問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~神の右腕の物語~ 作:noizu1185
しかし、投稿がなかなか出来なくてすみませんm(_ _)m
少々リアルが忙しくて……
これからも遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。
前回のおさらい
魔王よ全て消え去れ!!!! 「なんでもありですか!!!」スパァァァァン
日が暮れ始めた頃に黒ウサギ達とジン達は噴水広場で合流した。
ジンは、今さっきまで起きていた事を黒ウサギに伝えると黒ウサギはウサ耳を逆立てて怒った。
「なんであの短時間に"フォレス・ガロ"と戦う事になったのですか!?しかも日取りは明日!?それも敵のテリトリーで!?準備は勿論お金も用意出来ません!聞いているのですか三人とも!!!」
「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」
「黙らっしゃい!!!!」
まるで台本があるかのように口裏を合わせ言い訳をする。
しかし逆効果だったのか余計に怒る黒ウサギ。
そんな光景を見ている和と十六夜はニヤニヤと笑いながら止めに入る。
「まぁまぁ別にいいんじゃない?見境なく喧嘩を売った訳じゃないんだからさ」
「しかし和さんこのゲームで得られるものは自己満足のみですよ?この”契約書類”を見て下さい」
黒ウサギが和と十六夜に渡した”契約書類”は、”主催者権限”を持たない物が”主催者”となってゲームを開催するためのギフトらしい。
そしてその”契約書類”に書いてあるのはゲームの内容の他にルール・チップ・賞品が書かれている。
“主催者”のコミュニティのリーダーが署名することで成立する。
黒ウサギはその中の賞品の内容について言っている。
「”参加者が勝利した場合、全ての罪を認め、箱庭の法の下で裁きを受けた後、コミュニティを解散する”――まぁ確かに自己満足だな」
「しかも時間をかければ立証できたのに、取り逃がすリスクを背負ってまで短縮させるのか?」
「確かに時間をかければ裁かれます、しかしガルドのした事は許されないんです!!」
ジンはそれほどガルドのやってきた事は極悪非道だと和達に目で訴える。
しかし、内容すら知らない三人は反応に困っている。
「ちょっとジンくん。確かに言いたい事は分かるわ、でもこの三人は内容が分からないから反応に困ってるわよ?」
「そ、そうでした!す、すみません…急に怒鳴ったりして……」
飛鳥がジンにその事を知らせるとジンは慌てて謝った。
「そ、そんな!謝らないで下さい。確かにビックリはしました……でも、それほどガルド=ガスパーは許せないのでしょう?」
「その通りだよ?だから頭を上げなよ」
「………ありがとうございます」
ジンは顔を上げガルド=ガスパーが言ったことを三人に話した。
~十分経過~
「「「そんなことがあったのか(ですか)」」」
ジンの話によれば、ガルドは狙ったコミュニティの女子供を攫って脅迫し、徐々にコミュニティを取り込んだ後、ゲームの乗らざるを得ない状況を作っているらしい。
そして一番許せないのが、違法なやり方で吸収したコミュニティから数人ずつ人質にとって働かせ、その人質に取った子供はその日のうちに殺したという……
外道にもほどがある。そう思った三人。
「確かに許せるものではありませんが……その事と勝負についてはあんまり関係の無いように思えます……」
「おいおい黒ウサギ、その頭は飾りか何かか?ちゃんと関係があるだろ」
十六夜は黒ウサギをバカにした後、少し不敵な笑みを浮かべ
「”そんな外道は私達で倒さないと気が済まない”だろ?御三人方」
「流石ね十六夜君。話が分かってるじゃない」
そんな答えを聞いた黒ウサギはorzの形になりつつも呆れかえっていた。
「はぁぁぁぁ。そうだろうと思いましたよ……まぁ和さんと十六夜さんがいれば”フォレス・ガロ”なんて楽勝ですし……」
「おっと、俺はやらねえぜ?」
「―――へ?」
本日二度目の素っ頓狂な声をだして呆然とする。
少しの間思考が回ってなかったが我に返って十六夜に問いかける
「いやいやいやいや!!なんでそうなるのですか!?そこは十六夜さんが行って秒殺すれば速い話で「勘違いするな」へ?」
話を途中で切られまたもや素っ頓狂な声を出す
「いいか?この喧嘩はこいつらが”売って”奴が”買った”。俺が手を出すのは無粋だろ」
「あら、分かってくれてるじゃない」
「そ、それでは和さんは……」
恐る恐る近くにいる和に問いかけてみるが
「ごめんね黒ウサギ。俺も十六夜の意見に賛成なんだ」
「………もう好きにして下さい」
丸一日振り回され続け疲弊した黒ウサギはもう言い返す気力は残っていなく、失う物は無いゲームだからどうにでもなればいいと呟き肩を落とすのであった。
