運命/世界の引き金   作:アルピ交通事務局

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ラピュタを見れば皆そう言っちゃう

 

 大規模侵攻が巻き起こり間もなく一週間が経過しようとしていた。

 僕達サーヴァントはアレからボーダーに対してコンタクトを取ろうとしていない。出来れば早い内に交渉しておきたいところもあるけど、先ずは目先の問題を1つずつ解決していくことが大事な事……しかし僕の監視は中々に止まない。ホントにめんどくさいね。

 

「深雪、一応は出来たよ」

 

 監視すべきはこの女の方なんだけどもね。

 深雪に纏めたボーダーがちょっと表に出すことが出来ない事を纏めた資料を渡す。深雪はパラパラと資料を捲る

 

「この程度の量ならA4サイズの紙数枚で纏めてくださいよ。若干どうでもいい事まで書かないでください」

 

「はい、すみません」

 

 パシリな僕は基本的には彼女には逆らうことは出来ない。

 仕方ない事でありやり直しは要求されないけれども次からはもっと読みやすくて簡潔に纏めたものを出せと言われる……こういうの僕よりも君の方が滅茶苦茶得意なんだから君がやってくれたらそれで万事解決、なんて言ったら怒られるんだろうな。

 

「それでアレはこっちに向かっているの?」

 

「ええ、順調にボーダーに向かっていっています。虹村さんが安全に動かしているので間もなくやってきます……それよりも記者会見はどうしますか?侵入する事は容易ですが……ボーダーがどう出てくるのやら」

 

 間もなくボーダーが今回の大規模侵攻の一件について記者会見を行う。

 その記者会見の出方次第ではカルデアは対応を変える……筈だ。僕にその辺りの権限は無いからなんとも言えない。心理戦とか考え事とかそういうの僕はあんまり得意じゃないからね。

 

「じゃあ、僕はこれで失礼するよ」

 

 深雪に渡す物を渡し終えたので公園を後にする。次に向かうのは……三雲修の家である。

 修の住んでいる家に向かうとそこには高そうな左ハンドルの車が路駐しておりコレは面白い事になっているなと玄関前で待機していると家から修と修のお母さんと……外務営業担当の唐沢さんがいた。

 

「これはこれは面白そうな事になっているね」

 

「越前、なんでここに」

 

「僕にも色々とあるんだよ、色々と……修のお母さん、何時も修と仲良くさせてもらってます」

 

「何時もうちの息子と仲良くしてくれて……この子どちらかといえば内気だから大変じゃない」

 

「いやいや、修はいい友達ですよ」

 

 修とは本当によく出来た友達の関係でありそれ以上でもそれ以下でもない。

 修のお母さんと仲良く談笑をし終えたので視線は唐沢さんに向く。

 

「君は……越前龍我くんだね」

 

「違います」

 

「とぼけなくてもいい。ボーダーも総力を上げて君の事を調べ上げている」

 

「だから違いますよ……コシマエと呼んでもらわないと困ります」

 

 僕は越前龍我だけどこの業界じゃコシマエで通っているんだ。

 唐沢さんはボーダーの人間として僕に接しているのならば僕もコシマエとして接するしかない

 

「今から記者会見で修にチャンスを与えるといったところですね」

 

「……分かるのかい?」

 

「割に合わないでしょう。修の人徳とスター性を記者会見で吐き捨てるのは……修は人徳の王の素質を持ち合わせてますからね」

 

 まぁ、本当は原作知識を利用しているけれどもそれっぽい理由を適当に並べて見る。

 そこまで先を読んでいるのかと唐沢さんは驚いた顔をする……これこそまさにオレTueeeeだ。

 

「記者会見は全国放送されているが君にも出来れば来てもらいたい」

 

「いいですけど……僕達を出すのは百害あって一利なしですよ」

 

「安心してくれ、それはもう根付さんに口が酸っぱくなる程に伝えてある……ただ君には見てもらった方が好印象になるかと思ってね」

 

「やだなぁ、唐沢さん……プライベートと仕事は別ですよ」

 

