殺さずの剣客、そして人斬りの君   作:沖田愛好家

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序章

 

 文久三年、三月――京の町。

 

 それは霧が京の巷を包む宵のことだった。

 折しも時代は、終わりなき動乱の真っ只中。

 尊王か、攘夷か、あるいは佐幕か。

 正義の数だけ刃が跳ね、思想の数だけ血が流れる凄惨な時分。

 

 後に幕末と呼ばれる時代の転換期において、その浪人はあてどもなく京の夜を彷徨っていた。

 

 男に名前はない。

 どころか、職もなければ、今宵の棲家すらない。

 男が持つものといえば、ただ腰に帯びた一振りの刀のみ。

 

 されど、浪人の足取りはどこまでも軽かった。どんより淀んだ世情など関係ないと言わんばかりの軽妙さである。

 見ようによっては、お気楽な旅芸人に見えなくもない。

 

(――ん?)

 

 そんな男が、ふと気が付けば人通りの絶えた隘路へと足を踏み入れていた。

 

 なにも人目を忍んでいたわけではない。

 ただ、気まぐれな風に背を押されるがまま、ふらりと足を向けたらそこに居た。

 それだけである。

 

(――暗がりは、どうにも性に合わぬな。いっそ、元の大通りへ……)

 

 特段、この辻でなにかを成すあてもない。

 男は、ふと、胸中でそう嘆息を漏らしながら踵を返そうとした、その刹那である――。

 

『―――くれ! 誰か!』

 

 背後の闇の奥から、ぞくりとするような声が聞こえた。

 

(何事でござろう?)

 

 かすかに、だが確かに、鬼気迫る声。

 

 このところ、京の町も物騒だと聞く。

「世直しだ」「尊王攘夷だ」と騒いでは、商家たちから金を捲し立てる攘夷志士。

「我々は京を守っているのだぞ」と嘯いては活動資金を囃し立てる幕臣の武士。

 男からすればどちらも不逞浪士でしかないのだが、それが武士の間では常識としてはびこっているらしかった。

 

 できることなら、そうした連中は互いだけで争ってもらいたいものだ。

 断れば即座に斬ってしまう血気盛んな連中に関しては、何かしらの罰を儲けるべきではないか、と男は常々考えていた。

 だが、上の者たちはそこまで頭が回らない。と言うよりも、首が回らぬらしい。

 今は国の存亡をかけた時代――国か少数の人命かと問われれば、彼らは間違いなく国だと首を縦に振る者ばかり。

 

 ならばせめて、自分ひとりくらいは、小さな命を救う側に立つべきではないか。

 男はそんな甘い考えの持ち主だった。

 

 ゆえに――

 

(様子だけでも、見るべきか……)

 

 嫌な予感を覚え、男は好きでもない隘路の奥へと突き進むことにする。

 

 もしさっきの声が気のせいだったならば、それはそれでよし。

 骨折り損のくたびれ儲け。

 むしろ誰も傷ついていなかった事に安堵すればいい。

 

 そう思う男はつまるところ、誰よりもお人好しな人間であった。

 

 

 

 

― 壱 ―

 

 

 距離にしてみれば*13丈ほどを突き進んだときであろうか。

 男の目の前には、さっきの声の主だろう者と、それを背後から追う人影が目に入った。

 

「だ、だれか……! 誰か助けてぇ!!」

 

 声の主であろう、その中年の男は、右腕を失った手元を抱え、こちらへよろめきながら走っていた。

 止血する余裕すらないのか、手首からはどばどばと血を垂れ流し、なりふり構わぬ形相である。

 

「逃しません!」

 

 対してその男を追うのは、銀色に輝く刀を構えた剣客らしき人影である。

 月明かりが雲に遮られてよく見えないが、小柄な背丈であり、その走破は馬をも彷彿とさせる速さである。

 

 さて、この状況でどちらが善で、どちらが悪か?

 

 今の浪人にそれを見極める術はない。

 そもそも、どの時代においても物事の善悪とは非常に多様なものであるし、男は善悪など端から勘定に含めようとも思ってもいなかった。

 

 なればこそ。

 

 男にとって、命の危機に晒されている人間は須らく助ける対象であり、それが目の前に居るという事実だけで、次の行動は決定づけられる。

 

「そこの逃げている御仁! そのまま(それがし)に向かって飛び込むでござるよ!」

 

 男が声を張ると、助けが来たことに安堵したのか、逃げていた男性がくしゃっと顔を歪める。

 さっきまで絶望に彩られていた男性の相貌は、途端に安楽浄土を見つけたように希望へと塗り替えられた。

 

「きぃ、ああああああッ!!」

 

 奇声とも取れる雄叫びを上げ、そのまま前方にいる浪人へと飛び込む手負いの男。

 助けた浪人は、逃げてきた男とのすれ違い様、腰に指していた太刀で鯉口を切る。

 

