結局のところ柳生からは誰一人1本も取れなかった。
まぁ、それも無理もないと言う話だ。向こうは基本的には生身の肉体でハッスルしていた人達である。
「連立方程式は1歩ずつ解いていくんです……例えばここはですね」
激闘が繰り広げられた翌日のボーダー玉狛支部に深雪は居た。
くだらない事を企んでいると言うわけではない。暴走する事はあれども秩序を持った善人である深雪は理不尽は普通に嫌いなのである。じゃあ、なにをしてるの?と聞かれれば勉強である。
深雪の実年齢は100をとうの昔の超えているババアである。この女、色々とクソみたいな部分はあるけれども根は真面目で善人である。
学業的な意味では何処の誰とは言わないけれどもところてん形式で英単語が抜けていく転生者と異なり英語どころかベトナム語もペラペラで複数の言語を喋れる。
「う〜頭が痛いッス……」
「諦めたらダメですよ……高校に行く気があるのならばこの辺をめんどくさいと言ってはいけません……遊真さん、逃げないでくださいね」
「なんでなんでこんなにも文字があるんだ。50個あれば充分じゃん……」
「まだ1年生のレベルだぞ……最低限の読み書きは出来るようにならないと」
勉強をしているのは遊真、修、千佳、そして千佳の友達のC級隊員である出穂である。
なんで勉強しているかと聞かれれば……間もなくテストである。忘れちゃいけないが作中の時間は受験の成果の時期、2月である。中学3年生である遊真と修はボーダー推薦という闇ルートで三門第一高校に入学する事が決まっている。コシマエはアレでも学年1の成績をキープしており推薦で三門第一高校に入学する予定である。じゃあ、2年生の千佳と出穂はというと普通にテストシーズンである。
「オサム、こんな事をしてていいのか?ランク戦対策を」
「文武両道……特にボーダー推薦で入学する以上はそれを理由に成績を落としたりしたらいけない」
「真面目なメガネが仇となった……ガク」
「意識を失うフリをしないでくださいよ」
苦手な勉強をしているので遊真は頭から煙を上げる。
尚、彼がやっているのは小学生1年生の漢字のドリルである。ひらがなとカタカナはなんとか極めたけれども、まだまだ漢字は拙い。1からのスタートであり修はそんな遊真にマンツーマンでレッスンをしている。無理だと机に顔を伏せている遊真に少しだけ深雪は呆れる。
「でも、メガネ先輩ホントにいいんすか?向こうの世界に行くって啖呵切ったんだからランク戦に備えた方が」
「そうしたいんだけど……本部長に文武両道で頼むって言われたんだ」
昨日、セイバーこと柳生の爺様にボーダーの精鋭達はボコボコにされた。
上には上がいるというか歴史上の偉人半端じゃねえなと再認識したりしているのだが1位のアゴヒゲがレポートを溜め込んでる事が発覚した。公開遠征という啖呵を切ったからにはA級1位である太刀川隊は遠征に行く候補者である。そんな候補者が留年をしては洒落にならない。
忍田本部長は当然の如く怒り、今頃は風間の元でレポートをしているだろう。
そして忍田本部長と太刀川のやり取りを見て更には忍田本部長から出来れば文武両道、赤点を取らないレベルに成績を維持しておいてくれと言われていた。真面目なメガネな彼は勉強にも勤しむ。と言っても修自身は自分から進んで勉強する事が出来るタイプの人間である。
「でも、深雪先輩大丈夫なんスか?」
「なにがですか?」
「ウチ等もテストシーズンですけど、深雪先輩もテストシーズンじゃないスか……教えてくれるのはありがたいッスけど……」
「大丈夫です、テストなんて授業を真面目に聞いておけば赤点なんてありえないんですよ」
「うわ、頭良い人の発言だ!」
自分のことを紳士淑女だなんだと言っているだけあって深雪は才色兼備である。
基本的にはテストなんて授業を真面目に聞いておけば赤点なんて絶対に取ることはないぐらいには素で賢いのである。頭はロクな事に使わないけれども。
「それにですね……ホントに大変なのは私じゃないんですよ。雨取さんがとても大変なんです」
