運命/世界の引き金   作:アルピ交通事務局

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何時かは【まゆゆんの人理修復記(地獄)】というタイトルのとにかく悲惨な目に遭うFGOの小説を書きたい。


神の国進軍

「なんだあの玄界(ミデン)の兵は!?」

 

 場所は次元を超えて少し代わり、襲撃してきた国ことアフトクラトルの遠征艇。

 C級隊員に狙いを定めて色付きの通常とはちょっと性能が異なるラービットを数体派遣したのはいいものの、コシマエが新型の色付きを秒殺した事にアフトクラトルの強化トリガー使いであるランバネインは驚きを隠せない。

 

「ラービットが出てくるほんの僅かな時間を狙ったぞ」

 

 ラービットを倒せるトリガー使いが居るのはなんとなくの予想はついていた。

 現に検非違使仮面以外にもラービットを倒すことに成功しているところはあるものの、それは部隊(チーム)として動いたからで個人となるとまた話は別であり、ここまでの速度で瞬殺出来るとなると流石に驚異的となる。

 

「落ち着きなさい」

 

 検非違使仮面の強さに興奮するランバネインを黒い角がはえた女性、ミラが落ち着かせる。

 

「トリオンを計測してみた結果、私達に近い数値を持っていたわ。恐らくは玄界(ミデン)が所有する黒トリガーの1つ」

 

 修達がいる地域とは違う区域が更地に変わっており、とんでもない出力のトリガーが動いているデータを算出。

 そこから検非違使仮面が玄界が持つ黒トリガーの1つだと推測をする。

 

「ほぉ、随分と変わった黒トリガーがあったものだな」

 

「しかしそう考えるのが妥当だろう」

 

 この船のリーダー的存在であるミラの考えを認める。

 こんな事が自国の強化トリガー使い以外で出来るとなれば黒トリガー使いぐらいだ。というか、そうでなくては困る。地球側のトリガー技術の進歩が如何に早くとも近界でも1,2を争うほどの大国と渡り合うことはない。あってはならないことだ。

 

「おう、この黒トリガー、オレに回せよ」

 

 今すぐぶっ殺してやると意気揚々なエネドラ。

 黒トリガーを相手にする機会なんて早々にないと殺る気を滾らせている。

 

「いや、お前は行ってはならない……この者とお前では相性が悪い」

 

 検非違使仮面が戦った後をハイレインは凝視する。

 地面や周りに焼け焦げた後があり、トリオン兵から送られてきた映像を巻き戻してみると攻撃の際に刀が赤く染まり炎を纏っている姿が見られる。エネドラの使用している黒トリガーの性能がどういったものか理解しており、黒トリガーが相手となると万が一が起きるかもしれないと危惧する。

 

「では、他の区域にのみ出陣をしますか?」

 

 トリオン兵が暴れているのはなにも検非違使仮面がいる地域だけではない。

 手薄となっている区域もあり、そこ以外を攻めればC級隊員を簡単に捕らえる事が出来ると島崎信長ボイスの青年、ヒュースは提案をする。

 

「それこそ玄界の思惑通りに事が動いてしまう……む……」

 

「どうかなされましたか?」

 

 何時もとは何処かに弱気になっているハイレイン。

 その目にはトリオン兵から送られてきた検非違使仮面の映像が写っており、ミラが少し心配をする。

 

「よくわからないが、危険だ」

 

「……は?」

 

 なにか理由があって色々と言ってきたハイレインがここに来ておかしなことを言った。

 黒トリガーだし危険なのは当然なのに、なにを根拠も無いように言っているんだとミラは冷たい視線を向けるが、ハイレインは気にせずに語る。

 

「理由は分からないが、この者を見ていると危険だと本能が言っているんだ」

 

「黒トリガーだからでは?」

 

「いや、そうじゃない。確かに黒トリガーだから脅威的ではあるが、それ以外で危険だと言っている」

 

「……?」

 

 長年の経験とかこの時点での情報からの危険ではなく、なんとなくの危険だと曖昧なハイレイン。

 これはいったいなにが原因かと言われれば検非違使仮面の持っている刀が原因だが、残念な事にその事には気付かない。

 

「では、どうしますか?」

 

 検非違使仮面が驚異的であるのは送られてくる情報から嫌でも伝わってくる。

 初老の男性であるアフトクラトルでもトップクラスの実力者であるヴィザはどの様な対応を取るか問う。

 

「ヴィザ翁、ヒュース、お前達二人がこの区域を当たれ」

 