 刹那、キィン――――と耳障りな金属音が鳴り響いた。

 

「っ、何者ですか、あなた……!?」

「そちらこそ、何者でござるか」

 

 追っ手の剣客が振り下ろした縦一文字の一撃と、すれ違いざまに抜き放たれた浪人の白刃。

 それが寸分の狂いもなく噛み合い、火花を散らして鍔迫り合った。

 

 ガリ、ガリ、と互いの命を削り合うように、鋼と鋼が軋みの悲鳴をあげる。

 

 押し込む腕の力、伝わってくる確かな骨肉の質量。

 互いの熱い呼吸がまともに触れ合うほどの至近距離で、両者は一歩も引かずに睨み合った。

 力と力が拮抗し、張り詰めた沈黙が隘路を支配する。

 

 そんな時である。

 それまで厚い川霧に遮られていた隘路に、雲間から一筋の月光がこぼれ落ちたその時――。

 

「――――」

 

 と、浪人は思わず息を呑み、言葉を失った。

 

 無理もない。

 

 青白い月明かりの下、宵闇に浮かび上がったのは予想とはまるで違った相貌だった。

 あまりにも凄絶な、あまりにも女らしい顔立ち。

 それも、切れ上がった涼やかな目元には、どこか猫を彷彿とさせる妖艶な愛らしさがある。

 もしその手に刀を持たず、その身に鼻を突くような血の匂いさえ纏っていなければ、洛中の茶屋で誰もが振り返る看板娘でも務めていそうな――そんな儚い美貌であろう。

 

 鍔迫り合いの極限の近さの中、月光を浴びて艶やかにきらめく黒髪からは、ふわりと鉄の臭いを覆い隠すような、ひどく甘い香りが浪人の鼻腔をくすぐった。

 

「なにを呆けた顔を……私はそこに転がっている殿内さんに用があります。関係ない人なら、そこをどいてくれませんかね」

「そうは、いかんでござるな……某が退けば、この御仁を殺すのであろう」

「それに何の問題があるんです、か!」

 

 女剣士は男の剣を華麗にいなすと、そのまま蹴りを繰り出す。

 が、浪人の男の反応も早い。

 即座に鍔迫り合いから、己が割られると察知した瞬間、後ろに跳ね飛び距離を取っていた。

 

 もしあのまま刀と刀を合わせていても、決着らしい決着は訪れなかっただろう。

 

 実際、男はあのまま鍔迫り合いだけで時間を稼ぎ、その間に殿内と呼ばれた男性を逃がそうと画策していた。

 女は理論的に男の策略を見抜いていたわけではないものの、結果的にはその野生の勘とも言える思考力で、無駄な時間稼ぎをくらわずに済んだのである。

 

「(この人……)最後の忠告です。そこをどいてください」

 

 さっきの攻防で、女は浪人の技量をなんとなしに察したのだろう。

 彼女は端的にそれだけを伝えると、腰にさしていた鞘を取り出し、そのまま放り投げた。

 

 防御にもなるそれを捨てたということは、全身全霊で攻撃する意思表示に違いない。

 

 しかし、男はそれを聞いてもひるむことはなかった。

 

「もし、嫌と言ったら?」

「無論――――斬るまで」

 

 そう言うや否や、女の纏う空気が鋭利な剃刀のそれへと一変する。

 

 さっきまでの困惑は微塵もない。

 切れ上がった瞳は切り捨てるべき敵を冷酷に見据え、左足は爆発的な加速のために深く引かれる。同時に上体は極端なまでに前傾し、独特な平正眼の構えを取った。

 

「(ただでさえ小柄な体躯がさらに小さく沈み込んでいる……某に的を絞らせるためか。それに……)狙いは突き技でござるな」

 

 平正眼と呼ばれている通り、女が握る刀の身は普通の正眼の構えとは違い、地面に対して水平に寝かせられている。それは相手の骨の隙間を滑るように縫い、五臓六腑を深々と突き刺すための無慈悲な構えとも言えるだろう。

 

 だが同時に、実戦において「突き」という選択そのものには大きな疑問が残る。

 

 古来、数ある剣術の技の中でも、突き技というのは最も当てにくい部類とされる。面で捉える斬撃とは違い、突きは点という最小の軌道で標的を追わねばならないからだ。

 いかに達者な剣客であっても、死に物狂いで動く人間の急所を穿つのは至難の業だろう。

 

 しかし、その難しさに比例して、殺傷力は他の追随を許さないのもまた事実。

 刃が肋骨の隙間をすり抜け、心臓や喉笛に一寸でも突き刺されば、それだけで勝負は決する。斬撃のように浅手で済むことが構造上あり得ない、文字通りの一撃必殺の技。

 

 故に、彼女がこの平正眼の構えを選択したということは――生け捕るつもりなど毛頭なく、ただ純粋に目の前の命を「今ここで確実に屠る」という、冷徹なまでの決意表明に他ならなかった。