 それはそれ、これはこれなんですよ。

 実年齢は唐沢さんの数倍逝っているので時には精神は大人になっている。割り切る時は割り切れる。

 唐沢さんの車に乗って記者会見が行われる会場に向かうとそこには遊真がいた

 

「お、コシマエ」

 

「越前さん!」

 

「千佳ちゃん出来れば越前でいたいけどもコシマエと呼んでくれ……なんでここにいるんだい?」

 

「私が呼んだんだ」

 

「そうですか」

 

 遊真と千佳も呼ばれたのか。そうなるとまぁ……原作通りに事が動いているということだろう。

 転生先によっては主人公をある程度は活躍させておかないと後々大変な事になる。ワールドトリガーだと修を成長させておかないと厄介な事になる……多分。

 

「基地内部に侵入者が出た。防衛隊員の数が戦力が不足しているとの意見ですが、そうとは言い切れません」

 

「ああ、そうそう。コレを渡しておきます。キャスターと交渉する時に使ってください」

 

 記者会見をはじめている中で僕は資料を取り出す。

 ついさっき深雪に託したボーダーがちょっと表沙汰に出来ない色々な情報を纏めたものであり唐沢さんは目を通すと顔色が悪くなる。

 

「忍田瑠花、林藤陽太郎、ミカエル・クローニンと言う名のカナダ人……」

 

「どうやってこの情報を仕入れたんだ?この情報はボーダーの内部でも極秘事項」

 

「地下にバカデカい厄介なものが眠っている事も知っていますよ」

 

「……何処で情報が漏れた」

 

「コシマエ、なに渡したの?」

 

「この記者会見でボーダーの株価を一瞬にしてガタ落ちさせるどころか石をぶん投げられるぐらいに酷い事が書かれている。大きな組織にはちょっと語れない事が多々あるものだよ」

 

 君も見てみるかい?とスマホを取り出すが遊真はこっちの世界の文字の読み書きは拙いので断った。

 正直な話見ていてあまり気持ちのいいものではないから見なくていいもの……コレは人には見せちゃいけないものだね。

 

「それでカラサワさん、なんでオサムをここに連れて来たの?」

 

 記者会見の話題が切り替わる。

 緊急脱出機能がついていない事について記者達が問い詰め出したので遊真は今回ここに連れてきた理由を尋ねる。

 

「ヒーローにも反撃する機会(チャンス)を与えないとね」

 

 修は記者会見の場に出る。

 ここからは基本的には原作通りであり修は自分はヒーローではないと言い切り、遠征の事をバラして今回が初の遠征の様に言うのだが実際のところは違う。過去に何度も何度も遠征をしている……その辺りについて暴露してやりたい気持ちはあるのだが、僕はそこそこ大人なのでそれなりに我慢は出来るので我慢する。遠征について色々と語ると記者達はとくダネを掴んだと記者会見は幕を引いた。

 

「見させてもらいましたよ、貴方達の流儀を」

 

「君は……」

 

「改めまして自己紹介をしましょう。カルデアの最高幹部7人の1人、最下位のセイバーです」

 

 記者会見が終わり記者達がこの場を去ろうとしているので僕は姿を現した。

 はじめて顔を合わせる忍田本部長さんに挨拶をするとボーダーの幹部一同が身構える。僕は敵じゃない味方とも言い難いけども。

 

「君がセイバーか」

 

「ええ、はじめましてと言っておきましょうか……記者会見、見させてもらいました。大きくなった組織を運営するのは大変ですね」

 

 他人事の様にサラリと語る。実際に他人事だから仕方ない事だけども。

 城戸司令は僕のことをジッと睨んでくる。普通に怖いので僕は目線を合わせない様にする。怖いよ、このヤクザ顔。

 

「記者会見は今ので終わりでよろしいでしょうか?」

 

「今回の大規模侵攻に関する記者会見はこの一件で終わりだ……しかし三雲修が遠征を公表した為にこれから色々と細かな取材が増えていく。出来ればその前に、公開遠征の前に君達と交渉をしたい」