「チカ子は私より賢い、そりゃぶっちぎりってわけじゃないっすけど赤点を取るヤバい成績じゃないっすよ?」
「ええ……おや、もしかしてなにも知らないんですか?雨取さんが遠征に行きたいのは連れ去られた友達を救いたいと」
「チラリと聞いたことがあるけどなにが関係あるんすか?」
「……フッ……」
周りの面々は普通に頭に?を浮かびあげている。
深雪はなにが言いたいのかを理解していないことを理解している。そして例によってドブみたいな性格を発揮する深雪はこういう時に限って物凄いIQを発揮する。出穂は千佳が遠征目当てで探し人が居るというのを知っており、遊真と修は細かな事情を知っている……ならば曇らせるしか道は無い。
「雨取さん……雨取さんの友達が攫われたのは最初の侵攻ですか?」
「いえ……ボーダーが表に出てくるよりも前です」
「だったら尚更、勉強を頑張らなければならないじゃないです」
「学校の勉強と遠征がどう繋がるんだ?」
「遊真さん、嫌ですね…………大規模な侵攻よりも前という事は最低でも5年間、地球に居なかった。雨取さんは14歳、14ー5は9歳……最高で9歳になります。私は拉致をされたことがないので向こうの世界で具体的になにをしているかは知りませんが…………文化どころか文明すら大きく異なる世界で5年以上過ごしているんですよ?……9歳つまりは小学生3年生の勉強までしか出来ていませんよ」
「あ〜確かに言われてみればそうッスね。向こうの世界がどんな感じか知らないッスけど……日本の文字を数年も読んでないなら」
「ええ!そうです!日本語を忘れている可能性だってあるんです!!」
ニチャアと深雪は笑みを浮かびあげる。
言っている事はなにも間違いじゃない。5年以上日本のあれこれ触れていない可能性は普通にある。勉強というのは身に付くものもあれば身につかないものもある。小学生レベルの問題なら簡単に覚えられても中学生以降の問題を覚えられないのが良い一例である。
「玉狛第二が遠征の権利を手にし、向こうの世界を大冒険!そこで囚われの友を救うことが出来たとして、果たしてそれはホントの意味で救うことが出来たと言えるでしょうか?少なくともボーダーが誰かを助けたと言う情報は聞いていません!ボーダーは向こうの世界の遠征の成果として攫われた友達を祭り上げる!そうでなければボーダーの意義に関わるから……そして連れ去られた友達はどうなっているのか?向こうの世界は常時戦場に近い代物、連れ去られた人達は大抵は戦わされる!戦場があまりにも当たり前すぎて平穏な日本に耐えられないなんてこともあります!」
「ぁ…………ぅ…………」
「ボーダーが助けた人をどうするのか?もしかしたら使える兵士だから機密情報を多く持っているからボーダーの手元に置くかもしれない。普通の人として生き返る事が出来ない……ボーダーの傀儡になるかもしれない!でも雨取さんは挫けてはいけませんよ!文化や文明が大きく異なる人間になっていてもそれは貴方の友達である事には変わりません!ゆっくりと受け入れるんです!」
ボーダーは今のところは誰かを助けたと言う成果は聞いたことが無い。
仮に過去に連れ去られた人達を助けることに成功したとして……果たして元の生活に戻ることが出来るのか?その答えはまだ分からないが、少なくともボーダーはボーダーという組織にとって有益な存在として帰還者を祀り上げるのは確かだろう。
「知っていますか?外国では昆虫を普通に食べる。おっと、日本でもイナゴの佃煮がありましたね。もし虫を食べたりしていても受け入れるんですよね。小学生はとても大事な期間です、個人の人格や信念等を作り上げる大事な期間でそんな期間を戦場に立って戦っていたとあるならばきっと倫理観も狂っています。雨取さんはカラスを狩ってはいけない等を1から学ばせなければなりません!」
深雪の言っている事は想像上の事だ。想像上の事だがありえないと否定する事が出来ない代物だ。
千佳はマイナスな事を考える。