 

「随分と血気盛んな娘でござるなぁ」

 

 一触即発の殺気を浴びながら、対する男は、困ったようにぽりぽりと頬を掻いた。

 諦念とも取れる溜息を一つ吐くと、仕方がないといった様子で、先ほど抜き放ったばかりの白刃をあえて音もなく鞘へと戻す。

 

 女の構える、一撃必殺の平正眼――いや、平正眼と素直に呼んでもいいのか困る構えではあるのだが――それと対峙するために浪人の男が選んだのは、あろうことか、身を沈めて刀身を隠す抜刀の姿勢であった。

 

 流石の女も、これには眉を顰める。この期に及んで抜刀術を選択した、その意図が皆目読めぬからだ。

 これが行灯道中の奇襲や暗殺ならば、男の取ったその選択にも納得がいく。

 抜刀術というものは、その隠密性と初太刀の爆発力をもって、敵の意表を突くことに特化した異端の技だからだ。

 

 だが、すでに互いの得物が届く間合い。しかも、こちらが神速の突きを今まさに放たんとしているこの状況においては話が違う。

 鞘から刃を抜き放つという決定的な一手遅れは、この緊迫した間合いでは致命傷、否、即死を意味する。

 常理で考えれば、初速の時点で突きに競り負けるのは火を見るより明らか。

 にも関わらず、男がそれを構えている意味とは……。

 

「なんの真似です……突きに対して抜刀術を選ぶなんて。高度な自殺ですか?」

「いいや、そんなことはない。お主の構えを迎え撃つなら、これが最適だと判断しただけでござるよ」

 

 女の当然の疑問を、浪人は軽く受け流す。

 抜き放たれるのを待つばかりの男の剣気は、どこまでも呑気で、真綿で首を絞めるようなぬるい風のようであった。

 

(誘っているのに気づかれた? いや……だからと言って、刀を鞘に戻す理由なんて……)

 

 女がそんな風に思考を走らせた時だ。

 浪人の男は斬り合いの最中だというのに、ばさりと転がったままの殿内を一瞥した。

 

「そこの御仁! たしか、殿内と呼ばれていたか! 彼女がこちらに向かってきた瞬間、走って逃げるでござるよ! そのまま進めば大通りに出るため、誰かに匿ってもらうと良い!」

「っ!!? わ――わ、分かった! ありがとう、恩に着るッ!!」

「なに、恩に着せるつもりはない。困った時はお互い様でござるよ」

 

 殿内からの感謝を聞き、男はいざ斬り合いを始めようというのに、わざわざ柔和な笑みを頬に浮かべた。

 

 決して男と殿内に面識があったわけではない。今日初めてお互いの顔を見たし、声すらも聞き覚えがなかったほど希薄な関係性である。

 そんな相手、助ける義理もなければ、労力を払う価値すらない。

 なんせ殿内は右手を既に失っているため、これからは剣を握ることなど出来ない状態なのだ。武士としての人生は明らかに終わりを告げている。

 

 それでも、他に生きていく方法など幾らでもある。

 手が無いのであれば、頭を使う商いをすればいい。商いが向かないのであれば、剣を教える道というのもある。

 殿内には、まだ真っ当に生きられる機会が残っていた。男はその未来の可能性を守るため、彼の命を刈り取ろうとする女剣士と戦うのだ。

 

「戯言を……誰一人として逃しはしない!」

 

 さっきまで考えていた思考を一蹴し、唾棄するように女は腰を沈めた。

 相手が何を考えているにせよ、この技は防げまい。

 そのような慢心があるからでもある。

 

 刃で狙い定めるは、眼前に立ちはだかる浪人の心臓。

 これを一突きで穿ち抜いた後、その勢いのまま、逃げ出すであろう殿内の頸骨を後ろから一閃のもとに刎ね飛ばす。

 

 その工程を脳裏で数度繰り返しせば、万全の拍子を見計らった刹那、女の双眸が鋭く見開かれた。

 

「――――ッ!」

「今だ! 走れ、殿内殿!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 地が、爆ぜる。

 女剣士の身体が弾け飛んだのと、地に転がっていた殿内が起き上がったのは、文字通り同時であった。

 

 当然、静止状態から走り出す殿内の初速は遅い。庇いに入った浪人とて、それは百も承知のことであった。

 なればこそ、本来であれば「敵が仕掛けたと同時に走れ」という指示は、致命的な過ちでしかない。仕掛けてくるより前に走らせねば、浪人が一撃で屠られた瞬間、殿内もまた確実に背後から両断される運命にあるからだ。

 

 けれど――それはあくまで、この浪人が一撃で屠られた場合の話に過ぎない。

 

「獲った!」

 

 タタタン――と。

 三度の駆ける足音が完全に重なり、劇烈な一拍となって響き渡る。

 音を置き去りにした女の身体は、すでに地を滑るように前へと跳んでいた。

 