「それではそろそろ行きましょうか。本当は皆さんを歓迎するためにいろいろと準備をしていたのですが、不慮の事故が続いてしまい歓迎会もお流しとなってしまいました……なのでまたお時間をつくりその時にでも――」
と黒ウサギは申し訳ないといった様子で喋っている時に飛鳥の言葉で切られてしまう
「大丈夫よ、無理しなくても。私達のコミュニティは崖っぷちなのでしょう?」
「あはは。返す言葉もございません……」
黒ウサギは飛鳥の言葉でコミュニティの現状を知っているということを思うと、最初に四人を騙した事に罪悪感が生まれ申し訳ないと思う。
そんな表情を見た四人は別に気にしていないというような顔で黒ウサギを慰めた。
一息ついて黒ウサギが顔を上げて謝罪をする
「申し訳ございません……騙すような事をしてしまい。しかし、コミュニティのことを考えたらつい……」
「気にしてないわよ。私は組織の水準なんてどうでもよかったもの。春日部さんはどう?」
「私も気にしてない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでも……あ、けど」
「どうぞ気兼ねなく聞いて下さい。僕らも出来る限りの用意はさせてもらいます」
「そ、そんな大それた物じゃないよ。ただ毎日三食お風呂付きの寝床があればいいな、と思っただけだから」
そんな耀の言葉を聞いた瞬間ジンの顔の表情が固まる。その表情をみて慌てて取り消そうとしたが、黒ウサギが手に持っていた水樹の苗をジンに見せる。
「大丈夫ですよ!和さんがこんなに大きな水樹の苗を手に入れてくれたんです!!これで水を買う必要もございませんし、水路を復活させることも出来ます♪」
その言葉を聞いて飛鳥は安心したような顔を浮かべた。
「今日は理不尽に湖に投げ出されたから、お風呂に絶対に入りたかったのよ」
「「「それは同感」」」
「そ、それは黒ウサギの責任外の事ですよ……」
そんなやり取りを聞いてジンは隣で苦笑する
「それじゃ今日はすぐコミュニティに帰る?」
「いえ、ギフトゲームが明日なので"サウザンドアイズ”に皆さんのギフト鑑定をお願いしたいので。ジン坊っちゃんは先にお帰りください」
問題児四人は首を傾げて聞き直す。
「"サウザンドアイズ”?コミュニティの名前か?」
「YES。”サウザンドアイズ”は特殊な瞳のギフトを持つ者達のコミュニティ。箱庭の中でも超巨大な商業コミュニティなのです。幸いこの近くに支店がありますし」
「ギフト鑑定とは?」
「ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事デス。自分のギフトを把握していた方が引き出せる力もより強大になります。それに皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」
同意を求める黒ウサギに少々複雑な表情で返す。
(力の出処って言ってもな~ほとんど把握してるんだけど……まあいいか)
黒ウサギを入れた五人+一匹は”サウザンドアイズ”に向かう。
その道中、四人は並木道に目がいってしまう。
「へぇ~桜か。懐かしいな」
「あら?今は真夏のはずだけど?」
「いや、まだ初夏に入ったばっかだぞ?」
「……今は秋だと思うけど」
そんなやり取りを聞いた黒ウサギは笑って説明した。
「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのデス。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など少々違う箇所があるはずですよ」
「へぇ?パラレルワールドってやつか」
「う~ん、惜しいですね。正しくは立体交差平行世界論というものなんですけども……これを説明するにも一日二日とかかってしまいますのでまたの機会に」
そんな会話が弾む中とうとう”サウザンドアイズ”の店に着いた。
その店の前には割烹着の女性店員がいる。
その割烹着の店員が看板を下げている途中で黒ウサギがストップを掛けるも
「まっ」
「待った無しです御客様。うちは時間外営業はやっていませんので」
拒否された。
「なんて商売っ気のない店なのかしら」
「ま、全くです!閉店時間五分前に客を締め出すなんて!」
「文句があるのなら他所へどうぞ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」
「これだけで出禁なんて御客様舐めすぎでございますよ!?」
「なるほど、"箱庭の貴族”であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか」
「……う」
そんな黒ウサギを横目に十六夜は何の躊躇もなく名乗る