「我々二人ですか?」

 

「相手は黒トリガーだ。全ての性能が分からない以上は取れる最善の手を取る」

 

 個人として最強なヴィザとその特殊なトリガー故に万能をヒュース。

 この二人を派遣しなければ瞬殺されるかもしれないと自分のなにかが言っている。

 

「この仮面をつけた黒トリガー使い、何処かで見たような……はて、何処でしたかね?」

 

 検非違使仮面を何処かで見た記憶があるが思い出せないヴィザ。

 主に例のあの仮面が邪魔で素顔が見えず勘違いかと思うのだが、何処かで見た気がする。こういう時に訴えかけてくる自分の勘というものは信頼できるもので何処の誰だったか記憶から探すのだが思い出せない。思い出せば最後、苦い思いをするだけだが。

 

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

「待たせたわね!」

 

 今回の僕のお仕事は敵を倒すことで人を避難させたりする事じゃない。

 一先ず此処から動くだろうが、その前にボーダー最強の部隊である玉狛第一がやって来た。

 

「小南先輩?」

 

「猫を被っているのバレない対策だろう」

 

 ショートヘアの小南パイセンのトリオン体。

 声や容姿からして小南パイセンだろうが、見るのが初めてな修は困惑しているので補足しておく。

 

「あんたが検非違使仮面……ふーん、新型を一掃したの。中々やるじゃない」

 

「……?」

 

「否、褒められるべく行為ではない……ここからが本番だ」

 

 小南パイセンはトリオン兵の残骸の山を見て、僕を評価する。

 しかし、この程度の事で褒められていてはキリがなく意味もない……所詮はトリオン兵、使い捨ての駒だから。

 

「……まさか」

 

「お前達、無事だったか?」

 

 小南パイセンの発言に少し違和感を感じる修。

 大した問題じゃないのだが、もしかしてと思っていると師匠にあたる烏丸が安否を確認する。

 

「あ、はい……セイバーが居てくれたお陰でなんとか」

 

「セイバー……あいつ、確か」

 

「おおっと、今の僕は検非違使仮面だ」

 

 この姿、割と気に入っている。

 

「お前がセイバーか……話は上から聞いている。一時的な同盟を結ぶとなるなら、ある程度の情報の開示をしてくれ」

 

「アフトクラトルがやって来るのと僕という戦力を貸し与える。自慢じゃないが今の僕は一級品の英雄を引き当ててる、並大抵の黒トリガーなら相手をできる」

 

 筋肉ゴリラことレイジさんがこちらに助力を求めてるので適当にあしらう。

 と言うよりはこれ以上出来ることと言えばボーダーの屋上で水晶玉を使ってあちこち見ている深雪を表に叩き出すぐらいしか出来ない。

 

「英雄……そういえばあんた英雄の力を纏ってるのよね。なんの英雄の力なのよ?」

 

「小南パイセン、そこはかっこよくあんた〇〇ねって言うのがスーパーなエリートじゃないかね?」

 

「そんな事、言ってもそんな変な仮面をつけた英雄なんて聞いたことはないわよ」

 

「なにを言っているんだ!中国にはイケメンすぎて指揮が下がるからという理由で仮面を付けている英雄がいるんだぞ」

 

「あのねぇ、そんな嘘に騙されるわけないでしょう……え、なによ、その真顔……マジでいるわけ!?」

 

 やべえな、小南パイセンを弄るのすごい楽しい。

 とはいえ乙女ゲームに出てきそうな男じゃないのだ……ああ、でも僕の容姿って越前リョーガだから乙女ゲームに出てきそうな見た目なんだよな。

 

「お前が今、使っている英雄の力を教えてくれ」

 

「はいじゃあ、英雄真名当てクイズ〜」

 

「おい、今はふざけている場合じゃ」

 

「生憎、こっちはふざけていない。マジでやっているんだ……英雄の真名聞いて、誰だそいつと言われる可能性もある。今の僕がフェルグス・マック・ロイと言われて、あのフェルグス・マック・ロイなのか!なんて君達は言えるのかい?」

 

 なにも僕は意地悪をしたいから、こんな回りくどい事をしているんじゃない。

 英雄の真名を知って誰だそいつと言うことが待ち構えていないとは言えないんだ。決して僕達が面白そうだからやってるとかそんなんじゃない。

 

「ヒント1。西暦953年誕生、1025年3月17日に死亡したのとこの格好がヒントだ」

 

「……源義経か?」

 

 おーい、義経その時代に生きていないよ。

 