 奔る白刃の切っ先が狙うのは、男の心臓、喉笛、そして脳髄。

 一突きのなかに、さらに二つの突きを重ねる神速の連撃。

 彼女が修めた流派において、「突きは必ず三度穿て」という苛烈な教えが、その肉体に寸の狂いもなく染み付いている証拠である。

 

 あと一瞬の後には、男の肉体に無残な三つの風穴が開き、糸の切れた人形のごとく下品に地面へと落下するだろう。

 

 その骸を踏み台にして、さらに前方へと跳ぶ。

 再加速さえすれば、どれほど距離が離れていようと、彼女にとっては間合いなど無いも同然だ。

 

 そう、それこそが、少女の脳裏に描かれた確実なる未来。

 そうなるはずだと、寸の疑いもなく確信していた絶対の絵図――――であった。

 

「――――え?」

 

 だが、その未来は現実とは成りえなかった。

 

 まず女の視界に飛び込んできたのは、吸い込まれるような男の抜刀。

 キィン、と硬質な火花が散り、男の鞘走る刃が月夜によって煌めいた、その瞬間だった。

 

 しかし――驚天動地すべきは、その直後にこそある。

 

 風穴を開けるべき男の肉体が、まるで陽炎のように、そこから綺麗に消え失せたのだ。

 三段突きの初太刀がどれだけ精密な軌道を描こうと、これでは虚空を虚しく穿つに過ぎない。

 

 では、消えた男はどこへ行ったのか――?

 

 女の目では追えない。

 彼女の視界は未だ、男が消え失せた地点に集中してしまっているから。

 

 されど、背筋を這い上がる戦慄が答えを告げていた。

 

 男は、前に踏み出していた左足を軸とし、まるで隙間を這い回る蛇のごとき滑らかさで、女の右背後へと滑り込んでいたのだ。抜刀した勢いをそのまま円の軌道へと変換し、相手の死角へ回り込む、常軌を逸した神速の転身。

 

 そこでようやく、女の視線が男へと追いつく。

 だが、追いついた時には、もう――すべてが遅い。

 

 身を翻した回転の遠心力を、その白刃へすべて乗せた必殺の抜刀術。

 死を運ぶ一閃が今、女の無防備な背中を裂かんと振り抜かれる――。

 

 

 

 

 

― 弐 ―

 

 

「な……んで」

 

 件の女剣士――沖田総司は、静かに目を見開いていた。

 

 己の必殺の三段突きに対し、完璧な後の先の交差を合わせてくるとは、夢想だにしなかったのだ。

 第一、神速を誇る己の突き技は、大抵の修羅をくぐった剣客であっても躱されたことなどない。

 それを初見で、しかもこれほど完璧に見切られるなど、沖田にとっては信じがたい現実であった。

 

「構えと目線で狙いがバレバレでござる。あれじゃ、合わせてくれと言っているようなもの。道場などであれば、お面をしていて目線が見えないから良いものの、実践じゃ次の手を教えているようなものでござるよ」

 

 低く、どこか楽しげな男の声に、沖田は弾かれたように意識をそちらへと戻した。

 見れば、眼の前には無傷の浪人がにこやかな笑みを浮かべて突っ立っている。

 

 ついでに言えば、己の五体を確認するが怪我らしい怪我はどこにも見当たらない。

 刀を振り抜かれたと思ったのに、どこにも切り付けられた後すら無かった。

 

「どうして……私は生きているのですか」

 

 意味が分からないと言った様子で、沖田は男に尋ねる。

 最期に網膜に焼きついたのは、間違いなく男が己に向けて白刃を振るった瞬間だった。

 あれが幻影でも妄想でもないことなど、剣客たる己の直感が証明している。だからこそ、沖田は問わねばならなかった。

 

「どうして、と言われても……某はいかなる理由でも殺しはせんでござるよ。だから今回も、ほら——」

 

 そう言って男に指差される己の腹部分。

 言われるがまま目線を下ろしてやれば、そこには男が持っていた刀が沖田の衣服を貫き、背後の土壁へと深々と縫い付けられていたのだ。

 

「衣服を台無しにしてしまったのは申し訳ないが、それは許してほしいでござるな。先の見事な三段突きを前にしては、某とて、この程度の手荒な真似で動きを縛るのが関の山でござったよ」

 

 あはは、と間の抜けた笑い声を上げながら、男は後頭部を掻く。

 その恐るべき絶技を前に、沖田はただ呆然と言葉を失くすほかなかった。

 

 これは最早、完璧な敗北だ。

 剣術において、相手を斬殺するよりも、生かしたままその自由を奪う方が遥かに困難であることなど、沖田とて熟知している。もしこれが本当の殺し合いであったなら、己の命など最初の一撃で散っていた。その事実が、冷徹なまでの自明として胸に突き刺さる。