「”ノーネーム”ってコミュニティなんだが」
「ほほう。ではどこの”ノーネーム"様でしょうか。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか」
(こいつ、わざとやってるな。あとで締め出そうか……)
和は女性店員に呆れため息をつきながら振り返って桜を観賞する
「その……あの……私達に、旗はありま…「いぃぃぃやほおぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」」
突如店の奥から大きな声が聞こえ店の方をみてみると和服を着た少女が爆走して黒ウサギに抱きつき、その勢いで街道の向こうにある水路まで吹き飛んだ。
「きゃぁーーーーー!!」
遠くから黒ウサギの悲鳴が聞こえる。
十六夜は目を丸くし、店員は痛そうな頭を抱えていた
「おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで」
「ありません」
「なら有料でも」
「ありません」
とにかく真剣な十六夜を見て三人は呆れていた。
「「「やっぱり十六夜(君)も男なんだね(なのね)。今思い知ったよ」」」
「そこで息を合わさなくてもいい。それに和はどちらかって言ったらこっち側だろ」
「十六夜をからかう為にこっち側についた」
「はぁ……そうかよ」
そんなやり取りがされている中、強襲した白い髪の少女は黒ウサギの胸に顔を埋めてなすり付けている。
「し、白夜叉様!?どうして貴女がこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギがくると思ってな!!やっぱり黒ウサギは触り心地が違うのう!ほれ、ここが良いかここが良いか!」
白夜叉と呼ばれた少女は問答無用で黒ウサギを触りまくる。
((なんだ、エロ親父か))
心の中で息の合う二人。
「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れて下さい!!」
黒ウサギは白夜叉を無理やり剥がし、頭をつかんで店の方に投げ飛ばす。
回転が入りつつ飛んでくる白夜叉を十六夜は足で受け止めた。
「てい」
「ゴバァ!お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!!」
「(自分で美少女って言うのかよ)十六夜様だぜ。よろしくな和装ロリ」
ここまでの展開に唖然としていた飛鳥は、思い出したかのように問いかける。
「あなたは、この店の人?」
「いかにも。この"サウザンドアイズ”の幹部で白夜叉と申す。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育が良い胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」
「オーナー。それでは売上が伸びずボスに怒られます」
水路に落ちた黒ウサギが濡れた服などを絞りながら呟く。
「うう……まさか私まで濡れる事になるとは」
「因果応報……かな」
「「「確かに」」」
「とほほ……」
そんな中白夜叉は十六夜達をみてニヤリと笑った。
「お前達が黒ウサギの新しい同士か。その新しい同士が来たと言う事は……遂に黒ウサギが私のペットに!!」
「なりません!何があってそんなことにならなくてはならないのですか!!」
白夜叉のボケ?に反応した黒ウサギはお手製のハリセンで頭をはたく。
「いたた……まあよかろう。話があるなら店の中で聞こう」
「よろしいのですか?彼らは旗も持たない"ノーネーム”のはず。規定では」
「”ノーネーム"だと分かって名を聞く性分が悪い店員に対する詫びだ。身元は保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」
「……いらっしゃいませ」
女性店員は不機嫌になりながらも店の中に入れる。
店員に睨まれつつも入る五人+一匹は暖簾をくぐる。
「生憎店は閉めてしまってな。私の私室で勘弁してくれ」
と五人+一匹は白夜叉の私室に案内される。
結構大きめの和室。これが私室と言うんだから羨ましい。
白夜叉は上座に腰を下ろして十六夜達に向き直る。
「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えておる"サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。黒ウサギとは少々縁があっての。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸しやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、本当にお世話になっておりますよ本当に」