「ハズレだけど系列的には近い……ヒント2、この国のとある行事と深く関わりがあり、後世にまでこの英雄達と同じ名前を持つ人はその行事に参加しなくていい」

 

 これはそう、物凄いヒントだ。

 現在が1月中旬でもうすぐすれば2月に入り、あの行事がある。そろそろしないといけないんじゃないかとボーダーも思っているんじゃないだろうか。

 

「英雄の名前を当てるゲームは後にしましょう。今はまずC級達を本部に」

 

 この話をここまでとする木虎。

 この辺りにいた散り散りになっていたC級隊員達が全員集まったので本部へと連れて行こうとした、その瞬間だった。

 

(ゲート)っ」

 

 黒い穴が、門が開いた。

 なに驚くことじゃない。空にもドローンの様なトリオン兵が飛んでいて、地にはラッドがウジャウジャといる。C級隊員を拐う為でなく僕達の足止めをする為にトリガー使いが出てきてもおかしくはない。

 

「ふ〜ん」

 

 出てきたのは角が生えた男性と初老のおじいさん。ヒュースとヴィザ。概ね原作通りなのだが、ここで疑問を持つ。この二人がどうして選ばれたのかを。

 ヒュースの使うトリガー、蝶の楯(ランビリス)は戦闘以外にも応用の効くトリガーでC級隊員を捕まえるのにはうってつけだ。

 ヴィザの使う黒トリガー、星の杖(オルガノン)は戦闘に超特化している黒トリガーであり使用者の腕を含めて黒トリガーを使っている遊真が勝てないと断言するレベルの実力者だ。

 その二人が協力したとなればそれは強力なもので、戦闘や捕獲は簡単に出来るのだが……問題はなんでこの二人が出てきたかだ。原作では木虎が噛ませ犬が如くやられてC級隊員がラービットから逃げようとし、最終的には千佳ちゃんがアイビスをぶっぱしてなんだコイツはとなり狙われるようになってこの過剰戦力がやってきたのだが……僕が原因か。

 

「子供を攫うのはいささか気が重いですな」

 

「これも任務です、ヴィザ翁」

 

 ……うん。頑張る。

 

「やぁやぁ、久しぶりだね国宝の爺さん」

 

 フレンドリーに爺さんに話しかける。

 

「やはり知り合いでしたか……申し訳ありませんが何処かでお会いしましたでしょうか?何分、顔は広い方でして色々と知りあいが多くて」

 

 僕の事を分かっていない国宝の爺さん。

 やっぱりあれだろうか……検非違使仮面をつけているからだろうか。これ、顔の大半を隠すから気付かない人は気付かないんだよな。

 

「余の顔を忘れたというのか」

 

「あ、貴方は!?」

 

「嘘、あいつ修のクラスメートじゃない!?」

 

「え、あの……小南先輩気づいていなかったのですか?」

 

 ジャッジャジャーン、今明かされる衝撃の事実。検非違使仮面の正体は修のクラスメートでマイフレンドである越前龍我だった。

 素顔を明かすと驚くヴィザと小南パイセン……やはり気付いていなかったんだな。木虎、呆れてるぞ。

 

「このモニュメントが目に入らぬか!」

 

「そうか……あいつ、水戸黄門になってたのね」

 

「違います。小南先輩、冷静になってください」

 

 水戸黄門はキャスターとかのクラスで出てくるから、セイバーは多分出てこない。

 しかし悪ふざけに見えてちゃんとしているのは僕であり、色々と知っているヴィザ翁は驚く。

 

「奴が何者なのかご存知なのですか?」

 

「ええ……彼はセイバー、7人のサーヴァントの1人です」

 

「サーヴァント!?奴等はカルデアから出てくることはないのでは!?」

 

「ええ、その筈ですが……いったい何故此処に居るのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

 僕達が手に入れた国ことカルデアは基本的には何処かと貿易はしても侵攻関係の事はしない。

 基本的には喧嘩を売ってこない限りは戦おうとしない事で有名な国で、その国の最高幹部の1人がここにいることに疑問を隠せない。

 

「なに至ってシンプルな理由だ……ここが地元だからだ!」

 

「……そうか、そういうことでしたか」

 

 どうして僕がここにいるかと聞かれればここが地元だからとしか言えない。

 そりゃ此処でなにかあったら対処してくださいと上から言われているが、それを話すのはあまり得策じゃないし、地球と貿易をやってるってボーダーにバレると色々とうるさい。

 