 

「はぁ……申し訳ないと思うなら早く抜いてください。殿内さんにも逃げられましたし、それに貴方には敵いそうにありませんので……」

 

 とにもかくにも、負けは負け。

 若干、拗ねたように沖田が言えば、男は「おっと、少々待つでござる」と壁に突き立てた刀に手をかけ、力任せに引き抜いた。

 

 拘束が解かれ、地面に軽く着地した沖田は背後の壁へと目線を投げる。

 

 よほど深く穿たれていたのだろう。刀が去った土壁の跡には、真っ黒な、深い穴がぽっかりと残されている。

 ――下手をすれば、この穴が、己の胴体に空いていたのかもしれない。

 そう考えるだけで総毛立った。

 

(本当に、運がない……)

 

 これまで沖田は負けなしを誇っていた。

 試衛館にいるときも、こうして京の町に上ってからも、誰も己の敵にはなり得ないだろうと、心のどこかで信じて疑わなかった。

 そんな若さゆえの慢心が、いまや自信も誇りも、全能感すら綺麗にはぎ取られていく。

 己の未熟を容赦なく突きつけられたような居心地の悪さに、彼女は気まずそうに目線を逸らした。

 

 けれど、眼の前の男はそんな少女の葛藤など露知らず、呑気な手つきで刀を鞘に直しながら、ふと問いかけてくる。

 

「ところで……どうしてお主は、あの殿内殿を殺そうとしていたでござるか?」

「っ、はぁ!?」

 

 沖田は思わず、素っ頓狂な驚き平声を上げた。

 

「呆れました……何となくそうだろうと思ってはいましたが、本当にあなた、何も知らないで殿内さんを助けたんですね」

「返す言葉もない——が」

 

 そこで、浪人はふっと声音を落とした。

 それまでの間の抜けた響きが綺麗に消え失せる。

 どこか遠い、優しく、それこそ迷子になった子供にでも言い聞かせるような、ぬくもりのある声で。

 

「――殺しはいけないでござるよ」

「……」

 

 それを聞いて、沖田は内心でどうしようもなく深い溜息を吐いた。

 殿内の仲間ではないと半ば分かっていたが、それでもこの男は罪人を逃した男である。正確に言うならば、殿内は何かをした罪人ではなく、これから何かをしでかす”予定”だった人間であるが。

 

 それを沖田はある人物から聞き、独断で殿内を酒場へと連れ出した後、酔った彼を四条大橋で暗殺しようと考えていた。

 ただ誤算だったのが、先に剣を握られぬよう右手を切断したにも関わらず、殿内が咄嗟の判断で大声を発しながら一目散に逃げてしまったことだ。

 それが結果的に功を奏し、こうやって訳もわからないお人好しに阻まれてしまった。

 

 ――殺しはいけないでござるよ。

 

 耳の奥に残る男の言葉が、妙に生温かく胸にまとわりつく。

 沖田からしてみれば、目の前の男が気に食わないと思うまでに、そう時間はかからなかった。

 

「この時代で殺しの善悪を説きますか——この沖田さんでも呆れるくらい馬鹿ですね、あなた」

「善悪を説いているつもりではおらんよ。そもそも、正義だの邪道だの、外敵だのというものは、人と時代によっていくらでも移り変わるもの。某のような流れ者が、とやかく口を挟むことではござらん」

「だったら、私がこれから何人、人を斬ろうと、あなたに指を差される言われはないじゃないですか」

「――そういう話をしているのではない、ということでござる」

 

 浪人の男は、そこだけは静かに、しかしぴしゃりと言い切った。

 問答無用の響きを含んだその言葉に、沖田は一瞬だけ虚を突かれたように眉根を下げ、それから酷く冷めた笑みを唇に浮かべる。

 

「まあ、良いです……あの傷では二度と剣は持てないでしょうし、何より血を流しすぎて死ぬ可能性が高い。殿内さんには悪いですけど、あんなの死んだ方がマシな痛みですよ」

「それは……こればかりは、あの御仁に生きる気力を持ってもらうしかないでござるな。某に出来るのは、ここまででござる」

 

 元より医療の知識など、この浪人には爪の先ほども無いのであろう。男がその神速の剣をもって保証できるのは、ただ「いま、目の前の死から逃す」ということのみ。

 腕がどれほど良くとも、専門外のこととなれば男はとことん頼りなく、とことん弱かった。

 後頭部をポリポリと掻く姿には、先ほどの凄絶な居合いの気配など微塵も残っていない。

 

「それじゃ某は行くでござるよ。沖田殿、であったな。お主も女でありながら剣を振るう身——あまりとやかく言うつもりは無いが、夜道はには気をつけて」

 

 そう言って納刀した刀を腰に落ち着かせると、男はのんきに大手を振って、四条大橋の方へと歩き出した。

 さっき対峙した時は、中々鋭い眼差しをしていた男だったが、後ろから見ればただの陽気な男である。

 きっと、沖田が背後から襲いかかってくるなど、露ほども考えていないのだろう。その無防備さに、

 

