方ないなぁの空気で遊真の黒トリガーの使用許可を認めるので世の中、なんとかなるもんだ。

 

「あ、僕の方はあまり期待しないでくれよ。下手に期待されてハズレを引いてしまったときはなんとも言えないからね」

 

 一応の為の仕掛けはしておく。

 

「ハズレ?」

 

 僕もトリガーを持っているのは知っているのでその辺りは驚かない修。

 トリガーを持っているのならば事前にプログラミングされた機能を用いて戦うものじゃないのかと首を傾げる。

 

「僕のトリガーはちょっと特殊でね、使う度に能力が切り替わるんだよ」

 

 僕達が使っているトリガー(ということになっている転生特典)は一言で説明しづらい。

 Fate的な話をすればクラスカードと言えば大体通じるのだが生憎な事、この世界に型月は無いので通じはしない。

 

「それって黒トリガーじゃ」

 

「う〜ん、どうだろう。黒トリガーってのは誰かの命と引き換えに作られる物で僕達のはちょっと違う気もする……僕達のトリガーをひとことで現すのならば地球人の代表と言うのが一番かな」

 

 もっと良い言葉を深雪なら知っているかもしれないけど、口下手な僕から言えるのはこれぐらいだ。

 

「地球人の代表?」

 

 あまりにも意味不明な事なのでよく分からない修。

 こういうのは口で言ったりするよりも見せた方が早い。しかし、ここでトリガーを起動すれば周りに主に修に迷惑をかけてしまう。

 

「僕達のトリガーはそりゃあもう凄まじいものだ。当たりを引いたら、後先考えずにぶっ放す黒トリガー使っている遊真さえ足元にも及ばない程にな」

 

「僕を助けてくれた時は空閑に日本刀みたいなのを貸してたけど……」

 

「コシマエの当たりがどんなのか知らないけど、別の人の凄いのは知っている。向こうの国に遊園地」

 

「遊真!」

 

「……別にそんな物騒なものじゃないだろう。何処からどう見てもこっちの世界にある遊園地なんだから」

 

 だから、それを言ったらダメなんだって。

 遊真からすれば楽しい楽しい遊園地だが僕等からすれば訴えられれば負けてしまう危険な代物なんだ。

 

「向こうの世界にも遊園地があるのか」

 

「ああ、コシマエ達が乗っ取った国だけどな。因みにおれのオススメはビック」

 

「だから言うなつってるだろう!」

 

 あれは僕達が果てしなくやらかしてしまった一種の黒歴史で諸悪の根源とも言うべき深雪も深々と反省している。

 今ではカルデア(僕達の国)の一大名所で、外交の際にも技術力と国の豊かさを見せつけるために使われている……絵面は本当に愉快だけど。

 

「なにがあるんだ……」

 

「……修が向こうの世界に行けるようになって、ある程度自由に進路を決めれるようになったら招待してやるよ」

 

 やったね、修。向こうの世界に行く理由がまた1つ増えたよ。

 僕の名義があればカルデアで丸一日遊びたい放題だから好き勝手出来る……メインイベントは千佳ちゃんとのデートか。オサチカはいい文明だ……果たして修は誰を選ぶのだろう。オサキトとかオサナスとかの世界線もあるので非常に楽しみだ。

 

「遠くの将来よりも目先の未来、昼過ぎぐらいからアフトクラトルが襲撃してくる未来は決まっているんだ」

 

 バカな話はここまでにし、真面目な話をする。

 襲撃してくると分かった修はなにをするのだろうか?僕はその事が気になって仕方がない。

 

「今日の昼過ぎにアフトクラトルと言う国が襲撃してくるんだな?」

 

「おいおい、今さら疑うのか?」

 

「オサム、コシマエはふざけてるけど嘘はついてないよ……多分」

 

「多分?」

 

「コシマエはサイドエフェクトを無効化するサイドエフェクトを持ってて反応しないんだよ」

 

「HAHAHA、これでもチートなんだよ」

 

 こんなところで僕を疑うだなんてとんでもない。

 ボケ担当の僕だが今は非常に真面目な話をしているので一切の悪ふざけをせずに修に情報を売っている。

 

「昼過ぎまで残り4時間程度……なにをすればいいんだ……」

 

 襲撃してくるとは分かっていたけども、いざ迫ってくるとなるとどうすればいいのか慌てる修。

 ここで○○をしようと言わないところが頭が良くて慎重派な人間だなと暖かい目で見守っていると修は遊真(プロであり相棒である男)に意見を求める。

 