「向こうの世界は人を殺すのも当たり前で、私はもう人殺しだから貴女に関わる資格が無いと必死になって差し伸べた手が弾かれるかも」
「ぁ……そんなこと、は……」
「1%でも可能性があるならば否定は出来ません」
必死になって手を伸ばせば助けることが出来ると千佳は信じている。
しかしその手を拒まれる。自分は人殺しだからという極々普通な理由で拒まれる可能性があり……千佳の笑顔が曇る。そんな事は無いと否定したかったが0と言い切れる自信は無い。むしろその可能性があるんじゃないのかなと言う思いが何処かにある。
深雪はそれを見て興奮する。
やはり尊い笑顔を曇らせるのは最高である。純粋で真っ直ぐな気持ちを持った人間の心を真正面から正論をぶつけて笑顔を曇らせる事は最高である。蛇喰深雪という女は秩序を持った善人であるが他人の笑顔を曇らせたり破滅フラグに叩き落とす事により快楽を得ているクソである。
千佳は目の焦点が合わない。
今まで助けることだけ考えていたがもしかしたら助けの手を拒まれると言うのを考えた事が無かった。1%でも可能性があるならば助けたい見つけたいという思いがあり、深雪というクソアマはその笑顔を曇らせたい。この女、コレで秩序を持った善人である。何処ぞの名無しの権兵衛は秩序を持った悪人とのことだがどっちが善悪か分からねえ。
「大丈夫!きっとボーダーがなんとかしてくれる!向こうの世界は最悪だったと奴隷の日々を嘘として語り──ゲフゴォ!?」
「お前は…………なんでそんなアホな事しか出来ないんだ!」
「ギャアアアアアア!!痛い!痛い!100kg越えの握力で握らないでください!」
そんなクソアマにブレーキ役こと虹村修蔵が腹パンをした後に顔面を握る。
虹村は握力が100kgを越えているので冗談抜きで洒落にならないぐらいに痛いのだが虹村は手を休めない。
「雨取……先ずは受け入れる器になれ」
「器、ですか?」
「お前の友達を助けたいって思いはマジな筈だ……だったらこう言うんだ。一緒に家に帰ろうって」
「!」
「助けるんじゃない。長い長い迷子になっていた友達と一緒に家に帰るんだ。確かに深雪の言っている事は一種の正論で間違いとは言わねえ。お前が必死になって勉強して攫われた友達を助けた後に勉強を教える側の住人にならなきゃならねえ……助けるんだろ?」
「っ……はい!」
虹村の言葉で前向きに切り替わる千佳。
それを見た虹村は深雪の顔を握る力を緩めた。
「えっと…………誰スか?」
「俺はカルデア最高幹部の1人で序列4位の弓兵【アーチャー】の虹村修蔵だ」
「カルデアって事はコシマエ先輩とかの上司っすか?」
「まぁ、平たく言えばそうなる…………三雲、悪いなこの有害指定女を放置して」
「あ、いえ…………言っている事は間違いじゃないです………助けるとか見つけるとか考えてましたけどもそういうことは考えてませんでした……」
深雪に一種の正論をぶつけられた修の顔も曇る。
それを見た深雪はニヤリと笑みを浮かび上げており、この光景が物凄く見たかったんだと満足げでありそれを察している虹村はどうすべきかと考える。深雪は己の快楽の為だけに千佳の笑顔を曇らせた、結果的に修の笑顔までもが曇らせている。コレが理不尽なやり方ならば深雪にさらなる制裁がくだるのだが、深雪は一種の正論をぶつけているだけに過ぎない。
「あ〜……よし、詫びとして訓練に付き合ってやるよ」
「え?」
「この馬鹿がお前達に対して心を傷付けた……心の傷は早々に治せねえから代わりと言ってはなんだけどもお前のランク戦に付き合ってやる」
「その……お気持ちはありがたいんですけど自分達で考えるのも訓練の一環だって言われているんです」
修達は初のランク戦デビューをしている。
小南パイセンはとりまるはB級のチームの特色やアレコレを教えようとしたのだが隊長であるレイジが考えるのも訓練の1つだから答えをポンポン教えるなと言われている。その事に関して修は不満も異議も無い。自分が弱い人間だと分かっているから創意工夫をして戦わなければならないのは事実で自分で考えろと言う言葉はちゃんと飲み込んで納得している。