「はぁ、全く……あんなお節介焼きに出会うとは、私もついてませんね」

 

 沖田は再度、夜霧に向かって溜息をこぼした。

 

(……ひとまず、屯所へ帰りますか)

 

 肌にこびりついた乾いた血を取りながら考えていると、しかし同時、ある決定的な異変に気がついた。

 

「あぁっ! ちょっと待ってください! 小袖だけじゃなくて、帯まで斬ってるじゃ無いですか!? あなた、どうしてくれるんですか!? これじゃ、私帰れませんよ!?」

 

 道理でさっきから妙に着崩れすると思っていた。

 腹部の衣に穴が空いているだけかと思いきや、よくよく確かめてみれば、意匠の帯が今にも千切れんばかりに裂けている。あと僅かでも動けば、前から着物が無残にはだけるのは容易に想像がついた。

 

 男は沖田のただならぬ動転ぶりに、おっとりと振り返ったが、その惨状を察するや否や、いかにも決まり悪そうに頬を緩めた。

 

「あははは、いや、これはすまんでござる」

「何が、すまんでござる、ですかああああ!!1」

 

 込み上げてきた激情を右肩に宿し、沖田は半ば無意識に、手にした鞘を全力で男へと投げ付けた。

 

 そもそも人間という生き物は、万物の霊長において「物を投げる」という一事に関しては、天下無双の能力を誇る。

 他の獣や類人猿がごく稀に、偶然の放物線を描くだけのところを、強靭な肩と関節を持つ人間だけは、狙った標的へ正確無比に礫を穿つことができる。

 ましてや、沖田は剣の天才である。

 一切の無駄を省いたしなやかな発勁のフォームから放たれた鞘は、夜闇を一直線に引き裂く、あり得ない剛速の弾丸と化して男の脳天へと直撃してみせた。

 

「んぎゃっ」

 

 およそ達人らしからぬ情けない悲鳴を上げて、男はばたりと地面へひっくり返った。

 

 無理もない。刀の鞘というものは、一斤*2に迫る硬木である。これは今で言う野球の球の、およそ三倍から四倍の重量に等しい。

 それが放物線すら描かず、至近から一文字に叩き込まれたのだ。その衝撃たるや、推して知るべし。

 

 さっきの命懸けの斬り合いでは、あれほど手も足も出なかった化け物が、信じられぬほど呆気なく昏倒しているのも頷ける、見事な一撃必殺であった。

 

「……もしかして、くたばりました?」

 

 あまりの拍子抜けに、沖田は丸い目をさらに丸くした。

 てっきり、身をよじるようにして軽くかわされるものとばかり思っていたのだ。

 

「おーい」

 

 沖田は半信半疑のまま、油断なく男へと声をかける。

 その右手は、すでに無意識に、残された刀の柄を固く握り締められていた。

 倒れているのは、さっきまで死闘を演じた敵。不意の奇禍とはいえ、今、この瞬間に仕留めれば、後顧の憂いを完全に断つことができる。

 

 沖田の脳裏に、冷徹な算段が火花のごとく明滅した。

 

 けれど男は、そんな彼女の発する鋭い殺気に対してすら、ぴくりとも反応を示さない。

 

「あの、からかっているんですか?」

 

 沖田は最後の確認として、抜刀していた刀で男の体を少しだけ突いた。

 針に刺されたような傷跡から、ほんのり血が滲み出る。

 けれど、男が何かしらの行動を起こすことはない。

 

 完全に、意識を失っている。

 頭部にあの重量の直撃を受けたのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが……。

 

「なぜだか知りませんが、倒せたみたいですね――今なら、殺せる」

 

 哀れなほど無防備に転がる男を見下ろし、沖田は冷酷にそう判断した。

 

 沖田は刀の鋒を、男の心臓部へと正確に狙い定める。

 人間であれば一突きで絶命させられる確実なる急所。

 さっきは見事な転身で躱されたが、今の動かない肉塊を相手にするならば、間違いなく、一点の狂いもなく穿てる。

 

「悪く思わないでくださいよ。斬り合った後に、無防備を晒したバカが悪い」

 

 身も心も凍らせる、不吉な声色で沖田は呟いた。

 殿内を逃したこの浪人が何者であるかなど、沖田には知る由もない。聞いた限りでは、ただの通りすがりのお人好し、文字通りの浮浪(ながれもの)だ。

 そんな人間、別に殺す実利も必要もないのだが――それでも、沖田の刃は男の胸元から退かなかった。

 

 なぜなら、この日、沖田は人斬りになる覚悟をしてきたのだから。

 

