問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~神の右腕の物語~   作:noizu1185

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そういえば、高校で文芸部に入りました~(言ったかな?w
そして、今日投稿している時に気づきました…

「文芸部に提出するやつまだ書いてない!!」

………(´・ω・`)


YES! ウサギが呼びました!
始まりだそうですよ?


和が気づくとそこは部屋だった。

 

周りには所狭しと本が置いてあり、それ以外にはベットだけである。

 

「……はぁ、手紙がくるまで読みあさるか」

 

そういうと、近くにあった本から手につけた――

 

 

 

 

 

和が十冊目の本を見ていると、しおりみたく手紙が挟まっていた。

 

手紙の裏を見れば

 

――”影色 和殿へ”

 

と書かれていた。

 

「おっ、やっと始まるのか」

 

ようやく問題児の世界へ行けるとわくわくしながらも手紙を開ける。

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる

 

その才能(ギフト)を試すことを望むならば、

 

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 

我らの”箱庭”に来られたし』

 

そして、また光に包まれた和であった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――和が次に目を開けた時には、上空に放り出された。

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!実際になってみたら超こえぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

上空5000mから落下している訳だが、落下速度は半端なものではなくこのまま地面に打ちつけられれば完全に死ぬ。

 

(けど、能力を使えば済む話だな)

 

能力を使う前に現状を確認する。

 

近くから、学ランを着た金髪の少年、三毛猫、ロングスカートを穿いている少女、スポーティーな服を着た少女……と言うところか。

 

ここまで考え和は、あえて能力を使わない事にした。

 

落下地点に用意してあった緩衝材のような薄い水膜を幾重にも通って湖に投げ出される。

 

「きゃ!」

 

「わっ!」

 

ボチャン、と着水。

 

水膜で勢いが衰えていたため四人は無傷で済んだが、耀とともに落ちてきた三毛猫はそうもいかない。

 

が、和が三毛猫を寸前でキャッチする

 

「大丈夫かい?」

 

『おかげで助かったわ~。ありがとな~あんちゃん』

 

「いやいや、礼には及ばないよ」

 

そして和は三毛猫の飼い主であろう耀に三毛猫を届けた。

 

「はい、この三毛猫って君の猫でしょ?」

 

「……うん、ありがと」

 

『ほんまにありがとな~』

 

「だから、礼には及ばないって」

 

「信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「……いえ、石の中に呼び出されては、うごけないでしょ?」

 

「俺は、問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

二人の男女は、お互いにフン、とお互いに鼻を鳴らして服の端を絞る。

 

「此処……どこだろう?」

 

「さあな、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」

 

(なんであんな状況で確認出来るんだ?)

 

和は、金髪男を見てもしかしたら人外なんじゃないか?という疑問が浮かんだ。

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。

もしかしてお前達にもあの変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは、”オマエ”って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は、気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「…春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。そして、野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとうよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守ったうえで適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう、取扱説明書をくれたら考えてあげるわ」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しておけ、お嬢様」

 

 

 

 

心からケラケラ笑う逆廻十六夜。

 

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。

 

我関せず無関心を装う春日部耀。

 

そして――

 

「最後に、大きな岩に座っている貴方は?」

 

「俺は影色 和だ。よろしくな」

 

「ええ、よろしく頼むわ」

 

自己紹介を物陰で聞いていた黒ウサギは思う。

 

(うわぁ……一人を除いて問題児ばかりなのです…)

 

召喚しておいてアレだが……彼らが協力する姿は、客観的に想像できそうにない。

 

黒ウサギは陰鬱そうに重くため息を吐くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

十六夜は苛立たしげに言う。

 

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえか?」

 

「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」

 

「……。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

 

(全くです)(全くだ)

 

黒ウサギと和はこっそりツッコミを入れた。

 

飛びだしにくい状態にある黒ウサギは意を決して飛びだそうとするが…

 

「―――仕方がねえな。こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いている奴も気づいていたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

(なんでみんな分かるんだろ……)

 

「そっちの岩に座っている奴は?」

 

「別に、上空からでも見えただろ」

 

「へぇ?面白いなお前」

 

軽薄そうに笑う十六夜の目は笑っていない。それどころか黒ウサギのいる物陰に殺意の籠った冷ややかな視線を向けているのだ。

 

「や、やだなあ。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「以下同文」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪」

 

バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。

 

気づかれないように黒ウサギの後ろに立った耀は、ウサ耳を根っこから鷲掴み、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

力いっぱい引っ張った。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでならまだしも初対面で遠慮なく黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる技」

 

「自由にも程があります!」

 

「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

 

「……。じゃあ私も」

 

十六夜は右を、飛鳥は左を掴み……思いっきり引っ張った

 

「フギャァァァァァ!!!」

 

力いっぱいに引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。

 

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