「分かってるよ、それぐらい……だから鍛えるだけにしておく」
虹村はそう言うとアーチャーのクラスカードを取り出した。
「素に銀と鉄、礎に石の契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出て王国は至る三叉路に循環せよ。
「カードが光った!?」
「ランダムとは言え私を召喚するとは、また奇特なマスターだね!我がクラスはアーチャー、真名は今のところ伏せさせてもらうとするか!」
「あ〜……まぁ、当たりっちゃ当たりか」
アーチャーのクラスカードを用いてサーヴァントを召喚した。
召喚した老紳士のサーヴァントを見てマジかと虹村は少しだけしらける。
「どうなってるんスか?」
「深雪、説明しといてくれ……教授、最高4人最低1人のチームで最低でも3チーム、最大で4チームなチーム戦のFPSもどきの勝つ算術出来るか?」
「ほほぅ…………なるほど、小隊での戦闘で勝つ方法を覚えたいのか」
呼び出したサーヴァントに頼み込む虹村。
なにをしたいのかを察したアーチャーは目の前に居る修の瞳を見るのだが直ぐに困る。
「困ったねぇ……」
「なんかオサムに問題があるのか?」
「いやいや、こうも真っ直ぐな人間は早々に居ないんだよ……私が揺さぶっても意味は無さそうだ。その歳でそれだけの貫禄が出るとは中々だよ」
修を見て困るアーチャー。
修に悪の種でも植えてから色々と指導するかとロクでもない事を考えていたのだが、修は悪の種を植えることが出来ない善人で真面目な眼鏡である。
「貴方は……何者なんですか?」
クラスカードで英霊を模したトリオン兵もどきを作れる事を修は知っている。
何処となく不気味な雰囲気を醸し出している老紳士のアーチャーは何処の国の英霊なのか気になる。
「私の存在は秘密にしておいた方がいい……彼もそれを承知の上で私をあまり本に載せなかったのだから」
「本に載ってるんですか?」
「ああ、それなりに知っている名前だ……残念だがそれを教えれば厄介だからそうだね……さて、君は戦場で戦う上で大事なのはなにか?それは数値化することだ」
修の疑問を軽くはぐらかしたと思えば修を鍛える。
戦場で戦う上で大事なのは数値、無論データだけが絶対とは言わないが1つの数値化は大事である。
「何故数値化が大事なのかは分かるかね?」
「……具体的な指標が分かるからですか?」
「概ねその通りだ。2は1よりも大きいのはこの世の真理だ……具体的な数字があれば分かりやすいことこの上ない。ただしコレはチェスではじゃない、駒同士がぶつかり合って先にぶつかった駒が負けると言う不確定要素Xが絡んでいる。このXは常に変動する……君ならばどうする?」
「…………Xじゃない部分がより強い数字になればいいと思います」
「数学として見るのであればそれが正解だろう。しかしコレは数学で納まりきらない問題だ…………君が数字の3で君が敵対する人が7や8ならばどうあがいても勝つことが出来ない。せいぜい出来ても足止めくらい……足止めじゃダメなのだろう」
「はい……どうすれば」
「自分の3を4や5にするには時間が掛かる。イレギュラーな天才は時折居るというが君はイレギュラーな天才ではない、凡人に過ぎない。君1人と言うのならばここでチェックメイトだが君には仲間がいる。ならばどうすればいい」
「……9や8をぶつけます」
「それが妥当だがここにXが加わる。勿論君もXいや、君達の場合だとYが加わる……確実に勝てるという保証は無い。物事において0%は存在しないに等しい事だ…………足し算と掛け算、どちらが数字を大きくする事が出来る?」
「1と2以降は掛け算の方が大きくなりますけど」
「それが分かっているならよろしい。3である君が4になるのに時間が掛かる。そんな時間が存在しないというのならば3で足し算をするのでなく掛け算をする事を覚えればいい」
「それは……いったい……」