 兄弟子である近藤勇のため。京の町で壬生浪士組として天下に旗を掲げていくには、自分を可憐な少女ではなく、一振りの冷徹な凶器に変えねばならない。

 ある人物から「殿内が近藤を害そうとしている。ところで、総司君は未だ人を斬ったことがないのだろう?」と言われた。

 その言葉が意味する底意など、聡い沖田には瞬時に理解できた。

 女でありながら剣客を張っている身だ。いずれ血の洗礼を求められることなど、疾うに目に見えていた。

 

 だから、沖田は証拠のためにと殿内を誘い出し、酒場で証言を取れた時から、己が人斬りになる覚悟をしていた。

 近藤の役に立つため。試衛館の仲間たちの、誰の足引っ張りにもならぬようにと。

 

 それなのに、目の前で倒れている男に殿内暗殺を邪魔立てされた。

 しかもその理由が「殺しはいけない」などという意味の分からない戯言ときた。

 今更ながらに向かっ腹が立つのも仕方のないことだった。

 

 なのに。

 

「どうして……」

 

 カタカタ、と刀の柄を握る白皙の指先が震える。

 簡単なはずだ。

 簡単なはずだった。

 物言わぬ肉塊と化した男の胸元に、その鋭い白刃をただ自重のまま突き立てるだけでいいはずなのに。

 

 なのに、どうして。

 

「私はッ――もう、生娘のままでいられない……! 私たちの夢のためにも……!」

 

 誰に聞かせているわけでもないのに、沖田の唇からは、せき切ったように自然と言葉が溢れ出ていた。

 

 時代は今、後に「幕末」と呼ばれる激動の転換期を突き進んでいる。

 大義ある人殺しは許容され、また暗黙のうちに推奨される時代。

 時代が、国が、あるいは行き交う大衆こそが、殺人を肯定し、血の報復を希求する。

 そんな乱れに乱れた、狂気の世であるはずなのに――この倒れた浪人だけは、真っ直ぐに沖田を見据え、あの言葉を言い放ったのだ。

 

 ——殺しはいけないでござるよ。

 

 戯言だ。

 胸を掻きむしりたくなるほどの甘言だ。

 誰が聞いたって反吐が出る。

 汚れを知らない小市民ならまだしも、脇差をさした武士の言う台詞ではない。

 そんな寝言を並べるのは、いまだに己の手を汚したことのない不届きな臆病者だけであるはずだ。

 

 けれど、それでも沖田は――。

 

 

 ほんの少しだけ——人を斬らなかったことに安堵してしまった。

 

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 気がつけば、渾身の力で振り下ろしていたはずの刃は、男の心臓部から大きく逸れ、何もない硬い地面へと深く突き刺さっていた。

 当然、そこから鮮血が噴き出すことはない。

 男も先程と変わらず、ただ静かに地に伏している。

 

 ふっと短い息が沖田から溢れた。

 

「っ……、意味もない殺人をしてまで、私はこの夢を——」

 

 今日、生まれて初めて真剣で人の肉を断った。

 その恐ろしくも生々しい余韻を確かめるように、沖田は突き立てた刀から手を離し、己の掌をゆっくりと開閉させる。

 

 ああ、気持ち悪い……。

 

 四条大橋で殿内の右腕を斬り飛ばした時の、肉にじわが立ち、めり込んでいく陰惨な手応え。

 骨を砕き、断ち切る際の手の平へ伝わる硬質な振動。

 斬られた相手が上げた、獣のような狂おしい奇声。

 鼻腔の奥にいつまでもこびりついて離れない、鉄の臭い。

 

 その何もかもが、反吐が出るほどに気味が悪かった。

 

 肌にねっとりと張り付く、他人の乾いた血をさっさと洗い流したい。汗と血の脂が染み入った着物なんて早く脱ぎ捨てて、ただ静かに横になりたかった。

 

 けれど、昨今の京はこんな気持ち悪いもので溢れかえっている。

 治安を維持することは難しく、京で過ごす人間はどこかで安寧を求めている。

 

 そんな世知辛い、濁りきった時代の中で、少女は一人、暗闇を見つめた。

 

 いつか、この胸を刺すような気味悪さに、己の心が完全に慣れてしまう日が来るのだろうか――と。

 

 

 

 

 

― 参 ―

 

 

 男は目を覚ました。

「どの男だ?」と聞かれれば、あの「お人好しの浪人」であると答える。

 

 そのお人好しは、己がいつの間にか見知らぬ場所で泥のように眠っていた事実に気がついた。

 何故なら、視界に映るのは、煤けた見知らぬ天井。身をよじれば、見たこともない古い襖が整然と並んでいたからだ。

 

 男の最後の記憶にあるのは、一人の雪椿を彷彿とさせる女剣士。

 彼女と戦ってから少し後――そこで男の記憶はぷつりと途切れていた。

 どうにも、思い出すのが些か躊躇われるような、不名誉な幕切れだった気さえする。昨夜の記憶を深く掘り返そうとすればするほど、なぜか脳天のあたりがズキズキと割れるように痛むのだ。