「大規模な侵攻がどれくらいかの規模による。今日の防衛任務をしている隊員でも無理な数ならおれ達が変に動くよりも上の人に任せた方がいい。戦争はとにかく数が多い方が有利だからな」

 

「じゃあ、迅さんに」

 

「いや、迅さんじゃダメだ」

 

 おっと?これはまた珍しいことを……いや、これはある意味正解を行っているな。

 

「迅さんは未来視のサイドエフェクトに依存した行動を取ると思う」

 

「見えた未来の知識を利用することになんの問題が?」

 

「普通だったら問題無いけど、コシマエのせいでそうはいかないんだ」

 

「え〜僕のせいにするの?」

 

 裏でバカな事をやっているのは認めるけど、僕は悪いことをした覚えはないんだよ。

 

「ジンさんが見えてる未来は多分だけどコシマエが一切介入しなかった場合の未来だ」

 

 僕のサイドエフェクト無効化が迅の未来視のサイドエフェクトに効力を発揮するか?

 人を見ることでその人の未来が見える視覚タイプのサイドエフェクトならば恐らくは僕が出てくる未来は見えない。未来視で見える未来の中で僕が登場すればその時点でサイドエフェクトが無効化される。なんともまぁ、めんどくさい能力だ。

 

「待ってくれ、じゃあえち……コシマエが力を貸せば迅さんは未来が見えなくなるのか!?」

 

「いやいや、僕のサイドエフェクトはそこまでのものじゃない……今日僕が直接登場する未来が見えないんだろう。例えばこの光景とかね」

 

 迅の強烈凶悪な未来視を免れることはできるが、あくまでも僕一人の話だ。僕が関わったけど既に舞台から去っていった未来なんかは見ることが出来るはずだ。僕のサイドエフェクト無効化は他人がいて効果が発動するタイプのサイドエフェクトに引っかからないだけで視覚や聴覚を強化するタイプのサイドエフェクトは無効化出来ずに引っかかり、サイドエフェクトそのものを使えないようにしているわけじゃないんだ。

 

「そんな……」

 

 無敵に思える迅のサイドエフェクトの唯一の天敵が居るとは思いもしなかったか、ショックを受ける。

 既に迅の未来視に依存しているな。未来視は便利であって強靭でも無敵でも絶対でもなんでもないんだよな。ぶっちゃけ相手が対処しきれない動きや情報のオーバーロードでバグらせれば勝てるって諏訪部なマイフレンドがサラッと教えてくれたし。んなもん出来るのアイツだけだからな。僕みたいな中途半端な転生者はそんな事は出来ないんだ。

 

「なにショックを受けてるんだ……たかが未来が見えなくなっただけだろ?」

 

 結構本気で落ち込んでいる様だが僕から見れば、この程度で落ち込むようじゃまだまだだぜ。

 ボーダーが迅に依存している体制なのは知ってはいるけれど、そんなに落ち込んでいるようじゃいい未来は訪れない。

 

「僕は今日の昼過ぎにアフトクラトルという国が襲ってくるのを教えて力を貸してやると言っているんだ。本当だったら何処の国が襲撃してくるか分からないのに、その事が分かっているんだよ?しかもその上で黒トリガーみたいなのが1人力を貸してやるってんだ。未来なんか視えなくたって充分なアドバンテージを得ている」

 

「……そうか、そうだったな」

 

 そうそう、未来を導くサーキット的なのは用意されてるんだよ。

 

「コシマエ、先ずはどうすればいい?」

 

「そうだね……とりあえずこんなところで駄弁ってないでさっさと学校に向かわないか?」

 

 真剣な話をしていたせいで既に遅刻が確定してしまった。

 中学1年から中学3年の一学期までの成績を高校に送られると言われてはいるが、万が一があると恐ろしいのでさっさと向かいたい。

 

「そうだ……千佳達にもこの事を教えないと」

 

 ん〜千佳ちゃん達にこの事を教えようとするぐらいなら、とっとと本部長に教えた方がいいと思う。

 しかし、これは修とボーダーの戦いで僕の戦いじゃないので言わないでおく……ほら、僕ってロクでなしのクソッタレだから。

 既に遅刻が確定しているのでゆっくりと僕達は三門第三中学校に向かっていった。




運命/世界の引き金こそこそ裏話

コシマエ達がいるワールドトリガーの世界には幾つか存在していない漫画やアニメ、ホビーがあり、それらはコシマエ達の容姿の元ネタである。

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