 

「互いにどちらも不干渉な関係性は……無理ですよね」

 

 ぶっちゃけた話、カルデアがボーダーと関わり合いを持ったとしても旨味は無い。

 カルデアはかつてエンディミオンと呼ばれていた国を占拠して支配下に置いてあれやこれやと日夜遊びながら色々とやっている。

 

「ふざけるな!黒トリガーを見過ごせと」

 

「たぬきのおじさん、ストップ……まだ記者はいるよ」

 

 不干渉なんて絶対にありえないと叫ぶ鬼怒田開発室長。

 黒トリガーなんてボーダーじゃないと分からない用語をここで叫べば記者達は否が応でも反応してしまう。場所を弁えないと、TPOってのは大事なんだよ。流石にこの場で怒鳴るのはまずいのは分かってくれた様で声を上げるのを止める。

 

「ボーダーという組織はカルデアという組織と交渉には応じてくれますか?」

 

 ボーダーは戦後処理の記者会見が終わるまでカルデアと一時的な同盟を結んでいた。

 その戦後処理が今終わったのでここでカルデアとどうするか。敵と認定するならそれはそれ、これはこれである。

 

「……いいだろう。ボーダーはカルデアとの交渉に応じよう」

 

「ありがとうございます……じゃあ、明日辺りにちゃんと交渉しましょう。互いに色々とありますし……」

 

 ヤクザ顔もとい城戸司令は交渉に応じてくれる。

 いい感じに交渉の場を設ける事が出来る……ここまでが僕のお仕事……いや、まだ1個残っているか。

 

「なによりも僕達の基地がまだ来ていない」

 

「基地……君達の基地は移動するのか?」

 

「移動しますよ……まぁ、その……うん……」

 

「そんな移動する基地が三門市にやってきたのならば街の人に見られるのでは!?」

 

「ああ、大丈夫です。見えないように光学迷彩的なの貼ってますから」

 

 根付さんが色々と心配しているけれど心配には及ばない。

 

「基地が移動するって、コシマエどんな基地なんだ?」

 

「修、そういうのは見てのお楽しみだよ」

 

 口で説明するのは簡単だけど実際に見た方が早い。

 交渉の場を設ける事が出来たのでコレで僕は満足だと家に向かって帰っていき深雪にちゃんとした交渉の場を設ける事が出来たと伝える。深雪が後は上手くやってくれる……でもまだやらないといけない事があるんだよ。意外と僕って忙しいと思いつつ日を跨いだ翌日のこと。

 

「修、ボーダーの本部に案内をしてくれないか?」

 

「え、コシマエ達の基地で行うんじゃないのか?」

 

「基地を紹介する為に色々とあるんだよ」

 

 遠征を目指してランク戦に挑もうとしている修には申し訳無いけれどもボーダーの本部に案内をしてもらう。

 修は一躍有名人になったのでボーダー本部を歩いていると昨日のあの眼鏡と視線が向けられており、修は冷や汗をかいている。メンタルは強い方だけどこういうことには馴れていないのか。これから段々と主人公(ヒーロー)の道を歩むから馴れておかないと結構キツいよ。

 

「よぅ、メガネくん。コシマエ」

 

 ボーダー本部を歩いていると実力派エリートこと迅がやってきた。

 サイドエフェクトを経由して……じゃなさそうだね。僕にはサイドエフェクトが効かないから僕以外の誰かの未来を見てここにやってきたというところか。まぁ、実力派エリートがなにをしようが今回は無駄に終わる……サイドエフェクトが通じない僕がいるからね。

 

「やぁ、実力派エリート……今日は面白い事になりますよ」

 

「……オレにとってはそんな面白い事じゃないけども」

 

「迅、ランク戦をしようぜ!!」

 

 面白い事になると笑うと迅は少しだけ暗い顔をする。そんな事はお構い無しだと太刀川さんが迅にランク戦を挑みにやってきた。

 

「太刀川さん、今から大事な話があるからランク戦は出来ないよ」

 

「なんだよまた暗躍か?」

 