若干投げやりな言葉で受け流す黒ウサギ。その隣で首を傾げて問う。
「その外門、って何?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど歳の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです」
黒ウサギは説明が終わって図を見せる。
その図を見た三人は口を揃えて
「……超巨大タマネギ?」
「いや、超巨大バームクーヘンだろ」
「俺もバームクーヘンに見える」
三人の身も蓋もない感想に肩を落とす黒ウサギ。
対照的に白夜叉は哄笑を上げ頷いた。
「ふふ、うまいこと例える。その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は”世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、協力なギフトを持ったもの達が棲んでおるぞ――その水樹の持ち主などな」
黒ウサギが持っている水樹の苗に視線を向ける。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」
「いえいえ。この水樹は和さんがここに来る前に、蛇神様を息でふっ飛ばして倒しました」
自慢げに黒ウサギは言うが、対照的に白夜叉の顔は青ざめている。
「な、なんと!?クリアではなく吹き飛ばしたとな!?その童は神格持ちの神童か?」
神格と聞いた瞬間和はピクリと体が動いた。
(おいおい……なるべくばれたくはないんだが)
そんな念を白夜叉と黒ウサギにぶつける。
「いえ、黒ウサギはそうは思いません。確かに倒し方は凄かったですが……神格持ちなら一目見ればわかるはずです」
「ふむ、そうか……しておんしの名は何と申す」
「……影色和だ」
「影色和……はて?どこかで聞いた事あるような」
「気のせいでは無いですか?」
そう言いつつも白夜叉に脳内通信で語りかける。
(白夜叉様聞こえますか?)
突然頭の中に直接聞こえてきた和の声にびっくりする白夜叉
(うむ、聞こえておるが…おぬしは何者じゃ?)
(その件は後で二人っきりになれたらお話します)
(う、うむ。そうか)
和はそう言い切ると念話を終わらせる。
黒ウサギは白夜叉に何かあったのか確認をとる。
「白夜叉様?どうなされたのですか?」
「ん?いや、なんでもないぞ」
「そ、そうですか。ところで白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」
「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがな」
小さな胸を張り、豪快に笑う白夜叉。
「へえ?じゃあオマエはあのヘビより強いのか?」
「ふふん、当然だ。私は東側の”階層支配者"だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者なのだからな」
"最強の主催者"と聞いて四人は一斉に瞳を輝かせていた。
「そう。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」
「勿論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」
「久しぶりに腰を上げるとしよう」
四人はむき出しの闘争心を白夜叉にぶつける。白夜叉は高らかに笑い声を上げた。
「して、ゲームの前に確認しておく事がある。おんしらが望むのは"挑戦"か――もしくは"決闘"か?」
瞬間、四人の視線は大きく変わる。
下に吸い込まれるような感覚が襲い、実際に呑みこまれる。
呑みこまれたそこは光が無く真っ暗闇だ。
しかし、その光景は一瞬にして変わる。
四人が踏み出したそこは、白い雪原と凍る湖畔――そして、平行に太陽が廻る世界だった。
「……なっ……!?」
あまりの異常さに、十六夜達は同時に息を呑んだ。
「へぇ~なんて綺麗な世界だ」
しかし和はそんなことはお構いなしに辺りを見回している。
「今一度名乗り直し、問おうかの。私は"白き夜の魔王”――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への"挑戦"か?それとも対等な"決闘"か?」
その言葉を聞いた四人はその時決意が固まった……
駄文は病気なのです(´・ω・`)
一応書いてはいるのですが……衝撃的なことが起こってしまいました!!
なんと、ルイオス戦が終わるまで書いてましたら、十五話~十七話になってしまいました(`・ω・´)
な、長いw
………が、頑張って書いていきます!!(やけくそ