「そこが君に与えられた宿題だよ……ついでに言っておけば3で割る方法も学ぶ。XやYという不確定な要素がある以上はただ普通にやったとしても意味は無い。知は力だが力は知ではない」
具体的になにをしろとは老紳士のアーチャーは一切言わない。
ただ……修の意識を上手く切り替えるように誘導をする。真っ直ぐにやっても意味は無い、足し算と引き算だけが数学じゃない、XやYは勿論のこと掛け算や割り算も存在していると言う。
遊真はこのおっさんは危険だなと認識している。
嘘は何一つ言っておらず、自分自身も一部は納得と理解をする事が出来る事を言っている。ペンチメンタルな修を誘導している口の上手さは危険だなと感じる。だが、今の修は普通にやっても意味が無いのもまた事実なのである。
「以上の点を頭に叩き込みたまえ」
「はい」
「なんか……スゴく難しい事を話してたッスね」
「理論でなく理屈を話していましたからね……出穂さん、忘れてはいけませんよ。貴女も近い将来B級になるんですから考える知識は持っていないといけません」
「あたしに出来るかなぁ……」
難しい事を話しているなと感じる出穂。虹村にボコられた深雪は復活しており、出穂も何れはその領域になるんだとだけ言っておく。
老紳士のアーチャーは聞きたいことは無いのか?と尋ねればフィールドを選ぶ権利を持っているのは自分達だからどうすればいい?と聞くので基本的には自分の得意なフィールドで戦うことが優位だと言うのだが肝心の玉狛第二に得意なフィールドが無いのである。
色々と老紳士のアーチャーは修に教授する。
小南達がやってきてもそれは変わることはなく、勉強会は何処に行ったんだとなるのだが老紳士のアーチャーは具体的な答えは言わない。修にヒントだけを与えており、自分で考えるように誘導している。
「ありがとうございます」
「なにこれぐらいどうとでもない……真っ直ぐに歩くだけが成功法じゃない。それだけは頭に叩き込みたまえ」
「はい!」
「では私はサラバと行こう……出来ることならば悪巧みの際に呼び出してほしいかな」
「あんたをそれで呼び出したら洒落にならない事になるから無理だって」
老紳士のアーチャーは光の粒子になって消えたと思えばアーチャーのクラスカードに戻った。
「……なんの英雄だったの?」
「犯罪界のナポレオン」
「犯罪者なの!?」
「かなり洒落にならないレベルでヤベえおっさんだよ…………」
最後まで真名を告げる事が無かった老紳士のアーチャー。
只者ならぬ雰囲気を醸し出しており小南は虹村に対して何者だったのか聞いたのだが具体的に何処の誰とは言わない。ただ犯罪者である事は確かであり小南は驚く。
「犯罪界のナポレオン、19世紀のロンドンの社会の闇とも言える数学者……具体的な名前は言わないぞ。気になるんだったらググれ」
「え〜っと、犯罪界のナポレオン…………はぁ!?」
「小南さん、誰かは秘密ですよ」
犯罪界のナポレオンの異名で検索した小南パイセンは驚いた声を上げたのであった。
Qワールドトリガー作品で、転生者は迅の予知が効かない設定のモノがあったと思いますが
予知が効かない理屈とか説明できますか?
(サイドエフェクトは人間の機能の延長みたいで、カゲさんの様子や菊地原の髪からオンオフは出来無さそうですし
黒バスの赤司征十郎
トリコのココ
【シルヴァリオ・トリニティ】のギルベルト
などの例もありますし
迅の予知は、素粒子や電磁波などを無意識に認識して、野生の勘みたいな直感も含めて得たデータを演算して導いている可能性があったりして)
A サイドエフェクトは優れたトリオン能力を持った人間が他の臓器等を強化します。
コシマエのサイドエフェクトを無効化するサイドエフェクトは優れたトリオン能力が人体に影響を及ぼす際に変化させないようにした抗体みたいなものです。毒があんまり効かない対毒とかのサイドエフェクトの一種で道具作成のスキルとコシマエの髪の毛や爪を素材にすればサイドエフェクトを無効化するお守りが作れます。