「いや……今回は正面から堂々と行く感じだよ」

 

 チラリと僕に視線を向ける迅。裏で暗躍している迅だけど今回は堂々と乗り込む感じである……まぁ、その前に裏で暗躍をしようとしてきたけど。太刀川さんは迅が僕に視線を向けている事に気付くと僕のことに気付く。

 

「お前、正月の時の」

 

「お久しぶりです……ああ、そうだ。ついでだから太刀川さんも来ますか?護衛役の1人や2人必要でしょう」

 

「ん?どっかに連れてってくれるのか?」

 

「面白い場所に連れていきますよ……屋上に向かいましょう。修、ボーダー本部の屋上に案内してくれ」

 

 ここで会ったのもなにかの縁である。

 なにか厄介な事が巻き起きた万が一の時にボーダー最強の男が護衛をしてくれるのはそれはもう心強いだろう。

 修についていくとボーダー本部の屋上に出る。修は屋上を右見て左見て確認するが何処にもなにも見えない。何時も通りの三門市の光景が見えているだけだった。

 

「コシマエ、基地が移動してやってくるって言ってたけど何処にあるんだ?」

 

「ちょっと待ってね、確かここに……あった。はい、コレかけて」

 

 基地が何処にもない事に疑問を抱く修。既に基地は本部付近にあるのだが、特殊な迷彩で見えなくなっている。

 見えなくなっているので見えるようになるサングラスを取り出して修に装備させて基地がある方向を指差した。

 

「っな、なんだアレは!?」

 

「あれこそが僕達の居城だよ」

 

「三雲、なにが見えてるんだ。ちょっと俺にも見せてくれよ」

 

 見えているものに声を荒げる修。なにが見えているのか分かっていない太刀川さんは修からサングラスを借りるとボーダーの上空を見つめる。

 なにか反応はあるのだろうかと見守っていると無言で空を太刀川さんは見つめている。嘘だろと小さく呟いている

 

「太刀川さん、なに見えてるの?コシマエがいるからサイドエフェクトが全然使えなくてなにが見えてるのか分からないんだけど」

 

「…………バルス!!」

 

「言うと思いましたよ」

 

「ねぇ、なにが見えてるの?オレにもそのサングラスを貸してよ」

 

「ほら、お前も滅びの呪文を唱えるんだ」

 

 太刀川さんは迅にサングラスを貸す。迅は早速サングラスをかけると乾いた笑みを浮かび上げる。

 僕もサングラスを取り出して空を見る……そこには天空に聳え立つ城があった。

 

「ラピュタだ!ラピュタは実在していたんだ!!」

 

「嘘だろ、コシマエの拠点がラピュタだったのか……バルス!」

 

 天空に聳え立つ城を見て太刀川さんや迅はテンションを爆上げする。

 ボーダー本部よりもバカでかいものが空中を浮いているって事実は恐怖でしかないのだが、迅達はそんな事をお構い無しだと滅びの呪文を唱える。言いたいことは分かる。

 

「ここにいたんだね」

 

「唐沢さん、アレみてくれよ!ラピュタは実在してたんだ!」

 

「……なにを言ってるんだ?」

 

 僕がボーダー本部にやってきた事を聞きつけて屋上にやってきた唐沢さん。

 テンションが物凄く高まっている太刀川さんは迅からサングラスを剥ぎ取り唐沢さんに渡すと唐沢さんの表情が固まった。

 

「出水達にもに教えてやらねえと。ラピュタはホントに実在していたって」

 

「まさか君達の拠点が、いや、居城がラピュタだったとは……いったいどうやってこんな物を……バルス!」

 

 おっさん、あんたもやるのかよ。まぁ、あんな物を見せられてバルスと言うなというのが無茶というものか。

 

「交渉の場を設けるけれども具体的に何処でやるのかを決めていませんでしたよね……ボーダー本部でやりますか?それとも虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)でやりますか?」

 

「……君達の拠点で行おう。ただその前に少しだけ時間をくれないか?」

 