 

 ひとまず考えるのをやめ、気を休めるように、開け放たれた障子の奥へと視線を向けた。

 そこには、こぢんまりとした庭が広がっている。

 折しも春。雄弁に咲き誇る一本の桜が、見事なまでに美しく、薄紅の花弁を揺らしていた。

 

「目が覚めたんですね」

 

 桜に夢中になっていた男の背後から、不意に声が掛けられた。

 痛む頭を庇いつつ、ゆっくりと後ろを振り向けば、そこには淡い青色の着流しを着た沖田の姿があった。

 

 さっきまで外を歩いていたのか、綺麗に切り揃えられた黒髪に、ひとひらの桜の花弁が迷い込んでいる。

 男はそれを見て、くすっと笑うと、頭の方を指差して「ついてるでござるよ」と教えてあげた。

 

「っ、ありがとうざいます。はぁ……起きて早々、人に指摘するくらいまで元気になったんですね」

 

 嫌味を十二分に含めた言い草だったが、男はそれを気にしない。

 

「沖田殿がここまで運んでくれたのでござるか? どうやら、随分と迷惑をかけたようでござるな」

「迷惑って……そんなの殿内さんを逃した時から思っていましたよ」

「あははは、それについてはあまり謝る気がないでござるな」

 

 男は気まずそうにポリポリと頬を掻くと、のそりと布団から立ち上がった。

 それとは対照的に、沖田は静かな動作で彼の枕元へと近寄り、その場に膝を折る。

 

「長居するのもよくはない。何も恩返しできないが、某はこれにて失礼するでござるよ」

 

 いつの間にか外されていた刀を部屋の隅から拾い上げ、男は言った。

 随分と長い時間を眠りこけていたせいか、どうにも身体が重い。

 さっさと出立の支度を始める浪人の背中を見つめながら、沖田は静かに制止の声を投げかけた。

 

「出ていくのは結構ですが、その前に貴方と話がしたい人がいます」

「某と話でござるか?」

「ええ。昨夜の、殿内さんの一件についてかと」

 

 沖田がそう言って目を伏せると、男は苦笑いをした。

 殿内との関係を問われたところで、この浪人に答えられるものなど、爪の先ほどもありはしない。あれはただの偶然、その場に居合わせたから首を突っ込んだだけの、気まぐれな奇跡に過ぎないのだ。殿内義雄という男の行く末を懸念したわけではない。

 この男の行動は、いつだって無差別で、計算のないお人好しの極みであった。

 

「困ったでござるな。某は本当に何も殿内殿とは繋がりがないのだが」

「知っています。あなたが何も考えていない、とんだ大莫迦のお人好しだということくらい。……それでも、あの人に『連れてこい』と話を振られれば、私はその命令に従うしかありませんから」

 

 沖田の口から出た「命令」という不穏な響きに、男は微かに眉を曇らせた。

 

「あの人とは、いったい誰の事でござるか?」

「芹沢鴨——私に殿内さんを暗殺するよう提案した張本人です」

 

 のちの世に「新選組」と呼ばれる若者たちの、これが夜明け前の出来事。

 ここから始まる物語は、――人を斬り殺せない異常な浪人が、人斬りを目指す哀しい少女とともに、激動の動乱を泥塗れになって生き抜く。

 ただそれだけの物語である。

*1
およそ10メートル

*2
600g




Q.この主人公、絶対にあれを参考にしているやろ?

A.Yes、Yes、Yes. Oh my God.



ちょこっとだけ豆知識。
以下、Wikiさんを活用。

・殿内義雄
1863年、清河八郎発案の浪士組に参加。その後、壬生に残った芹沢・近藤・根岸らたちと共に、壬生浪士組(後の新選組)を結成する。
最初の壬生浪士の筆頭格だった近藤・芹沢・根岸らは既にそれぞれ派閥を形成していたが、殿内と家里は江戸幕府の信用で筆頭格になったので派閥らしいものはなく、旧知の根岸らと近かったとされている。
殿内は自前の派閥を形成するために旅に出ようとする際、近藤らにしこたま酒を飲まされ、京都四条大橋にて闇討ちに遭い死去した(文久3年5月の書簡で、沖田に殺害されたという)。これが壬生浪士組最初の粛清とされる。暗殺の原因は諸説あり。

この小説では、主人公のおかげで彼は無事あの後も生き残り、ひっそりと余生を過ごした。一応は明治まで生きており、最後は孫に看取られて死んだとか。

永倉、井上、藤堂、原田などの壬生浪士メンバーをオリキャラとして出すか。また、出すとしてとの程度か。(これによって沖田さんの出番が減るとかは無いです)

  • 出さないでほしい
  • 出しても良いけど、モブキャラ程度で
  • 出してほしい
  • めちゃくちゃ出してほしい
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