「5年前、何処からともなく現れた世界界賊サーヴァント、何処の国かと思えばまさか玄界(ミデン)出身だったとは」

 

「衝撃の事実を受けているところ悪いが、アフトクラトルには苦い思い出があるのを忘れちゃいないか?」

 

 今から2年前のこと。

 後にカルデアとなる国を手にして内政チートとかに手を出していた頃、何処かから噂を聞きつけてか僕達を討ち倒そうと様々な国が立ち上がった。これから原作で出てくる国も恐らくは入っているぐらいかなりの数がカルデアに攻め入ってきた。

 

「ええ……忘れませぬ。我が人生において一番の大敗を」

 

 結果は言うまでもない。

 サーヴァントの誰一人も欠けることなく怒涛の侵攻を乗り切った。

 

「ああ、そうだな……アフトクラトルはあんたともう1人、黒トリガー使いを寄越してきた……結果はあんたの相方は死んで相方の黒トリガーを僕達は粉微塵に破壊した」

 

 23巻までの原作で未登場の黒トリガー。

 能力は流石だったが、僕に掛かればお茶の子さいさい……運がよかったのが1番の要因だが。

 

「僕はこれでも甘い人間でな……このまま帰るんだったらそれでいいぞ」

 

「な、貴方何を言ってるのよ!?」

 

「るせえな、交渉だよ交渉」

 

 暴力で全ての物事を解決できるほど、僕は強くはない。

 ワールドトリガーの二次で東さんより倒しづらい事に定評のあるジジイ、今回は倒せるかどうかの自信は微妙にない。当てた英雄は一級品だが、相手もまた一級品だ。

 

「申し訳ありませんが、その話にはお答えできません」

 

「そうか……ならば殺るしかあるまい」

 

「っ!」

 

 ずっと腰に備えたままの刀を抜いた瞬間、角付の男、ヒュースは威圧された。

 理由はよく分からない。しかし、この男から感じる威圧感がとてつもない物でこのままでは危険だと察したヒュースは蝶の楯を起動して磁力に反応する黒い欠片を出現させて集束し、手裏剣の様な形にして僕に向かって飛ばす。

 

「これは珍しいこともあったものだ」

 

 交渉の余地はない。

 そう分かった途端に僕の髪は熱した鉄のごとく赤く染まり、刀に豪炎を纏いヒュースが飛ばした黒い欠片の塊を溶解しながら切り落とした。

 

「我が愛刀、鬼切は鬼にとって畏怖する物。お前は鬼ではなく改造人間の筈だが……この刀は鬼と認定しているようだ」

 

 僕の現在の武器こと鬼切は鬼や魔性の存在が見るだけで恐怖を感じる力を持っている。

 角を持っているヒュースはどうやらその判定に引っかかったようで、刀身を見た瞬間に危険と察したようだ。

 

「あのお爺さんの相手は僕がしよう……誰か角付を頼む」

 

「だったら、俺と小南が残ろう。京介、木虎達と一緒に本部に向かってくれ」

 

「了解っす」

 

 誰が何をどうするか決めるとこっちだととりまる先導の元、ボーダーの本部へと向けて走っていくC級及び修。

 

「行かせるか!」

 

 ここでC級が逃げれば出てきた意味が無くなってしまう。

 ヒュースは少しでも爪痕を残そうと黒い欠片を飛ばすのだが、僕はそれを斬り落とす。

 

「ヒュース殿、焦ってはなりません。相手がサーヴァントとなると一瞬の隙きが命取りに」

 

「以後刃は禁止!」

 

「っ!」

 

 ヒュースに色々と言うのはいいが、あんたもあんたで怯え過ぎだ。

 大敗が余程応えているのか隙を作るなと言っている矢先に自分の持っている杖に目を向けてしまったヴィザ。杖はまだ自分の手元に残っており、嵌められた事に気づくも時すでに遅し。

 

「悪いな、此度の姿は源頼光に仕えし源氏四天王が筆頭、正五位下丹後守渡辺綱。鬼を切ることは出来ても刀を取り上げることは不可能だ」

 

 ヴィザの両腕は切り落とされた。




運命/世界の引き金こそこそ裏話

2年前に世界界賊殲滅戦がありその時には

セイバー 豊臣秀吉

アーチャー トリスタン

ランサー カルナ

ライダー オデュッセウス

キャスター 小野寺章太郎

アサシン 岡田以蔵

バーサーカー ヴラド三世

で、なんだかんだと勝利をした。
睡眠が出来たとはいえコシマエは数日間ぶっ通しでトリガーを起動し続けた。
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