「30分だけならいいですよ……流石にあんな物を見せられたら誰だって調子崩しますよね」

 

 ボーダー本部の基地はキャンピングカー的なものでも想像していたのだろうか。

 まさか天空の城を持ってくるとは誰も思いもしない。どんな人でも分からないだろうな。

 

「太刀川さん、ラピュタがあったって急にどうしたんすか」

 

「出水、来たか!アレ見ろよ、アレを!」

 

「アレって、何処ですか」

 

「サングラス無いと見えないか。唐沢さん、借りますよ」

 

「ぬぅお、なんだこりゃあ!?」

 

 ラピュタを見てテンションをバカみたいに高くなっている太刀川さんは出水さんを呼び出した。

 唐沢さんからサングラスを取り、出水さんに渡すと出水さんは虚栄の空中庭園を見て驚き

 

「バルス」

 

 滅びの呪文を唱えた…………。

 

「あのぉ、皆さん。バルスと言いたい気持ちは分かりますけど、バルスは滅びの呪文でその通りに効果が発揮するとアレが崩れて落ちてくるんですよ」

 

「あ……」

 

 バルスは滅びの呪文だ。ラピュタを崩壊させる呪文で唱えればラピュタは崩壊する。

 虚栄の空中庭園は滅びの呪文で滅びない仕様になっているけれども、落ちてこないとは限らない。太刀川さんや出水さんは冷や汗を流すのでアレはラピュタじゃない事を伝える。

 

「アレはラピュタじゃねえならなんなんだ?」

 

「アレは世界七不思議の1つであるバビロンの庭園を模した物ですよ」

 

「世界七不思議……聞いたことはあるけど実際はなんなんだ?」

 

「ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園、エフェソスのアルテミス神殿、オリンピアのゼウス像、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟、ロドス島の巨像、アレクサンドリアの大灯台の7つです。詳しくはWikipediaにでも聞いてください」

 

 1から説明するとホントにややこしくなる。七不思議は特にそうだ。

 出水さん達はアレはラピュタを模した居城だと割とあっさりと納得して受け入れてくれる。

 

「やっぱりアレか。ビームとか発射するのか?」

 

「ええ、やろうと思えば出来ますよ……まぁ、やる必要は無いですけど」

 

「……コシマエ、あんな物をどうやって作ったんだ?」

 

「中東のとある所で素材を仕入れて無人島でチョコチョコっとって、世間話をしに来たんじゃないです……気持ちの整理が出来ましたか?」

 

 交渉する相手がこうも規模がデカいとは思っていなかった唐沢さんは気持ちの整理をしている。

 やはり虚栄の空中庭園を持ってきて正解だったな。カルデアという組織の威厳を保つどころから圧倒する事が出来ている。

 

「ボーダーの隊員達を何名か引き連れて来てもいいですよ。互いに不干渉を貫くのは無理な様ですし仲良くしようの意味合いを込めて親睦を深めようじゃありませんか」

 

「ん……?太刀川さん、コレってどういう感じの場所なんですか?」

 

「さぁ?俺も面白いものが見れるからついてこいって言われたから詳しいことは知らない。三雲、お前なんか知ってるんじゃないのか?」

 

「えっと……」

 

「凄く分かりやすく言えばボーダー以外でトリガーを持っている組織があったので今から交渉に応じる感じですね」

 

「……は?」

 

「出水くん、くれぐれもこの事は内密に頼む……ボーダー以外にトリガーを持っている組織の存在はボーダーの存在意義を揺るがすレベルの問題なんだ……ふぅ、まさかこれほどの組織だとは思いもしなかったよ」

 

 唐沢さんは今、果てしなく困っているな。

 カルデアという組織を自分のモノサシで測ったけれども予想外の大きさで、色々と考えていた交渉の手段や手札を使えなく潰している。それだけ空中庭園の存在は恐ろしさを醸し出していた……

 

「僕がやれるのはここまでだ。後は頼んだよ、深雪」




運命世界の引き金コソコソ裏話


時系列的に言えばテイルズオブの暫く後でポケモンのちょっと前である。
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